九州最後の炭鉱・池島訪問記【前編】~池島の概要と炭坑ツアー

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437長崎県にある炭鉱跡といえば軍艦島が有名ですが、今回は同じく長崎県にある旧池島炭鉱をご紹介します。

 

池島とは

池島は長崎県の西彼杵半島の沖合約7kmに浮かぶ周囲約4kmの小さな島です。神の浦港、大瀬戸港、佐世保港からフェリーや高速船が運行しています。
キャプチャ池島はかつて炭鉱で栄えた島です。炭鉱が進出する以前、終戦直後までは、島民は漁業などに従事し自給自足の生活を送っていました。
1952年(昭和27)に炭鉱の開発が始まって以後、労働者たちが移り住み、人口が急激に増加、最盛期は7,770人がここで暮らしていました。それに伴って多くのアパートが建設されました。やがて石炭から石油へとエネルギーの需要が移っていくなか、各地の炭鉱が次々と閉山、池島炭鉱は2001(平成13)年まで操業を続けました。

 

地元の特長を活かして再出発

炭鉱閉山後は東南アジアからの研修生を受け入れ、炭鉱技術の移転を行っていました。この事業は2007年(平成19)に終了、現在は、観光業に力を注いでいます。池島には石炭産業の現場を体験できる国内唯一の施設があります。長崎さるくが窓口になっている下記のツアーは、元炭鉱マンがガイドとして添乗、実際にトロッコに乗車して坑内を見学できます。
ツアーの詳細・申込:池島炭鉱さるく

 

池島の現在

軍艦島は完全に無人となっていますが、池島は現在も町民がおり、2016年(平成28)9月の長崎市のデータによると、105世帯159名が今もこの島で生活しています。
産業遺産の価値が評価されつつある昨今、炭鉱施設や住宅群がそのまま現存している池島は非常に貴重な存在です。しかし、古びたアパート群は徐々に解体されています。時代の流れとともに変わらなければならないモノも多いのが実情、安全面の観点から解体はやむを得ないのかもしれません。筆者個人としては、こうした日本の産業を支えてきた風景が壊されていくことは非常に残念でならないです。

 

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いざ、池島へ

13:46 神の浦港を出港しました。港から池島までは約30分。フェリーの乗客は10人もいなかったです。
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池島港に到着しました。
439港ではガイドさんがお出迎えしてくれます。この日のツアーは筆者のグループ(2人)ともう1人の計3人でした。まずは、ワゴン車に乗って島を半周し、本日の宿泊場所でもある池島中央会館へ向かいます。チェックイン後、同館の一室で池島炭鉱に関するビデオを鑑賞、ヘルメット・ヘッドランプ・タオル・長靴を装着して入坑の準備をします。

 

坑内体験ツアー

炭坑の入口です。ここでトロッコに乗車します。
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坑道へ入っていきます。遊園地のアトラクションのような感じでした。
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坑内の一部は見学用に蛍光灯が取り付けられているため、明るいです。
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元炭鉱マンのガイドさんに先導され約1時間、600m歩きます。
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当時使っていた採掘機械が展示用に置かれています。発破スイッチの体験もできます。
※発破=爆薬を仕掛けて岩石などを爆破すること
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坑内に設置されていた救護室です。採掘現場は常に危険と隣り合わせでした。
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こちらは非常事態の時に使うエアーマントです。空気が吸えるようにできているので、この中に入って救助を待ちます。
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採掘された石炭です。
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島の子供たちの習字や絵が展示されているコーナーがありました。
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場所を移動して、こちらは最高時速50km/hで走る「女神号慈海」、ドイツ製です。1990年には坑道の総延長距離が96kmもあり、時短のために1996年(平成8)に導入された最新型の乗り物です。2001年(平成13)に炭鉱が閉山となったため、わずか5年で役目を終えました。
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見学用に公開されているアパートの一室です。
4階建ての最上階にあるその部屋は風呂なしの2DK、見学者用に当時の生活が再現されています。普段は鍵がかかっていて、ツアーの時のみ開けてくれます。
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後編に続く

以上が坑内体験ツアーの概要です。坑内に入れるのは国内で唯一このツアーだけ、参加する価値ありです。実際に働いていた方のお話しも聞け、大人版の社会科見学を体験してきました。
九州最後の炭鉱・池島訪問記【後編】では、池島の炭鉱施設以外の部分について語っていきます。

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