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メルヘンな中世の街をゴンドラで流す~コルマールを訪れて

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co16メルヘンな中世の街をゴンドラで流す~コルマール「Colmar」/フランス

イタリア・ヴェニスを思わせる運河があるかと思えば、立ち並ぶ木組みの家はドイツやオーストリアの中世の街並みそっくり。石畳の続く道、教会の尖塔、狭い路地などは、メルヘンチックな物語に登場するシーンそのもの。そんなフォトジェニックな観光地がフランスにある。

頭で想像すると、映画のセットのようなわざとらしさも浮かんでくるが、実際のコルマールは自然な愛らしさ全開。不自然さはまったく感じさせない。

東フランス、スイスにもほど近いという立地から、観光客として訪れる日本人は少ないものの、日系企業の進出が進み、日本人駐在者は意外に多い。そのためか、現地の対日本人感情は温かく、ふと迷い込んだ街で思いがけず居心地のよさを感じられる、そんな場所だ。

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木骨組みの「コロンバージュ」

ドイツの文化を色濃く受け継いでいるともいわれるコルマールには、家全体、窓やドアなどの周りを木で骨組みする「コロンバージュ」という建築方法で建てられた家が多く残されている。

多く残っているどころか、ほとんどがコロンバージュといってもいいくらいだ。

その外見は可愛らしいのに、なぜか圧倒的な存在感がある。その理由の一つは、昔税金が建坪あたりにかけられたため、1階部分は狭くして、2階以上の床が出っ張っているのだ。

一般的な家のイメージは下が広く上は小さいもの。その逆なので、狭い通りを歩いていると、建物が両側の頭上から斜めに傾いてきているような感じ。

それでも、恐怖より可愛らしさを感じてしまうのは、やっぱりその意匠のメルヘンさのせいだろう。

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メルヘン最高潮「プティット・ヴニーズ」

街中には細い運河が流れている。その運河に沿ってパステルカラーの家が並ぶエリアがある。

家の窓の上下左右、玄関口、通り沿い、橋の欄干、見渡す限りのありとあらゆる場所が花で飾られているのが特徴。メルヘンチックな雰囲気が最高潮なので、男性グループなどは恥ずかしい気分を味わうかも。女性たちは嬉々として写真を撮りまくっている。

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「小ヴェニス」でゴンドラ遊び

ヴェニスの運河もその大半は細い。しかし長く多い。コルマールの運河はそれをさらに細く短くしたもの。

そのため、運河を通っていく船もまた小さい。観光用のゴンドラがゆっくりと流れていくが、ヴェニスのようなちょっぴり淫靡な暗さは残念ながら期待できない。コルマールの運河は明るく、やっぱりかわいいのだ。

船から手を伸ばせば届きそうな距離の運河沿いの家々は競うように花や緑を育てているため、運河沿いはまるで花畑のよう。小ヴェニスとはいっても、その雰囲気はかなり違うのがかえって楽しみでもある。

ゆっくりと流れても街を抜けるのに10分とかからない。両側から家がなくなると、濃い緑のトンネル地帯に入る。季節によってはまるで湿地帯かジャングルのような、水面ギリギリに覆いかぶさる緑の壁に囲まれた水路が続いていく。

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看板観察も楽しい

ヨーロッパの古い(または古そうな)通りに面した店の看板は、アイアンスパークを使ったものが多い。太さ厚さなどの異なる鉄の棒を繊細に組み合わせて、その店で扱っている商品をイメージする看板を作り上げている。

コルマールの店先に飾られる看板も、1枚写真を撮ると、街中の看板をカメラに収めたくなる。

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ジブリアニメに登場した?「プフィスタの家」

ジブリアニメ「ハウルの動く城」は、この街がモデルとして使われたといわれている。アニメをじっくりと見た人にとっては、街の各所に、デジャブか? と思うような景観が広がっているはず。

プフィスタの家はアニメの中で重要な役割を果たしている。是非現地で確認してほしい。

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頭の家

建物の周りに頭がたくさんくっついている家がある。

コルマールでもっとも有名な建築家が手掛けた家で、その家構えは優雅なのだが、ひょこひょこと壁から顔を出す彫刻たちが見ようによっては、滑稽でもあり不気味でもある。

ちなみに建物のトップを飾るのはコルマールが誇る自由の女神の製作者バルトルディの作。

現在はホテルとレストランとして転用されているので、建物内部の見学もできる。

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オシャレな魚河岸

魚市場もコルマール風だからびっくりだ。

現在は市場ではなく、古い民家やレストランなどに変わってはいるものの、建造物を含めた街並みは変わっていないという。もちろん、魚や農産物が運搬されていた運河も変わっていない。

色とりどりの花で囲まれたオシャレなレストランや、かわいいパステルカラーの家がかつては魚屋だった? と思うと不思議だ。

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サン・マルタン教会とドミニカン教会

13~14世紀に120年かけて建造されたのが「サン・マルタン教会」。大がかりな修復が行われていないため古さが目立つが、ゴシック建築の粋を極めたともいわれる美しいフォルムが自慢だ。

対する「ドミニカン教会」はシンプルな外観を持ち、現在は市立図書館兼博物館として、手書き古書や初期木版活字本などの貴重な資料を収蔵している。

古い本の匂いを嗅ぐのが好きな人にとってはこれ以上居心地のいい場所はないだろう。

また、教会祭壇部分には、「バラの茂みの聖母」というマルティン・ションガウアーの作品が掲げられている。キリスト教徒や芸術に興味のある人はこちらのほうもまた魅力的かもしれない。

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バルトルディ博物館

自由の女神といえばニューヨーク・マンハッタン。しかしこの大きな像はフランス政府から贈られたものだ。

フランス政府がアメリカに贈る自由の女神は、コルマール出身のバルトルディが手掛けた。バルトルディの作品はコルマール市内のあちこちに置かれているが、彼の生家を使ったこの博物館には、彼が学んだ建築や絵画も展示されている。

もちろん、自由の女神の現物とされる像もそこにはある。

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ウンターリンデン美術館

ウンターリンデン美術館は現地で「Musée Unterlinden」と書かれる。Muséeはフランス語、Unterlindenはドイツ語という珍しい表現。ところが、コルマールはその歴史上、フランスだったりドイツだったりしたため、こんな言葉の入り混じりがあちこちで見られる。

主に中世絵画が展示されているが、その中でも有名なのがマティアス・グリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」。イーゼンハイムの修道院にあったものだが、現在は美術館で保管展示されている。

見開き型の衝立など10枚で構成される中世宗教画の大作。見逃さないように。

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アルザス・ワインの首都

街から少し離れると景観は一転して、アルザスの風景とワインブドウ畑、そして頭上いっぱいの空が広がる。

アルザス地方はその場所柄、第二次世界大戦中には激戦地となった。各地で街が壊滅的な被害を蒙ったにも関わらず、コルマールは奇跡的に難を逃れ、中世そのままの街がまるごと残された。

そして、被害に遭わずに残されたものがもう一つある。それがワイン作り。郊外に広がるワインブドウ畑からは、毎年美味しいワインがたっぷりと作りだされている。

ワイナリー見学や試飲も可能なので、是非郊外まで足を伸ばしたい。また、その際には目の前に広がる光景と「ハウルの動く城」がボロボロになりながら走っていく丘とを想像上で比べてみるといい。

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スイスとイタリアとドイツとフランスのいいとこ取り「アルザス料理」

コルマールでは高級感のあるフレンチよりも、より素朴なドイツ料理に近いアルザス料理を食べられる。

ただ、ドイツのソーセージやサワークラウトやジャガイモに加えて、生ハムなどのイタリア系が混じり、全体の味付けはフレンチ風。

まさにいいとこ取りのアルザス料理を、地元のアルザス・ワインやドイツビールと一緒にいただく。幸せとしか言いようがない。

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最後に

コルマールの澄んだ空気とキレイな水、それは、日系の精密機器企業を誘致した。そして、戦禍を逃れた中世の街並みは多くの旅人の旅情をかきたてる。

主要観光都市から電車や長距離バスなどで3時間程度と日帰りも可能だが、街を散策し、お腹いっぱいアルザスの料理と酒を楽しむには日帰りは却下。中世の魚河岸や薬局を改装したホテルに泊まり、夕日が沈んで温かな灯りに包まれるコルマールも味わいたい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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