ジャイアンツ・コーズウェーの周辺観光地全部行ってみた

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GiantCauseway

大自然とケルトの神話の絶妙なマッチング~ジャイアンツ・コーズウェー/イギリス・北アイルランド・アントリム州

ケルト神話に登場する「フィン・マックール」が巨人との戦いの地へ赴くために作った石の道が「ジャイアンツ・コーズウェー」だ。

そして「ジャイアンツ・コーズウェー」は、4万を超える石柱が不思議な景観を創り出す、北アイルランドを代表する大自然でもあるのだ。

偉大で不思議な自然の驚異として自然保護区に指定されているほか、1986年には「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」として世界遺産にも登録された。

ジャイアンツ・コーズウェーを構成するもの

Giants

5000万年から6000万年という途方もない過去の火山活動で流出した溶岩が冷え固まった時にひび割れたことで出来上がったとされる、六角形などの表面を持つ多角柱がぎっしりと海岸線を覆っている。

海と陸地とは標高差のある険しい崖でつながっていて、その途中にもこの多角柱はニョキニョキと生えている。

海岸線ではその大部分が海の中に埋もれているため、見た目は6角形の敷石を敷き詰めたかのようで、まさに超巨大規模の石畳といった感じだ。

ジャイアンツ・コーズウェーがほかの石柱群と違うところ

火山活動の影響で石柱が構成されることも、奇岩が生まれることも、世界的に見ればさほど珍しいことではない。

しかし、ここジャイアンツ・コーズウェーがほかと違っているのは、その形状が非常に整っていること、ピッタリと敷き詰めたように並んでいること、そしてその上を歩き飛び跳ねて遊べることだといわれている。

神話の中のヒーローが敷き詰めた石畳の上を、飛び回るもはい回るも、そして座り込んで瞑想するも、訪れる者の自由だ。

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パワースポットでもある

マグマの活動で作られたものであり、自然界の摂理にかない科学的にも証明されているとはいえ、美しく正しく六角形をした岩からは不思議なパワーを感じずにはいられない。

気になった、または気に入った六角形の石の上に佇めば、足元から不思議なパワーを感じられるという人も多い。

神話や奇岩由来の名所

石柱たちの中には、数万年の風雨によって削られてその形を変えてきたものも多い。また巨人の石畳と呼ばれる伝説を持つだけあって、巨人ゆかりの名称がつけられた奇岩も多い。

「チムニートップス」は、16世紀に遭難したスペインの艦船が煙突と見間違えたとの逸話が残る絶壁の途中に突き出した石柱だ。群れをなす石柱の中、なぜ1本だけが飛び出したのか不思議だ。

超巨大楽器に例えられるのは「オルガン」や「巨人のハープ」。くの字に曲がった岩は「巨人のブーツ」、丸みを帯びた岩は「巨人の目」などと呼ばれている。

ビジターセンターで手に入るマップを片手に、これらの奇岩名所を見て触って回るのも人気のコースだ。

ビジターセンター「ジャイアンツ・コーズウェー・ビジター・エクスペリエンス」

VisitorCenter

最新式の設備を持つビジターセンターは、ジャイアンツ・コーズウェーの歴史や、科学的な部分と神話や伝説的な部分の両方の知識が集結した場所である。

展示エリアでは、六角形の謎が分かりやすく説明され、巨大スクリーンには、フィン・マックールが現れて、神話や伝説を語り聞かせてくれる。

ビジターセンター内の展望エリアからはジャイアンツ・コーズウェーを見渡すこともできる。特に、海岸に近づきにくい悪天候時にはここからのビューは貴重だ。

悪天候に備えて更衣室も備えられているのがありがたい。万一潮をかぶってしまったり、変わりやすい天候で雨に降られても安心だ。

冷えた体を温める飲み物や食べ物の販売、トレイルウォークで疲労した体に嬉しいレストランも完備されている。もちろんギフトショップもあり、地元の工芸品を中心としたショッピングも楽しめる。

ただの通過地点、地図配布所と考えず、しばしの時間をここで過ごしていきたい。

ビジターセンターからジャイアンツ・コーズウェーまではもちろん歩くことができるが、天候不順の場合にはバスの使用も可能となっている。

オーディオツアー

ビジターセンターでは、オーディオツアーの貸し出しも行っている。日本語ガイドもあるので是非利用してみたい。

ビジターセンターで下調べを終えたら、ジャイアンツ・コーズウェーの裏話や解説をオーディオで聞きながらの散策を楽しもう。

トレイルコース

Trailcourse

奇岩あり、巨石あり、絶壁ありという変化に富んだ海岸線散策。海鳥たちや野生動物の観察など、ジャイアンツ・コーズウェーでは、六角形の岩場以外の楽しみもある。

トレイルコースはレベルによって数種類あり、車いすやベビーカーでアクセスできるコースもあれば、半日から1日かけて石の上を歩き、絶壁の上を歩き、平原を歩き、森を抜けるものもある。

天候に恵まれた日には、整備されたトレイルコースを歩きながら、1日を過ごしてみるのもいいだろう。

ジャイアンツ・コーズウェーへの行き方

ダブリン・コノリー駅から鉄道で2時間、ベルファストから列車でポートラッシュまでが2時間かかり、そこでバスに乗り換えてさらに30分。

個人で訪れる人の多くは車を利用している。ベルファストからはバスツアーが多く出ていて、便利だ。

やっぱり食べたいアイリッシュシチュー

Irishstew

アイルランドの主食はポテト。

アイルランドのどこでも食べられるアイリッシュシチューは、ポテトを中心にラム肉や人参・玉ねぎなどをじっくりと煮込んだもので、洋風肉じゃがといった雰囲気。

味は、家庭や店ごとに異なるので、あちこちで試してみるといい。

キャリック・ア・リード

CarrickaReed

巨人が現れれば、指先でプツっと切られてしまいそうなほど、華奢な吊り橋が「キャリック・ア・リード」。

ジャイアンツ・コーズウェーから5キロほどの場所にある吊り橋で、切り立った絶壁と絶壁の間をつないでいる。

長さはわずか20mほどだが、絶壁に設置された階段を下りる頃から足元に不安を覚え、下から吹き上げてくる海風にしなるように揺れる吊り橋では、動けなくなる人もいるほどだ。

一度に大勢が渡れず、すれ違いも難しいため、トレイルハイカーが多い時期は、吊り橋を渡るための行列ができる。

ダンルース城

DunluceCastle

7キロほど離れたところにあるダンルース城は、まさに断崖絶壁に立つ要塞城。

14世紀頃に建てられたといわれるダンルース城は、美しさや装飾性ではなく堅牢さを求めて建造された城であり、難攻不落だったらしい。

周囲は城壁と緑の芝だけ。潮風に吹きっさらされる場所だけに景色はいいが、あまり居心地はよくない。

個人では車がない限り訪れにくいが、ツアーでは、この景色を写真に収めるために短時間立ち寄ることがある。

最後に

ケルト神話のヒーロー「フィン・マックール」は、いつも強く完璧な存在ではなく、時には情けなく、時にはずるい面も持つ親しみやすい存在だ。

彼と巨人にまつわる物語は数多くあり、ジャイアンツ・コーズウェーの不思議な景観にイマジネーションを刺激された古のケルト人たちの創作力に驚かされることだろう。

ジャイアンツ・コーズウェーを実際に歩く際に、これらの奇岩がどうやってできたかを科学的に知ることも興味深いが、それ以上に神話の世界のフィン・マックールと巨人の物語を読み込んでおいた方が楽しめる。

インターネットでも情報を得られるが、ビジターセンターでも、オーディオガイドでも十分な解説が得られるので、是非、自然と神話の見事なマッチングを味わってほしい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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