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まるで機関車トーマスの実写版!インドの山岳鉄道群を訪れて

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ra00まるで機関車トーマスの実写版! 懸命に走る100才の機関車たち~インドの山岳鉄道群「Mountain Railways of India」/インド

ヒマラヤの麓を、煙をあげ甲高い汽笛を鳴らしながら走っていく汽車がある。蒸気機関車ならではの、コールを投げ込む鉄道員もいれば、急勾配で車輪がスリップするのを防ぐために砂をまく鉄道員もいる。

カメラを抱えて身を乗りだす外国人観光客の姿もあれば、自宅近くから飛び乗り、学校や勤め先の近くで勝手に飛び降りていく地元住民たちもいる。

蒸気機関車に牽引されて走る山岳鉄道たちはまるで機関車トーマスが飛び出してきたようなかわいらしさ。100年以上前に走り始めた頃と変わることなく、今もゆっくりとマイペースで走り続けている。

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インド各地に残るインド鉄道史初期のままの姿

インドは鉄道先進国だった。アジアでは飛びぬけて早い時期から各地に鉄道が敷設された。アジア各地はそれを追いかけていったのだ。

しかし、後発のアジア各地の鉄道は猛スピードで進化していき、インドの鉄道だけが取り残された。インドを走る鉄道の多くが、100年以上前の姿のままなのだ。

特にインド北部の山岳部、ヒマラヤを背負う場所を崖や谷に寄り添うように走る蒸気機関の山岳鉄道は、その文化的価値が認められて世界遺産として登録されている。

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世界遺産を構成する3つの山岳鉄道

最初に世界遺産に登録されたのは「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」。世界で2番目、アジアでは1番古い山岳鉄道だ。

イギリス統治下、ダージリンのお茶を運びおろし、かわりに避暑地へ向かう富裕層を運び上げるための鉄道を敷設するにあたり、もともとあった山路を鉄道路に作り変えた。その結果、ミニサイズでカーブやループ、スイッチバックだらけの鉄道路線が誕生した。

ダージリン・ヒマラヤ鉄道は、1881年開業以来、100年以上同じスタイルで走り続けてきた、動き乗れる世界遺産だ。

鉄道の発達がアジアのどこよりも早かったインドらしく、インドは都心部だけでなく山岳地にも多くの鉄道が早くから敷設されていた。「ニルギリ山岳鉄道」は、2005年に世界遺産に追加登録された蒸気機関山岳鉄道で、急勾配の道を機関車がひっぱりあげたりエンジンブレーキのような役割でスピードコントロールをしたりしながら約45kmを走る。

最後に世界遺産に追加登録されたのが「カールカー・シムラー鉄道」。カールカーとインドの旧夏の首都で現在は避暑地として名高いシムラーとを結ぶ約100km走る路線だ。

2008年以降は、この3路線を合わせて「インドの山岳鉄道群」として世界遺産登録されている。

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ダージリン・ヒマラヤ鉄道

山にへばりつくようにして存在していた狭い道や隙間を利用して作られた鉄道であり、そのレール幅はナロー(狭い)タイプ。なんと60cmほどしかない。子どもでも両足で線路をまたげる幅だ。

当然、その上を走る列車もミニサイズ。「トイ・トレイン」とのあだ名はそのサイズと真っ青に塗られた機関車トーマスのような外見にピッタリだ。

ニュー・ジャルパー・イーグリーからダージリンまでの約90kmを結び、高低差は約2000m。開業当時は狭い山道に設置された線路の上を蒸気機関車がシュゴーシュゴーと煙を吐きながらゆっくりと上っていった。現在はほとんどの区間でディーゼルエンジンが使用されている。

「JOYRIDE」は観光用蒸気機関車。あまりの故障の多さと管理の難しさから、一度は強制引退させられた蒸気機関車だが、その姿を懐かしみ惜しむ声の多さから、部分的に復活を果たした。開業当時のままのミニサイズ姿で炭の煤煙と匂いが染み込んだ蒸気機関車がダージリンからグームの間を折り返し運転している。

ただ、故障が多いのは変わりなく、順調ならば1時間で走破できる距離だが、途中で1時間以上の修理で足留めをくらったり、時には完全にダウンしてしまい、バスに乗り換えなんてこともあるが、それもまた楽し、といったところだろう。

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ニルギリ山岳鉄道

ニルギリ山岳鉄道は、インド国内で現役稼働している最後の蒸気機関車路線の一つだ。

線路幅はダージリン・ヒマラヤ鉄道よりは若干広いがやはりナローな100cm。かなりの急勾配を上る必要性からラック式と呼ばれる歯車を噛み合わせるような線路軌道が使用されている。

見た目は普通の蒸気機関車だが、足元はジェットコースターのようになっているわけだ。

鬱蒼とした森の中、絶景が広がる山沿い、次々に潜り込むトンネル、延々と続くワインディングなど、飽きることのないローカル路線とあって、観光客だけでなくインド人の間でも人気の高い路線だ。

ただ、経営上の赤字がひどく、全線走破は1日1本だけ。今後の存続も危ぶまれている。

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カールカー・シムラー鉄道

シムラーへ避暑に出掛けるための鉄道。インドの山岳鉄道3線の中では、知名度が低いが途中に橋が多いことから、鉄オタクの間では人気が高い。

また、終点のシムラーはインド帝国の夏の首都として機能していただけあり、街には古いが立派でゴージャスな建築物がたくさん残っている。まるでイギリスの古い都市を歩いているような錯覚を覚えるほどだ。

暑いインドの中では古い時期から避暑地として知られていたこともあり、現在も夏には避暑に冬には珍しい雪景色を見に訪れる観光客は少なくない。

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時速10kmの鉄道からゆっくりヒマラヤを

急勾配やループの連続、そんな山岳地帯を小さく非力な蒸気機関車が上って行く以上、スピードには限界がある。

実際に出ているスピードは時速10km以下。ローカルの住民は運賃を払うことなど考えもしない様子で好きな場所で飛び乗り飛び降りていく。

乗客は古く窮屈な座席からひたすら車窓を眺めるばかりだ。ヒマラヤの山並みを眺めるのに飽きたなら、機関車近くの車両の窓から機関員たちの様子を眺めるのがおもしろいかもしれない。

ただ、先を急ぐタイプには向いていない。イライラしそうなら、一部だけ乗車し、あとは車をチャーターしたりバスにのるほうがよほど早い。

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隣を走るバスから世界遺産のトイ・トレインを存分に

列車よりもバスや車のほうが早いという不思議さ。

古くは列車のほかは山路しかなかったが、今は世界遺産沿線として観光地化と街化が進み、道路もかなり整備されている。そのため、実質的な運輸としては列車ではなく車両が使用されているのだ。

観光客も、世界遺産の列車に乗るのはごく一部の区間だけで、あとはツアーバスや乗り合いタクシーを使用する場合が多い。また、列車に乗りたくても、故障や事故などで運休することが多く、やむを得ないことも多い。

さらに、列車に乗ってしまうと見ることのできない、山岳鉄道の外観とトンネルや橋を含めた景観は、道路からしか見ることができない。列車好きであればなおさら、往復のどちらかは道路からの撮影は欠かせないだろう。

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ティンダーリア工場

街の修理工場のようなメンテナンス場も見どころの一つだ。100歳以上の車両のメンテナンスはすべて現地で行われている。車両の構成するすべての部品はもう骨董品。市販されているわけもなく、注文する先もない。小さな部品から車両そのものまですべてがそこで鋳造から行われる手作り品なのだ。

工場の見学は、特にツアーがあるようなものではなく、開けっ放しの整備工場を勝手に覗くような状態。機械油の匂い、顔も手も真っ黒な整備工たちの無骨そうで器用な指先など、日本では見ることが減ってきた職人たちの姿を目の当たりにできる場所だ。

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最後に

インドの山岳鉄道群を訪れると、時間はゆっくりと流れて行く。何しろ、都市部から数時間から10時間も列車に揺られなければ目的に辿りつけないのだ。

しかし、その途中にはヒマラヤの偉大なる姿が常にあり、終着地点では、鉄道と同じく100年の歴史を丸ごと残すイギリス風の街並みが待っている。中国やチベット、ネパールの国境にも近いことから、そこに不思議な異文化も混じっている。

イギリスのマナーハウスのようなヘリテージホテルに宿泊して、イギリス貴族のような気分を味わうこともできるし、ダージリンでは美味しいお茶でアフタヌーンティーも楽しめる。少しトレッキングやハイキングをすれば手つかずの大自然もすぐそこだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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