Metropolitan Museum of Art

世界最大級を誇るミュージアム~メトロポリタン美術館を見学してみた

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

Metropolitan Museum of Art

Metropolitan Museum of Art2

ゼロからスタートした世界規模の私立ミュージアム~メトロポリタン美術館

アメリカ・ニューヨーク市マンハッタン、セントラルパーク内に重厚な姿で佇むのが、メトロポリタン美術館。ロシア/サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館・フランス/パリのルーブル美術館・台湾/台北の故宮美術館と並ぶ、世界4大博物館の1つといわれる。

きわめて広範囲にわたるコレクションを誇り、世界中から見学者を集めているが、マンハッタンの住民たちにとっては、「MET(メット)」の愛称で呼ぶ身近な存在であり、美術館前は、待ち合わせやピクニック感覚で座り込む人でいっぱい。ホットドッグにかじりついたり、本を読んだりと、思い思いの過ごし方を楽しんでいる。

ミュージアムとしてのスタート

19世紀後半、南北戦争を終えたアメリカは世界列強の仲間入りをしたが、国としての歴史の浅さもあり、西洋と比較して文化面での遅れは誰の目にも明らかだった。

1866年、アメリカ独立記念日を祝う会合の席で、法律家のジョン・ジェイが世界的規模の美術館の設立を提案した。彼のリーダーシップの元、ニューヨークのユニオンリーグクラブが発足し、美術館構想が現実化されていった。

4年後の1870年には、当時のシリア・ベイルートのアメリカ領事だった人物から寄付された「ローマ時代の大理石製石棺」を最初の所蔵作品として開館。続いて、174の西欧絵画がコレクションに加えられた。

建築当初の建物はゴシック風の赤レンガ造り。東京駅に似たところのある姿だった。現在のその姿は西ウィングで見ることができる。1980年には、現在のメトロポリタン美術館の住所に移り、その後は増改築が繰り返されていった。

結果、美術館は巨大な建造物の組み合わせとなり、担当した建築家らのカラーによって造られた異なる建築様式が取り込まれた複雑な構造となっている。

明るいガラス天井でつながれた建物と建物の間は広いホールや通路となっていて、両側に異なる建築様式を見ることができておもしろい。また、見学中も、部屋ごとに異なる建築スタイルを見るという楽しみもある。

100周年を迎えた1970年には、大改修が行われ、総面積は19万平方メートルと倍増。300万点を超える収蔵作品がより多く展示されるようになった。

寄付によって運営される私立ミュージアム

メトロポリタン美術館は、国などが設立したわけでも、経営しているわけでもない。また、西欧の美術館に時ある、資産家による私設美術館でもない。すなわち、美術館としての器もなければ、美術資産という中身もゼロの状態からスタートした美術館なのだ。

美術館の運営は基金によって行われ、作品は徐々に購入されていった。さらには、アメリカ国内の個人的収集家からの寄贈が増加することによって、成長を遂げてきた、民主主義を代表するかのような美術館なのだ。

現在も、経営は民間NPOによって行われている。入場料は無料だったが、運営難に陥ったことから、「寄付」のスタイルをとりつつ、25ドルという金額を定めた入場料を集めている。

しかし、この金額はあくまで「お願い」であり、懐次第でそれ以上もそれ以下も許されるところが、実力主義というか実利主義というか、興味深いところだ。

所蔵する作品群と見学方法

Metropolitan Museum of Art3

世界最大級を誇るだけあり、広さも所蔵作品量もハンパではないメトロポリタン美術館。見学には、それなりのコツが必要だ。

まず、階段を上って正面玄関から入ると大ホール。案内図やガイドツアー、オーディオガイドなどはここで手に入る。日本語版も完備。

コレクションは、時代・地域・文明・技法など非常に幅広い分野にわたっている。

エジプト古代美術

For example gypt

人気のあるコーナーとし最初に上げられるのが、1階の「エジプト古代美術」。本物のエジプト宮殿「デンドゥール神殿」がそのまま移築されているという規模の大きさが自慢だ。

ナイルをイメージした水の堀に囲まれた石の神殿は、紀元前15年にローマ皇帝アウグスティヌスの命によって建てられたもの。水没の運命にあった遺跡を救ったアメリカへの感謝の印としてエジプト政府から寄贈されたものだという。

映画「恋人たちの予感」やリメイク版「ダイヤルM」などでは、パーティー会場として使われ、ロケが行われた。

1階部分のおすすめコーナー

Tiffany

gtershgsdt

エジプト展示の隣の「アメリカウィング」は、近代アメリカの絵画や家具などの調度品が展示されていて、アットホームな雰囲気となっている。ここでの見どころは、ティファニーのステンドグラス。創業者の子息による作品で、ティファニーと聞くとジュエリーのイメージだが、これはまさしく絵画。

さらにその隣へと足を向けると「武器・甲冑」のコーナーとなり、世界中の騎士たちの戦闘服が展示されている。日本の兜や鎧もあり、西欧風の騎士たちの間で異彩を放っている。

大ホールの左手には、「ローマ・ギリシャ彫刻」がランダムに展示されたホールがある。明るい昼間で大勢の見学者がいれば美術品だが、夜一人で見たら、かなり怖そうだ。

大ホールから左手奥にあたる「モダン・アート」は、ファン以外でも理解しやすく楽しめる作品が多く集められている。賑やかで明るい作品は、とても魅力的。

メトロポリタン美術館が誇る西欧絵画のコーナーは、1階の近代・現代美術コーナーのピカソ・マティス・ロックウェル・モディリアーニらの作品に加え、ゴーギャン・モネ・ルノアールら巨匠の作品が2階にズラリと並んでいる。

2階部分のおすすめコーナー

Second floor

12~18世紀と19世紀に分けて展示されている西洋絵画のコーナーは、見知った作品も多く、誰が見ても感動できるコーナーだが、数千点が展示されているそうなので、絞り込みが必要だろう。

印象派を中心とした19世紀の西洋絵画コーナーには、美術の授業で見たような作品が目白押し。最上級の作品が、手を伸ばせば届くところに、ぞろぞろと並んでいる状態。美術好きなら大興奮のはず。ただし、あまり慌てたり興奮したりしないように。

数年前には、これらの作品の1枚に見学者の一人がぶつかって破いてしまったという大事件も起こっている。想像するだけで恐ろしいので、感動すればするほど、距離をとっての見学をおすすめする。

そのほか、美術館側おすすめのコースもあり、目的や時間に合わせて選んでもよいだろう。

日本コーナー

Second floor2

日本コーナーもあり、4500枚を超える浮世絵が収蔵されているらしい。金箔の衣装箱や屏風などが展示されていて、日本人よりもアメリカ人が熱心に見学している。

尾形光琳の「八橋図」、葛飾北斎の「富嶽三十六景」など、教科書で見た日本絵画も忘れずに見てきたい。

中国やほかのアジア各国の美術ももちろん充実。ついつい西洋美術に注目しがちだが、アジアコーナーの魅力も捨てがたいものがある。

ワークショップの楽しみ

博物館といえば、「ワークショップ」につながるくらい、アメリカのミュージアムは参加型のプログラムが多い。もちろん、ここでもさまざまなワークショップが組まれている。

的を絞った作品の解説・DIY的なアートクラス・コンサート・年齢別のコースなど、多彩だ。

ほとんどが無料なのもうれしい。時間が許せば、是非参加してみたい。

みんなのうたとメトロポリタン

Dance class

NHKの「みんなのうた」で流れた「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」という歌がある。これは、幼児向けであるにも関わらず、何やら背筋がゾっとするような歌詞とアニメが注目された曰くありの曲。

人気のない美術館で、バイオリンとトランペットのケースをもった少女(?)が、天使の彫像やミイラと踊って仲良くなる、という歌詞。もちろん、舞台はメトロポリタン美術館であり、アニメーションに登場する美術品の多くも実際に存在する。

タイムトラベルをしているらしい少女は最後に、メトロポリタンの有名な所蔵作品の間をスクーターで走り回り、最期に大好きな絵の中に「閉じ込められて」しまう。その作品が、エドガー・ドガの「ダンスクラス」だ。

バレエクラスの始まりを待っているらしい少女たちと年配のバイオリニストが描かれている、この絵に入りこんだ少女は、持ってきたバイオリンを構えて、絵の一部になってしまう。

もちろん、この作品も展示作品の一つだ。

カフェやギフトショップ

Cafe bar

館内メインのギフトショップは1階大ホールにあり、アートショップとして一つの店舗を構えられそうな充実ぶりだ。ここの商品は、インターネットでも販売されている。商売気があるだけに品質や品揃えは一流だ。

また、各展示スペースには、それぞれの展示内容にちなんだミニショップがある。お土産として気に入ったものがあれば、見つけた時に購入しておくとよい。広い館内、再び同じ場所に戻ってくるのは至難の業だ。

地下にはカフェテリアがあり、気軽に和洋中の料理をセルフサービスで楽しめる。軽装では入りにくいようなレストランももちろんある。予算と服装で選ぼう。

また、屋上は野外展示コーナーであると同時に、カフェバーにもなっている、セントラルパークを眼下に、マンハッタンの摩天楼に囲まれ、ビューは最高。屋上直結エレベーターが唯一のアクセス方法であり、分かりにくいために、あまり混雑していないスポットだ。週末の夕方は地元のニューヨーカーたちのデートスポットとなっている。

クロイスターズ美術館

The Cloisters

クロイスターズ美術館は、1938年にオープンしたメトロポリタン美術館の分館。5つのクロイスター(回廊)を持つことから、名づけられた。フランスとスペインなどの複数の修道院の建築様式を模したもので、回廊は、フランスの修道院から移設されたものだ。

建築物と隣接する庭園は、ジョン・ロックフェラー2世の寄付によるもの。ジョン・ロックフェラー2世は、壮大なコレクションの全てをメトロポリタン美術館に寄贈したことで知られている。

ここには、主に12~15世紀の中世ヨーロッパの美術と建築物が展示されている。

マンハッタンのフォート・トライオン・パークに隣接していて、ハドソン川を一望する丘陵地に位置する。タクシーの他に、地下鉄やバスでのアプローチが可能だが、時間がかなりかかることを覚悟しておこう。

近隣のスポット

Roller skate

セントラルパークは、ニューヨーカーたちの憩いの場。のんびりとくつろぐカップルや家族連れもいれば、馬が疾走し、自転車集団やローラースケート集団、新郎新婦を乗せた馬車も通る。

映画やドラマの撮影が頻繁に行われることでも有名なので、運が良ければセレブやスターの姿を見かけることもあるかも。

また、マンハッタンでも高級住宅街に近いせいか、近隣にはおいしいカフェがたくさんある。スイーツやコーヒーを飲みながら、颯爽と歩いていくニューヨーカーたちの姿を眺める時間も旅の中にあっていいだろう。

注意事項

地下鉄の駅から少し遠いため、アクセスはあまりよくない。時間を短縮したければ、タクシーかホテル発のツアーを使用すると楽だろう。

平日は閉館時刻が早いので、午後から入館したのでは、ゆっくりと回ることができない。2時間程度でも、的を絞れば見学可能だが、あれもこれも見たいと希望するなら、午前中から、1日を費やすつもりにすることをおすすめする。

大きな荷物やバッグは持ち込めず、預けることとなる。

写真撮影は可能。フラッシュは禁止。まだビデオ撮影も禁止となっている。

スケッチはほとんどの場所で可能だが、鉛筆のみが使用可能。ペン類は持ち込むことも許されないので注意しよう。

最後に

美術館見学に、公立か私立か、そんなことは大した違いではないと思われるが、この美術館の規模を目の当たりにすると、これが国などのバックなしに建てられ維持されていることには驚きを感じずにいられない。

また、所蔵品の多くが、個人による寄付であること。購入された作品も、芸術を理解し愛好するアメリカ人たちによって設立された基金が活用されているところにも、驚嘆させられる。

入場料が寄付を呼び掛けるものであること、しかし、ミュージアムショップや館内の飲食スペースが充実している点などから、持つ者は多く支払い、持たざる者は少なく、というアメリカ経済の縮図を見るような気もする。

絵画と建築物の素晴らしさとともに、アメリカ人がゼロから作り上げ、誇りとする美術館をじっくりと味わいたい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. ※写真:yuuma familyスタートから39日目~43日目…
  2. ※写真:yuuma familyスタートから44日目~47日目琵琶湖志賀駅から京…
  3. 音楽が地球を救う日が来るかもしれないニューヨークから東に十数キロにあるノーセーフティーエ…

新着記事

  1. 3536b23
    いくら注意していても、たくさん旅をしていると何度かはハプニングに遭遇するものです。長旅だと尚…
  2. 056
    カナダの国技、アイスホッケーカナダの国技といえばアイスホッケー。カナダ国民に愛され、試合の日…
  3. money
    航空券やホテルの手配を終えていざ旅するときにするべきことといえば両替です。外貨両替はどこです…
PAGE TOP