最貧国のバングラデシュで見た~船の墓場で働くチッタゴンの男たち

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バングラデシュ第2の都市・チッタゴン

バングラデシュにある最大の港湾都市、チッタゴンは首都ダッカから飛行機で1時間もかからずに行くことができます。毎年多額の収入を貿易から得ている町です。チッタゴンは数度に亘り、バングラデシュで最も清潔な街として評価されています。観光業の拠点としても開発するよう、都市の美しさと周囲の環境にも力を入れていますが、こういった政策がある一方、船舶解体場の環境汚染が問題になっています。

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チッタゴン船舶解体場

世界中を回った船が最後にどうなるか知っていますか?どんなに大きな豪華客船でも最後には解体されるのです。世界最大規模を誇るチッタゴン船舶解体場。「船の墓場」とも称され、寿命が過ぎた船が運び込まれ、中身を取り出した後にスクラップされます。こうした過程を船舶解体といいます。

大海原を航海する船は過酷な環境に耐えれるよう設計されているため、アスベスト、オゾン層破壊物質、鉛などの有害物質も使われています。先進国で解体する場合、規制が厳しく業者は非常に高いコストを負担しなければなりません。その結果、規制が緩く、人件費を安く抑えれるバングラデシュなどの国が選ばれ「船の墓場」として、解体作業場に選ばれます。

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命がけで働く男たち

世界最大規模の解体場。ここでは約20万人が働いていると言われています。13歳から30歳の多くの若者たちが安い賃金で毎日のように働いています。彼らの多くが最貧困出身のため危険と知りながらもここしか働く場所がないのです。日当は約4ドルと最低賃金しか貰えない代わりにアスベストなどの有害物質を吸い、安全が確保されていない場所で素手と素足のまま作業に励みます。その結果、1週間に1人は健康被害や事故で命を落としているのです。反対する団体もいますが、20万人が働く解体場。多くの失業者を出してしまうため簡単には廃止できないのです。

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世界一危険な仕事

船舶解体が世界一危険と呼ばれている理由は、作業員のほとんどが裸足のまま、ぬかるんだ砂の上を歩き、解体した部品を手作業で運んでいるのです。もちろん手袋やヘルメットなんかはありません。服装もシャツやTシャツなど皆ラフな格好の人ばかりです。船の解体をしているなんて誰が思うでしょうか。そんな環境だからロープに手が持っていかれ指を切断したり、服が引っかかって腕を巻き込まれたりなんてことがよくあるのです。なにしろ作業員のほとんどは全くのド素人。怪我をしたり、事故に遭ったりするのは当然と言えるかもしれませんね。中には目の前で友人が爆発に巻き込まれ、火だるまになるのを見てしまった青年なんかもいます。しかし、こういった事故などは世間にばれないよう厳しく口止めされると言います。いかに危険な場所かつ仕事かが分かります。

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巨額の利益を生む船舶解体ビジネス

この仕事の最大のメリットは低賃金で巨額の利益を生み出すことができるところです。港に入ってきた大型船舶を徹底的にリサイクルして利益を生み出しています。リサイクルする部分は船の90%にも及びます。修復して中古船として再び海を走る船もあるのです。廃船にする場合、まず船内に残されているディーゼル燃料やエンジンオイル、消火剤などを売却します。そして、エンジン、救命ボート、発電機などの機械や設備は回収業者にすべて売り払い、利益を生み出しているのです。大型船舶を1つ解体するだけで1億の利益を得ると言われています。これがパキスタンで同様の解体を行った場合の利益は、2000万円弱というから驚きです。

約1000万円の資金で300人程度の雇用を維持することができると言われていて、天然資源や、産業の乏しいバングラデシュでは船舶解体業は大きな役割を果たしているのです。

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最貧国のバングラデシュ

バングラデシュは最貧国と言われているのですが、その理由はいくつかあります。まず基本的に所得水準が低く、国民1人当たりの平均年収が1000ドル以下なのです。そして政治の腐敗です。政治家や、公務員などの御堅い職に就いている人たちは、その最もたるで賄賂のやり取りがなければ生き残ることは難しいのです。たとえ、汚職を無くすと意気込んで政治家になったとしても自ら汚職をしなければ、その地位は危ぶまれるのかもしれません。こんな状態でお金が回っているため、貧困層に必要なお金が届かないのです。

しかし、最近では最貧国の条件を抜けたとされていて、2018年の改定で承認されれば、最貧国グループではなくなります。とは言っても、バングラデシュの3分の1の人たちはスラム街に住んでいる状況です。グループから抜けたとしても決して、生活が楽になる訳ではないのです。

だから彼らは安い賃金だろうが、危険だろうが船の解体をして今を生きていかなければならないのです。

まとめとして

数年前からマスコミやメディアなどが取り上げだしたため、注目されるようになったチッタゴン船舶解体場ですが、それにより安全面や環境汚染などが問題視されるようになりました。最貧国の条件を抜けたとは言え、チッタゴンの船舶解体はバングラデシュの産業を支える1つであるため、先進国と同じような規制をかけてしまうと彼らは路頭に迷うことになります。しかし、怪我や死亡事故が非常に多いため最近では少しずつですが、安全に作業するための方法などを指導する取り組みが行われています。とは言うものの、世界一危険な環境で働いているには違いありません。そんな彼らが安全に仕事ができるようになるには多くの問題があり、まだまだ時間がかかりそうです。

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