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医師がたったの40人!?カンボジア医療支援と日本人医師の役割

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カンボジア医療支援、現地でも日本でも

世界遺産「アンコールワット」を抱えるカンボジアは、観光客数が急増し、都市部を中心として急速に近代化が進んでいます。

高級ホテルや豪華なショッピングセンター、富裕層向けのマンションや医療機関などが次々に建築されていく一方で、ローカルな部分での環境整備は遅れがちです。

そんな中、特に緊急を要する整備課題としてあげられるのが「医療」です。

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カンボジアの医療事情

都市部であれば、外国資本が入った総合病院があり、一定レベルの治療を受けることができます。でも、その病院に足を踏み入れることができるのは、ごく一部の人だけ。多くのカンボジア人たちは、医者に行きたくても行けないどころか、医者がいない環境で今も暮らしています。

それというのも、ポルポト政権下、カンボジアの医療制度は崩壊状態が続いていました。政権終結後約40年たった今も、カンボジア国内では、医師不足、医療知識不足、病院不足といった問題が残され、貧しい人にとって医療は身近ではありません。

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カンボジアの医療分野で活躍するNGO活動

カンボジアでは複数のNGO団体が医療関連の支援を行っています。その活動内容にはそれぞれに特徴があり、現地に医療技術者を派遣する活動、現地で医療技術者を育成する活動、病院を存続・開設する活動、国民の医療知識を高める活動など、多岐にわたっています。

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最終目標はカンボジア人によるカンボジア人のための医療

カンボジアの医療界で最終的な目標とされるのは、カンボジア人が経営し、カンボジア人医師や看護師が働き、すべてのカンボジア人が治療を受けられる十分な数の病院が設置されることです。

病院はお金が集まれば建てることができます。そこに必要な設備も同じです。病院建設のための費用は、各国からの寄付や貸し出しで賄うことも可能です。でも、医師や看護師は一朝一夕では生み出すことができません。

カンボジア人の医師がたったの40人?!

ポルポト政権が陥落した時、カンボジアに残された医師数はたったの40人だったといわれています。これが、1国を支える医師の数だったのです。

カンボジアは急きょ医療技術者を作りだす必要性に迫られました。そこで、政府は医学部を1年で卒業させるという、まるで日本の戦時中のような措置を取ったのです。結果は、当然ですが、医療知識も技術も不十分な不完全医師たちが世に生み出されてしまいました。

実際にそんな医師たちの診察・治療を受けた国民の間には、医療そのものに対する不信が植えつけられる結果となり、貧しい人を中心に医療との距離は離れるばかりだったのです。

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NGOが派遣する日本人医師たちの役割は?

各NGOからは、多くの日本人医師がカンボジア各地に派遣されています。彼らはもちろんカンボジア人たちを治療するために現地入りし、積極的に活動を行っていますが、同時に、「医師への信用」や「病気やケガの知識」をも広める必要性に迫られました。

カンボジアでは救える命が救えない

子どもを含めた多くのカンボジア人たちは、予防することができ、治療で治すことのできる病気で苦しんでいます。日本をはじめとした先進国であれば、確実に救える命も、あっけなく失われてしまうことが少なくありません。

それらは、個人の医療に対する知識不足と医師不足・薬不足、さらにはせっかくの医師への不信などが絡み合って、なかなか根絶することができません。

NGOが設立した病院、NGOが派遣した医師

なにより大切なのは人命です。そこで、NGOが取り組んだのは、安心・信頼できる医師のいる病院の設立と現地スタッフの教育です。

医療技術不足の医師から生まれた不信は、最新医療技術を持つ医師によって上書きし、厳選した現地スタッフに医療知識を教え、現地スタッフから患者や周辺住民たちにその知識を伝えてもらうという形で医療の信頼を取り戻しつつ、治療実績をあげていったのです。

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アンコール小児病院の例

アンコールワットの観光拠点となるシェムリアップ市に1999年に設立された小児病院は、日に500人ほどの患者が訪れるまでになりました。

24時間体制の救急病院として、治療を必要とするすべての子どもを受け入れ、14年の間に地域住民の信頼を勝ち取り、さらには現地スタッフや医療技術者の育成にも成功し、2013年には「カンボジア人によるカンボジア人のための医療」が確立されました。

また、アンコール小児病院は病気やケガを治す「病院」であるだけでなく、医療に従事する人を育成する「学校」であり、地域の医療施設に医療技術を伝える「教師」であり、さらには、保健教育を広める「保健所」としても機能しています。

まさに今のカンボジアが必要とする要素を網羅した見本的存在となっているのです。

貧しさが阻む、医師への道

しかし、カンボジアにおける貧富の差は大きく、地方の学生たちの多くはたとえ優秀であっても、大学へ進学することができません。当然医師になることを夢みてもその夢がかなうことはありませんでした。

一方で、裕福層出身で大学へと進学し医師になったカンボジア人の多くは、富裕層向けの病院や都市部の病院に集まってしまい、地方の病院では相変わらずカンボジア人医師が不足したままです。

地方の医師不足を解消すること、そして志を持つ学生を助けること、その目的からNGOは奨学金制度の整備にも力を尽くしています。

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将来のカンボジア医療界を背負う人材を育てる

奨学金を拠出しているのは、NGO本体だけではありません。個人レベルでの「里親制度」や「寄付」が、カンボジアの地方高校で懸命に勉強を続ける未来の医師の卵たちを支援しているのです。

医師の卵の里親は、およそ月20000円を10年間「仕送り」し、その間、里子の成績をチェックしたり、授業参観を行ったり、文通をしたりといった「親子関係」を保ちながら、里子の成長とカンボジアの発展を見届けることができます。

また、寄付はもっと簡単な行動です。たとえば、古本・DVD・CDを30点集めて「ビックオフ」に送るだけで、「買い取り価格」×1.1相当額が寄付されるシステムが出来上がっています。もちろん集荷も無料です。

本が20冊で、子ども40人に抗生物質の注射を打つことができるそうです。

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現地の声「サンキュー!」

カンボジアの病院の多くが、医師が不在で開店休業状態だったり、医師そのものの技術に問題があったり、救急対応ができなかったりといった「使いにくさ」という問題も抱えています。

日本であれば当たり前の救急車や、24時間受け付けてくれる病院というのは、非常に少なく珍しい存在なのです。だからこそ、そこで命を取り留めた人たちの声は切実です。

川に転落して大ケガをして大量出血という大事故に遭った女性は、NGOの病院とスタッフがいなければ確実に命を落としていたそうです。

NGOの診療所で応急処置を受け、NGOの救急車で病院へと移送されて緊急手術を受け、奇跡的に命を取り留めた彼女は、転院先でリハビリを受け快復に向かっています。そんな彼女と彼女の家族は、NGOスタッフとの再会で、涙とともに「サンキュー」繰り返したといいます。

家族間であれば、助けるのが当たり前、同郷・同国民であっても助け合いの精神は強いでしょう。でも、現在のカンボジア医療で、実際に患者を助けているのは、遠く離れた異国人スタッフたち。

だからこそ、その有難みはより大きいのです。

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まとめとして

どんなに最新の医療施設が整った病院があっても、どれほど優秀な医師がいても、すべての命が救えるわけではありません。

でも、日本における平均的な病院がありそこに医師がいるだけで、救える命の数が増えるのだとしたら、その命を救うための活動には大きな意味があるはずです。

カンボジアでの医療NGOは、地道な活動によって確実に救える命の数を増やしてきました。そしてそんなNGOの活動は、国や企業だけでなく、個人のボランティア活動や寄付が大きな支えとなっています。

自分が医師でなくとも、お金持ちでなくとも、カンボジア医療の現実を知り、たとえば部屋の片隅でホコリを被っている本やCDをまとめるだけで救える命があるのです。

NGO活動やボランティは誰もができることではありませんが、私たちが旅先に選ぶことも多いアンコールワットの国の人々の命をより多く救う手立てが、すぐそこにあることに気づくこと・知ること、それがもっとも身近なNGO活動なのかもしれません。

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