ナショナルギャラリーロンドン人気の所蔵品 4つのウィング紹介

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National_Gallery

質量ともに世界最大級、イギリスが世界に誇る無料ミュージアム~ナショナルギャラリー/イギリス・ロンドン

イギリスは周囲のヨーロッパとは一風違った風俗や気質を持ち合わせているようだ。

多くのヨーロッパ各地と同じく、王室が長く統治し貴族が権力を持っていた国であるにも関わらず、イギリスでは早い時期に民間パワーが実質的な力を持つようになった。

しかし民間パワーのおかげで、イギリス国内の大きなミュージアムは基本的に公共サービスの一環として「無料(タダ)」で楽しむことができる。

外国からの旅人にも分け与えられている、世界トップレベルの芸術品をタダで楽しめるという喜びをじっくりと享受したい。

ナショナル・ギャラリーの位置づけ

ロンドンの中心、イギリスを訪れれば必ず立ち寄るだろうトラファルガー広場に面して建つ公共のミュージアムである。

現在は2000点を超える作品を所蔵する世界的にも大規模なミュージアムとなっているが、公的な役割を担っているため、入場料は基本的に「タダ」となっている。

その規模の大きさと所蔵内容の素晴らしさ、そして芸術をお金に換算しない点は、イギリス人にとって、ごく自然にそこに存在するものでありながら、常に心の底の自尊心をくすぐる存在でもあるらしい。

ほかのヨーロッパ各国の国立ミュージアムとの違い

ヨーロッパには数多くの有名ミュージアムがある。そして、それらのほとんどが、王や貴族たちの膨大かつ貴重なコレクションを基礎として王立の形式で設立されている。

美術品の蒐集は時間も財力も必要とする上、美術品の良し悪し・真偽を見極めるだけの審美眼も持ち合わせる必要がある。中世以降、美術品蒐集が世の中で行われるようになった時代に、それを可能とする条件を備えていたのは、王か王並みの権力を持つ貴族たちだった。

しかし、イギリスでは大航海時代に貴族以外の一般階級の商人にも、条件を満たす者が現れた。海外との貿易で得た利益の一部が芸術の後援や蒐集に向けられたのだ。

ナショナル・ギャラリーの基礎は、保険ブローカーだった「ジョン・ジュリアス・アンガースタイン」が所有していた38枚の絵画だった。

今のナショナル・ギャラリーができるまで

National

アンガースタインが寄贈した作品は、アンガースタインが依然所有していたタウンハウス内にギャラリーを開設して展示する形で、「ナショナル・ギャラリー」として開館した。

その後、芸術愛好家たちによる絵画コレクションの遺贈や寄付が行われ、そのコレクションはあっという間に大きく膨れ上がった。

こうして誕生したナショナル・ギャラリーは、ミュージアムの在り方に賛同した人々、単純に国を代表するミュージアムの誕生を歓迎する人々などさまざまな人が押しかけて、常に大入り満員状態だったといわれる。

この問題を解決するために、より広い場所へと引っ越しを重ねていたナショナル・ギャラリーだったが、1832年にとうとう、新しい美術館の建築が始まり、それがトラファルガー広場に今もあるナショナル・ギャラリーの基礎となった。

その後も拡張が繰り返されたため、当時の面影は現在ではファサード付近にしか残されていない。

さらには、増築だけでは展示スペースが足りず、イギリス美術専用館として「ナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュ・アート」も開設された。

セインズベリー・ウイング

Sainsbury

展示は、4つのウィングごとに年代別にまとめられている。

最も古い13~16世紀頃のヨーロッパ・ゴシック絵画がまとめられているのがセインズベリー・ウイングだ。

セインズベリー・ウイングは、1991年完成のポストモダン建築様式で、白くスッキリとした外観と、同じくシンプルな装飾の展示室が特徴だ。

ボッティチェリの「ヴィーナスとマルス」、ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」をはじめとする、イタリアの初期ルネッサンス絵画コレクションが魅力だ。

ウエスト・ウイング

Waist

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど16世紀を代表する絵画のコレクションが集められているのがウエスト・ウイング。

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品では「岩窟の聖母」、ミケランジェロは「キリストの埋葬」などが見逃せない。

ノース・ウイング

North

17世紀の絵画コレクションが展示されている中、レンブラントの「自画像」、フェルメールの「ヴァージナルの前に立つ若い女」に注目したい。

イースト・ウイング

East

18~19世紀の作品を中心に、印象派を代表するルノワール、ゴッホ、クリムトなどの広く世に知られた有名画家の有名作品が集まっている。

日本での特別展であれば、通りすがりにチラっとした見ることしかできないような、ルノワールの「雨傘」、ゴッホの「ひまわり」を正面からじっくりと眺め、写真に撮ることも可能だ。

ナショナル・ギャラリーを巡る論争

議論や批評がいつもくすぶり煙を上げているイギリス。ここナショナル・ギャラリーも例外ではなく、複数の論争が巻き起こっている。

その代表例が、ナショナル・ギャラリーの絵画の保管法に関するものだ。

第二次世界大戦中にナショナル・ギャラリーの絵画たちは多くのほかのミュージアムの美術品たち同様、被害の及ばない安全な場所に疎開させられていた。ナショナル・ギャラリーの場合は、採石場が選ばれていたが、そこでの管理が悪かったのではないかという点、さらには、その後戦火の汚れを洗浄修復した際に、画家たちが作品に塗りこんでいた艶などの色合いまで取り去ってしまった点が批判のポイントとなっている。

また、過去に何点かの絵画の作者特定にミスがあったこと、さらには現在も近年購入した作品の作者について、間違いがあるのではないかと指摘されている。

寄付するか、買い物するか、食事をするか

超巨大な建物、そして適切な管理が必要な美術品たち、それらをどうやって守り、展示し続けているか、もちろん「タダ」でできることではない。

ナショナル・ギャラリーの学芸員は、きっちりとしたスーツ姿で立ち、こちらの質問に丁寧かつ正しく説明することができるだけの教育を受けている。

また、ミュージアム内は常に清潔に保たれ、見学者は「タダ」だからという理由で、適当にあしらわれることなく、大切な訪問客として扱われているのを感じることができる。

確かに入場料は「タダ」である。しかし、その莫大な維持費を考えれば、気持ちよく目の保養をさせてもらったお礼はなんらかの形で示したいものだ。

館内のあちこちに置かれた寄付箱を使ってもいいし、ミュージアムショップでの買い物を楽しんだり、館内のカフェでお茶することで落とすお金もまた、ミュージアムの収入に結びつくと考えれば、購入を迷ったカードやケーキにも、手を伸ばしやすくなりそうだ。

最後に

イギリスはヨーロッパ大陸の国々、特にフランスと比較して無粋さを指摘されることがある。

しかし、王族や貴族の権力や財力に基づくルーブルとイギリスの民間人のコレクションが基礎となって発展したナショナル・ギャラリーは、並べて比較しても遜色ない。

それぞれの歴史は異なっても、古き良き芸術を未来へ伝えていこうとする意志は同じである。そして同じならば、「無料」であることは、旅人にとって非常にありがたいことであり、是非その恩恵に預かって世界トップクラスの芸術を堪能したいものだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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