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ベラトとジロカストラの歴史地区を観光してみた感想と見どころ紹介

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千の窓と坂を持つ街~ベラトとジロカストラの歴史地区(Historic Centres of Berat and Gjirokastra)/アルバニア

ベラトはビザンツ帝国・ブルガリア帝国・セルビア王国・オスマン帝国、そしてアルバニアへとその支配者を変えてえてきた。 ジロカストラは、鉄器時代まで遡る人類の歴史、オスマン帝国の支配を受けた500年、ギリシャ人自治、アルバニア併合などを経てている。特に20世紀に入ってからは、複雑な民族構成を背景に多くの隣国や強国の侵攻を受けてきた。 両都市とも、政治的には不安定な歴史を持つ一方で、文化面では多様性を保ち、街には各時代の遺跡が残され、街全体が博物館である「博物館都市」としてアルバニア政府から指定を受けている。さらには、ベラトとジロカストラはともに、「ベラトとジロカストラの歴史地区」として世界遺産にも登録され、現在は観光都市として発展途上にある。 g1

ベラトとは

アルバニアの中南部に位置する地方都市で、郊外に広がるオリーブ畑から分かるように、今も昔もベラトの中心産業はオリーブ油の製造である。 オスマン帝国の支配の色を今も色濃く残しているのが特徴で、住民の多くがイスラム教徒である。そのため、街並みにはオスマンカラーが強い。 g2

ベラトの特徴

ベラトの中央にはオスミ川が流れ、その両側に二つのエリアが発展している。片方がオスマン帝国時代の街並みを残した「マンガレム地区」で、その対岸がビザンチン帝国時代のキリスト教徒居住区だった「ゴリッチャ地区」だ。 この二つの地区が互いに反目し合っていたというわけではないが、川に面した家々には、外敵に備えた銃眼が作られている様子を見ることができる。壁は漆喰で厚くしっかりと塗られ、1階には小さな銃眼が、2階には明り取りのための窓が多数作られている。 よく似た造りの家々が互い違いに重なるようにして川辺から丘に向かって立ち並んでいる様子はまるで、丘そのものが一つの家の壁のように見える。その壁には無数の小窓がある。そのため、この地元ではこの景観を「千の窓を持つ街」と呼んでいる。 g3

ベラトでは迷い歩きを

1日でも一回りできるサイズの都市だが、白い石の壁と無数の小窓、そして赤い屋根という印象的な街の中は、フラフラと迷うように歩き回るのが楽しい。 街全体が緩やかな傾斜地に作られていることと、古い石畳がすりへってツルツルになっていることから、川辺から丘に向かって歩いていくと意外に歩きにくく時間がかかる。また、路が細く路地裏的な雰囲気の中に民芸品店や雑貨屋などがあって、興味をそそる。急ぎ足で通り過ぎるのはもったいない。 g4

ベラト城

街を抜けて丘を登りきるとそこは城壁に囲まれた放牧地のような場所になっている。 城とはいっても、残っているのはほとんど城壁ばかり。その内部も周囲もごく普通のベラト市民たちの生活の場となっていて、羊がいたりロバがいたり、鶏が駆け回っていたりする。城址内には一般家屋があり、教会がある。そして、歴史を物語る石造りの城壁もあるといった具合だ。 世界遺産の一部なのだが、観光地らしくないところがいい。息を切らして上ったベラト城では、眼下に見下ろすことができるマッチ箱が並んだようなゴリッチャ地区の景色がご褒美となる。

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オノフリ・イコン博物館

15世紀の画家オノフリが描いたイコンを展示するミュージアム。赤を基調とした明るい聖画はイタリア風だ。 オノフリ・イコン博物館は撮影禁止なので、目で楽しむばかりだが、近くにある「聖母マリア教会」は、教会内のイコン画を間近で見ることができ、その一部は撮影も可能。保存状態は万全とはいえないが、教会の雰囲気とはマッチしている。 城塞内には聖三位一体聖堂、パナギア・ブラケルネ聖堂などの小さな聖堂が点在し、それぞれに規模こそ小さいが美しいイコンを見ることができる。

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ジロカストラとは

同じ世界遺産に登録されているものの、ベラトからは3時間ほど離れている。町の規模はジロカストラの方が大きく、街を構成する建造物も多様だ。ここでは、ベラトのような千の窓の風景は見ることができない。そのかわり、歴史的な遺構は多い。 街中には、クラ(塔)と呼ばれるアルバニア独特の石造りの家はもちろんのこと、オスマン時代の面影を残すバザールもある。 また、ジロカストラ城内には現在も塔などの施設が残されている。

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ジロカストラは石の町

ベラトが「千の窓」と呼ばれる一方で、ジロカストラは「千の階段」またはストレートに「石の町」と呼ばれている。それは、建造物も路も石で造られていることが理由だが、世界に石造りの家は少なくない。ただ、ジロカストラの家は屋根までもが石である点に注目したい。 ベラトは街に赤色があるが、ジロカストラは白と黒と灰色。それでも、薄暗い印象ではなく、モノトーンといった感じ。落ち着いた雰囲気を醸し出している。

ジロカストラでは歴史を学んでから

ジロカストラは軍事的な要衝であったため、古い時代からそこで暮らすには「守り」は必須条件だった。町を構成する家も城もそれぞれに「守る」ことを念頭に置いて造られていることがわかる。 また、さまざまな支配者たちの影響を受け、建造されては破壊され、また修復されてきたため、街の景観にベラトのような一貫性はない。しかし、だからこそ味があるといえないこともない。 ジロカストラを歩いて観光すると、バラバラの歴史と文化があちこちから顔を出す。それを「つまらない」と見るか「おもしろい」と見るかは、その背景を知っているかどうかにかかっている。 どうせ行くならおもしろい観光を楽しみたいのは当然のこと。だからこそ、ジロカストラを訪れる際には、少しでいいからこの地が通り過ぎてきた歴史を学んでおきたい。

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ジロカストラ城

一番の見どころは、街を見下ろす小高い丘の上にある「ジロカストラ城」だ。千の坂の名にふさわしい急な坂を上ってたどりつく城塞はかなり広く堂々としている。 街のどこからも見えているランドマーク的存在の時計塔が、この城塞の端っこに立っているほか、5つの塔、教会、馬小屋、泉などがあるが、さすがに一般人の住居はなさそうだ。 ジロカストラ城の場合、城壁だけではなく要塞部分も残り、今では兵器博物館としてジロカストラが歩んできたイバラの路を展示説明している。冷戦中のアメリカ軍の戦闘機などの扱いが大きいが、観光客の目をひくのは、より古い時代のものだ。

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旧市街地

城壁と市街地の間に挟まれた部分が旧市街地。オスマン帝国支配下で発展したエリアで、五叉路から放射線状に延びた石畳の路がクネクネと広がっている。 この石畳が曲者でとにかく歩きにくい。ヨーロッパ各地でよく見かけるゴツゴツした石畳も歩きにくいが、ジロカストラの磨きこまれすり減ったツルツルの石畳は坂の街だけに歩きにくいを越えて時には恐怖にもなる。雨が降れば倍増だ。 旧市街地の古い民家は、その多くが住民を失い、長く残骸のように放置されてきたが、近年になって再建が進んでいる。

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そのほかの見どころ

街の中心は古いバザールで、商店街になっている。カフェがあり、土産物屋があり、食料品店や衣料品店もある。物価は想像するほど安くないので、買い物欲はあまり刺激されないが、ブラブラとひやかして歩くには楽しい通りだ。 市内には、唯一残った「ジロカストラモスク」があり、細いミナレットがその存在を周囲に示している。また、トルコ風の二階部分が張りだした家々もオスマン支配を物語る。200件以上の家屋が保存対象として登録されていて、その一部は公開されている。

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最後に

ベラトとジロカストラは同じ世界遺産に属し、石造りの街と丘と城という共通点を持つが、味わいはかなり異なる。 観光客が少なく、街全体が一塊りの景観と化しているベラトに対し、ジロカストラは、異文化が混じり合った雑多な雰囲気を持っている。どちらがいいと決めることはできないが、多くの観光客はより見どころの多いジロカストラを拠点とするが、その街歩きの楽しさではベラトに軍配が上がる気もする。 互いに車で4時間近く離れてはいるものの、両方を訪ねてその相違点を感じ取るのもおもしろそうだ。 そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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