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シバームの旧城壁都市(古代都市)を観光してみた感想と見どころ紹介

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泥の高層ビル街を歩く~シバームの旧城壁都市(Old Walled City of Shibam)/イエメン・ハドラマウト

別名「砂漠のマンハッタン」は、その威容な土気色の高層建築を高く厚い壁で囲みこんだ古代の高層ビル街だ。イエメンのハドラマウト王国の首都として一時期繁栄を極めた。

シバームは3世紀から栄えてきた交易都市であり、最高級の香料である乳香の産地として知られ、裕福な町はしばしば遊牧民の襲来を受けた。また、不定期に起きる豪雨による洪水対策もあり、街は守りを固める必要があったのだ。その結果が高層化である。

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シバの女王とシンドバットの故郷

紀元前8世紀に栄華を誇ったという伝説の「シバの王国」は、黄金よりも高額で取引されていた乳香による富によって繁栄した。

シバの女王は、旧約聖書に現れる。ソロモン王の元を訪れ、乳香や白檀などを贈り、かわりに知恵を授かったと語られている。その王国と女王は実在されたと考えられているものの、その場所はエチオピア説とイエメン説がありはっきりとしない。

シバームとは、シバの息子を意味する言葉だとされ、同じく乳香で富栄えたシバの女王の末裔を名乗る古代都市なのだ。

アラビアンナイト(千一夜物語)に登場する「船乗りシンドバット」もまた、シバームのような交易で栄えた港湾都市から都市へと渡っていったのだ。

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見事な高層建築

シバームのビル街は泥でできている。泥といってもベタっとしたアレではなく、土を練って作った泥レンガを積み上げているのだ。それが地上30m、5~8階建てとなっている。現在も500棟ほどが残り、家として使用され続けている。その多くは16世紀頃に建てられたものらしい。

砂漠の中の都市は、自然が都市の巨大化を許さない。そのためシバームは発展し富栄えてもなお、防壁で囲まれた狭い東西500m南北400mという限られた地域内に人の家畜も住居も全てをぎゅうぎゅうに詰め込む必要があった。そのための手段の一つが高層化だった。

住居が高層化されたのには、ほかにも複数の理由が考えられている。一つは遊牧民たちの侵略に対し、籠城できるよう倉庫部分が必要だったため、下層部を倉庫や家畜舎に、上層部を住居としたこと、また一つには、たとえ直接襲撃されてもまずは上階へ逃げ、そこから空中廊下を伝って隣のビルへと逃げていくことも応戦することも可能だったことだ。

敵は人だけでなく自然の中にもあった。時折起こる大規模な洪水は街を洗い流してしまう。低層家屋しかなければすべてを失ってしまうのだ。下層部は水が流れて通り抜ける構造となっていて、上部へいけばいくほど細くなる建物を立派に支え続けた。

狭い土地をいかしつつ、籠城もできれば避難生活もできる優れた現実的で機能性の高い構造の建築群といえる。

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構造の見どころ

シバームの高層住宅は現在も一般家庭の家として使われているため、一部の公開されている部分しか覗くことはできない。

ほとんどの建物の構造はある程度共通していて、男性・女性・子どもは住居とする階が異なり、外出する機会の少ない女性は上の階にいることが多いようだ。

下層部にはかまどの並ぶ台所があり、上へ行くとペッタリと座ったりごろりと寝転ぶのにピッタリの涼しげな居室などが現れる。

窓には、透かし彫りがあしらわれ、ガラスは入れられていない。木製の衝立やカーテンによって視線や日射しを避けている。

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シバームを散策

世界遺産であり、観光地として名がしれわたり、世界中から訪れる人が後を絶たないシバームだが、街の住民たち一人一人は観光とは直接関わらない生活を続けていて、その恥ずかしげな笑顔からは素朴な人柄を感じることができる。

その一方で、一部の観光客目当ての詐欺まがいの客引きも徐々に増え始めている。日本人が騙しやすくお金を持っているという認識がある程度浸透してしまい、狙われやすいようだ。

また、この地は例外なく全てがイスラム教徒。基本的に親切で穏やかな態度で接してくれるものの、彼らの多くは武装してもいる。同じイスラム教であっても、さまざまな考えを持つ人もいる。テロもあれば誘拐もあるため、油断は禁物だ。

まずは服装、そして態度、その両面で宗教的な面を刺激しないことは、訪れる側のマナーだろう。

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シバームの裏山

シバームの泥煉瓦製高層ビルの周囲はオアシスらしく緑のエリアが広がっている。その背後にはまるでグランドキャニオンかエアーズロックのような岩山が連なりそびえたっている。こちらを「山のシバーム」と呼ぶこともある。

これらの岩山の崖になっている表面を穿つようにして洞窟住居跡が多数残されている。高層ビルを建設したハドラマウトの住人たちよりもずっと古い、有史以前の先人たちの生活の跡だ。

普段は乾燥した砂漠であるこの地には、突発的な大雨や洪水が先史時代から繰り返されてきた。それによって岩山が深く削られて崖を作りだす。

これらの遺跡を見学しながら岩山に上り、城砦都市シバームを見下ろすと、いかに小さなエリアに隙間なく高層ビルが並んでいるかがよく分かる。

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シバームでお土産ショッピング

土色の壁と道に囲まれて歩いていると、ホコリにむせそうになる。そんな時に逃げ込む先はお土産物屋だ。

織物屋、透かし彫りグッズ屋など、民族の伝統芸能を思わせるものを扱う店が、多くはないが数件ある。

織物は、民族衣装であるターバンや腰巻など、透かし彫りは近隣の建物の窓枠や格子として使われていたものを転用した、もしくはそのままの骨董品的なものと、新たに作った壁掛けやコースターのような小物もある。値段は決して安くはないが、交渉次第で当然半額以下になる。

また、シバームの富みの元である乳香ももちろん売られている。現在は古くからあるお香程度の扱いで、黄金のような値段はついていないので安心だ。

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シバームへの行き方

シバーム観光の拠点は「サユーン」という街。サユーンまではサナアから空路をとることが多いが、ムッカラなどからタクシーを使う強者もいる。

サユーンの街は観光客の行動を制限していることがあり、正当に空港から入るとガイドをつけることを義務付けられることがある。また、陸路で移動してきた場合であっても、自力でサユーンからシバームまで移動するのはほぼ不可能なので、ガイドを兼ねたタクシー運転手を雇うことになる。これに、一人で乗るか、乗合にして頭数で割って安く上げるかが節約どころだろう。

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サユーン探索

シバームは400m×500mの街なので、見るといっても数時間あれば十分。岩山まで言っても半日から1日。

そこで残った時間をサユーンで過ごすのだが、サユーンは街である分、刺激も見どころもあるが、同時に危険も多い。ツーリストが単独でウロウロしている姿は珍しく目立つ。当然、イスラムの風習に沿った行動が求められる。

祈りの時間には通りから人が消え、店のほとんどは閉まってしまう。そんな時間には出歩かないのが正解だ。

しかし、人が大勢でている時間であれば、食事などに出るのは楽しい。日本とは似ても似つかない食材や調理法を経た食事に右手で取り組もう。珍しいところではラクダ料理などもある。

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最後に

どちらかといえば、危険であり、旅先として名が上がることが少なかったイエメンだが、「世界遺産」が世界における旅の基準になった今、イエメンの世界遺産もまた、観光地として認識されるようになった。

これまで、探検家か学者かよほどの物好きでなければ訪れることのなかった地で、人々はまったく擦れていなかっただけに、現在はその反動で急激に変化しているともいわれる。

それでも、彼らの中には砂漠を渡ってきた旅人を癒そうとするホスピタリティが今も残っている。こちらが彼らの風習や宗教に敬意を示せば、彼らは優しく親切な態度で接してくれることがほとんどなのだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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