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南米に残る中世スペインの宗教世界~キトの旧市街を訪れて

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南米に残る中世スペインの宗教世界と町並み~キトの旧市街「City of Quito」/エクアドル・キト

多くの旅人の目的地になった世界遺産。今では1000件を超える登録数を誇るが、1978年の初回登録時点ではたった12件だった。その12件中2件がエクアドル国内にあり、その1件がキトの旧市街なのだ。

先住民たちの定住地として、インカ帝国第二の都市として、そしてスペイン入植者たちによる計画都市としての歴史を通り過ぎてきたキトに今残るのは、約400年前にスペイン入植者によって造られた街並みだ。

ユネスコの委員会をうならせたという、日本でいうなら江戸時代初期の街並みが丸ごとほとんどそのままの状態で残る旧市街地の魅力と、新市街地の見どころとをご紹介したい。

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旧市街地散策

観光の目玉は旧市街地に多いものの、多くの旅人は新市街地に宿をとる。なぜなら、夜を中心に治安が良くないことと、夜遊びができないことがその理由だ。

そのため、旧市街地へは昼間出かけて観光を楽しむことが多い。路面電車、バスなど交通手段は多様だが、「街そのもの」に価値がある旧市街では、何より「足」で歩くのが一番であり、ツアーやガイドも便利だが、自分の目や鼻を使ってキョロキョロウロウロしてこそ、その味わいを堪能できるのがキト旧市街地の特徴だろう。

有名でもなんでもないただの家屋の壁、ドア、道、標識などの一つ一つが「カッコいい」。今風にいうなら「タンブラー」といったところだ。

道は計画整備されているため、分かりやすく迷うことはないので安心。また治安面でも、狭い・人が極端に多いか少ないといった条件を満たす通り以外は、昼間であれば不安はない。

カメラを首に下げて、「おお!」や「まぁ!」を端からメモリーに落としていきたくなる街を心ゆくまで歩き回ろう。

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サンフランシスコ聖堂と修道院

キトの街が造られた時に建てられたスペイン様式の南米最古の寺院。

お金も時間も手間も信仰心もたっぷりと注いだゴージャスな造りだが、古さが程よくそれを中和して落ち着いた雰囲気を作りだしている。度重なる地震の影響で、ところどころは原型を取り戻すことなく簡易修復が行われているのが残念。

併設の博物館も宗教画を中心に多数の展示があって美術館並みのボリュームがある。

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独立広場

旧市街の中心となる広場で独立記念碑が真ん中に立てられている。

周囲には、大統領府や官邸、市役所などの公的機関が勢ぞろい。外側から見るだけでも、それぞれの建物の威厳と美しさに価値があるが、内部見学可能なものもあるので、時間を取っておきたい。

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大聖堂(カテドラル)

内部の装飾の見事さで知られるカテドラル。翡翠色の祭壇と天才彫刻家の作品「ラ・サバナ・サンタ」は見逃せない。

内部には豊富かつ価値ある宗教グッズが展示された博物館が併設されていて、宗教画・宗教具などの見ごたえはかなりのものだ。

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サント・ドミンゴ聖堂と修道院

キト旧市街の中でも古い通りに面したバロック調のズッシリとした存在感を持つ聖堂と修道院。

内部の壁に青色が使われているのが特徴で、木の茶色と石の白、装飾の金とのバランスが素晴らしい。

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ラ・メルセー聖堂と修道院

キト最古のマリア像を所蔵するメルセス会系の聖堂。メルセス会は托鉢修道会系であることもあり、聖職者たちや修道士たちは原則善意の施しに頼って生活してきた歴史を持つ。

かすかにピンクの混じる白を基調とした建物は、シンプルなアーチと直線の組み合わせでまとめられていて、豪奢な雰囲気を持つほかの教会たちとは一線を画している。

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ラ・コンパニーア聖堂

ドイツ人とイタリア人の手によって建てられた聖堂で、金箔による装飾が有名。殉教死したキトの聖人の遺体が安置された黄金の棺桶を見に訪れる人も多い。

外観はバロック調の繊細かつデザイン性に富んだものだが、内部は金と木目の生かした優美さが特徴だ。特に天井部分はまるで金のモザイクのよう。

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パネシージョの丘

キト市街地を見下ろせる丘であり、頂上部に立つ聖母像は街のどこからでも見える守り神的存在となっている。

聖母像は高さ43mで内部は教会になっている。その姿はサンフランシスコ聖堂付属博物館の「キトの聖母」のコピー。前方下から見上げた時の姿がもっとも優しいといわれ、横や後ろから見ると、ちょっとアンバランスに見えるところが不思議。グルリと1周してその不思議な立ち姿も観察してきたい。

パネシージョの丘は旧市街地から少し離れているうえ、途中通るエリアは治安が悪いとされている。行き帰りともにタクシーなどの交通手段を確保しておき、歩くことは避けたい。

夜には、聖母像のライトアップ、街の夜景などが美しいが、やはり交通手段と治安に不安がある。訪れる際には複数人で行きのタクシーを帰りまで待たせておくといいだろう。

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バシリカ

旧市街地の外れ東北にあるバシリカ聖堂はパネシージョの丘の聖母と向かい合った位置にあたる。

南米やヨーロッパの教会を見慣れていれば、特に変わったところもないありきたりの教会のようだが、聖堂内の明かりは四方に造られたステンドグラスを通し、時間ごとに色合いが変わって美しい。

また、塔は別料金で上ることができて、小高い丘の上の塔だけに、塔の高さ以上の景観を楽しめる。ただし、かなり古い塔であり、観光客が登るための設備は整っていない。「え、ここを?」というような渡し板の上や梯子登りもあるので、その辺りは覚悟の上でのチャレンジを。

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日曜市

旧市街地にはお土産屋が多く出ているが、日曜日であれば旧市街地と新市街地の間にある公園で開かれる日曜市がおすすめ。

フリマのようなものではなく、屋根付きのしっかりした店がズラリと並び、お土産物も軽食も生活用品も売られている。

雨の多いキトだけに、パラっときて人がきれると店は早々にしまってしまう。晴れている日曜の早い時間に出掛けるといいだろう。

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新市街地

旧市街地とはうって変わり、商業地区と住宅地域がぎっしりと詰まっているのが新市街地。人口的にはエクアドル2位に甘んじているとはいえ首都であるだけのことはある。

ホテルやレストランといった旅の設備はこちらサイドに多く、出歩くにも夜まで明るく人が多いことから安全だといわれている。

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国立中央銀行博物館

新市街地にあるちょっと面白い博物館。旧市街地の歴史に興味を持って訪れた人からみると、歴史には直接関係なさそうに見えるかもしれないが、銀行だからといって扱っているのは貨幣の展示ではない。

銀行所有の宝物を集めた博物館で、植民地時代はもちろん、インカ帝国やそれ以前までを網羅する考古学的な展示が充実している。

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手工芸品市場

旧市街では日曜市に、新市街では手工芸品市場がお土産の買い物エリアとなる。

常設のマーケットなので、曜日や時間や天気に大きく左右されずに買い物できるという利点がある。

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赤道記念碑と民族博物館

冷涼で過ごしやすい気候や世界遺産としてのキトに目を向けすぎると、エクアドルが「赤道直下」の国であることを忘れてしまうそうだ。

エクアドルには正真正銘の赤道が通っている。その昔フランスが計測してしっかりとラインを引かれた場所があり、多くの観光客がそこをまたいで記念撮影をしている。しかし、現代になってこの赤道、間違っていたことが分かり、少し離れたエリアに「正しい赤道ライン」が引かれているのだ。

赤道記念碑の立つ旧赤道周辺は観光地化が進んでいるが、少し離れた本来の赤道とそこにある博物館は意外と見過ごされているが、こっちのほうがおもしろい。赤道ならではの実験ができるエリアがあり、「釘の上に卵を立ててみよう」「たまった水を穴から流した時の渦巻き実験」など、地球の不思議に触れられる。

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最後に

非常に保存状態のいいキトの旧市街地だが、不思議なことにスペイン統治以前の「色」はまったく残されていない。

ここには確かにインカ帝国都市が存在し、それ以前にも先住民族たちが何千年にもわたって暮らしてきたことが分かっている。そこまではもう一つのインカ帝国都市クスコと条件は同じだ。

しかし、スペインに奪われる際にインカ帝国軍は自らキトの街を破壊しつくしたのだという。だからこそ、新しいキトの街はスペイン風に計画都市が作られ、混じりっ気のない状態で保存されることになったのだ。

現在のキトの住民のほとんどが先住民族とスペイン人との混血だが、彼らの多くはスペインの血を濃くひき、それを誇りに思っている。そんな意識もまた、キトのスペインの街並みが保存されている理由の一つでもあるのだろう。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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