メテオラ修道院群全部行ってみた。見学の仕方など紹介

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Meteora

数百メートルの直立奇岩と修道院の強烈なコラボ~メテオラ修道院群/ギリシャ・テッサリア地方

ギリシャ北西部のテッサリア地方にニョキニョキと生えた高さ20mから600mにもなる巨岩柱たち。

その姿だけでも十分に威容で異様だが、その上にはいったいどうやって造ったのか、修道院がへばりつくように建てられている。まるで、岩の上に生えているようだ。

数百年以上の時を共に過ごした奇岩柱と修道院は一体化して、一つのアートと化しているようにも見える不思議な光景を作り出している。メテオラの修道院群は世界遺産の文化・自然複合遺産にも登録されている。

修行・修験の場としてスタート

六千万年という想像を超える過去に、海底に堆積した砂岩が隆起した結果、緑の丘陵地帯の中に数十メートルから数百メートルもの絶壁に囲まれた巨石柱が立ち上がり、風や雨の浸食を受けて現在の姿になったという。

恐竜は滅亡した後だったらしいが、その後の数千万年は空を飛ぶ鳥ばかりが暮らしてきたこの地に、ようやく人間が足を踏み入れるようになったのは9世紀頃だと考えられている。

俗世とのつながりを完全に断ち切って、祈りと瞑想のためだけに生きようとしたキリスト教徒の修道士が、奇岩のところどころにできた穴や裂け目に住み着いたのだ。

日本で仏教の修行僧が山や岩に住み着いて修行や修験を行うのと同じ。メテオラは、最初は個人的な修行の場にすぎなかったのだ。

修道士たちの共同生活の場に

14世紀に入ると修道士の数が増え、共同体が作られていくことになった。その結果、いくつかの修道院が創立され、建築されていったのだ。

しかし、数百メートルの絶壁に囲まれた地にこれだけの修道院をどうやって建てたのか、正確な記録は残っておらず判明していない部分も多いらしい。

異教徒による支配を受けた時代もあり、修道士の数が減ったこともある。しかし、メテオラは9世紀以降、絶えず祈り場として存在し続けてきた。

アトス山との違い

MountAthos

※写真 Mount Athos

同じく世界遺産に登録されている修道院群をもつアトス山との違いは、その共同生活の厳しさにありそうだ。

メテオラは、祈りと瞑想の地でありながら、女性を含む多くの見学者を受け入れ、修道女のための施設も造っている。図書室、食堂、貯蔵庫などの様子から、豊かで開放的様子をうかがい知ることもできる。

アトス山の修道院が完全女人禁制としていることや、観光客を制限している点とは大きく異なっている。

そしてこの違いが修道士たちにも影響を与え、自由を求める修道士はメテオラへ、より世俗を避けた活動を求める修道士はアトス山へと移っていく傾向にあるという。

観光客である我々にとっては、制限が少なく内部見学も可能であるメテオラはありがたい存在である。

メテオラのイコン

Icon

メテオラの見どころの一つにイコンがある。16世紀頃には「クレタ派」と呼ばれるイコンの流派がこの地にも活動の場を求めて訪れていたため、修道院内には今も美しい傑作が多く残されている。

修道院内の壁をこれでもかと埋め尽くすイコンは、きらびやかさと威厳の両方を持ち合わせている。

現在のメテオラ修道院

Skirt

修道士たちは今も、祈りと瞑想を続けているが、一方で観光地化も進んでいる。現在活動しているのは6つの修道院でそのうち2か所が修道女のための施設となっている。

観光客は階段を使って手軽に修道院や博物館を訪れることができるようになっている。ごくシンプルな作りのロープウェイも渡されているが、こちらは修道士たちの生活物資の搬送に使用されているようだ。人も運ぶことができるが、一般観光客は使用できない。

また、ほとんどの公共エリアが見学可能だが、服装などには注意が必要だ。肌の露出はもちろん禁止されているが、特に女性は、ズボン姿が認められず、ロングスカート着用が義務となる。ズボンや足の見える服装の場合には布や巻きスカートなどで覆う必要がある。

メタモルフォシス修道院

Metamorphosis

メタモルフォシスとは、「救世主の変容」を意味する言葉で、この修道院は別名「大メテオロン修道院」とも呼ばれるメテオラ最大の修道院だ。

内部の壁画はメテオラの共同体を作ったアサナシオスやヨアサフのものもある。イエスら聖者のイコンで一面が飾られている聖堂もある。

旧食堂が現在は博物館となっていて、聖遺物などが展示されている。

ヴァルラアム修道院

メタモルフォシス修道院の隣にたつ、フレスコ画で有名な修道院。メタモルフォシス修道院が観光向けに博物館などを整備しているのに対し、ヴァルラアウはより修道院らしい姿を残している。

ルサヌ修道院

http://www.osobennov.ru

16世紀建造の修道院で、メタモルフォシスを記念する修道院だが、聖女ヴァルヴァラにも捧げられている。

1930年代に作られた橋によって行き来はしやすくなったものの、それまでは完全に空中に孤立した修道院だった。現在は修道女のための施設となっている。

聖ステファノス修道院

Meteora

現存している修道院の中でもその履歴が明らかになっているものの一つ。12世紀から修道士の住処となっていたが14世紀に修道院が建てられた。現在の建物は18世紀末に改築され、女性修道院となった。

聖ハラランボスの聖遺物が納められた聖堂がある。

聖ニコラオス修道院

Nikolaos

14世紀に聖ディオニシオスによって創建された修道院で、はやりクレタ派の壁画が多く残されている。

「最後の審判」が有名だ。

アギア・トリアダ修道院

AgiaTriada

メテオラを代表する絶景ビューの修道院。15世紀創建で至聖三者に捧げられている。

四方は断崖絶壁そのもの。修道院へのアプローチは1925年に階段が作られるまで縄ばしごか滑車つき巻き上げ機だったという。

アクセスと見学の方法

アテネ発着の1泊2日バスツアーがおすすめ。時間や労力の無駄なく観光できる。

個人でも、鉄道やバスを利用して観光拠点となるカランバカまで行き、そこからタクシーを利用する方法がある。路線バスもあるが、本数が極端に少ないためおすすめできない。

時間と脚力に自信のある人は、トレッキングコースを登ると、歴史の中で修道士たちも登っただろう岩場を踏みしめることができる。カランバカから最短のアギア・トリアダ修道院まで2時間ほどだが、勾配はかなりきつい。

メテオラ内では原則宿泊はできない。宿は麓のカランバカか隣村のカストラキでとることになる。

それぞれの修道院は駐車場とそこから直接修道院へとアクセスできる橋や階段がある。特別な装備は必要ないが、狭い階段や通路の上り下りは覚悟しておこう。

周囲にハイキングやトレッキングコースはあるが、ロッククライミングは原則禁じられているらしい。クライマーとしては上りたくてしかたない絶壁だが、聖地であることを考えると当然かもしれない。

最後に

「メテオラ」とは「宙に浮かぶ」を意味するギリシャ語「メテオロス」を起原としているという。

「天空の城」とはアニメでも実風景でも良く使われるキャッチコピーだが、メテオラはまさに「天空に浮かぶ修道院」である。

修行者は人里離れた地を好むとはいっても、この岩の裂け目や洞穴に辿りつくこと自体が非常に苦難だっただろう。そしてそこで単独で暮らしてどうやって生活を営むことができたのか? 謎としかいいようがない。

現在も祈り続ける修道士たちの邪魔にならない範囲で、そんな謎や宗教へ傾ける情熱を身近に感じ取ってみたい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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