sa9

ハイセンス建造物満載~サヴォイア王家の王宮群を訪れて

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

sa9

イタリア王家の古都、その財と力で創り出したハイセンス建造物満載~サヴォイア王家の王宮群「Residences of the Royal House of Savoy」/イタリア・トリノ

最先端の建築技術、最新鋭の建築家や芸術家、あふれほどの潤沢な資金。それらによって創造されたのが、サヴォイア王家の王宮たちだ。サヴォイア家はその支配者としての権力・威力・富力を誇示するために、次々と豪華な王宮、宮殿、城、庭園、邸宅などを建てていった。

それらのほとんどが現在もその姿を同じ場所に残し、あるものは博物館として、あるものは公共施設として、またあるものは観光用に公開されている。21世紀に入って行われた全面修復をほぼ終えたサヴォイア家の権勢の象徴たちは、トリノ周辺にその煌びやかな威容を誇り続けている。

sa10

サヴォイア家とイタリア

サヴォイア家はサヴォイア伯爵によるサヴォイア公国の主。その領土は広くイタリアから現在のフランスの一部までを含むものだったが、その後さらにサルデーニャ島をもその領土に組み込んだ。順調に発展を遂げたサヴォイア家が最後に手にいれたのはイタリアの王権。イタリアの統一運動の中心となって活躍し、領土の一部はフランスへと割譲されたものの、統一イタリアを興し、首都をサヴォイア公国の中心であったトリノに定めて、さらに繁栄した。

こうして、イタリアの王家となったサヴォイア家は、トリノ市内外にあったサヴォイア家の建造物にさらに加えて、その権勢を誇るための建造物を次々と建てていった。現在トリノ近在で世界遺産に登録されている建物は22か所。その全てがサヴォイア王家が残したものだ。

sa18

カステッロ広場

サヴォイア王家の中心都市だったトリノの核となる広場。政治的にも戦略的にも文化的にも重要な建造物が集中して立ち並んでいる。石畳の広場は広く、端から端までは短距離ではなく中距離以上の長さがある。周囲を取り囲む建物は、ヨーロッパ各地の広場で見かけるような間口の小さなものではなく。ドド~ンとビッグサイズ。そのため、かわいらしさや親しみやすさには欠けるが、その分重厚・荘厳な空気に満ちている。

広場に面した建物の中でももっとも目を引くのが「王宮」と「マダマ宮殿」だろう。どちらも世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」の中心を成す建造物で、サヴォイア家とトリノの歴史をつぶさに見守ってきた。

sa17

王宮「パラッツォ・レアーレ」と庭園

1865年まではサヴォイア王朝の公式な宮殿として、王が居住し政治も行われていた。賓客をもてなすための迎賓の間やダンスホールには当時における最高級の建材と最新のデザインが使用されている。

王宮の設計・建築は、ヨーロッパ各地から集められた建築家たちが、14年の間にパーツごとに担当する形で仕上げていった。そのため、その建築様式は多様となり、見どころは非常に多い。そして、どこに目を向けてもその優雅さも豪奢さもヨーロッパ随一を目指したサヴォイア家の狙い通りだ。

現在の王宮は、王立の武器庫が博物館として公開されているほか、王立付属図書館は1832年開館以来の蔵書をそのまま収蔵している。裏庭にあたる庭園もまたフランス風でヴェルサイユ宮殿の庭をも凌駕するゴージャスさに仕上げられている。

sa16

マダマ宮殿

ローマ時代の巨大な門を要塞へと作り変え、さらにその砦跡に建てられた宮殿。残っていたローマ風の門にはめ込むような形で設計されている。現在は市立古典美術館になっているが、建物そのものが古典美術品。壁や天井に架けられ置かれ描かれた絵画や彫刻は、古代から中世にかけても逸品ぞろいだ。

宮殿そのものは無料開放されているため、ブラっと入ってその美術価値に圧倒されるとそれだけでお腹いっぱいになり、美術館に入らずに済ませてしまう人も多い。しかし、美術館には装飾品や陶器などの貴重なコレクションがあり、これを見逃すのはもったいない。

sa15

カッチャ宮殿(ストゥピニージ宮殿)

トリノ市郊外に狩猟用の宮殿として建てられた。屋根のてっぺんに鹿のモニュメントが置かれていることで知られている。

狩猟用とはいっても、そこは宮殿。その規模も豪華さも「別荘」という感覚では収まらない。いったい何部屋あるのだろう? と考えてしまって、サヴォイア家の人々はそんな考えは思い浮かびさえしなかっただろうとその格差にガクっときたりもする。

現在は美術品と歴史的家具を展示する博物館が併設されていて、その内容には、「狩猟用宮殿にだってこれだけお金をかけられるんだ」と言いたかっただろうサヴォイア家の思惑にまんまとはまって感心せざるをえない。

sa14

カリニャーノ宮殿

トリノ市内にある2つの宮殿のうちの1つで、イタリア王国初代王の生家であり、イタリア王国誕生宣言が行われた場所でもあり、最初の国会が召集された場所でもある。

長く国会議事堂として機能していた過去を持つ政治的宮殿だったことから、現在もイタリア王国誕生前後の貴重な資料を多く所蔵・展示している、

サヴォイア王家の建造物の中では珍しいレンガ造りのファサードは緩やかで上品な曲線を描き、ほかの宮殿や城とは一線を画する姿。赤レンガが使われているせいか、どこか懐かしいと感じて良く考えてみたところ、東京駅似だと思い当たった。

sa13

ヴェナリア城

ヴェナリア城もサヴォイア家専用狩猟場に作られた城。ヴェルサイユ宮殿がそのモデルだといわれている。城はフランス軍によって一度は破壊されたものの、50年近くの歳月をかけて修復が行われ、ほぼ元通りの美しい姿を取り戻した。

城の周囲は「庭」と呼ぶには広大過ぎる林や森が広がり、その向こう側にはアルプスの山々が借景として置かれている。ヴェナリア城の庭園は、散歩ではなくハイキング気分で歩くのにちょうどいいサイズだろう。一昔前までは狩猟場としても十分に機能していたという。

ここでの見どころは庭に続いて、城内の長廊下。ルーブル美術館の長い展示室のような両側に窓と柱を抱くその空間は、「ヴェナリア城でもっとも美しい空間」と呼ばれているが、元は馬舎だった。現在は特に目的を持った使われ方をしていないため、ガランとしているが、空き家のような状態でもなお、その美しさには目を見張るものがある。

sa12

スペルガ聖堂

トリノは、標高差はそれほどないものの、丘に囲まれた盆地になっている。そんなトリノを取り囲む丘の上に建つのがスペルガ聖堂。街の中心からは10kmほど離れている。

フランスとの戦いに勝利した記念に建てられ、サヴォイア家の墓所となっているこの教会はバロック様式を基調とした優雅さが売り。聖堂内はツアー見学が可能で、壁や柱を飾る多くの素晴らしい彫刻や彫像を見ながら、礼拝堂から上はクーポラ下は地下室まで案内してもらえる。

リヴォリ城

フランスとの境界に位置する戦略的意味の大きな城だったが、後に居住用の宮殿へと改修された。

現在は現代美術館として公開されている。

sa11

最後に

ここで取り上げたのは、たった7件の建造物。どれもツアーで必ず含まれる有名どころだ。しかし実際には、トリノ市街を少し離れた場所に世界遺産に含まれる建造物がまだ15か所もあり、そのどれもがそれ1か所でも十分に世界遺産の価値を持つ。

カステッロ・ゴヴォーネ、ヴァレンティーノ城、モンカリエーリ城ほかのサヴォイア家の別荘や離宮、それに付随する庭園、内部の装飾など、どれをとっても第一級クラスの芸術品ばかりだ。

冬期オリンピックが開催されたこともある都市だが、なぜか、この世界遺産は日本では認知度が低い。世界遺産に登録されたそれぞれの建造物が点在しているとは言っても、バスやタクシーで十分に見て回れる距離である。また、それ以外にも圧倒的な収蔵数を誇る古代エジプト博物館やフィアットの本拠地だけあり自動車博物館のコレクションも見もの。

オリンピックによって街は観光化に力を入れ始めていること、世界遺産登録建造物の大修復作業を終えたことからも、今後はヨーロッパだけでなく世界中から訪れる人が増えそうな観光有望都市だ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. IMG_8150
    一人でふらっとビーチを散歩してみたくなり、外に出てみた。波がとっても高くて、水しぶき…
  2. IMG_8562
    ※文、パパ※写真:AYA僕は少年の頃からの夢を現実して、今アジア一美しい車窓…
  3. NIC_NEwYork02
    ブロードウェイジャンクションにあるモーテルから電車で30分。世界の中心ニューヨーク。そしてニ…

新着記事

  1. 201612114
    誕生日、クリスマス、お正月、もらったプレゼントやお金のすべてを寄付する、言葉にすれば簡単なよ…
  2. istock-000014228017medium
    日本人に大人気の観光地、タイ。中でも首都のバンコクには毎年たくさんの観光客が世界からやってき…
  3. rdfwse
    キャンピングカーでアメリカ横断すのは人生で一度は憧れる人も多いのではないでしょうか。しかしア…
PAGE TOP