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ランメルスベルク鉱山を観光してみた感想。歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム

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資源と商業と技術の結晶が一つの世界遺産に~ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム(Mines of Rammelsberg, Historic Town of Goslar and Upper Harz Water Management System)/ドイツ

1000年以上の歴史を持つ鉱山と、鉱山の富みで栄えた古都、さらには、鉱業の発達を助けた水利管理システム。その3つがタッグを組んだのが世界遺産「ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム」だ。

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ランメルスベルク鉱山

紀元前から採掘が行われていたといわれる鉱山からは、金・銀・銅・錫・鉛などさまざまな金属が産出されてきた。中でも銀は10世紀に大規模な鉱脈が発見されて以来1000年以上に渡って採掘が続けられ、鉱山の麓の都市ゴスラーを発展させた。

現在の鉱山は採掘を終了し、「ランメルスベルク博物館」として公開されている。そこには、坑道・換気坑・水車・住宅跡・聖ヨハネ聖堂など、1000年間の採掘とそれを支えた人々の暮らしに関連する施設が残っている。

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オーバーハルツ水利管理システム

鉱山での採掘で発生した地下水を排水し、同時に採掘した鉱物を運び出すシステムは、ランメルスベルクの発展に大きな影響を与えたとされる。直径が9mもある巨大な水車が鉱山内に4台据え付けられ、坑道が地下水で冠水するのを防ぎ、皮袋に入った銀を運び上げてもいたのだ。

ランメルスベルクのシステムの中には、古代にまで歴史を遡る施設の遺跡も含まれている。

このランメルスベルクの水利監視システムは「オーバーハルツ」と呼ばれ、その後ドイツ各地からヨーロッパ中の鉱山へと導入されていった見本的存在であり、後の水力発電の基礎ともなった。

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ゴスラーの伝説と歴史

ゴスラーは、ランメルスベルク鉱山から産出される銀によって栄えた古都だ。神聖ローマ皇帝ハインリヒ二世が銀貨を鋳造させ宮殿を造営したことで大きく発展し、10世紀後半から16世紀まで繁栄したが、その後衰退したため、当時の古い街並みが近代化されることなく残っている。

ゴスラーを栄えさせた銀は、騎士が連れていた馬が蹄で地面を叩いて「ここを掘れ」と合図したことがきっかけで発見されたという。まるで「花咲かじいさん」のような伝説だ。

また、ゴスラーはブロッケン山を含むハルツ山地を背負っている。このブロッケン山は魔女が集まるという伝説を持つため、ゴスラーにも魔女伝説が息づいている。中世には実際に魔女狩りも行われていたという。

現在のゴスラーの街にとって魔女は観光のアイテム。街のあちこちで見かける魔女たちは、ショーウィンドーで観光客の足を引き留めている。

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ゴスラー旧市街

ゴスラーは当時の富み栄えた様子を伺わせる豪奢な邸宅が立ち並ぶかと思えば、メルヘンチックな小さくかわいらしい街並みもある、ロマンとメルヘンが共存する街だ。

しかし、街全体の色合いはモノトーンで統一されていて、神秘的な雰囲気も醸し出している。建物にはめ込まれたレリーフたちがそれをさらに助長している。

旧市街地は、古い街並みが作りだす調和のとれた景観を足で歩いて見回るのにちょうどいいサイズ。見どころが多すぎるゴスラーだが、急ぎ足ではなく、ゆっくりとその味を噛みしめたい。

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マルクト広場

ゴスラーの中心となるのが「マルクト広場」だ。広場内や周囲には歴史的建造物が勢ぞろいしている。金の鷲・からくり時計といったランドマーク的なものや、市庁舎やギルド会館などのゴシック様式が美しい建物に囲まれてもいる。

観光の中心となる場所であり、多くのウォーキングツアーもここからスタートだ。

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金の鷲

1230年建造の噴水で、ブロンズ製の水盤と冠をかぶった鷲が頂点にあることからこう呼ばれる。金色の鷲は神聖ローマ皇帝を表現している。

ゴスラーが帝国自由都市であったことを証明する存在として知られ、マルクト広場の真ん中で小さいながらも堂々とした存在感をはなっている。

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からくり時計

定時になると動き始めるからくり時計は、ランメルスベルク鉱山の採掘の様子を再現している。

時間が近づくと人だかりができる。からくりが動いている時間はわずかの間なので、見逃さないようにしたい。

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市庁舎

マルクト広場の西側に立つ15世紀建造のゴシック様式の美しい建物は市庁舎で、1階の正面には5つのアーチを持つアーケードが、2階には天井画、壁や柱全面に施された木彫りなど、ゴシック様式による繊細でいて豪華な装飾が施されているので見逃したくない。ステンドグラスも美しい。

一方で市庁舎の前にはさらし台も残されている。こちらは中途半端な高さの電柱といった趣で、立ち止まって見る人も少ないが、当時、処刑が市民にとって楽しみの一つであったことの証明だ。

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ギルド会館

同じくゴシック様式のギルド会館は、商人たちが自分たちの富を証明するため、市庁舎に対抗して建てられた。豪華さでは市庁舎に勝る。

建造は15世紀後半だが、その後も時の富裕商人たちによって装飾が加えられ、17世紀には8人の歴代皇帝像が加えられた。

このギルド会館は現在、ホテル「カイザーヴォウト」として営業していて、宿泊する部屋の窓のすぐ横に立つ皇帝像を見ることもできる。

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デゥカート・メンヘン

ギルド会館の壁、左の角には、「デゥカート・メンヘン」と呼ばれる裸の男の像が置かれている。

その姿は下品に見えるのだが、実は、裸の尻から金貨を排泄しているところを表現したものだという。目視でははっきりと確認できないものの、カメラなどの望遠で覗くと確かに片手をあてた尻から金貨が。

芸術的には賛否両論あるものの、当時のゴスラーの財力を象徴する像として、ゴスラーを訪れる人はみな必ず見上げていく。

マルクト聖堂

市庁舎の裏側にあり、11世紀より前からあるといわれる古い教会を改築したもの。現在の姿はゴシック様式だが、もともとはロマネスク様式だった。

建物の外観はかなり改築されてしまい、ロマネスク様式を見ることはできないが、内部の装飾などにはロマネスク調のタッチも見られる。

宗教色のないシンプルなステンドグラスが新鮮だ。

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皇帝宮殿

ハインリヒ二世と三世が2代に渡って建造が続けさせた神聖ローマ帝国皇帝のための居城。ドイツ国内では最大級の最古のロマネスク様式を持つ宮殿でもある。

11世紀の建造だったが、現在の姿は19世紀に修復されたもの。しかし、創建当時の姿を忠実に再現しているらしい。

宮殿内には、皇帝専用の礼拝堂がありその地下にはハインリヒ三世の棺も納められている。石棺の中には、皇帝の心臓が納められているとのことだ。

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ゴスラーへのアクセスと観光方法

古都ゴスラーは、ドイツ北部ニーダーザクセン州の州都であるハノーファーから約80kmに位置する。車や列車で1時間半ほどの距離だ。

ゴスラーの駅と旧市街とはもちろん徒歩で十分観光できる距離であり、街そのものも駆け足で回れば数時間で観光できる規模。

ゴスラーからランメルスベルクまでは1kmほど。こちらも歩いても行けるが、ツアーに参加すると分かりやすい説明を受けることができるので、ランメルスベルクのすごさを感じ取りやすい。

オーバーハルツ水利管理システムも、一部のマニアを除くとどの部分がスゴイのか分かりにくいため、ガイド付きのツアーに参加したほうが、より理解できるほか、地味に埋もれている遺跡なども見逃すことがないだろう。

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最後に

古都だった歴史を持ちはするものの、現在は田舎の小さな街に過ぎないゴスラーだが、その周囲に3種の世界遺産を含んでいる。

中世の発展を今のその姿に残す古都と、その都市の繁栄を支えた鉱山とそこから生まれた技術。商業・工業・技術といった都市発展の条件が1000年の歴史を背負ったままそこにそろい踏みしているわけだ。

見どころが狭い範囲に凝縮されているのが特徴で、歩いて回るその一歩ごとに歴史や芸術、そして技術に出くわすというお得感がある。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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