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ブラジルの古都~オウロ・プレット歴史地区を訪れて

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黒い黄金が産み出したブラジルの古都~オウロ・プレット歴史地区「Historic Town of Ouro Preto」/ブラジル・ミナス・ジェライス州

オリンピックで話題を集めるブラジルの世界遺産だが、日本発のツアーなどで耳にすることは少ないだろう。「オイロ・プレット」は、ゴールド・ラッシュを迎えた17世紀から18世紀にかけてまさに光り輝くように栄えたブラジルの古都の一つだ。

この街の名が意味する「黒い黄金」とは、この地域で産出される黄金がパラジウムとの化合物であり、それが酸化して黒い石として発見されたことに由来している。黄金を巡る黒い歴史があったわけではない。

しかし、南アメリカ各地の金や銀などの鉱物生産地のほとんどがそうだったように、地下資源による栄華は長続きしないものだ。いつしか黒い黄金は底を突き、派手な教会や邸宅が立ち並ぶ街は本国ポルトガルの重税に苦しみ、不満を抱える者であふれていった。そうしてこの地でブラジル独立運動の先駆けともいわれる計画が立てられるに至った。

1980年、黒い黄金がもたらした富によって飾られた街並みはブラジル初の世界遺産に登録された。

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18世紀の植民地都市が丸ごと残る観光都市

大きな戦いや災害に見舞われることのなかったオウロ・プレットは、栄華を極めた17、18世紀の姿をほとんど変えることなく今も同じ姿をとどめている。

ゴールド・ラッシュで一攫千金を現実とした者は、その幸運と権威を誇示するかのように教会建築へと多額の寄付を行ったため、オウロ・プレットは繁栄した分だけ教会が立ち並び、その贅を競い合うようになった。ミナス・バロック調の教会や修道院、邸宅の数々は、今も当時の街の繁栄ぶりと人々の華やかな暮らしぶりを想像させるに十分だろう。

黒い黄金の出現によって山間に誕生した街は、黄金がなくなった後もそのままそこに残り、現在は観光資源となって訪れる人の目を楽しませている。

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街全体がウェルカムな雰囲気を醸し出す世界遺産

ゴールド・ラッシュ時のようなにぎわいや華やかさこそなく、人口も10万人足らずの小都市となっているオウロ・プレットだが、町に廃れた印象はなく明るく落ち着いた雰囲気で訪れる人を迎えている。

現在町が観光を主たる経済としていることもあり、街並みを愛し保存しようという気持ち、訪れる人に楽しんでもらいたいという願いが凝縮されているかのような居心地の良さを感じることができるだろう。また、地方小都市によくありがちな、静かな老人の多い街をイメージしていくと驚かされる。なぜならオウロ・プレットは学生の街でもあるからだ。

計画的に造られた大学都市の一つであり、巨大な連邦大学を擁すること、独特の学生自治制度を持つことなどから、街は活気にあふれている。しかし、学生が多いからといって落ち着きのなさやがさつさを感じさせる雰囲気はない。実際には建物の雰囲気も行き交う人の容姿もまったく異なるのだが、雰囲気としては、イギリスの大学を中心として栄える地方都市のようなイメージだ。

ブラジルなど南米にはポルトガルやスペインの植民地時代の建造物や文化を色濃く残す町が多い。そして、それらは繁栄後に打ち捨てられたり破壊された負の歴史をも背負う廃退感をまとっていることがあるが、オウロ・プレットにはそれがない。そもそも、ここがブラジルだという実感も、街歩きをして教会を覗いて歩いている間に失ってしまうそうな1つの完成度の高い町なのだ。

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町は石畳の坂道でできている

街の規模はそれほど大きくない。路上駐車の車の横を車が通りすぎれば人は壁に寄り添わなければ通れないような路地が縦横無尽に敷かれている。古いヨーロッパの都市にある小さな石を敷き詰めたガタガタの道ばかりだ。

山間の街だけあって、家々の間をクネクネとつないでいる石畳の道は坂道も多い。小さな街なのに車がやたらと多いのはそのせいに違いない。歩いての観光は足にも靴にもかなりの負担となる。

また、体力の消耗もかなり。甘いものや脂っこいものが地元カフェやレストランのメニューに多い理由がよくわかる。

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ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会堂

バロック彫刻の傑作が集まる教会として知られる。ブラジルのミケランジェロとまで呼ばれた天才「アレイジャジーニョ」の手になる。教会内は約480kgもの黄金が使用されていて、当時の金にあふれた街の様子を想像させてくれる。

ただ、デザインそのものは落ち着いた雰囲気を持ち、金の煌びやかさよりも荘厳な雰囲気に圧倒される。

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ノッサ・セニョーラ・ジ・カルモ聖堂

アレイジャジーニョの父親による作品で、息子のデザインよりも優しくシンプルな雰囲気。華美な装飾はないが、質素な美しさがある。特にファサード部分の美しさは、ほかの教会たちの追随を許さない。

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サン・フランシスコ・ジ・アシス聖堂

全体の設計の外装デザインは、やはりアレイジャジーニョが行った。優雅だが可愛らしさもあわせ持つ。しかし、ここでも金はたっぷりと使われていて、見ようによっては成金的。

ただ、あまりに大量の黄金をごく当たり前のような装飾に使っていると、金へのありがたみが薄れてくる。ただピカピカキラキラしているだけの、可愛い教会に見えてくるから不思議だ。

この教会はバックにオウロ・プレットを囲む山々を背負っているため、写真を撮る時の構図がとてもいい。少し下がった位置から山を借景とした一葉を写し撮りたい。

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ブラジル最古のオペラハウス

村の集会所のような趣きの素朴な劇場で、見つけるのに苦労するかもしれない。

外壁はベージュとピンクのツートンカラーに塗られていて、中には小さなステージとその前のスロープ状の観客席に木の固いイスがぎっしりと並んでいるというシンプルさ。ヨーロッパの超豪華オペラハウスを見た後だと、納得がいかないほどの質素さだが、そこはブラジル、そして最古。

金脈をあてた大金持ちたちのお楽しみの場としての役目はしっかりと果たしていたという。

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トロッコで金鉱跡へ

オウロ・プレット郊外にある、かつては大勢の一攫千金を狙った者たちでにぎわった鉱山の跡「ミナス・ダ・パシャージェン」は、遊園地の子ども用列車のようなシンプルなトロッコに乗って下りていく。金鉱内はちょうどトロッコのためのトンネルのようなサイズ。もちろん、途中で立ち上がろうものなら首の骨を折りそう。

ところどころ広いホールのような場所があり、ガイドの説明が入るほか、地下には大きなプールができていて、ダイビングスポットにもなっている。真っ暗な洞窟内のダイビングは一部に人気が高いが、ここでは壁に見られる鉱脈筋なども案内してもらえるらしい。

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チラデンチス広場と博物館

チラデンチスとはミナスの反乱と呼ばれるブラジル最初の独立運動のリーダーの名前。真ん中の銅像を中心とした、やはり石畳の広場。周囲には歴史的建造物があり、インコンフィデンシア(歴史)博物館と鉱物学博物館が教会や公会堂のようにどっしりと構えている。

この広場は街の中心であり、観光のスタート地点にも最終地点にも最適。必要なインフォメーションを得ることもできるし、食事をする場所やお土産を買う場所も集中している便利なスポットだ。

鉱物学博物館は、金のほかアルミニウム、鉄、マンガン、大理石など多くの鉱物の産地であるだけあって、その資料と展示物の多さは見もの。専門家や特別な興味を持っていなくても、ほ~と感心できる内容になっている。

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郷土料理とお酒

鶏肉とオクラの煮込みとトウモロコシの粉を練ったもの。これがこの辺りの定番料理。どのレストランに入っても食べられる。味付けは、少し脂っこいものの、日本人向け。パスタでもなくパンでもなくライスが欲しくなる。

また、サトウキビを材料とする蒸留酒カシャーサやピンガといったアルコール度数の高い酒をカクテルにして飲むのがローカル風。臭みの少ないあっさりとした酒に柑橘系の香りと甘さをプラスしたドリンクなら、ついつい飲み過ぎてしまうそうだ。

アテには地元産のフレッシュチーズが最高。真っ白なチーズにジャムを合わせた食べ方は、つまみにもおやつにも。

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最後に

オウロ・プレットはブラジル人に人気の高いスポットだが、英語や日本語に絞り込むと驚くほど情報が少ない世界遺産でもある。

街は国内から訪れる観光客を中心とした観光地として発展しているようで、英語も通じないことがある。ガイドツアーも日本語はほぼ皆無。英語でさえ少ないのが現実だ。

それでも、居心地は悪くないし、何をいっているか分からないガイドツアーでも十分に楽しめる。それはこの世界遺産が難しくないから。街が成立し発展し衰退し今があるという歴史の流れがとても分かりやすく、残されている建物にも小難しい説明は不要。ただ見て、その美しさやゴージャスさ、街の雰囲気や周囲を囲む景色を楽しめばいいという大らかな空気が漂っているのだ。

リオ・デ・ジャネイロからはバスで7時間と近くはないが、足をのばして決して後悔のない世界遺産であることだけは保証できる。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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