tl0

ロンドン塔を観光したら処刑所で霊気を感じた。ロンドン塔の歴史と見どころ紹介

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

tl0

ロンドン塔が持つ暗い過去を探る~ロンドン塔(Tower of London)/イギリス

霧に煙るロンドンにピッタリな暗い姿。それは、ロンドン塔=処刑場というイメージから植え付けられたものかもしれない。

昼間訪れるロンドン塔は明るく手頃なサイズの観光地で、そんなイメージは一瞬塗り替えられる。しかし、見学していく中で知る事実によって、そのイメージは再び変わってくるだろう。

tl13

ローマ帝国植民地ブリタニアの「ロンディニウム」の遺構

厚さ2m以上・高さ6mを超える堅牢な城壁で囲まれた街「ロンディニウム」は、ジュリアス・シーザーも訪れたはずだ。テムズ川という重要な交易手段を見張るための砦や城壁の跡「ロンドン・ウォール」は、現在も各地に遺されている。

しかし。ケルト人の反乱軍による襲撃によって、砦も街も住民も全てが破壊されてしまい、その土台を残すばかりとなったのだ。

荒れ果てた地「ロンドン」に建てられた要塞

荒れ果ててしまったからと言って、テムズ川を見張る意味でのロンドンの重要性は変わりなかった。続いて建造された要塞は、ノルマン人の王ウィリアム1世によって当時のロンドン周辺住民を占領し威圧する意味もあった。

最初に建てられたのは「ホワイト・タワー」だ。

tl2

ホワイト・タワー

1241年に建てられた塔は、当初は巨大な石作りの姿からグレート・タワーと呼ばれたが、後に白い漆喰で塗り固められ真っ白な姿となったために「ホワイト・タワー」と呼ばれるようになった。しかし、1000年近い年月の中で漆喰は剥げ落ち、現在は灰色のグレー・タワーといった様相だ。

縦32m横36m高さ27m砦には、さまざまな大きさの塔、二重の城壁、深い堀などが造られ難攻不落の要塞となった。塔は王たちの王宮だったが、頻繁に起きた反逆や跡目争いの中では、このホワイト・タワーを手中にしたものこそが、勝利を収めるともいわれていた。

現在もホワイト・タワー内にはイギリスの過去から現在にいたる武具が収められ、博物館として開放されている。

tl3

ホワイト・タワーの展示品

各世代の王たちが愛用した剣、鎧とともに、世界から集められた武具も展示されている。そして、ここにも日本の重要文化財が! 江戸時代に日本から贈られた兜と甲冑もある。

さらに見どころは続き「ライン・オブ・キング」と呼ばれる展示では、王たちの顔マスクが壁にぎっしり。愛馬たちもほぼ等身大でズラリと立ち並んでいてかなりの迫力だ。

tl4

ロウワー・ウェイクフィールド・タワー

テムズ川の水位と同じくらいの地下にあたり、暗くひんやりと湿気た塔の中は牢獄と拷問器具の展示でいっぱい。こここそが、ロンドン塔が持つ暗い過去をもっとも伝える場所だ。

実際に使われていたという拷問具は、その使用方法が具体的に説明されていて見るものの背筋を凍らせる。冷房がきいているわけでもないのに、ほかの場所よりも冷気を感じるのは、霊気のせいではないかと思えてくる。

しかし、ロンドン塔一帯の中でも人気が高く、拷問具の説明文の前にはいつも熟読する人たちの姿がある。

tl5

ビーチャム・タワー

ビーチャム・タワーは、城壁の一部としても機能している塔で、牢獄として使われたことが多かったことが、その構造からも残されたサインからも読み取れる。

タワー内にある扉は至極小さく、比較的小柄なアジア人であっても肩や頭をすくめながら潜り抜け、やはり狭く細い階段を上っていかなければならない。

上階はギャラリーのように白く塗られた壁や天井とライトによって明るいが、古いままに遺された石壁には塔内に投獄されていた囚人たちが残した文字や図柄があちらこちらにある。

彼らのほとんどが処刑されたことを考えると、一種のダイイングメッセージのように見えてくる。

tl6

ブラッディ・タワーと行方不明となった二人の男の子

「血まみれの塔」というその名のとおり、多くの血を吸いこんできたかと思いきや、内部は意外に快適そう。都会のワンルームに比べればゆったりと読書ざんまいの生活が送れそうだ。もちろん塔から出ることは許されないが。ここには高貴な身分の囚人が幽閉されることが多かったというから納得だ。

実際の処刑の多くは外の広場で行われていた。ただ、正当な処刑理由がないまま幽閉され、ひそかに暗殺された貴人も多く、そういう意味ではこのタワーに血が流れたこともなかったわけではない。

ブラッディ・タワーでは、15世紀後半にエドワード4世の二人の息子であるエドワード5世幼王とその弟リチャードが幽閉された後行方不明となった事件が有名だ。

エドワード5世の後に王座に就いたリチャード3世が、王座を手に入れるために画策し二人を暗殺したと考えられている。彼らの遺体は150年ほどたってからホワイト・タワー近くで白骨化して見つかったという。

ロンドン塔では、子どもの駆け回る足音が聞こえたり、手をつないだ二人の姿を見かけることがあるらしい。

tl7

タワー・グリーン

タワーとは呼ばれても、実は広場。ロンドン塔に収監された囚人たちは、その身分によっていくつかの処刑場に分けられた。ほとんどは、ロンドンっ子たちの余興となるべく城外の広場で公開処刑にかけられたという。また、その処刑方法も絞殺後に腹部を裂いた後手足を引っ張って体を割くという凄惨なものだったらしい。

一方で貴族や王族などの身分の高い囚人に対しては、暗殺以外には名誉ある斬首刑が用いられていたらしい。ギロチンが発明される以前は斧が使われていたという。これは、セント・ピーター礼拝堂前の「タワー・グリーン」と呼ばれる広場で行われていた。

ヘンリー8世の妻で、今も霊となってロンドン塔内を彷徨っているとされるアン・ブーリンが処刑された場所として有名だ。同じくヘンリー8世の妻キャサリン、9日間の女王ジェーン・グレイなどが処刑されたその場所には、ガラス製の丸いテーブルのようなメモリアルが設置されている。

tl8

クイーンズ・ハウスとアン・ブーリン

ヘンリー8世の2番目の妻となるアン・ブーリンのために建てられた宮殿。皮肉なことに彼女が処刑されたタワー・グリーンの目の前に位置する。

男児を生むことができなかった王妃は、姦淫と反逆の罪を着せられて処刑される前、このクイーンズ・ハウスに幽閉されて過ごしたという。

ほかにも多くの処刑者がいるなか、アン・ブーリンが悲劇の女王として語られるのは、処刑者数が極端に増えたヘンリー8世の在位中初期の処刑だったこと、冤罪だったこと、そしてその後彼女の幽霊の目撃報告が多かったことが関係している。

アン・ブーリンは、今もロンドン塔のあちらこちらに現れるのだそうだ。

tl9

ジュエル・ハウス

血なまぐさい話題の多いロンドン塔の中、煌びやかな一画がジュエル・ハウスだ。王室ゆかりの宝飾品の数々が展示されているが、その中でも目をひくのが王笏につけられた「偉大なアフリカの星」と呼ばれる巨大なダイアモンド。大人のげんこつほどの大きさを持ち、530カラットあるという。

「偉大なアフリカの星」、英国国王の戴冠式用の王冠、インド産の「コ・イ・ヌール」などの展示は、立ち止まることや写真撮影が許されず、動く歩道を流されながらガラスケースごしにチラ見する。

tl10

ヨーマン・ウォーダー

SFものの映画に登場しそうなネーミングだが、退役軍人によるツアーガイドのこと。「不思議の国のアリス」にでも出てきそうな衣装をまとった軍歴22年以上のリタイヤ組が、時に深刻に時に面白おかしく、ロンドン塔内を案内してくれる。

彼らはロンドン塔の警備員も兼ねていて塔内で暮らしている。まさに勝手知ったるというわけだ。

tl11

ワタリガラス伝説

ロンドン塔に多数住みつき、駆除されようとしていたワタリガラスを救ったのは占い師の一言。「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩れる。ロンドン塔が崩れると英国が滅びる」と言われた王は、ワタリガラスの数をコントロールしつつ飼育するようになった。

現在も、少数のワタリガラスが飼育されている。飼育には専門の「レイヴン・マスター(ワタリガラス専門家)」が任命されている。

tl12

最後に

紹介したほかにも、多くの見どころがあるロンドン塔。ほかの世界遺産に比べて広さはないかもしれないが、物語性があるため、一つ一つの塔や展示が興味深く、見学には十分な時間を割きたい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. IMG_8562
    ※文、パパ※写真:AYA僕は少年の頃からの夢を現実して、今アジア一美しい車窓…
  2. dscf0860
    家族四人で世界を歩いた思い出写真…
  3. ※写真:YuumaとうとうインドINしました。子連れバックパッカー4年目、ずっと行き…

新着記事

  1. owachomo_bridge
    私は世界を旅し、生の絶景を数多く観てきました。なかには、思い描いていたものとギャップがあり「…
  2. img_1
    最も人気の観光地ともいわれるバルセロナですが、あなたは何を楽しみに行きますか?バルセロナを満喫するた…
  3. book_natalie_alexandrov132043
    旅に出た、世界に出たきっかけというのは人それぞれ違い、テレビだったり、ブログやインスタグラム…
PAGE TOP