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プトラナ台地を観光してみた感想。見どころや過ごし方。

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世界一訪れる人の少ない世界遺産? かもしれない~プトラナ台地(Putorana Plateau)/ロシア・中央シベリア

広大な国土を持つロシアの中でも未踏の地を多く含むシベリア。その最北に位置するプトラナ台地は、ごく最近の2010年に世界遺産に登録された。

実は2005年に暫定リスト入りはしていたのだが、ロシア国内でもその魅力を十分に理解しきれていなかったことから、その貴重さが十分には伝わらず登録延期となった過去を持つ。ロシア当局は、探検家や研究者らから得た知識をもとに推薦内容を練り直し、再挑戦したのが2010年だったのだ。

プトラナ台地は雄大稀有なその自然ゆえに、人を近寄らせない神々しさでシベリアに鎮座している。

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プトラナ台地の位置と行き方

北極圏まで100kmほど、ロシアのど真ん中に位置する中央シベリアのヘソにあたる。プトラナ台地内へ陸路でアプローチするのは至難の業。永久凍土、タイガ、ツンドラ、極地砂漠といった、人が暮らすだけでなく通過することも難しい自然にすっかり囲まれているのだ。

実際にそこへ到達する方法としてはヘリコプターが使用されている。ロシア・シベリアの中心的都市であるノヴォシビルスクから2時間ほどのイガルカへ国内便で飛び、そこでヘリコプターに乗り換える。もちろん定期便はなく、チャーター便となる。

目的地にもよるが、遊覧飛行の場合には2時間程度のパッケージが多い。降り立つ場合、ヘリコプターが着陸できる場所は意外に多い。しかし、そこから先の移動は全て人力となる。道はない。自分たちで持ち込んだボートで川を下るか、ただひたすら歩くのだ。

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プトラナ台地とプトランスキー国家自然保護区

プトラナ台地ともプトラナ高原とも呼ばれるように、山岳地帯に囲まれた平地だが、標高は最高峰でも1700mと意外に低い。しかし、北極圏に近いことから想像できるように、その環境は非常に厳しい。

また、かなり高低差のある谷・崖・滝などが多いのもプトラナ台地の特徴で、これが景観の素晴らしさを作り出すのと同時に、人を寄せ付けない原因ともなっている。

これらの自然はソビエト時代から一定の注目を受けていた。プトラナ台地が世界遺産になる前の1987年に、プトラナ台地総面積の約60%にあたる中央部分が「プトランスキー国家自然保護区」に指定されたのは、その大自然の素晴らしさもあるが、その自然が抱く地下資源にも関係があったという。

プトランスキー国家自然保護区を設定し、プトラナ台地を世界遺産に登録することで、広い意味でのロシアの富を守っているのだ。

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プトラナ台地の見どころ

プトラナ台地を構成するのは、山・川・空。空は世界中のどこであっても平等に広がっているが、山と川はその構成に偏りがあってもおかしくない。

プトラナ台地の場合、迷いこんだら間違いなく抜け出せそうにない森とまるで蟻地獄のように底なしの陸、そして台地の裂け目や縦横無尽に走る川とそこにできる滝とそれらの集合体である湖が完璧・絶妙なバランスで存在している。

特に見どころとして強調したいのは、まるで氷河のような深さを持つ川とそこに現れる大小の非常に数多く変化に富んだ滝だ。実はこの川、氷河がこの地を押し上げたことから谷のような河口が生まれ、細長く深い湖沼群を生みだした。フィヨルドのように氷河が削ったわけではないが、氷河が造りだしたのには違いがない。

プトラナ台地の川は、削られたのではなく盛り上がったり沈んだりでできたために、外観に優しさがある。それは、ヘリコプターで上空から俯瞰していると実感できる。

ただし、プトラナ台地は悪天候率が高いことでも知られている。壮大な景観を目の当たりにするには、ヘリコプターをチャーターする潤沢な資金だけでなく、天候を左右する運も持ち合わせる必要があるのだ。

コトゥイ川、ヴィヴィ湖、カーメン山などの名が知られているが、無数の川や湖沼、原生林や山岳にはおおまかな名前しかついていないほど台地は奥深く、人の行方を阻んでいる。

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プトラナ台地でできること

プトラナ台地を訪れる人はなんと年間数百人。千人を超えないというから驚きの世界遺産といえる。その数は、この地を横断していくというトナカイの群れよりも、希少だというシベリアビッグホーンの生息数よりもずっと少ない。

さらに、その訪れる人の大半がヘリコプターでの遊覧飛行のみか、プラス1時間程度のピクニックや散策や写真撮影という短時間滞在しかしていない。彼らはそこにいたくないのではなく、いられないのだ。

しかし、プトラナ台地でできることはほかにもある。釣り人にとってプトラナ台地の川や湖沼で釣りをすることは憧れ。ただ、釣りツアーを専門に扱うツアー会社はなく、シベリア観光の一つとしてほぼプライベートツアーを組んでもらう形となる。

また、探検家にとっても魅力的な地域だ。何しろ、ほとんどのエリアが前人未踏であり、自分の一歩がその土地を踏みしめる最初の一歩となるのだ。標識もなければテントサイトもない。木や岩につけられた印すら残っていない。そんな場所だからこそ、「行きたい!」と願っている探検家や冒険家も少なくないだろう。しかし、一般人にはなかなか手も足も届かないのが現実で、それが残念だ。

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プトラナ台地での過ごし方

ホテルはもちろんない。トイレもない。ベンチもない。何もない。

そんなプトラナ台地で数時間以上過ごそうと考えるなら、食・住を自力で持ち込む必要がある。トイレは自然にお願いするとしても、テントと食材は必須。バックパック一つで乗り込むわけにはいかないのだ。

そのため、プトラナ台地へのツアーは参加人数と同人数のスタッフがガイドと荷物持ちとして参加するパターンが多い。釣りが目的であれば、釣り具が必要だし、川下りをするならボートがいる。万一に備えて十分な食料や危険から身を守るためのグッズも必要だ。

ツアー参加者はスタッフ分の経費を含めた二人分の費用を支払い、さらに、さまざまな器具のレンタル料も払うことになる。行き帰りのヘリコプターチャーター費用もあり、当然かなり高額になるが、それだけの価値があるのか? との疑問には、行った人だけが答えられるだろう。

誰も行かない、誰の足跡もない場所に降り立つだけで、身震いがするほど興奮することもある。それも、世界屈指の美しくも厳しい自然を占領できるのだから、たまらない魅力なのではないだろうか。

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プトラナ台地の過去と現在と未来

ソビエト時代には、一部の裕福な人が狩猟・渓流下りなどで訪れたり、トナカイを追う少数民族の通り道になったこともあったという。極端だが、有り余る資金か自然ととも生きる術を身につけているかのどちらかでなければ近寄ることのできない地だったということだろう。

現在は、世界遺産となりその名は以前よりも知られるようになった。しかし、ほかの多くの観光地化した世界遺産とは違って、プトラナ台地は今も人の侵入を拒んでいる。

ロシアは現時点で、プトラナ台地を観光地化する方向には動いていない。どちらかというと、「埋蔵地下資源を守ること=自然を保護する」という考えから、未来に向かっても人の出入りは最小限にとどめておきたいようだ。

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最後に

世界遺産でありながら、訪れる人が極端に少ない。それだけでも宣伝文句になりそうだが、プトラナ台地は実際に訪れるのが非常に困難な場所だ。世界遺産制覇を目指す旅行者であっても、ここはきっと後回しだろう。

しかし、世界の距離が縮まり、人の到達できない場所はこの瞬間にもどんどん減っている。地球には手つかずの自然はもうほんの少ししか残されていないのだ。

まさにその稀有な存在がプトラナ台地である以上、旅人の心はくすぐられずにはいられない。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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