シントラの文化的風景、王宮を観光してみた感想と写真

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カラフル・奇妙奇天烈・不可思議・壮大さが楽しみな宮殿群~シントラの文化的風景(Cultural Landscape of Sintra)/ポルトガル・シントラ

大航海時代がポルトガルにもたらした富の注ぎ口の一つに、宮殿や教会といった建造物がある。

シントラはその地形から暑い夏が過ごしやすく、景観の良いことから、古くから支配者階級たちが好んで暮らしてきた。そのため、王宮や宮殿が多く残されているのだ。そこへもたらされた巨万の富は、かれらの建築欲をこれでもかと増大させ、イスラム文化が遺していった異文化は装飾欲を刺激したようだ。

シントラの王宮

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シントラ一帯は長くムーア人たちが居住地としていたが、ポルトガルに併合されたことで、宮殿もまたポルトガル王室が利用するようになった。

ムーア人の宮殿も、初期のポルトガル王の宮殿も現在は残っておらず、ほとんどの部分は1415年に始まった増改築計画によって新たに建てられた。

ベーナ宮殿ほどではないが、シントラの王宮もまた、複数の異なる建築様式や文化が混ざり合った形で完成している。その後も長くポルトガル王族たちの住まいとなり、その居住者が変わるたびに内装に手が加えられていった。

しかし1755年のリスボン地震はこの王宮にも大きなダメージを与え、大がかりな修復が必要となった。その際、部屋ごとに異なっていたり、個人的な趣味に走った装飾は取り除かれ、初期の姿に戻され現在に至っている。

ここでの見どころはなんといっても内部のアズレージョ。壁も天井もタイル張りの涼しげな雰囲気は、暑いポルトガルの夏をやり過ごすのにピッタリだったのだろう。

ベーナ宮殿

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小高い小山の上に立つ、さまざまな様式を折衷したカラフルな建造物がベーナ宮殿だ。

もともとは修道院が立っていたが、1755年のリスボン地震で倒壊して廃墟となってしまった。それを発見したのが、女王マリア二世の夫でポルトガルを共同統治したフェルナンド二世だ。

フェルナンド二世はこの跡地に唯一無傷で残された大理石製の礼拝堂と山の上に広く残骸となって残る建物の姿に驚きつつも一目ぼれしたという。ただちにこの地と周辺を買占め、残った礼拝堂に合った新しい修道院を再建し、自分のための夢の宮殿を作り始めたのだ。

ベーナ宮殿には、夢見がちな青年だったフェルナンド二世のファンタジーが詰まっている。イスラム勢力が去った後に建てられたにも関わらずイスラム風の丸い塔や黄・赤・紫などのカラフルさ、そしてポルトガルタイル「アズレージョ」。その建築様式には、ゴシック・ルネサンス・エジプト・アラブなどが入り混じった不思議さがある。

ポルトガル王宮風に豪華さと壮麗さを持つベーナ宮殿は、現在もポルトガル大統領が賓客を迎える公式行事の場として使われている。

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ムーアの城跡

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坂道を上りながら見えるその風景は万里の長城のミニチュア版といった感じ。丘の斜面に石で城壁をくみ上げ、その内側に階段で通路を作った。7~8世紀ごろに当時の支配者ムーア人によって建造されたとされる城の建物はほとんど残っておらず、塔や基礎が少しあるだけの廃墟だ。

頂上までは息が切れる上りだが、上り終えた時にはしっかりとご褒美の眺望が待っている。

向かい合った小山の上にはベーナ宮殿の姿が、遠くにはユーラシア大陸の端っこであるロカ岬とその向こうに広がる大海原も見渡せる。

レガレイラ宮殿

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シントラには有名な見どころを回る巡回バスがあるが、このレガレイラ宮殿はなぜか通らない。なぜ通らないのか不思議なほど、おもしろい場所だ。

形は完全なのになぜか廃墟のような雰囲気を醸し出す全体像。内部の薄暗さはそこで暮らしていた人たちの陰鬱さを感じさせる。広大な敷地に点在する塔や井戸は全て階段が設置されていて、上ったり下ったりが可能だ。井戸の底には手掘りの地下道がつながっていて、庭のどこかにつながっているという仕掛けまである。

12世紀に建てられた王族の別荘だったらしいが、その後、改装されてこのような姿になったという。

シントラには巨大で不可思議な宮殿が多いが、どれも明るい雰囲気をまとっている。しかしここだけは、夜に訪れたらさぞかしお化け屋敷的ムードがあるだろうと思わせる何かがある。

人の気配が極端に少ないのもそんな想像力を後押ししてくれる。ゲーム好きな人から見ると、RPGに登場するダンジョンや魔物が巣食う屋敷をイメージするらしい。なるほど、確かにそんな違和感と微妙な遊び心が満載だ。

レガレイラ宮殿では。広大の敷地内を歩き、上ったり下ったり行ったり戻ったりする。かなりの体力と時間を消費する覚悟がいる。

ケルス宮殿

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シントラの近郊にあるケルスにある宮殿で、パリ郊外にあるヴェルサイユと似た建築様式と庭園から「ポルトガルのヴェルサイユ」と呼ばれることもある。宮殿らしい壮麗な装飾が施された外観も内観も規模こそフランスのヴェルサイユに多少劣るものの、なかなか見ごたえがある。

異色な宮殿や王宮が多い中、ケルス宮殿はヨーロッパらしい宮殿といえる。だからかもしれないが、観光ルートやツアーから外れることも多い物件だ。しかし、内装に多用されている見事なアズレージョはもちろん、ほかの異文化風宮殿との違いを味わう意味でも訪れておきたい。

また、ケルス宮殿の向かいにある近衛兵用の控室だった建物がホテルとして営業している。建物は古いが、内部はホテルとしての機能性とホスピタリティを兼ね備えた宿泊施設となっている。レストランもあるので、利用してみたい。

パラシオ・デ・モンセラーテ

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植物公園のような趣きの広大な敷地の中に立つ「モンセラーテ宮殿」は、シントラの文化的風景として世界遺産に登録されているほかの建造物と比較すると新しく、1858年にイギリス人大富豪が建てた宮殿だ。

そのため、設計士はイギリス人だし、庭園はイギリス風だ。だが、建物にはポルトガル風というかアラブの風味が混じっていて、なんとその外壁はピンク。そして、散策しながらよく観察してみると、植えられている植物にはサボテンやシダなどが混じり、エキゾチックさをプラスしている。

庭園は門を入ったところで入場券を購入するが、そこからはまだ宮殿を見ることができない。ジャングルのように鬱蒼と茂った緑の中に滝があり、崩れかけた礼拝堂があり、上りの遊歩道をせっせと歩きつめてようやくピンクの塔が見えてくるのだ。それでも、宮殿の前には美しく青々とかられた芝生の庭園が続いていて容易には近づけない。このあたりはまるでアップダウンの激しいゴルフ場のようだ。

内部はなぜか撮影不可だが、まるでレースのような透かし彫りがいたるところに使用されていてアラブ風。現在は今も誰か住んでいるかのように修復されているが、第二次世界大戦後国営になって以来長く廃墟のように放置されていたのを、20世紀後半になってようやく一般公開のために手が入ったのだという。

ここでも上り下りと敷地内の散策でかなりの体力と時間を必要とするだろう。

ロカ岬

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ポルトガルはユーラシア大陸の西の端にあたる。そのポルトガルの中でも最西端がロカ岬だ。その先には大西洋が広がっている。シントラからはバスで40分ほどであり、「ここに地終わり海始まる」の石碑を見て、その事実を目で確認できる。

ここで忘れずに入手したいのが、「ユーラシア大陸最西端到達証明書」だ。名前や日付と「ここに地終わり海始まる」の詩が描き込まれているので、いい記念品になる。

最後に

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リスボンから電車で1時間ほどの距離である、日帰りで訪れる人が多いが、その多くが見残した思いに後ろ髪をひかれながら帰途につく。

有名な見どころとされる場所の数は少ないが、一つ一つの規模が大きいこと、町そのものが小山の連続でアップダウンが激しいことなどから、観光には思いのほか時間がかかる。もちろん体力もだ。

小さな見過ごしてしまいそうな見どころも合わせれば、1週間あってもまだ楽しみは残されているだろう。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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