British-Museum-11

世界に誇る泥棒博物館?!大英博物館 を見学してみた「写真」

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

British-Museum-11

世界に誇る超大規模博物館は泥棒博物館?~大英博物館 /イギリス・ロンドン

イギリスが世界に誇る大英博物館は、何かと取りざたされることが多い。

「ロゼッタストーン」、「ミイラコレクション」、「ギリシアパンテノン神殿の彫刻」など、その価値の高い収蔵品のネームバリューで有名なのはもちろんだ。

「ファラオの呪い」にまつわるウワサもさまざまに語られている。タイタニック号との関連性なども、まさに映画の題材になりそうな話のふくらみ加減だ。

また、大英博物館の収蔵品には、旧植民地などから「盗み取って」きたものが多いことから、イギリス人たちは、「泥棒博物館」という自虐的な呼び名までつけている。

そんな、逸話に事欠かない大英博物館を訪れるのに、知っておきたい情報を集めてみた。

イングランドとスコットランドを含んだブリテン島の博物館

The British Museum

The British Museum2

1759年開館の大英博物館の英語名は「The British Museum」。

「British」と「English」は、日本人の中ではあまり区別されていないが、本来は大きな違いがある言葉。British はBritain島のことで、イングランド(イギリス)とスコットランドの両方を含む。

この両国は、時代ごとにその距離感を変えているが、The British Museumが建造された頃のスコットランドはイギリス傘下。そのため、国を代表する施設として「The English Museum」ではなく、「The British Museum」と名付けられたのだ。

また、日本語訳された時には、偉大なる大帝国であったイギリスを称え、英国博物館ではなく大英博物館とされた。

世界的規模でありながら、泥棒とも呼ばれる博物館

世界最大級の博物館として知られ、約800万点もの収蔵品を誇る。その分野は、美術品・書籍・考古学的な遺物・工芸品など幅広い。

また、「略奪品」が多い博物館としても有名であり、「泥棒博物館」、「強盗博物館」などの呼び名までつけられている。これらの蔑称は、イギリス人たち自身がつけたもの。ブラックなセンスを持つイギリス人らしいといえなくもない。

世界各地に、自国外から許可無許可に関わらず持ち帰った貴重な遺物を展示している博物館は多くあるが、これだけの規模を誇る世界的博物館としての名声を持ちながら、国内外からここまで非難を受けている博物館も珍しい。

旧植民地の独立などにより、多くの文化財返還運動も活発だが、解決の目途は立っていない。

大英博物館の成り立ち

イギリスの医師ハンス・スローン卿が残した収集品は、個人の収集家としては、ずば抜けた博物学的な視野で集められたものであり、当時最大規模といっていいものだった。彼は、彼の死後にそれらが一括管理の下で一般に利用されるよう遺言した。

イギリス議会は、ハンス・スローン卿の蔵書に興味を示し、既に国有となっていたコットン蔵書、当時売りに出されていたハーレー蔵書と合わせて収蔵するための博物館建設を決めたのだ。

大英博物館の分離と現在の構成

当初の大英博物館は巨大な博物学的図書を収蔵・展示する場所としての役割が大きかったが、その後も大規模な蔵書の寄贈が続き、展示品も急増していった。

1759年のモンタギューハウスでの開館後、1823年にはキングズライブラリーの増設。1857年には、円形閲覧室が建設された。さらに1881年には、自然史部門を独立させた自然史博物館がサウス・ケンジントンに開館した。

さらに時代が進んだ1997年、博物館と図書館を完全に分離させるため、大英博物館の図書部門は、「大英図書館」として独立し、セント・バンクラスへと移っていった。

教育機関としての大英博物館

世界中の博物館では、それぞれに多種多様な研究が進められているが、大英博物館では、各種学校や家族・成人向け養育プログラムが充実していることが知られている。また、これらのプログラムは、障害者・移民・亡命者などにも広く門戸が開かれている。

大学院修士課程水準の教育課程までもが提供されていて、その水準の高さとプログラムの完成度は他の追随を許さないレベルとなっている。

入場無料と寄付

入場は基本的に無料。大英博物館は、国の補助の下に置かれてはいるが、国立ではない。25人の理事による理事会とそのメンバーから選出される大英博物館長と出納官によって運営されている。

その運営資金は、寄付金と館内でのグッズ販売によって得られているという。

館内のあちこちで、寄付箱が置かれているのを見ることができる。入場料は徴収しないが、その人がその時払える額を置いて帰る仕組みだ。これは、他国の大規模博物館でもよく見かけるスタイルである。

金額の多少も通貨の国籍も問われない。旅先で半端となったコインも受け入れてくれるので、寄付という行為に馴染みのない人間でも行動に移しやすくていい。

みんなが好きな「白」に磨かれてしまった「エルギン・マーブル」

Elgin Marbles

19世紀、イギリスの外交官だったエルギン伯爵が、オスマン帝国駐在の特命全権大使としてイスタンブル滞在中に、古代ギリシアのパルテノン神殿の調査に乗り出した。

当時のギリシアはオスマン帝国領だったため、スルタンの許可を得たエルギンは、大量の神殿の彫刻を切り取ってイギリスへと持ち帰ったのだ。これが、エルギン・マーブル(マーブルズ)と呼ばれる一連の古代ギリシア・アテナイのパルテノン神殿彫刻群である。

ところで、「ギリシア神殿=白の大理石」との印象を持ってはいないだろうか?

実際にギリシアにある遺跡は、風雨にさらされた結果劣化し脱色した白いものが多い。しかし、早い時期に発見されて博物館に収蔵されたものの中には、鮮やかな極彩色が施されていたものもあったらしい。これは、古代ギリシアが古代エジプト影響を大きく受けていたことが明らかになった21世紀に判明した事実とのこと。

では、大英博物館の古代ギリシア彫刻が白く輝いているのはなぜか? 実は、大衆がより好み求める「白」にするために、表面を研磨して汚れだけでなく色も落としてしまったためだったのだ。

また、世界大国イギリスの、世界の博物館の模範的存在であった大英博物館で行われたこのクリーニング作業は、周辺各国にも伝わり模倣されたという。

この時代に集められたギリシア大理石彫刻の多くが白いのには、そんな理由があったのだ。

実際の彩色に関しては、資料も少なく、完全な再現は難しいという。ただし、一部の遺物に残された色素の痕跡などから、CG再現する試みもあるというから、楽しみだ。

何が見たい?

多くの博物館・美術館がその巨大さと所蔵品の多さから、1日では見学しきれないといわれるように、ここ大英博物館も1日どころか1週間あっても、見きることができるとは思えない規模となっている。

そのため、普通の旅行者として訪れる場合には、ある程度の絞り込みが必要になってくる。

最初から、目的がはっきりしていれば問題ないだろう。また、有名どころを押さえておきたいという考えであれば、自分で館内案内図を辿っても、ガイドツアーに参加しても、それなりの満足感を得られるだろう。

しかし、これといった目的なしにいきなり訪れてしまうと、不完全燃焼で去ることになったり、後になって思い返した時に印象が薄くなってしまうという残念な結果になりかねない。

おすすめ見学方法~下調べが肝心

そこでおすすめしたいのが、まずはホームページで館内のレイアウトを軽く予習しておくのだ。その上で、有名展示物や特別展、コーナーなど、自分の琴線に触れるものをチェックしておこう。

また、大規模な博物館では、おすすめコースを用意してくれていることが多いので、そこに見たいものが含まれ、時間が自分の予定に合っていれば、ありがたくそのまま回らせてもらうのも無駄がない。

無料ガイドや参加型のワークショップもあり、より詳細を知りたい、踏み込んだ知識に触れたい場合には、それらも活用できるだろう。

食事とショッピングatグレート・コート

Shopping

無料の大英博物館は、お土産ショッピングにもぴったり。中央のグレート・コートは旧図書館だった場所だが、現在はショッピングセンターに変身している。手頃な価格やサイズのお土産から、目が飛び出るような値札のついた宝飾品まで売られていて、博物館以上に目を楽しませてくれるかもしれない。

そして、数時間または半日・1日を博物館で過ごすなら、楽しみなのが食事。博物館内には、気軽なカフェテリア、家族でワイワイ食べるレストランカフェ、美しく配置された食器とパントリーと極上のサービスを受けられるレストランなど、いろいろなスタイルの飲食コーナーが設けられている。

もちろん入場が無料なので、出入り自由。ぶらりと外へ出て、食事やティータイムを済ませてから、再び戻ってくることもできる。

最後に

世界各地から集められた収蔵品の大きさ・多さからは、植民地時代のイギリスの栄光を感じ取ることができる。

近年、文化財を本来の所有国へと返還しようとする動きがある。その活動趣旨は理解できるが、こうして、1つの博物館を訪ねることで、世界中の歴史や美に触れられるという幸せも失い難いものがある。

特にイギリスでは、それらの他国出身の展示品たちを、「イギリスの宝」と呼ぶよりも、「イギリスの盗品」と呼ぶ声が高いところに、彼らの矛盾した愛国心のようなものを感じてしまう。

しかし、現時点で大英博物館に第1級の発掘品や美術品、遺物が大集合しているのは確か。チャンスがあるならば、この目でしっかりと見ておきたいものだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. ※写真:yuuma familyスタートから61日目スタートからの距離2025k…
  2. IMG_2078
    コルカタで撮れたちょっといい写真。家族写真も思い出に少しだけ。 …

新着記事

  1. 060
    リヒテンシュタイン公国とは?西ヨーロッパの中央に位置する国でスイスとオーストリアに囲まれてい…
  2. phou_si_luang_prabang_laos_%e3%83%97%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%81%ae%e4%b8%98_%e3%83%a9%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%83%ab%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%b3_dscf6777
    ラオスは東南アジアにある国です。国境はベトナム、タイ、カンボジアなど国境を接する南北に細長い国です。…
  3. museumsinsel
    年越しを海外で過ごすことに憧れを感じている方も多いのではないですか?ネットやテレビで海外のニューイヤ…
PAGE TOP