AfghanistanBamiyan

バーミヤーンとバンデ・アミールの周辺観光地全部行ってみた

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

AfghanistanBamiyan

破壊しつくされた世界遺産と砂漠の真珠~バーミヤーンとバンデ・アミール/アフガニスタン・バーミヤーン州

かつてはバックパッカーの天国とまでいわれたアフガニスタン。貧しくも優しかった人々や、歴史的にも芸術的にも素晴らしい価値を持つ遺跡も、否応なしに政治的・宗教的な争いに巻き込まれて失われていった。

いまだ不安定な部分はありながら、旅人が入国できるようになったアフガニスタン・バーミヤーンの見どころを再確認してみよう。

世界遺産「バーミヤーン石窟」

AfghanistanBamiyancaves

「バーミヤーン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」として世界遺産に登録されていたが、その大部分が破壊されてしまい、現在は危機遺産となっている。

「バーミヤーン石窟」は、アフガニスタン首都から北西230kmのバーミヤーン渓谷の絶壁1300mにわたる砂岩に掘られた石窟群のこと。

古代都市として栄えていたバーミヤーン近郊に位置し、1世紀頃から1000以上の「石窟仏教寺院」や仏像、壁画が残されてきた。

破壊された「東大仏」と「西大仏」

GreatBuddhaofBamiyanAfghanistan cavehugetwo-body

石窟群の中でももっとも巨大であり重要でもあったのが2体の大仏だ。5、6世紀頃に絶壁から手作業で掘り出されたとされる高さ38mの「東大仏」と55mの「西大仏」は、2001年にターリバーン政権によって爆破されてしまい、ほとんど原型を残していない。

1500年以上に渡り、さまざまな民族や宗教によって、修復されたり破壊されたりを繰り返してきたものの、それはあくまで一部分だったが、この爆破では戦車砲も用いた念入りな方法がとられ、世界一の大仏立像は瓦礫の山となってしまった。

「東大仏」は体の大半を失ったものの肩を少し残し、周囲にはわずかながら壁画や天井装飾も残っている。ブルーシートが掛けられた大仏の足元を避けるように、東側の入り口から壁の内部に作られた通路を上っていくと、大仏の頭部があった部分まで辿りつくことができる。

壁画や天井装飾が慰めてはくれるものの、空洞となったその場所を見ると悲しみや怒りが湧き上がる。

「西大仏」の破壊状況はさらに悪く、大仏は形を残さず、壁画なども見学できるものはほとんどない。「東大仏」同様に崖内部の通路で頭上まで上ることは可能だが、大仏のいたはずの場所はまったくの空洞だ。

座仏像

巨大な大仏立像2体は破壊され、多くの仏教画が破壊や盗難で失われてしまったとされるが、それでもいくつかの価値ある見どころが残っている。

その一つが大仏坐像たちだ。東西の大仏に比べれば規模が小さいものの2~16m程度の高さを持つ。ただし、ほとんどの坐像は既に丸い岩の塊と化していて、細かな体つきや装飾を見とることができない。

その点楽しみが残っているのは仏教壁画たち。壁や天井に当時の彩色をうかがわせる微かな色を残した仏教画が多く残っている。

現在の周辺石窟

AfghanistanBamiyancavescurrently

観光客が多い東西の大仏近辺の石窟の多くは、歴史の中で風化し貴重な宗教画たちが削り取られてきた上、ターリバーンによって破壊の対象とされたため、その内部はほとんど仏教石窟としての姿を残していない。

そして今そこには、遺跡と同じように街や住まいを破壊された住民たちが住み着いている。彼らが生活するなかで、わずかに残る壁画は煤け、修復作業は遅々として進まないのが現状だという。

バーミヤーンには、王城や地上に建てられた伽藍も存在していたことが分かっているが、それらは全て歴史の中で破壊されてしまい残っていない。もちろん、発掘作業も進んでいない。政情が安定して発掘や修復作業が進むのが待ち遠しい。

フォラディ石窟

大仏たちから3kmほど離れたフォラディ谷にも50ほどの石窟が残されている。

風化や破壊から逃れることはできなかったものの、複雑な掘り込みで作られた天井装飾「ラテルネンデッケ」などを見ることができる貴重な遺跡となっている。

また、現在も発掘作業が続けられていて、新たな石窟が見つかっている。

カクラク石窟

バーミヤーンの東にはカクラク川が流れ、デコボコした巨大なアリの巣のような丘に80ほどの石窟が造営されている。

比較的保存状態のいい石窟や壁画があったことから、博物館に持ち出されて保管・展示されているものもある。しかし、6mを超える仏陀の立像を含む石窟内の仏教遺跡は、やはりターリバーンによって破壊されてしまい、現在は穴ばかりが残されている。

シャーレ・ゾハーク

BamiyancavesRedCity

バーミヤーンの街を守るために築かれた要塞跡。切り立った絶壁に囲まれた台地は天然の要塞として6世紀頃から利用されていたといわれている。

現在残されている砦跡は、12世紀のものだが、近年の内戦でも利用されていたそうで、地雷地域として指定されていた過去もある。

「シャーレ・ゾハーク」の赤土は、夕日を受けると真っ赤に燃え立つように輝くため、「レッド・シティ」とも呼ばれる。仏教遺跡もあり、頂上部からの見晴も良いため、訪れる旅人は多い。

シャーレ・ゴルゴラ

GenghisKhanoftheMongolEmpire

バーミヤーンの仏教文化は、イスラム教徒の侵入によって9世紀には消滅していたという。そして13世紀には、モンゴル帝国のチンギス・ハーンによって攻略されている。

その際、チンギス・ハーンの将来有望な孫息子の一人が敵の矢に射抜かれて戦死してしまった。怒り心頭のチンギス・ハーンは、街を徹底的に破壊するだけでなく、住民や家畜たちまでも皆殺しにしてしまった。

バーミヤーンは生きるものの気配のない「死の町」、「呪いの町」と呼ばれ、その後数百年にわたって住む者はいなかったという。

「シャーレ・コルゴラ」は、「亡霊たちが泣き叫ぶ町」という名を持つ古い砦跡。チンギス・ハーンに殲滅された人々の声が風に乗って聞こえてくるとかこないとか。

ドラゴン・バレー

BamiyanDragonValley

龍の生贄に差し出された少女を勇者が助けたという伝説を持つ谷間。龍は勇者によって2つに切り裂かれて谷となり、その涙は泉となって、今もこの谷を潤している。

「砂漠の真珠」バンデ・アミール

SONY DSC

バーミヤーンを訪れたら、向かうのは岩山だけではない。街から西へ70kmほど山々を越えて未舗装路のわだちを伝っていくと、標高3000mの丘陵地帯の中に湖沼群が姿を現わす。これが「砂漠の真珠」と呼ばれるバンデ・アミール(またはバンディ・アミール)。バーミールのもう一つの観光名所である。

アフガニスタン初の国立公園に指定され、徐々に保護や開発が進むだろうとされているものの、現在はほとんど手付かずの大自然状態。また、周囲には地雷地域もまだ残っている。

もとは6つの湖から成っていたが、バンデ・カムバールが干上がってしまったため、現在は5つの湖から構成されている。特に中心となるバンデ・ハイバットは、イスラムの預言者縁りの地として巡礼地となっている。

湖は晴れた日には真っ青に、曇りの日には淡い紫に染まる。湖のほとりには遺跡があったり、地元住民がピクニックをしていたりとのどかな光景が広がっている。

アフガニスタンを旅するなら

DressoftheWomenofAfghanistan

アフガニスタンは、テロや誘拐の危険性が高い国であり、渡航をお勧めはできない状況が続いている。

しかし、街がさびれてはいても、さほど危険な空気は流れていないという情報もあり、観光地は徐々に外国人を受け入れる体制を取り戻しつつある。ただし、地雷が撤去されたのがごく一部であるように、安全性が保障される場所もごく一部に過ぎない。

また、完全なる男性社会であり、女性はとにかく悪目立ちしてしまう。人数に関わらず女性旅は避けて団体行動、そして肌だけでなく体型や顔つきから女性だとバレないような服装がおすすめだ。

最後に

旅先として大手を振っておすすめすることができない地域とはいえ、情勢は刻々と変化するもの。訪れる機会に恵まれたなら、十分な情報収集をした上で行動したい。

破壊されたものは簡単には取り戻せないが、いつの日にか、バックパッカーの聖地だったあの頃の平和なアフガニスタンが戻ってくることを祈りたい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. 旅に出て半年経つあたりから「旅への意識」が変わってくる。旅をしているのではなく、日常…
  2. DSCF0785
    ※写真:飴をあげているのがユイとアキ。カンボジアに到着して二日目、シェムリアップから…
  3. IMG_8150
    一人でふらっとビーチを散歩してみたくなり、外に出てみた。波がとっても高くて、水しぶき…

新着記事

  1. owachomo_bridge
    私は世界を旅し、生の絶景を数多く観てきました。なかには、思い描いていたものとギャップがあり「…
  2. img_1
    最も人気の観光地ともいわれるバルセロナですが、あなたは何を楽しみに行きますか?バルセロナを満喫するた…
  3. book_natalie_alexandrov132043
    旅に出た、世界に出たきっかけというのは人それぞれ違い、テレビだったり、ブログやインスタグラム…
PAGE TOP