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オランダの刑務所が次々に閉鎖?!犯罪率と税金の使い方に疑問

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刑務所と犯罪率と税金と in オランダ

オランダで刑務所がどんどん閉鎖されているというニュースが断続的に流れています。実際にこれまでに20か所以上の刑務所が閉鎖されたといいます。

「素晴らしい!」というのが素直な反応でしょうが、そこに、オランダの超豪華刑務所の存在、国民数に対してもとは非常に高かった犯罪率の低下、税金の使い道に対する国民のシビアな視線など、いろいろな要素がからんでいることを知ると、「うーむ、そ~だったのか…」に変わります。

麻薬天国、赤線万歳、難民大量流入、雇用率低下などなど、何かと話題を提供してくれるオランダにおける刑務所事情を覗いてみましょう。

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オランダの刑務所事情

オランダには受刑者のクオリティ・オブ・ライフを追求した時期があったようです。

その頃に建てられた刑務所は、まるでホテルかシェアハウスと見間違うような個室や娯楽室などの設備が整い、各種教育を受けられる学校や好みの食事の取り寄せなど各種サービスも完備された超豪華版や、リゾートのような風光明媚な田舎で、菜園や農園で育てた食材を自分で調理して食べて暮らせるゆとり版などとして実際に存在しています。これなら入ってもいいかも…と思ってしまうグレードの高さです。

これらが、何も賄賂をたっぷり払ったお金持ち犯罪者だけが入れる特別刑務所ではなく、長期受刑者中心のごく普通の刑務所だというから驚き。また、一方では「極悪」とまでいわれる「普通」の刑務所ももちろんあります。ようするに、長期間「オツトメ」するなら快適に過ごさせてやろうという国の温情が豪華刑務所を作りだしたようです。

1990年頃、増加する犯罪者を収容する刑務所不足が発生したため、豪華版やゆとり版を含む施設を大きく増やしたものの、10数年後には犯罪者は減少傾向となって、今度は刑務所が余ってしまいました。そんな刑務所を作るにも維持するにも、人が入っていようといまいと、かかるのは経費です。オランダの刑務所は国営なので、経費は国民の血税で賄われています。なんだか納得いかない話だとは思いませんか?

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犯罪者や移民を優遇する税金の使い方に疑問

かねてから、受刑者に対するあまりの好待遇に批判が集まっていたオランダの複数の刑務所。国民たちの中には、「犯罪者を税金で優雅な刑務所暮らしさせるのはおかしい」、「どうせ使うなら、さっさと社会復帰させる方向に税金を使え」というまっとうな意見を持つ者もいました。

そこに起きた大量の難民問題。住まいや仕事といったオランダ国民の生活基盤をより多くの他国民とシェアしなければならない状況に面したことから、税金の使い道に対してよりシビアな意見もあがってくるようになったのです。

実際の刑務所の空室率アップに加えてそんな背景もあり、刑務所の閉鎖は国策として多くの国民にとって歓迎すべきニュースでした。

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受刑者の減少、その理由は?

2009年にオランダ政府が発表した「刑務所の閉鎖」は、犯罪率の低下から刑務所の空室率が上がると予測されたための措置でした。犯罪率の低下が犯罪者(受刑者)の減少につながるのは当然ですね。

犯罪者の減少は、犯罪に手を染める人が減ったのが原因と考えるのが本来なら順当ですが、オランダにおける「罪」の定義が変わってきている可能性があります。また、受刑者の減少も、「刑」の定義が変わっているのが関係していると思われる節もあるのです。

このように、この減少傾向には、素直に喜びきれない裏側の事情がありそうです。

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オランダの犯罪は本当に減ったのか? オランダは安全になったのか?

オランダ政府は「犯罪率が減少し犯罪者数も減少している」と、刑務所閉鎖の理由をあげています。ならばさぞかしオランダは安全になったことだろうと想像してしまいます。ところが、そこに疑問を投げかける情報もあるのです。

オランダにおける「犯罪率」は確かに減少しています。ただ、国民数に対する犯罪者数は世界的にみて決して少なくありません。これは何を意味しているかというと、従来のオランダの犯罪率はかなり高かったのです。ただ、それが少し下がってきているだけなのです。今も日本と比較すれば犯罪率は2倍、凶悪犯罪に限定すると10倍という統計もあります。オランダが安全になったとは、残念ながら言い切れそうにありません。

また、犯罪率の低下には、再犯防止対策がうまく回っている証拠だというまっとうな理由以外に、麻薬吸引・売買の容認や軽犯罪の不摘発、警察の捜査力不足といった犯罪検挙率の低下が関係しているという見方もあれば、刑期の短期化、電子タグ装着や社会奉仕参加などで刑務所にかわる受刑方法が増加しているという刑罰の軽微化も関係しているのではないかと考えられています。

刑務所数は減っても、実際のオランダが安全になっているわけではなさそうです。

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受刑者を増やして収入も増やそう!

刑務所の一部は閉鎖されましたが、まだ存続しているものも多くあります。そして存続している刑務所の多くが空室アリ状態です。相変わらず経費はかさむばかり。

だからといって刑務所をじゃんじゃん閉鎖していくのも不安があります。そこで新たな入居者ならぬ受刑者を呼び込もうという案が生まれました。ところが、犯罪を奨励するわけではなく、犯罪検挙率をあげて犯罪者を増やそうというわけでもなく、刑の長期化をはかろうというわけでもありません。

受刑者を増やす方法、それは「受刑者の輸入」でした。隣国であるベルギーは犯罪者が増えすぎて慢性的な刑務所不足に悩まされています。そこで、オランダにベルギーの受刑者を受け入れてしまおうと考えたのです。実質的には「刑務所の貸し出し」という形で協定を結び、数百人から数千人規模の受刑者がベルギーからオランダへと引っ越してきました。

結果として刑務所の空室は埋まり、オランダはベルギーから刑務所使用料金として数十億円の収入を得ているといいます。

この作戦は、刑務所の閉鎖によって起こる、刑務所職員や弁護士などの犯罪者絡みの職業人の雇用問題対策にもなるとして歓迎されています。

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閉鎖後の刑務所は?

閉鎖される刑務所がどのような基準で選ばれているのかは不明ですが、極悪レベルから極楽レベルまで、まんべんなく選ばれているようです。

極楽レベルは外国への貸し出し用に使用されることが多いようです。また、極悪レベルとして知られていた「Het Arresthuis」は刑務所としての骨格を残したまま大改造が行われてホテルとして生まれ変わりました。

受刑者房はベッドルームに、運動場はパティオ風テラスに、受刑者たちの食堂はシャンデリアがぶら下がる吹き抜けホールにというリフォームぶり。快適さは追求したものの、元刑務所というウリは残されていて、映画に登場する西欧の刑務所内部に侵入した気分を味わえます。

そのほか多くの刑務所は難民のための宿泊施設に転用されています。ごく最近になって犯罪率の低下が足踏み状態に陥っているという説もあり、これは難民たちの犯罪が増加しているためだともいわれています。現役刑務所でも閉鎖刑務所でも、増えているのは難民。これを有効活用といえるかどうか。

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まとめとして

ちなみに日本の犯罪も、昔に比べればその数も凶悪化も進んでいますが、世界的に見ればまだまだ安全な国といえます。そして、その証拠になるかどうか、警察による検挙率も高く刑務所は常に満員御礼状態です。

それでも、刑務所の建て増しや新築は地元住民の反対運動などもあって、そう簡単にはできません。オランダのように犯罪者が減って刑務所の空室対策に頭を悩ませている国が近くにあれば、そこに輸出するという案もアリかもしれません。

「海外の刑務所に送られる」可能性は、ひょっとしたら海に囲まれた単一民族国家で安穏と暮らしてきた日本人にとって、犯罪抑止になるくらい「イヤ」なことにあたる可能性もありそうだと思いませんか?

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