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チベット仏教最大の祭り「ゴドン祭」に行ってみた

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「まるで仮面ミュージカル!?」チベット仏教最大の祭り「ゴドン祭」(枯冬祭)/中国雲南省

漢字では「枯冬祭」と書き、「跳神祭」とも呼ばれるチベット仏教最大の祭りは、僧侶たちが動物を模した仮面を被って踊り演じるという、華やかな面と神秘的な面をあわせ持つ不思議な宗教儀式です。

中心となる松賛林寺は、日ごろからチベット中の篤い信仰を集めている寺院ですが、この日は特にチベット中から巡礼と観光を兼ねたチベット族たちが集まり、普段は高山に静かに佇む理想郷は、冷え込む空気をものともせず賑やかに盛り上がります。

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ゴドン祭の開催会場・開催日

ゴドン祭はチベット全土の仏教寺院で開催されますが、その中心となるのが雲南省西北部にある町シャングリラ郊外のチベット仏教寺院「スンツェリン・ゴンパ」です。

祭り当日のスンツェリン・ゴンパはたっぷりと厚着をしたチベット族たちであふれかえります。写真やビデオ撮影が狙いなら早朝からの場所取りが必要でしょう。

ゴドン祭の開催日は、旧暦の11月29日頃。西洋暦に直すと毎年日時が変わりますが、年末になることが多く、晴天に恵まれる確率は高いもののその寒さは想像を超えるものがあります。また、標高が高いだけに乾燥して寒いのに日射しが厳しいという雪山のような状況にもなります。

慣れない肌や喉を傷つけやすいのですが、一方でその澄んだ空気とまばゆい光線は、赤とピンクで彩られる祭りをより華やかに魅せてくれます。

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ゴドン祭の内容

ゴドン祭は収穫を祝う祭りであり、魔除けの意味を持つ祭りでもあります。もとよりチベット族は狩猟・農業に従事する民族であり、季節や天候と密着した暮らしをしてきました。それは宗教にも大きく反映されているようです。

ゴドン祭は早朝日の出と同時に経読法会から始まります。続いて僧侶たちが仮面を被って現れ、寸劇や舞踏を披露します。寺院の前庭を舞台とし、その周りは観客で囲まれ、さらにその周囲を囲む土壁の上に登った多くの観客が見下ろすという図が出来上がります。誦経と劇と踊りとは、日が暮れるまで繰り返されます。

祭りの最中には寺院正殿前に大きな垂れ幕が下げられ、長い棒を持ち仮面を被った僧侶が観客たちの頭上を棒をしならせるようにして振り回して魔を払う儀式も行われます。

日本の御祓いと比べると、雑で乱暴な所作ではありますが、人々は頭を低くして祈りを捧げながら、この魔除けを受け止めています。

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シャングリラという町

通常、シャングリラという名は「理想郷」とか「桃源郷」として使われています。この言葉、実はサンスクリット語であり、意味はその通りの「理想郷」のこと。

20世紀の始めに小説「失われた地平線」を書いた作家がその中でチベットの山深い謎の地にある寺院を「シャングリラ」と名付けたことが元となっています。

チベットのこのエリアは中甸と呼ばれていましたが、エリア内の豊かな自然と古い街が世界遺産として登録され、海外からの観光客が多く訪れるようになった21世紀になって、これまでは通称にすぎなかった「シャングリラ」を正式名称に定めました。漢字では「香格里拉」と書きます。

実際のシャングリラは、夏には避暑地として一定の賑わいを見せることから分かるように、春から秋までは過ごしやすく、短い夏には競うように咲き乱れる美しい花であふれます。冬のシャングリラはその厳しい気候ゆえに訪れる人は少なく、巡礼者ばかりとなりますが、それでも雪を抱いた高山に囲まれた町と白壁の寺院は一幅の絵画のような完成度の高い姿を見せてくれます。

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チベット仏教ゲルク派寺院松賛林寺

松賛林寺とは中国名で、現地ではスンツェリン・ゴンパと呼ばれています。雲南省でもっとも規模の大きなゲルク派のゴンパ(寺院)であり、チベット仏教の本山でもあります。土壁に囲まれたなだらかな丘には白い壁と赤茶色の僧坊が連立し、中心には金色の飾りを屋根に乗せた本殿が立っています。

僧侶の数はかなり多く、みな濃い赤色の僧衣をまとっています。信仰深いチベット族たちは近隣だけでなく国中からスンツェリン・ゴンパを訪れ、寺の周りに作られた巡礼路をグルグルと巡って祈りを捧げます。

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ゴドン祭で仮面を被る意味

僧侶たちが頭にすっぽりとかぶる仮面は、馬・鹿・猪・虎・犬などの生活に密着した動物たちと魔物がモデルとなっています。それぞれの仮面を被った僧侶はその動物の動きや鳴き声、魔物の所作をまねて跳ねるようにして踊ります。

チベット仏教では、死者は初七日の間に閻魔の手先32人と遭遇して、その行く手を阻まれまれるそうです。生前の嘘や罪を暴かれたり、反省を促されたり、罰を与えられたりするその七日間を模したのがこの踊りなのです。また、この閻魔の手先の多くが動物の姿、または半人半獣の姿をしていることもあり、このような動物の仮面を被った踊りが祭りの中心となっているようです。

人々はゴドン祭で、その年の収穫を祝って神とその使いである動物に感謝を捧げ、1年の最後に魔を追い払っているのです。

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ゴドン祭の食べ物

ゴドン祭には、周辺から少数民族たちも多くが訪れます。祭りの輪を少し離れたところでは、たくさんの屋台が並び、冷えた体を温めてくれる飲食が振る舞われています。

チベット族の主食である焼きたてのツァンパやヤクのバターで作られた濃厚なバター茶、羊の焼肉などが食べられます。どれもニオイはキツイものの、冷えて乾燥した体に染みわたる滋養食です。

現地までのアクセス

シャングリラ郊外に空港があり、中国国内の主要都市を結ぶ直行便が飛んではいますが、夏場以外の本数は多くありません。そのためアクセスはもっぱら陸路。日本からは昆明まで飛行機で、そこからは車を利用します。その行程は、タクシーなのかバスなのか、個人の車なのかでも変わってきますが、おおよそ1日半見る必要があるといわれています。そのため、ツアーでは途中にある世界遺産麗江などで1泊するコースが一般的です。

途中かなり標高の高い峠を越えること、シャングリラ自体も高山に位置することから、体調を崩すことも多いのでゆっくりと時間と体力に余裕のある日程を立てる必要があります。

個人では訪れにくい地でもあり、多くの旅行者がツアーを利用します。

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麗江と虎跳峡

陸路でシャングリラへと向かうなら、その途中、世界遺産にも登録されている麗江に立ち寄ったり、峻嶮な山の隙間である虎跳峡を抜けたりという観光も可能です。麗江にはホテルやレストランが整っていて、ツアーデスクなどもあるので、ここでシャングリラへの旅程を組むこともできます。また、寒さと標高の高さで体調を崩しがちなので、昆明やほかの中国国内の都市から飛行機で到着した後、麗江の町で体を慣らすのもいいでしょう。

虎跳峡では、5000mを超える玉龍雪山を間近に見ながら高低差1500mを進む迫力に呼吸困難に陥りそうになります。麓の町では携帯用の酸素ボンベが売られているので、持っていると安心かもしれません。

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まとめとして

真っ青な空の下、白い山に囲まれ、氷点下10度の空気の中、チベットでもっとも重要な寺院だとされるスンツェリン・ゴンパのゴドン祭が行われます。

人出を整理をする人もいなければ、場所の取りあいでもめる人もいませんが、訪れたチベット族の人々は微笑んで譲り合い、真剣なまなざしで僧侶たちの動きを見つめています。

ほとんどがカメラもビデオも持たない人々だけに、その視線は真剣そのもの。祭りの素晴らしさだけでなく、それを見て参加するチベット族たちの姿に、本当に大切なもの、素晴らしいものは、カメラを通してではなく、この目で脳ないメモリにしっかりと保存をしておくことの大切さが思い出されます。

できれば撮影は固定三脚に任せ、臨場感をその眼と耳で感じ取りたいですね。

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