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アメリカでポッチになった日本人少年を救ったサンタクロースの感動秘話

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アメリカでポッチになった日本人少年を救ったサンタクロース

引っ越しや転校。大人の都合で子どもにかかる負担は時に非常な重さでのしかかってきます。

これは、日本の田舎で暮らしていた普通の中学1年生の少年が、親の転勤で突然アメリカへと引っ越し、アメリカ現地の学校に通うことになった時の話です。日本の中1レベルの英語力がどれほどのものか、実生活で役に立つのかなんてことは、ここで文字にするまでもありません。「Hello」と「Good Bye」で挨拶、「My name is ~」で自己紹介がやっと。

アウェイの地で完全なるポッチ状態に陥った少年を救ったのが、サンタクロースもとい、サンタクロースそっくりの老教師の存在でした。

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ひたすらポッチでアウェイな毎日

日本の中学では友だちが多く、コミュニケーション能力には自信を持っていたという少年ですが、学校には日本人が自分1人だけ。外国語を話す生徒はいるものの、それはスペイン語を話すヒスパニック系という現実。いくらコミュニケーション能力があったとしても、その基盤になる言語がある程度はあってのもの。

最初は小さな躓きだったとしても、これまでの人間関係に自信を持っていたことがかえってマイナス効果となって、「あれ? こんなはずないのに」と不安がわきあがり、体験したことがないからこそ「ポッチになった時ってどうすればいいんだろう?」と戸惑い、ドツボにハマっていってしまう可能性は大いにあります。

学校は学ぶための場所だとはいっても、そこはティーンになるかどうかの12、13歳。安定した人間関係なしに学校生活を送っていくことができるほどの面の皮の厚さ(精神力)はなくて当然でしょう。毎日通わなければならず、毎日8時間を過ごす場所で、ひたすらポッチでアウェイな状況。登校拒否にならなかった少年は「スゴイ!」と言っても過言ではないと思います。

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ついていけない授業

英語ができないことが影響するのは、友だち作りだけではありません。学校の授業はすべて英語で行われます。英語の授業も英語で、数学や理科や社会も英語で、体育だって音楽だって英語です。中1レベルの英語力でついていけるはずがありません。

「分からない」ことを伝える英語力もなければ、質問をする英語力もありません。英語を母国語とする人からすると英語を話すことのできない人は「は? なんで英語を話せないわけ?」という感覚で受け取られがち。特に子供社会では遠慮も容赦もないため、「英語が話せない」という事実そのものを受け入れてもらえないことだって大いにあり得ます。

英語は分からない、友だちはできない、授業には置いてけぼり。あまりの孤独に腹痛を起こしたという少年の心細さを想像するとこちらまで胸や胃が痛みます。

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現れたのは酔っぱらったサンタクロース?

そんな八方ふさがりだった少年を救ったのはサンタクロースだったそうです。

もちろん、赤いコートに赤い帽子をかぶったあのサンタクロースではなく、顔中に白いヒゲをはやし、大きな体をゆすって笑う教師の一人が、いつまでも溶け込むことのできない少年に声をかけてきたのです。

ファーストコンタクトは、ポッチでのランチタイム。サンタクロースが「コニチワ」と現れました。カタコトの日本語と英語でなんとかコミュニケーションを取ろうとするサンタクロース先生の姿に、少年は堰を切ったように号泣してしまいました。

泣き続ける少年を、サンタクロース先生は頭を撫で、抱きしめ、背を擦り、なんとかなだめようとしたとか。さすがに、さすがにコニチワの返しが号泣とはサンタ先生にとっても想定外だったでしょう。傍観者が勝手に想像するに、大きな体をくたびれたスーツに包み、そこからはみ出す大きなお腹、そんな白ヒゲの老教師が、号泣する小さな少年を前に動揺してオロオロしている様子が浮かんできます。

微笑ましいけれど、笑いもこみあげてきそうです。

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サンタクロースのプレゼントはさりげない優しさ

少年とサンタクロース先生は互いに手さぐりで徐々に近づいていきます。

お昼休みをポッチではなく、先生の控室で過ごすようになった少年。少年が英語を学んでいくように、サンタクロース先生もまた日本語を少しずつ学び、少年との距離を狭めていきます。話し相手としてだけでなく、授業の補習もしてもらえたことで、徐々に学校にも授業にも馴染んでいった少年ですが、それは少年の努力や優秀だけでなく、サンタクロース先生の優しい心遣いのたまものでもあったでしょう。

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サンタクロースの影響で日本と日本人が学校で話題に

サンタクロース先生は、個人的にマンツーマンサポートを行っただけでなく、少年がクラスや学校になじみやすい環境作りにも尽力してくれました。授業に日本を話題にしたジョークを盛り込むことで、生徒たちに「日本」や「日本人」に関心を持たせ、少年に対する興味や親しみを感じるように導いていったその手腕はお見事です。

例えば、「NYはキングコングに襲われているけど、UMA(未確認生物)に攻撃されている国がほかにもある」「Japanだよ。ゴジラだよ!」といった具合。そこにゴジラの写真やビデオを用意するなどの準備ぶりです。

次第にクラスの生徒がサンタクロース先生を真似て「コニチワ」と声をかけてくるようになり、それが全校へと広がっていったのです。

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号泣の卒業式

日本の中1でアメリカへと引っ越したとすると、アメリカのミドルスクールに転入したのでしょう。卒業までは約3年間、ハイスクールが続いている場合には6年。少年にとって激動の時だったはずです。

迎えた卒業のセレモニー。日本の卒業式では、生徒が一人ずつ段の上に上り、校長や教師から卒業証書を受け取りますが、言葉を発するのは代表者だけ。ところが、アメリカなど海外の学校の卒業式では多くの生徒たちが壇上でスピーチを行います。

この少年もまた「一番頑張った生徒」に選ばれて、スピーチの機会を持ちました。彼が選んだのは、サンタクロースの話題。

最初に感じていた不安と寂しさ。サンタクロース先生との出会いの嬉しさ、救い、感謝。それらをサンタクロース先生とクラスメイトたちに向けてスピーチした少年は再び号泣。それを聞いていたサンタクロース先生もクラスメイトたちも泣いていたそうです。

つたない英語しか話せず、ポッチだった日本人の少年が「頑張った」結果、英語でスピーチをするまでに成長したその姿は、サンタクロースを再び動揺させるに十分な威力を持っていたことでしょう。

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必要なのは、ハードよりソフト

少年が転入した学校にはESLがありました。ESLとは英語を母国語としない生徒のことを指し、そこから英語の補習授業のことも意味します。ESLの授業は、学校の授業外に設けられる英会話がメインのクラスです。日本人がアメリカなど英語圏の大学に留学する際に、最初に通うことが多いのもこのESLクラス。

大学レベルならば、日本人や中国人などのアジア人も考慮したESLクラスが運営されますが、アメリカの小学校や中学校レベルでは、南米からの移民向けでスペイン語を母国語とする生徒のためのクラスとして存在しているのが一般的です。そのため、ESLの教師はスペイン語で英語を教えています。これでは、日本人の少年の役に立つわけがありません。

ESL制度は国家主体の公的な制度として成立しています。表面上は外国籍の生徒の英語補助に問題ないハードがあることになっているのです。でも、その現実は偏りもあれば、柔軟性も不十分。少年の場合にも、サンタクロース先生という親身にケアしてくれるソフトな面がなけなければ、不登校になっていたかもしれないし、少なくとも馴染むのにもっと時間がかかっていたでしょう。

これは、昨今増えている日本の小・中学校、高校への日本語を母国語としない生徒のサポートにそのままあてはめることができます。増加する外国籍の生徒や帰国子女たちを受け入れるための受け皿は、外国人・帰国子女受け入れ指定校の設置などで進んでいるように見えますが、実際には各自が塾に通い、家庭教師をつけてフォローせざるをえない状況です。日本の場合は、アメリカの例以上にハード面もソフト面も遅れていると思われます。

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まとめとして

少年はその後、アメリカの大学に進学したそうです。彼が乗り越えた困難や積み上げた努力は想像以上でしょう。でも、そんな彼が振り返った時、アメリカにやってきて間もない頃のこのサンタクロース先生との出会いがもっとも感謝していることであり、「サンタクロースは私のカミサマ」とまで言い切っています。

これから世界へと出て行く若者たちが、その先でサンタクロースに出会えるかどうかは、彼らの成功に大きな影響を与えることでしょう。そしてこれは、日本を訪れる外国人の若者や、海外で長く過ごした後に日本へと戻ってくる若者たちが、日本でサンタクロースに会えるかどうかが、彼らの将来を変えるかもしれないということでもあります。

そして、このサンタクロースには誰でもなることができます。日本にいて英語が話せなくても、誰かにとってのサンタクロースになることは可能なのです。

ハードが整うのには時間がかかりますが、ソフト面なら気持ち次第。学校や職場にいる、アウェイな転校生や途中入社員のサンタクロースになるチャンスがそこにもここにも転がっているかもしれません。

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