Pamukkale

ローマ遺跡と純白の温泉棚田~パムッカレを歩いてみた感想と写真

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Pamukkale

ローマ遺跡と純白の温泉棚田のコンビネーション~パムッカレ

この地では、石灰岩に染み込んだ雨が炭酸水となって地下に溜まって温められ、数千年の年月をかけて温泉となって湧き出している。周囲一帯は、紀元前からトルコを代表する一大温泉地帯だ。風呂好きなローマ人がこの地を発見した折には小躍りしたに違いない。

1988年に世界遺産に登録された「ヒエラポリス-パムッカレ」の見どころは、温泉だけでなく、トルコ・デニズリ県に残された「ヒエラポリス」と呼ばれるローマ帝国都市にもある。

ローマ人に負けず温泉好きな日本人は、ついつい優先順位を下げてしまいがちだが、ヒエラポリスの遺跡は、各地の残るローマ遺跡に決して見劣りしない。是非、十分な時間を取って見学し、ローマから遠く離れた奥地にこれだけのローマ式巨大建造物が存在していた驚きを感じたい。

パムッカレ「綿の宮殿」の過去と現在

日本でもCMや雑誌で紹介されたことから、その名よりも先に不思議な「石灰の棚田」の姿が知られるようになったパムッカレは、多くの遺跡や美しい景観を持つ小さな街だ。

その名称は、綿花の産地であったためと、石灰の棚田の様子を宮殿に例えたところからきているらしい。

周囲を緑の渓谷に囲まれ、水源にも恵まれたこの地は、紀元前から何世紀にもわたって、いくつもの文明が栄えてきた。

紀元前190年にはローマ帝国の支配下で都市が築かれ、今日も見ることのできる「テルマエ(入浴場)」などが整備された。2~3世紀には、温泉保養地として最盛期を迎えたといわれている。その後、数度にわたる地震によって廃墟となった。

現在のパムッカレは、温泉とローマ遺跡の複合観光地であり、道や公園が整備された近代的な街になっている。観光地化が進んでいることから、物価も周辺地域に比べると高めだ。

宿泊施設も、リゾートスパホテルが多く、リッチな温泉浴を楽しめる。

石灰の棚田

Pamukkale2

温泉成分が結晶化した結果できあがったのが、大小合わせて100以上の石灰でできた棚田。遠目にはまるで春山の残雪のようだし、近くでみると、棚から棚へと流れる温泉成分がツララとなって垂れ下がるようすが、まるでケーキのアイシングのようでおいしそうだ。

湯量不足が深刻化していることから、現在は湯量制限が行われているため、棚田の多くが干からびた状態。景観保護・自然保護の見地から立ち入り禁止となっている場所も多い。

一部の公開されている棚田は人工的に作られたもので、観光客が靴を脱いで入ることができるようになっている。

ヒエラポリス「聖なる都市」に噴き出る有毒ガス

Hierapolis

パムッカレの石灰の棚田を上りきった上にあるのは、紀元前190年に、ベルガモンのユーメネス2世がローマ皇帝から与えられた土地で、都市として開発された「ヒエラポリス」だ。この時代のローマ都市としては、もっとも内陸部に位置している。ローマ帝国各地から豊かな温泉を求めて訪れる人の保養地として賑わっていたらしい。

大地からこんこんと湧き出る湯と噴き出す有毒ガス、それを神聖なる活動と捉えた聖職者たちが、ガスを吸ってトランス状態に陥ることを使って、神の神託を受けたことから「聖なる都市」という意味の名がつけられたとの説がある。

ローマ帝国時代に大地震によって大きな被害が出たが、復興され、ビザンツ時代まで繁栄を続けた。しかし、1354年に再びこの地を襲った地震では、ほとんどの建物が崩れるなど、壊滅的な被害を受け、都市は廃墟となったという。

遺跡は広範囲にわたって点在しているため、全てを網羅するのはなかなか難しい。街を囲んでいたらしい壁・円形劇場・アポロ神殿・有毒ガスが噴き出していた神聖なる穴などが主な見どころ。

温泉プール?「パムッカレ・テルマエ」

Thermae

人気マンガで映画化もされたローマの浴場を舞台とする「テルマエ・ロマエ」の影響でテルマエ(トルコではテルマル)がローマ式の大浴場であること、大理石など石で敷き詰めたプールのような形であることが、日本でも知られるようになった。

パムッカレ・テルマエは、パムッカレ大浴場とでも呼ぶべき場所だが、浴場の水底がギリシア・ローマ遺跡でできている「遺跡プール」の様相となっている。水深が深いところで5メートル以上あるともいわれていて、透き通った35度ほどのぬるめの温泉は、入場料を支払えば誰でも入ることができる。

深さがあるために、つかまるためのロープがところどころに張られ、歴史ある大理石の柱がゴロンと転がり、ちょうどいい石のベンチになっていたりする。また、周囲は緑で囲まれ、服を着た見学者が周囲を歩いている。入浴は心地よいが、混浴露天ジャングル風呂であり、温泉で飼われているワニになったような複雑な気分を味わえる。

温泉といわれて気になるのが泉質。パムッカレは炭酸泉。そう、あのシュワっとする炭酸。お湯に体をつけると、全身に白い気泡がついてシュワシュワとくすぐったいほど。心臓病、循環器疾患、高血圧、神経性の障害、リウマチ、目や皮膚の病気、神経や肉体の疲労、消化器疾患、栄養障害に効果があるといわれている。

湯量不足が深刻な棚田とは異なる源泉を持ち、浴場の深い所では、フツフツと湧き出しているのを感じられる。

飲用のポンプも設置されていて、味見ができる。

ネクロポリス

Necropolis

1000基を越える墓が並ぶ古代共同墓地。トルコ最大級といわれる規模だ。ここでは、時代ごとのさまざまな墓の様式が観察でき、まるで墓の博物館のようだ。

共同墓地は2kmに及び、非常に保存状態の良い墓地として、観光客だけでなく研究者の興味も引いている。

カラハユット

Red water

カラハユットは、パムッカレから車で10分ほどのところにある現役の温泉保養地。「Red water」と呼ばれる赤い温泉があり、鉄分も含んでいる。パムッカレの石灰の棚田とよく似た棚田が形成されていて、豊富な温泉が流れ出ている。

真っ白なパムッカレに比べ、色合いも規模の小ささも親しみやすさを感じさせる。温泉保養が狙いのトルコ人たちは、パムッカレではなくこのカラハユットに宿泊することが多い。

無料足湯場があり、トルコ人たちもホッコリとしながら利用している。また、土産物屋が多く、観光地化しているパムッカレよりも安価なのがうれしい。刺繍製品などが代表的なお土産だ。

テッケ・キョユ

Tekke-Kyoyu

テッケ・キョユは、田舎の草原地帯に湧き出たほのぼの温泉地。温泉宿も数件しかなく、秘湯的存在だ。パムッカレとの大きな違いは、その温度。80~90度とかなりの高温であり、湯量も豊富。その様子は、立ち上る湯けむりからもうかがい知ることができる。

食事・温泉付き宿の料金も安く、部屋風呂やローマ時代からある風呂、大浴場、サウナなどもあり、楽しめる。ただし、かなりローカルなので、トルコ語が話せないと辿りつくのが難しいという問題がある。

温泉ホテルと食事とアルコール

Resort hotel

パムッカレ中心地には、日本のビジネスホテルのようなシンプルな宿泊施設もあるが、やはり人気は温泉付きリゾートホテルだ。設備も良く、さまざまな入浴スタイルを楽しめるが、料金は高め。

カラハユットにも温泉ホテルはあり、パムッカレよりはずっと手頃な価格だ。カラハユットに宿を取り、荷物を預けて身軽な姿でパムッカレの棚田や遺跡を見学に行くというのが、地元トルコ人たちのスタイル。

また、2食付きの宿泊施設が多いことから想像されるように、街中に食堂は少なめ。ホテルのレストランを使用することが多い。

また、アルコールは手に入りにくかったり、あっても種類が少ないことがあるので、自分で持ち込むのが正解だろう。

必需品

石灰の棚田の眩しさは、雪山と同じ。白さに目がチカチカするので、サングラスがあるとうれしい。

また、棚田見学では靴を脱ぐが、すでにその靴底は濡れている。そこで、ビニールバッグなどを持っていると、両手に靴を1足ずつぶら下げて歩くという不格好さからも不便さからも解放されるだろう。さらには、濡れた足を拭くタオルも必須アイテムだ。

テルマエで入浴を楽しみたいなら、水着も必要。現地でも買えるが、当然チョイスは少ない。

最後に

観光地として人気が高かったために、保護が遅れてしまった世界遺産といわれるパムッカレ。過日の姿を写したポスターなどの影響から、期待して訪れる旅行客も多いが、残念なことにガッカリ率も高い。

湯量減少は深刻だというのに、ホテルの室内外の大きな温泉プール・各客室に引かれた温泉蛇口などを見ていると、心配にもなってくる。

温泉は楽しみたい、でも、美しい棚田を楽しめなくなってしまっていいのか?そんなジレンマを感じさせられる。

温泉と遺跡を観光資源とするこの街は現在、観光収入のために世界遺産を食いつぶしかねない状況に陥りつつあり、自然保護や景観保護活動との折り合いをつけるべき難しい局面を迎えている。

今では写真や動画でしか見ることのできない、白い宮殿に湯をなみなみとたたえた棚田の姿を、いつか取り戻すことができるだろうか?

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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