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アビラ旧市街と市壁外の教会群をゆっくり見学してみる

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歴史都市を護る聖人たちの聖堂と城壁~アビラ旧市街と市壁外の教会群「Old Town of Ávila with its Extra-Muros Churches」/スペイン・アビラ

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが創りだしたという伝説を持つ都市アビラは、紀元前から人が暮らし、古代ローマ帝国の植民都市として発展した。ごつごつとした岩山に囲まれた、スペインとしては珍しく標高が高く、町はちょっとした天空都市のようだ。

市内は、ほかの多くのスペインの都市と同じくイスラムの侵略という洗礼を受け、再びスペインの手に奪還されるという歴史をかいくぐった結果、守備と宗教が形となった建造物が数多く残り、今も華やかな都市として繁栄した過去と、それを守る戦いの傷跡を見ることができる。

世界遺産に登録されているのは?

アビラ旧市街と市壁外の教会群として1985年に世界遺産に登録されている。ローマ帝国の植民地だった頃の街並みが残るアビラの旧市街地全体とその旧市街をグルリと囲む石積みの城壁、さらにその城壁の外に建てられた数多い教会たちの価値が認められたのだ。

旧市街地はキリスト教の聖人たちの活動や思想の跡がここかしこに残されていることから、アビラを「聖人の都市」と呼ぶ人もいる。各聖人の名を冠した聖堂が、堅牢な城壁の外側に点在していて、アビラでは一気に複数の聖人めぐりができてしまう。

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アビラ旧市街

2000年以上にわたってアビラの中心となってきたビクトリア広場、イスラム侵略の記憶である城・アルカサルと城門、中世そのままの邸宅が立ち並ぶエリアなど、古い時代が丸ごと入り混じって残って現在の街並みを作りだしている。

特にルネサンス期の繁栄を忍ばせる貴族住宅は博物館にもなっていて、内部見学ができるのでおすすめだ。

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カテドラル(アビラ大聖堂)

12世紀初めから14世紀までかかって建設された大聖堂で、ロマネスクとゴシックがミックスした様式を見ることができる。また、正面に立つ2人の武装戦士とライオンの姿からは、宗教建造物らしからぬ雰囲気も漂ってくる。

さらに聖堂の全体像をパっと見ると要塞のようなゴツさだが、その頑丈な作りの中にも洗練されたゴシックの美しさも合わせ持っている。実は、アビラの城壁の一部と大聖堂の塔は連結していて、聖堂も城壁の砦の役割を担っているのだ。

磨きこまれた木と金の中央祭壇、美しいアーチを作る赤い石の天井、青のガラスをたくさん使ったバラ窓など、芸術的な見どころも多く、アビラの宗教的繁栄ぶりを想像できる。

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サンタ・テレサ修道院

聖テレサが幼少期を過ごしたとされる家の跡地に建てられたバロック式の修道院。華美な装飾は控えられたファサードが特徴的だ。聖テレサがアビラで厳しい修道生活を送ったことを踏まえた質素さの現れでもある。

聖テレサ生誕の場所が聖地として修道院内に大切に守られていることから、巡礼に訪れる人も多い。祭壇には、聖テレサが没する時に抱きしめていたといわれる十字架もある。

多くの宗教書を書き残した聖テレサのための修道院だけあり、ファサードには本とペンを手にした裸足の聖テレサの姿も見える。

修道院内には、修道院の改革に半生を捧げた聖テレサの生活や活動の様子を描いたステンドグラスもあるので見逃さないように。

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エンカルナシオン修道院

聖テレサが子どもの姿のキリストに出会ったという神秘体験をした場所として、やはり巡礼地になっている。

聖テレサが27年にもわたって暮らしていたため、彼女にゆかりのある品や場所が数多く残されていて、その質素な生活ぶりや修道会改革の道のりの厳しさなども知ることができるだろう。

併設されている博物館では、聖テレサの身の周りの品々の質素さに驚かされたり、聖テレサとほかの聖人たちとの交友関係なども見えてくる。

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サン・ビセンテ聖堂

城壁のサン・ビセンテ門と向かい合って建てられているのがサン・ビセンテ聖堂で、アビラ大聖堂に次いで大きい。

聖ビセンテとその姉妹の殉教地に立てられているそうだ。

聖堂のファサードはアーチが連なる廊下がついているのが珍しい。石造りの外装には、多くの聖人たちが掘りこまれている

内部は、天井の高さとそれを支える列柱群に圧倒される。それらをくぐり抜けた後に辿りつく黄金の中央祭壇もなかなかの見ものだ。

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サン・トマス聖堂

大理石に掘りこまれたモニュメントで知られる聖堂。カトリック王フェルナンド2世とイサベル1世の一人息子の墓も置かれている。

また、スペインで異教徒を罰するための異端審問を厳しく執り行った初代異端審問所長官の墓もある。彼は在職中になんと8000人以上を焚刑に処したといわれている。

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アビラの城壁

全長2500mm、高さ12m、厚さ3m。それがアビラの旧市街を囲む城壁の数値だ。イスラム教徒に占領された痛く悲しい歴史を繰り返さないため、アビラを奪還したスペイン軍はただちに堅牢な城壁を築いた。1091年に完成するまでに約10年の月日がかかったという。

幸いなことに、アビラの街はその後大きな襲撃を受けることがなかったため、城壁もまたほとんど無傷の状態で残された。スペイン各地で同時期に同じ理由で建造された城壁のほとんどが戦乱で破壊されてしまったのとは対照的だ。

土台部分はローマ帝国時代の石塀で、88の塔と9つの門を持ち、城壁の上にはローマ帝国や西ゴート王国時代の英雄たちの胸像が立ち並んでいる。

アビラは侵略者の攻撃を受けることが少なかったことから、城壁がその姿を残したのみならず、都市としての余力を文化面により注ぎ込み、それが非常にたくさんの聖堂建造にもつながっていった。

城塞の上を歩きながら、アビラの町を眺めることができるが、上り下りのための口は2つしかない。

夜にはライトアップされてロマンチックな雰囲気になる。タクシーで5分ほどのローマ遺跡「クワトロ・ポステス」まで足を伸ばすと、城壁とそれに囲まれた町を一葉のポストカードのように見渡すことも可能だ。

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ジェマ・デ・サンタ・テレサ

アビラにはアビラ牛のあぶり焼きや煮込み、ニンニクとハモンのスープなど美味しい郷土料理がたくさんあり、町の食堂から高級レストランまで、どこでも食べられる。

そしてデザートは町自慢のお菓子「ジェマ・デ・サンタ・テレサ」だ。これは、卵の黄身を使った濃厚な餡を甘くてサクサクした皮でくるんだもので、かなり甘いが、苦いコーヒーによく合う。

聖テレサの名がつけられてはいるものの、直接関係はなく、修道院の名物が町のお土産となったそうだ。

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最後に

紀元前の住民たちの遺物から、ローマ帝国、イスラム侵略、中世、ルネサンス、近代、現代と、それぞれの時代の建造物や文化が同じレベルの保存状態と密度で町の中で共存しているのがアビラだ。

遺跡とか遺物とか呼んでしまうには、あまりにきっちりと修復されているため、古いものが好きな旅人には不向きかもしれないが、整った街並みを当時の文化や生活を想像しながら歩き回るにはピッタリだろう。

城壁で囲まれた旧市街は広くないので、徒歩で十分観光できるが、城壁の外に点在する教会群を見て回るとそれなりの運動量になり、時間もかかる。1日で回りたいならツアーかタクシーをチャーターして、自分の足で巡るなら、2日かけたいところだろう。

また、教会は早朝に開いて夕方早くに戸を閉ざしてしまうところが多いので、朝型行動が必要だ。

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