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ダラム城と大聖堂、ダラムの街を歩いてみた感想と写真とか

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教会権力の強大さを実感できる要塞のような聖堂と城~ダラム城と大聖堂(Durham Castle and Cathedral)/イギリス・ダラム州

ダラム大聖堂はイギリスでもベスト3に入る人気と格式と歴史と権力をもあわせ持っている。しかし、なぜか観光客が少ない。

静かな川辺と緑と教会と城と城下町に1000年近い歴史を越えてイギリス人の生活が営まれ続けているこの地は、イギリスの片田舎好き、城好き、聖堂好きにはたまらないだろう。世界遺産には1986年に登録された。

近年、ダラムには新しい魅力が加わった。イギリス各地の歴史的建造物をロケ地とすることで知られる映画「ハリーポッター」のシーンに登場したため、これまでとは違った興味と観点から訪れる人も増えている。

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ダラムに大聖堂と城が建てられた理由

10世紀頃まで、街さえなかったというダラムだが、ウェア川が大きく蛇行して作り出した天然の要塞土地に目をつけた宗教共同体によって教会が設立されたことをきっかけに発展した。

この宗教共同体は、北部イングランドのキリスト教布教の中心地となったリンディスファーン島の修道院とその院長であり数々の奇跡を起こしたとされる聖カスバートの遺体を、ヴァイキングの襲撃・略奪から守り安住の地を求めることを目的とした。

彼らはダラムの地で聖カスバートの遺体が動かなくなったことから、聖なる土地を発見したと伝えている。こうして当時のリンディスファーンの中心であった聖カスバートの聖遺物を納めた聖堂、そしてその聖堂を守る司教が誕生しその領地が構成されていったのだ。

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ダラム大聖堂の聖遺物

現在のダラム大聖堂には、聖カスバートの遺体の一部以外にもいくつかの聖遺物が保存・展示されている。

かつてイングランドの最北の地にあった国「ノーザンブリア」の王で、一度は奪われた王国を奪い返し、その地にキリスト教を広めた王であり聖人でもあるセント・オズワルド・オブ・ノーザンブリア(オズワルド王)の頭部もまた納められている。

さらには、イングランドとキリスト教の歴史を深く学び、新しく書物「イギリス教会史」にまとめた司祭であり歴史家でもあった聖ベーダの遺体も安置されている。

これらの聖遺物のほとんどが一般に広く公開されている。聖遺物の数が必ずしも聖堂の価値につながるわけではないが、ダラム大聖堂がイギリスのキリスト教徒にとって特別な場所であることだけは確かだ。

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ダラム大聖堂の彫刻群

ダラム大聖堂の基礎となる教会の建築は10世紀にさかのぼる。現在の大聖堂は1093年創建で、石造りの堅牢さは聖堂というよりも要塞に近いゴツさを持つ。しかし、極太の柱にも、壁や床の質素で頑丈そうな石や岩、天井の巨大な石梁の全てが優雅に見えるのは、それ自体が持つ柔らかな曲線の効果とそこに施された彫刻細工が影響を与えている。

後期ノルマン様式と呼ばれる無骨さと繊細さをあわせ持つこの聖堂では、ほかの多くの教会では見ることのできない幾何学模様や細密画のような彫り物、化石が埋め込まれたまま砂岩、そして調度品たちすべてに施された驚くべき細かい彫刻がいたるところでその存在を主張している。

何気なく歩いてしまえば、すべてを見過ごしかねないが、見事な芸術的彫刻の一つにでも気がつけば、周囲の全てが芸術品であることに気づくことができるだろう。

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ダラム大聖堂の塔

ダラム大聖堂の塔の上へ行くには昔ながらの狭く暗く細い階段を延々と登っていくことになる。高さはさほどではないが、聖堂自体が丘の上に立っていることと、ダラムの街に高層建築物が少ないことから、かなりの高みの見物感覚を味わえる。

ダラム大聖堂と城が、ぐるりと守られるように川に囲まれていることがよくわかるだけでなく、ここを中心に街が拓けていった様子も手に取るようにわかる。

特に何が見えるというわけではないが、なかなかの絶景なので有料ではあるがぜひ登ってみたい。

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ダラム大聖堂とハリーポッター

イギリスの古い建造物の一部に最近プラスされたお楽しみ要素が映画のロケ地としての価値。特に世界的なヒット作であるハリーポッターのロケ地はファンならずとも多少の好奇心をくすぐられることだろう。

ダラム大聖堂もまた、ハリーポッターの映画のシーンに登場している。それも、よくよくのめりこんで観ていなくても「あぁ、あのシーンか!」と分かるような有名なシーンが多い。

例えば、回廊に囲まれた雪の広場でハリーが白フクロウを飛ばすシーン、ハリーとその友人たちがおしゃべりしながら歩く回廊のシーンといった、魔法学校内でのシーンの多くがこの大聖堂内で撮影された。

司教たちはそのあたりによく通じていて、質問するときっちりと答えてくれる。また、時間や場所の都合があえば、一般公開されていない教室シーンのロケ地なども案内してもらえることがある。観光客の少ない早朝がチャンス。

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ダラム城主はプリンス・ビショップ

ダラム大聖堂に隣接するのがダラム城。城といっても王や貴族が暮らしていたのではなく、ダラムの司教の居城だった。ダラムでは、宗教と政治、経済を司教がまとめて治める司教領主が君臨していた。

ダラム司教領主を「プリンス・ビショップ」と呼ぶ。王に並ぶ権力を持ち、領地を守るだけでなく国境警備にあたる兵を持つこともできた。ビショップといえば、チェスでもキングやクイーンに次ぐ位置に立つ。それだけの権力を持っていたのだろう。

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ダラム城はダラム大学寮

ダラム城にかわる近代的な司教邸宅がダラムの「ビショップ・オークランド」に建てられると、ダラム城は近くにあったダラム大学の寮に転用されることになった。

司教邸宅だったとはいえ、城が学生寮に転用とは太っ腹な気がするが、ヨーロッパではこのような建造物の変遷は珍しくない。

現在も現役学生寮として多くの学生の生活の場となっているため、見学は学生による見学ツアーでのみ可能となっている。

ツアーでは、図書館、食堂と厨房、居室、サロンなどの学生用空間を細かく説明しながら見せてくれるが、何気なく上り下りする階段、握った手すり、さりげなく置かれたベンチ、黒光りする壁など、すべてが骨董品。そして、吸い込む空気はハリーポッターの世界につながっているような気がしてくる。

学生寮という性質上、非公開日が多いため、確実を期すためには電話で確認を取ってからの訪問をおすすめする。

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ウェア川からの眺めと川遊び

ダラム城と大聖堂を囲むように流れるウェア川は、古くは天然の堀として司教座や聖遺物を守ったが、現在は学生や観光客たちの憩いの場となっている。

川沿いには遊歩道が作られていて、川から丘の上にそそり立つ塔を見上げることができる。またあちこちにあるボート小屋で借りた船で漕ぎ出せば、川と緑の崖を基礎とする城と聖堂のファサードと城の上部が一葉の絵葉書のような姿を見せてくれる。

季節にもよるだろうが、小舟に揺られながら見る景色には塔から眺める景色に負けない価値を見いだせるだろう。決して時間の無駄遣いにはならないはずだ。

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ダラム街歩き

ダラム大学のほか、いくつかの学校が集まっているため、規模こそ及ばないもののオクスフォードのような学生街が出来上がっている。

街中には手ごろな価格で気軽に楽しめるカフェや定食屋、パブがあり、古い石畳の街を歩いてタイムスリップを楽しんだ後には、美味しいアフタヌーンティーにもビールにもありつけるわけだ。

お土産物屋はあまり多くなく、これといった名物もないため、聖堂内のショップで見つくろうのがおすすめ。

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最後に

ロンドンからは3時間、ヨークからでも2時間近くかかること、近くに他に大きな見どころが少ないことから、ダラムを旅の計画に入れる旅人は多くない。たとえ訪れたとしてもロンドンやヨークからの日帰りが多く、結果として滞在時間は数時間となってしまう。

確かにダラムの観光施設の数は少ない。だが、1つ1つに深みがある。その証拠に住民たちはこの大聖堂に、時には祈り、時には広場で寝ころび、時にはデートに利用にと頻繁に足を運び愛着を持っている。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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