トスカーナの原風景が壮大!~ヴァル・ドルチャ「オルチャ渓谷」

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ヴァル・ドルチャ「Val d’Orcia」/イタリア・トスカーナ地方

ヴァル・ドルチャ「オルチャ渓谷」は、谷というよりは丘陵地といった方が正しい広さを持つ。遠くに連なる山々に囲まれ目の前に広がるのは一面の農作地、ワイン用のブドウ畑、林。そしてその間を細く縫う道と転々と立つ農家や小さな教会。

そのあまりの美しい景観から「ヴァル・ドルチャ美術自然文化公園」と呼ばれ、世界遺産にも登録されている。

しかし、信じられないことに300年前までこの地は不毛の地だった。シエナ共和国と教皇や貴族、そして民たちの絶え間ない土壌改良という努力が実り、今の世界遺産にも選ばれる風景が出来上がり、美味しいワインやオリーブ、チーズやハムが作られるようになったのだ。

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糸杉並木で遠い日の巡礼者を思う

ヴァル・ドルチャは、中世にはエルサレムとローマを結ぶ巡礼路として巡礼者たちが通り過ぎていった。

ある者は徒歩で、ある者はロバや馬を使い、身分の高い者も低い者も、この果てしなく続くように見える道を通って、巡礼を果たしていたのだ。

現在、ヴァル・ドルチャのランドマーク的な存在となっている糸杉並木はその頃からあったといわれる。道沿いに等間隔に立ち並ぶ糸杉の本当の言われは古い物語にさえ語られていないが、それは歩き疲れた人々にとってひと時の休憩場所となっていたのかもしれないし。日本の神社の参道に立ち並ぶ神木のように奉納されたものかもしれない。

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バーニョ・ヴィニョーニでイタリアンホットスプリングに浸かる

中世時代の巡礼者たちにとって、湯治場にもなっていた温泉が今も湧き出している。

残念なことに、古代バスには浸かれないが、このバスの近くにあるホテルの温泉治療施設では、温泉エステを存分に味わうことが可能だ。

温泉プールもあり、巡礼者が疲れを癒し、中世の騎士が傷を癒した同じ温泉を堪能できる。

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おすすめ

ワイナリーで、バールで舌鼓

チーズ「ペコリーノ・ディ・ピエンツァ」とワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」。

これだけでも十分幸せな気分になれるはず。モンタルチーノで作られるブルネッロは世界的にも有名な最高級ワイン。300年の土壌改良という苦労の末に生まれた傑作だ。

羊乳から作られる少し塩気の強いペコリーノチーズ、イノシシのサラミ、レバーペイストなどをパンと一緒に食べれば、もう何もいらないくらいだが、さらにはこの地域の名産であるピーチパスタを食べれば、ダイエットの文字はメモリーから消滅する。

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古農家でアグリツーリズム体験

180度の空と180度のワイン畑の中にポツポツと立つ古い農家。中には今も家族で農業に携わって暮らす家もあるが、廃墟となっているものもある。

そしてその一部は観光客向けのアグリツーリズム施設として活用されるようになってきた。車で走っていて保存状態の良い古民家を見かけたなら、ほぼ100%の確率で宿泊可能な居抜きの宿として営業しているはずだ。

大きな民家は下宿屋のように、管理人兼料理人がいるB&Bのような構造になっていることもあるが、ほとんどが丸ごと1軒借りることができるので、家族や仲間で貸し切りにしたい、長期滞在したい人に向いている。

百年以上前に建てられた家で、百年以上前と同じ景色を見ながら食事を作り、ワインと食事を楽しみ、満点の星空を眺めることができるという素晴らしい体験ができる。

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写真を撮り、絵を描く

ヴァル・ドルチャの風景はどの場所でどの向きにカメラを構えてもサマになってしまう。フォトジェニックすぎて、どこをどう撮ったらいいのか分からなくなりそうなほど完成度の高い構図で四方を覆われているのだ。

車で走っていても、「あ、ここで」、「お、そこでも」といった具合にストップ&ゴーを繰り返すことになる。膨大な量になるだろう写真は、いずれもポスターか絵葉書のような出来栄え。携帯カメラなどではなく、広角レンズを使って雄大さを存分に写し取りたい。

また、14~15世紀にこの地を支配していたシエナ共和国のもとで栄えたシエナ派と呼ばれる画家たちにも大きな影響を与えてきたといわれるヴァル・ドルチャ。

最後の晩餐や聖母マリアなどをテーマとする美しく優雅な宗教画を数多く残した「ピエトロ・ロレンツェッティ」、よりはっきりとした色彩とシュールで幻想的な雰囲気を含む絵画を残した「ジョヴァンニ・デ・パオロ」が、その代表的な存在だ。

彼らは芸術の題材を宗教の中から見出しているが、ヴァル・ドルチャの自然風景にも大きな影響を受けたそうだ。

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理想郷「ピエンツァ」

ピエンツァを含むコムーネ出身の教皇が誕生したことで、ピエンツァの将来は大きく変わった。小さな片田舎の村に過ぎなかったピエンツァは、教皇の理想を叶える街として計画的に作られていくことになったのだ。

依頼を受けたフィレンツェの建築家はルネッサンス期の建築と芸術のすべてつぎ込み、規模こそミニだがその完成度は素晴らしい理想郷を作り出そうとした。

ドゥオーモ、教皇の館、貴族たちの邸宅、街の中心となる広場など、必要最小限のものが美しく配された街並は、今も旧市街地としてその姿をほとんど当時のままにとどめている。

街は城壁に囲まれた400m四方のミニサイズ。丘の上に位置し、どこからでもヴァル・ドルチャの風景を楽しめるという特典付き。

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モンタルチーノ

ブルネッロを生み出すゴシックなこの町には、古い門や城壁、さらにはフォルテッツァと呼ばれる要塞跡も残されている。

街の中には、13世紀に建てられた数々の建造物がそのままの姿で立ち並び、その様はまるで建築の屋外美術館。モンタルチーノ内のサンタ・アゴスティーノ教会やサン・フランチェスコ教会には、中世当時の美的感覚の塊であるフレスコ画が非常に良い状態で保存されているので一見の価値がある。

さらに、郊外に足をのばすと、広々とした緑の中にポツンと石造りの建物が見えてくる。これがサンタンティモの僧院だ。

円柱を組み重ねた放射状の造りが特徴の僧院は、1000年以上の歴史を持つといわれている。

外側は質実堅牢な姿だが、内部の柱には今もはっきりと目にすることができる見事な飾りが彫り込まれている。訪れる人は決して多くないが、それだけにひそやかな隠れ僧院の雰囲気が漂い、また周囲の景観とのマッチングも素晴らしいので、ぜひ足をのばしたいスポットだ。

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ラディコファーニ

教皇ハドリアヌス4世の建造させた要塞に今も守られる小さな中世の町ラディコファーニもまた、丘の上にある。

街は小さな中心街と住宅街、そして古い廃墟とロッカ・ドルチャの要塞で構成されている。観光的な見どころはこの要塞とそこからのスーパーパノラマだけだが、それだけでも十分感動させられるだろう。

ただ、宿はあるにはあるが、通常営業はしていないことが多く、確実な予約をしてから訪れるのが難しい。森の中にアグリツーリズムの宿もあるが、こちらも同じ。そのため、ラディコファーニに泊まるつまりなら、早めに村入りして自分で探して交渉する必要がありそうだ。

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歩く? ドライブ? サイクリング?

ヴァル・ドルチャの観光には車がかかせない。もちろんバスでも動けるが、本数は少なく、季節運行も多く、とにかくあてにならない。レンタカーが一番のおすすめだ。

また、時間だけはたっぷりあるからバスでというタイプなら、現地でレンタル自転車が可能。ただし、道は原則オフロードでアップダウンもキツイ。それなりのテクニックと体力を要すると考えておいたほうがいいだろう。

歩きに至っては、巡礼の気持ちを持っていなければ、すぐにリタイヤとなるに違いない。

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最後に

ヴァル・ドルチャは素晴らしく壮大な景観を楽しめる世界遺産だ。そのだだっ広さは言葉では言い表せない。

だからこそ、目的地までのアクセスが悪く、世界遺産になった今も観光客は少なく、アグリツーリズムが徐々にあちこちで営業するようになり、ようやくイタリア人たちがホリデーを過ごしに訪れるようになったところという状況なのだ。

ただ、新緑の美しい春には、特別仕立のヴァル・ドルチャ列車が運行し、この時期だけはヨーロッパを中心とした各地から多くの観光客が自然を愛でに訪れる。

少し混雑しホテル代金は高くなるが、この時期が最も訪れやすく、宿やレストランの予約も取りやすく、見たいと思う施設のオープン率も高い。ヴァル・ドルチャ初心者にはやはりこの時期がおすすめだろう。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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