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世界三大仏教聖地バガンの遺跡群とタウン・カラッを歩いてみた

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Ruins of Bagan

世界三大仏教聖地でありながら、世界遺産に登録されずにいる「バガン」。既に世界遺産に登録されている他の2遺跡、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールを上回る規模の、3000を超えるパゴダや寺院の遺跡が広範囲に散らばっている。

全体的な保存状態はあまりよくないが、人気のある名の知れたパゴダは、一見したところ修復を終えているように見える。しかし、この修復方法に問題があったために、世界遺産として認められずにいるのだ。

また、バガン近郊にある「タウン・カラッ」は、巨岩とその頂上に建てられた寺院の不思議な姿で訪れる旅行者たちを驚かせ、口コミによってその存在が広く知られつつある新しい観光地だ。

バガン遺跡の都市としての歴史

ビルマ(現ミャンマー)に最初に興ったビルマ族の統一王朝「バガン朝」の都として、「バガン」は歴史上に登場する。バガンの名は、「ビュー族の集落」を意味するといわれている。

ビュー族は、ビルマ族以前にこの地に定住していたが、ビルマ族に征服された後、ビルマ族に農業技術や仏教を伝えたと考えられている。

バガン王朝は849年から1298年まで続いたとされ、バガン朝の王統史には、55代もの王によって綿々と引き継がれてきた歴史が記されているが、実在すると考えられているのは、44代目のアノーヤター王以降である。

伝説も含めた歴史上、バガンは874年に都として定められたが、王が代わる度に遷都されたため、1044年に王の座に就いたアノーヤター王が、バガンに再び目を向けるまでは棄てられた都市となっていたことになっている。

バガン遺跡の仏教聖地としての歴史

バガン王朝のアノーヤター王は、周辺の民族や国々を征服して領土を拡大していき、東南アジアでも有数の王国を築き上げた。

また同時に、それまで有力であった大乗仏教に変えて上座部仏教を取り入れて国教化を進め、「律蔵・経蔵・論蔵」の三蔵などの経典や文物が集められた。

こうして、周辺諸国のスリランカ・インド・カンボジア・タイなどから、僧や学生や職人たちが集まる、宗教と文化の国際的な中心地としてバガンを発展させていったのだ。全盛期には、数十万以上のバゴダが建てられていたといわれ、その規模の巨大さがうかがわれる。

そのため、現存しているバガン遺跡の建造物のほとんどは、アノーヤター王以降の11世紀から13世紀に建てられている。その数は3000を超えるともいわれる、壮大な規模を誇る遺跡群だ。

13歳期後半にモンゴル人によって滅ぼされたバガン王朝だが、政治から離れた仏教聖地としては、静かに繁栄し続けていたという。

2つのバガン、「オールドバガン」と「ニューバガン」

Old Bagan

Bagan

バガンは、16平方マイル(約40平方キロメートル)もの広いエリアを指す。

バゴダや寺院の遺跡は、エリア内に点在しているが、特に、城壁に囲まれた「オールドバガン」は考古学保護区に指定されていて、重要な遺跡が集中している。

バガンでも最も高い寺院「タッピニュー寺院」や二番目に高い「ゴードーパリィン寺院」、王宮を模して造られたという「博物館」、そして、バガン一美しい「アーナンダ寺院」などは、オールドバガンに遺されている、

見逃せないパゴダ

Shwezigon pagoda

ニャウン・ウーにある「シュエズィーゴン・パゴダ」は、バガンだけでなくミャンマーを代表するパゴダの一つ。

「祝福された金の河岸」を意味する黄金に輝く寺院は、アノーヤター王によって建造されたといわれ、仏陀の歯と骨が収められている。

オールドバガンの「ダマヤンジーパゴダ」は「勝利と栄光」を意味し、外側はピラミッド型、内側は迷路という珍しいパゴダ。ずっしりと重たい雰囲気をまとった煉瓦造りの寺院であり、シュエズィーゴン・パゴダとは対照的な姿だ。

1165年、ダマヤンジーパゴダを建て始めたのは、王の次男だったナラトゥ。父王と兄皇太子を殺害して自らが王となった人物とされ、パゴダ建設はその罪を贖うためだった。

しかし、完成前にナラトゥ自身も暗殺され、未完の寺院となっている。地元では幽霊バゴダとして有名。

同じくオールドバガンの「アーナンダ寺院」は、正方形に造られた巨大パゴダで、四方に入り口が置かれている。パゴダの塔先端部こそ金色に塗られているが、外装はどこかゴシック調。白く塗られた壁や繊細な装飾が、不思議な魅力となっている。

世界遺産に登録されなかったバガン

世界三大仏教遺跡とも、仏教聖地とも呼ばれるバガンが、なぜ「世界遺産」に登録されていないか、疑問の声は多い。

実は、ミャンマー政府は世界遺産登録を目指して活動してきたが、1997年に登録を見送られてしまったのだ。その理由は、ミャンマー軍事政権下における、誤った保護や修復にあった。

本来の建築様式とは異なった建材で無計画な修復を行った結果、遺跡は姿を変えてしまったといわれる。また、周辺地域にゴルフコースと高級リゾート、道路や展望台などを整備したことで、景観を崩したことも、理由として挙げられている。

しかし、バガンはミャンマーにとっても、世界遺産委員会にとっても、「未来の世界遺産」としてリストアップされている重要な遺跡であることは確かだ。

ミャンマー政府による今後の対応次第で、「バガン遺跡地域と建造物群」が次の世界遺産となる可能性は高い。

バガン遺跡に観光客が押し寄せる理由

ミャンマーは空前の観光ブームに突入した。日本からも首都ヤンゴンへの直行便が飛び、ヤンゴンからバガンへは国内線で1時間弱とアクセスが良くなってきている。

また、民主化が進み、治安の良さと国民性の大らかさから、観光客フレンドリーな国へと変貌しつつあること、過去にイギリス統治の時代があったことや現在も英語教育が盛んであることから比較的英語が通じることも、観光客増を後押ししているようだ。

ニャウン・ウーの楽しみ方

小さな田舎村だったのが、観光客の増加によって、徐々に開発されてきている。

シュエズィーゴン・パゴダが一番の見どころだが、村外れにある「アロータッピィパヤー」は、満願成就の寺として現地でも愛され、参拝客が途切れない。また、宿泊して体験修行ができる寺でもあり、外国人も受け入れてくれるという。興味のある人は、直接訪ねてみよう。

寺巡りに飽きれば、村の中心であるマーケットをそぞろ歩きするのが楽しい。半露店のマーケットには、ありとあらゆるものが売られていて、見飽きることがない。新鮮な野菜や果物、自分へのお土産にぴったりなロンジー(巻きスカート)などが、手軽な価格で購入できる。

また、店番をしているおばさんやおねえさんたちとの井戸端会議的な会話も楽しめるノンビリ感がたまらない。しかし、このマーケットも徐々に観光化の波で、徐々に外国人向けのお土産屋通りへと変貌しつつある。

遺跡観光以外の楽しみ

Pagoda

Pagoda2

遺跡は時間さえかければ歩いてでも見て回ることができる。しかし、大小・有名無名のパゴダを覗きこみながら移動するには、自転車が最適。天候や季節にもよるが、朝日や夕日を狙って、遺跡を自転車で巡れば、何やら得をしたような気持ちになるから不思議だ。

馬車や牛車での観光も可能だが、牛車は牛歩という言葉があるように、普通に歩くよりも遅い。あくまで乗ることが観光だと考えて楽しまない限り、イライラがつのるだろう。

これらの手軽な楽しみ以外に、熱気球観光という選択もある。広い地域に点在しているパゴダたちを、熱気球に乗って空の上から眺めるというもので、西洋人を中心に人気がある。

宿事情

遺跡が最も集中するのはオールドバガンだが、そこには宿泊施設が少なく、泊まることができない場合もある。

ほとんどの旅行者にとって、快適な宿を見つけることができるのはニャウン・ウー内となる。周辺への観光の足場として、また他地域への長距離バスのターミナルもこの村にあるので、かえって便利だろう。

観光に使用したい自転車や馬車は、ニャウン・ウー内の宿泊施設や街角で借りられる。

天空の寺院都市「タウン・カラッ」

バガンの平な土地にポッコリと突き出た標高737mの巨大な岩が「タウン・カラッ」。大噴火によって吹き飛ばされてきた巨大な岩が突き刺さったといわれているが、そんな伝説めいた説に、なるほどと納得したくなる違和感の塊だ。

世界に巨石と寺院や宮殿の組み合わせは多くあるが、この「タウン・カラッ」もまたミャンマーの7不思議の1つとされるだけの不可思議な存在である。

バスやタクシーに乗り、バガンの遺跡群から離れ草原地帯に入ると、ポッパ山の緩やかな斜面が見えてくる。そこにはゆっくりと蛇行を繰り返す道が続き、タウン・カラッの麓まで導いてくれる。

切り立った岩肌をよじ登ることができるわけもなく、麓からの参道はやがて急な階段となって、山頂の寺院へと続いていく。よそ見をしなければ30分ほどで頂上にたどり着ける。

ミャンマーの精霊「ナッ神」信仰

「ナッ」と呼ばれる神は、ミャンマーの土着信仰の対象である精霊のこと。ナッ神は一人ではなく、複数存在している。それぞれのナッ神には由来があり、壁にフレスコ画のように描かれた絵から推測することができるものもある。地元の参拝者たちは、黄色い花を買って、好きなナッ神にお供えしている。

頂上部に建てられている寺院は、金色に輝きバランスのとれた美しさを誇っている。祀られているのは、参拝路に多く祀られているナッ神ではなく、仏陀がほとんどである。

しかし、多くのパゴダに囲まれた美しい寺院には、不思議なモニュメントや用途の分からない建物もあり、七不思議といわれる所以はこのあたりにもあるのかもしれない。

また、この寺院で人気の誕生曜日占いでは、自分の生まれた日が何曜日だったかで、守護神や方位、守護動物が変わる。自分の曜日のパゴダで祈りを上げるミャンマー人たちの姿は真剣そのものだ。

猿と一緒に楽しい参道歩き

どの国でもお参りの前後の楽しみといえば、参道でのショッピング。ここでも、お土産屋やお供え物屋が軒を並べていて、目を楽しませてくれる。また、食べ物の屋台も出ているので、地元客と一緒に地元料理を味わうこともできる。

さらに、この参道で最も有名なのは猿。いたるところに野生の猿がウロウロ。昼寝をしていたり、店番をするおばさんの横に座っていたりする。ふと気づくと、食事の順番を待つかのように、すぐ後ろに座っていたりもして驚かされる。

日本の観光地にいる猿同様、離れたところから見ている分には可愛い存在だが、食べ物に対しては油断をすると奪われることもあり、また集団襲撃を受けることもあるので、注意が必要だ。

バガンとタウン・カラッの位置

Bagan View Tower

観光都市バガンの最も北に位置するのが「ニャウン・ウー村」。村の南には、ゴルフ場と「バガン空港(ニャウン・ウー空港)があり、村からエーヤワーデー川沿いに、南西に向かうと「オールドバガン」そこからさらに南下すると、「ニューバガン」にたどり着く。

それぞれの間の移動時間は車で10分程度だ。また、「バガンビュータワー」は、オールドバガンとニューバガンのどちらからも、やはり車で10分ほど離れた場所に立ち、両方を見渡すことができる。

注意点

バガンでは、各パゴダで入場料を取ることはなく、空から・陸から・海からバガンに入る時点で、「入域料」を徴収される。

この入域料を一度払えば、あとは無料。レシートを持ち歩くのを忘れないように。

バガンの遺跡観光では、日射しを遮るものはパゴダだけ。点在するパゴダ間の移動は、屋根付きの馬車に乗らない限り、灼熱の下を歩いたり自転車に乗ったりで移動することになる。

日射病・熱射病・脱水などには十分に気を付けよう。

最後に

バガンは、世界遺産になり損ねているからこそ、団体ツアー客が少なく、静かにゆっくりと、地元の参拝者たちと一緒になって遺跡を体験できる貴重な場所である。

近年はその人気が高まり、政府の保護対策も進み、世界遺産に登録される日も遠くないとの声もある。今のうちに訪れておきたいような気もする、とっておきの場所である。

また、タウン・カラッは、観光地というよりも現地の人々のための生きた聖地としての存在理由が大きい。しかしここもまた、バガンに注目が集まるにつれ、徐々に外国人客が増えているようだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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