福建土楼を観光してみた。行き方や内部説明、写真とか

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団地か長屋か一つの町か、はたまた軍事施設か~福建土楼/中国

ほんの数十年前まで、中国の地方都市からさらに内陸部へと入ると、ほとんど外界に知られることのない未知のエリアだった。アメリカが衛星写真に写った土楼を見て、巨大な核サイロを建設していると誤解したとかしないとかいう話があるぐらいだ。

しかし、中国国内には2万以上の土楼が残っていて、そのほとんどは現在も昔から変わらず住居として利用され続けている。その内部はプライベートであり公開されていない。世界遺産に登録された中のいくつかの土楼だけが、観光客用に開放されているのだ。

長く世に知られていなかったのも当たり前で、非常に不便な場所にある。個人では訪れにくいが、それでも、巨大な土壁で囲まれた共同住宅は見るものを驚かせ感動させ感心させるだけの価値と力を持っている。

土楼とは何か?

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「外に閉じ内に開く」は、中国が伝統として家に対して持っている概念の一つ。土楼はまさにその考えを体現している。

建物全体の大きさに対して入り口は小さく少ない。しかし一歩中へと踏み入れれば広い中庭を持ち、公園を囲んで建てられた巨大な円形団地かローマ式円形劇場のようだ。

この構造は、そこで暮らす人々を外敵から守りつつ、快適な共同生活をおくれるように工夫された結果なのだという。

その規模は、3、4世代の一家族数十人が暮らす小規模複合住宅スタイルのものから、数百人の複数家族が暮らす一つの町のような大規模なものまである。

福建土楼とは何か?

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「福建省南東の山岳地帯にある複数階の大きな建築物で、大集団がそこで生活・防衛し、土壁と木の骨組みでつくられている」と定義されているのが福建土楼だ。

12世紀から近代までの長い歴史の中で建てられ、そこで暮らす人々の生活を守り続けてきた土楼のうち、「福建土楼」と呼ばれるのは一部。その多くは、規模が大きく100家族ちかくが共同生活を営める構造になっている。

土楼と呼ばれる通り、土壁が巡らされた楼閣だが、その土壁は180センチ以上の厚さを持ち、入り口は鉄板入りの15センチもの厚さを持つ戸で厳重に守られている。まるで城壁か砦のような趣きだ。それもそのはず、福建土楼は外敵の侵入を防ぐように進化してきたのだ。

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誰が暮らすのか?

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北方で暮らしていた漢民族が南下してきて辿りついたのが福建省であり、彼らを客家と呼ぶ。客家の中にはさらに南下を続けて華僑となって世界各地へと広がっていった人々も多い。

福建に留まった客家たちは先住民からすれば侵入者であり、排するべき存在だった。また客家の人々は優秀な頭脳と経済力を持ち備えていたため、先住民たちからの略奪にも備える必要があった。

福建の地にはもともと土楼が存在していたが、それを客家がより防衛面でも居住性でも高めて作りだしたのが福建土楼であり、そこで暮らすのは当然客家たちだ。

奎聚楼

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円形土楼が多い中で奎聚楼は四角いタイプ。その形の珍しさと保存状態の良さから、数ある福建土楼の中でもトップ5に入り、重要文化財扱いとなっている。

建築年こそあまり古くはないが、その分色鮮やかな中国建築を見ることができ、現在も住居として使われているため、干された洗濯物や食事の匂いなどの生活感を味わえる。

ツアー団体客が素通りすることも多いため、内部が空いていて静かなのも、なんだか得したような気分にさせてくれる。

 振成楼

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非常に裕福なタバコ販売業者の子孫が20世紀初頭に建てた土楼で、知名度的にはトップだろう。離れたところから見ると黒い帽子を被ったような姿をしている、2重円の土楼だ。

外円は4階建てで184部屋、内円は2階建てで32部屋の合計216部屋に数百人が暮らせる構造となっている。中央には祖霊を祀る霊廟があるが、西洋の影響を受けていて不思議なことにギリシャ風。

過去100年の間に多くの官僚や知名人を輩出したことから、あやかろうと訪れる人も多いらしい。

現在は観光主体の土楼となっていて、特に下層楼では生活しているというよりは、商っているといった雰囲気。部屋はお土産屋や休憩処として営業している。ただ、物価が比較的安めなので、お土産を買うには重宝だ。

土楼民族文化村も近くにある。

承啓楼

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18世紀初めに建造された4重の円形土楼で、土楼の王子と呼ばれる振成楼に対してこちらは王と呼ばれている。それもそのはず、最大規模の土楼として知られている。

付近一帯は江(チャン)一族が暮らし、承啓楼でも15~16代目の約60家族300人ほどが現在も暮らしているという。まさに一族郎党を守るために作られたそのままの形を守り、今も修復したり増築したり改築したりしながら大切にされている。

近くには同じく江一族が暮らす深遠楼と5角楼と世沢楼があり、それぞれに土楼の形態が異なるので見比べてみたい。

また、承啓楼の一部は観光客向けの宿泊施設にもなっている。土楼巡りと土楼生活を堪能したいなら、泊まってみるのも一興だろう

田螺坑土楼群

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黄(ホアン)一族の土楼が5つくっついているのが田螺坑土楼群。

最初に建てられた歩雲楼は18世紀後半に建てられたものの、20世紀に入ってから全焼した後に再建されている。ほか4楼も歴史的には浅いが円形・楕円形・四角形の土楼が揃っているため、まとめて観光しやすい。

周囲は山麓の傾斜地で、棚田が見事。車で移動する場合には少し山を上ってもらい、見下ろした写真を撮っておきたい。

裕昌楼

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一説には700年以上の歴史を持つともいう裕昌楼。確かに古さは、その傾いた柱など全体に老朽化していることから見てとることができる。

福建だけでなく中国全体でみても古さから、そして5階建てという高さから重要視されている土楼だ。

実はこの裕昌楼、ピサの斜塔のように全体が傾いている。それも建築段階でのミスが原因だという。傾きつつも微妙なバランスを何百年にもわたって保ってきたわけだが、ピサの斜塔よりも規模が大きいだけに果たして実際に暮らしていて大丈夫なのかと不安になる。

しかし、あまりの老朽化から危険だとして一部は壊されてしまい、今後も大規模な修復は期待できないとのことだ。

二宜楼

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250年前に建てられたテラスハウスタイプの土楼。各階ごとに部屋が配されるのではなく、1階から4階までの上下で1区画として内側に専用階段を持つ構造となっている。ほかの土楼に比べて一軒あたりの専有面積が広く、ベランダ付きの部屋もある。

また、内部の装飾が凝っている点でも特異な存在となっている。壁画や彫刻などがあちこちに施され、仏教遺跡のような面も持ち合わせている。

行き方

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福建土楼として世界遺産に登録され観光が可能な土楼は複数あるものの、それぞれが山間部や山麓部に点在しているため、すべてを網羅したコース作りは非常に困難だ。

一部の土楼群ならば個人でもバスなどでアプローチ可能だが、複数の土楼や離れた土楼を見て回るなら、車をチャーターする必要があるだろう。

現地発着ツアーもあるが、有名な土楼以外を訪れるものはほとんどない。

また地図上では歩けそうに見えても、山裾に多い土楼群を回るのはアップダウンの激しい道を行ったり来たりすることになるので、おすすめできない。

最後に

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世界遺産ではあるが、不便な場所にあり、移動手段が限られることから、海外から訪れる旅行者は多くない。土楼観光を楽しんでいる多くは中国人たちだ。

しかし、実際に訪れてみると、これだけの規模の集合住宅が世界的に広く知られていなかったという事実に驚くだろう。そして、そのほとんどが現在も建てられた当時と同じ一族が住み続けて百年単位でも大きくは変わらない生活を営み続けていることにもショックを受ける。

急激に変貌しつつある中国の中で、世界遺産登録を受けながらもこれほどゆっくりと観光地化している場所も珍しい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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