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ゴージャス&勇猛な火祭りウップ・ヘリー・アーに行ってみた

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バイキングの誇りをかけたゴージャス&勇猛な火祭り「ウップ・ヘリー・アー」(Up Helly Aa )/イギリス・シェットランド諸島・ラーウィック

イギリス北部スコットランドのさらに北の海に浮かぶ島の住民たちは、じぶんたちをイギリス人でもスコットランド人でも、シェットランド人でさえなく、スカンジナビア人だと語る。

スカンジナビアのバイキングの血統を誇りとする彼らが、厳しい冬の終わりと待ちに待った新年と春の到来を祝うのが「ウップ・ヘリー・アー」だ。

その祝祭は、彼らの心の奥に潜む激しい気性と情熱とをまるで体現するかのように、炎で熱く彩られる。

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ウップ・ヘリー・アーの開催会場・開催日

春の到来を祝う祭りは各地で行われている。中には同じく火を使うものもある。しかし、グレートブリテン島スコットランド地方の北東約200キロの海に浮かぶ島々シェットランド諸島の火祭りは、その「ヤル気」レベルが全く違う。

ヨーロッパ最大の火祭りともいわれるウップ・ヘリー・アーは、牧羊犬シェットランド・シープドッグ(シェルティ)の原産地として知られるシェットランド諸島のラーウィックで開催される。

新年と春の到来を祝うとはいうものの、実際の祭りは冬のさなかである毎年1月の最後の火曜日に行われている。澄んだ空に炎とそこから生まれる煙と、人々の体から発せられる白い煙と息がその厳しい寒さを伝えてくる。

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ウップ・ヘリー・アーの歴史

シェットランド人のすべてがバイキングの血を引いているわけではない。彼らは侵略者であるバイキングを受け入れ、混血化して今日に至っている。シェットランド人たちの包容力の深さは、バイキングたちの文化をそのまま受け入れ、受け継いできたところにも表れている。

現在のウップ・ヘリー・アーの形が誕生したのは、19世紀初頭にナポレオン戦争から帰還した兵士たちの凱旋がきっかけだったという。1880年代にはシェットランドのカレンダーに、毎年祭日として記載されるようになった。それ以来、130年にわたり伝統は引き継がれてきた。

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ウップ・ヘリー・アーの3大要素

ウップ・ヘリー・アーには欠かせない要素が3つある。1つ目は服装、2つ目は炎、3つ目が船だ。

服装は当然バイキングの衣装。チュニックやスカート、羽飾りがついた鉄兜、華やかな模様が織り込まれた鎖帷子、手や足の脛にはめるカバーにいたるまで、完璧にデザインされている。これらは、彼らが1年かけてデザインから制作までを毎年行っている大切な作品でもある。

忘れてはならないのが、手に持つ松明。炎をまとう重要なグッズであるこれも、衣装に合わせてデザインされている。

最後に松明が投げくべられてあっというまに燃やされてしまうレプリカの木製バイキング船もまた手作りだ。

そしてこれらを作成しているのは、ほとんどがボランティアたち。そして費用を出すのは、衣装を着る本人たちという手弁当状態。ちなみにその費用は衣装だけで40万円を超えるらしい。

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ウップ・ヘリー・アーの見どころ

見どころはすなわち3要素。

およそ1000人もの島民が手に斧と盾、そして夕方以降は松明を持って行進する様子は、観光客はもちろん、見ている住民にとっても興奮を呼び起すに十分の迫力だ。

バイキング姿のメンバーは「The Guizer Jarl and his squad」と呼ばれる。彼らは1年の大半をかけて祭り本番に備える。Guiserにならない住民たちは、彼らの豪華な衣装や松明や船の作成、祭りの進行補助などをボランティアとして支える。

島の人達にとってはどんな形であっても、ウップ・ヘリー・アーに参加すること自体が、楽しみであり、誇りでもあるのだ。

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ウップ・ヘリー・アーの1日

祭りの前夜は月曜日。本来なら仕事に学校にと普通の1日を送るはずだが、島民たちはもうお祭り気分。あちこちでバイキング風の衣装を着込んだ人がかっ歩するのを見かける。

また、町の公共施設を中心に過去の祭りの様子などが写真や実際に使われたグッズの展示で紹介されていたり、商店のウィンドーの飾りつけもバイキングの祭りを祝うものへと様変わりしている。

実際には前日の月曜どころかその前の週末から仕事も学校も家事も手につかないような状況になっているのは、滞在していると良く分かる。

そして迎える当日朝、The Guizer Jarl and his squadたちは、祭りの長(おさ)である「Guiser Jarl」を先頭に、バイキング姿の男たちの集団「Jarl Squad」が長い行列となってパレードを始める。

彼らは町の要所を回り、写真撮影会場で休憩を取ったり、市民公会堂で食事を取ったりで日中を過ごす。

ジュニアGuiserたちは、夕方になってバイキング船ピーリーを燃やす会場へ向かってパレードをスタート。もちろんジュニアたちもしっかりとお揃いのバイキング衣装に身を包んでいる。休憩を取っていたシニアGuiserたちも炎で真っ赤に染まる松明を持ち、続いてパレードに戻り、町の通りは炎の熱気と粉で盛り上がる。

広場に集合したすべてのGuiser たちは、中心に置かれたレプリカのバイキング船「ロングボート」に火をつける。レプリカとはいっても小舟ではない。かなりの大きさの船だが、それは一瞬で燃え上がり、高く立ちあがる炎の中に浮き上がる。人々は皆、その姿に圧倒される。

炎の横にはその年の聖アンソニー(動物の守護聖人)に選ばれた男性がバイキング姿の体を反って赤ワインをラッパ飲み。これで体を浄化するのだそうだ。なんのためかというと、燃え上がる炎の上を馬と一緒に飛び越えるため。チョロチョロではなくゴオゴオと燃え盛る炎に飛び込んでいく馬と聖アンソニーには溜め息と惜しみない拍手が送られる。

しかし、残念なことにこの炎の祭典が行われるエリアには関係者以外は立ち入りが許されない。観光客は少し離れたところからの見学となる。

船が燃え尽きると、Guizerをはじめとする約1000人がいくつかの会場に分かれて、バイキングの歌や寸劇を上演する。夜はまだまだ続くのだ。

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参加の仕方

祭りの夜は、Guiserら参加者、ボランティア、観光客が入り乱れてのお祭り騒ぎとなる。もとから豪快かつ友好的な性格のシェットランド人だけに、隣り合えばあっという間に仲間となって、歌って踊って飲んでのパーティーとなる。

島民以外の観光客の多くは、昼間のパレードに参加することはできないが、バイキング風の帽子や衣装は売られているので、仮装気分で着込んで雰囲気を味わうことは可能だ。

そのかわり、その祭りを見物した後、夜の賑やかな騒ぎに乱入することで参加する。

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まとめとして

ウップ・ヘリー・アーは、非常に強固な共同体であるシェットランド島の重要なイベントである。シェットランド住民にとってのウップ・ヘリー・アーは、住民としての団結が体現化したものであり、誰かに見せるためのものでも、観光のためのイベントでもないのだ。

そこに、着飾って新年を祝うとか炎で魔を払うとかいう理由づけは実は必要ない。彼らは自分たちの文化の一つとしての「バイキング」や「ロングボート」、そして「ウップ・ヘリー・アー」そのものを祭りとして作り上げ、楽しむこと、それだけを求めて1年を過ごす。

ウップ・ヘリー・アーは、近年多い参加型のフェスティバルとは大きく異なり、外界からの観光客はあくまでお客様として見物だけが許される。でも、それで十分な満足感を得られるだけの重みと魅力を持つ祭りといえるだろう。

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