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吊り橋効果でドキドキ美味しい三游洞の絶壁レストランを訪れて

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吊り橋効果でドキドキ美味しいレストラン~三游洞の絶壁レストラン「Sanyou Cave Cliff Restaurant」/中国・宜昌

吊り橋に揺られて長江を渡り、岩壁にへばりつく階段を上がって、峡谷に張りだすように作られた通路を歩く。そしてようやく到達できる場所にあるレストラン。

その名も「絶壁レストラン」は、水面上10mの崖の途中にある洞窟内に造られた中国料理レストランで、その味と景観の素晴らしさで足元のドキドキやガクガクにも関わらず、訪れる人は途切れることがないという。

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三游洞とは

深さ30m、高さ10m、幅20mの「三游洞」は、峡谷の切り立った崖にぽっかりと空いた洞窟。もちろん自然の造形であり、この辺りには大小サイズは異なるものの、多くの洞窟が崖沿いに口を開けている。

三游洞はそんな崖にある洞窟群の中でも、アクセスしやすい場所にあったことから、古くから人が訪れていたらしい。

入場は有料。時間によっては無料ガイドがつくが、中国語時々英語といった感じ。

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詩人「白楽天」らが訪れて名づけた三游洞

楽天とは字(呼び名)であり、本名は白居易という。唐代を代表する詩人だ。

幼い頃から優秀であり、科挙に合格後は役人としても活躍したが、人生を通じて作詩を続け、75才で亡くなるまで4,000首近い詩や文を書き残した。

そんな白楽天が弟である白行簡と友人元微之と共にこの地を訪れて、詩作を行った。三游洞とはこの時「三人が遊んだ洞窟」という意味であり、詩の中で名付けられたものだ。

その時に3人が残したとする詩歌は今、三游洞内に岩に刻まれている。

宋代に入ってからは、蘇氏三父子もこの地を訪れるなど、その景観の美しさと奇抜さから、文化人たちの注目を集めてきた。

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三游洞内の構造

先に訪れた白楽天ら三人が遊んだ場所が洞窟の前方で「前三游」、その後宋代に入ってから訪れた、蘇氏の父三人が遊んだのが洞窟の後方にあたり「後三游」と呼ぶようになった。

前方は明るく広々としているが、後方は暗くひっそりとした雰囲気を持つ。今はどちらもレストランのテーブルとイスが並んでいるが、同じ店とは思えないような雰囲気の違いがある。

特に前三游には各時代にここを訪れた文人たちの詩が壁いっぱいに刻まれている。後三游にあるのは、白楽天ら三人の塑像だ。

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絶壁レストラン「放翁酒家」

三游洞にレストランを作ろうと最初に考えたのが一体誰だったのか? 普通なら崖の洞窟がいくら観光地として注目を浴びても、せいぜい、屋台を出す程度ではないだろうか?

いくらアクセスがある洞窟とはいっても、細い岩場を通っていくのがやっとの場所だ。普通はそこに店舗を作るという考えを持つとは思えない。

だからこそ、絶壁レストラン「放翁酒家」は大ヒットしたのだが、だからといって、世界各地のなんとかアクセス可能な洞窟すべてがレストランを影響してヒットするかどうかは微妙なところだろう。

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「放翁酒家」までのアクセス

現地までは上海経由で宜昌までバスや国内線で移動し、そこからはツアーやタクシーなどで西陵峡へ向かう。

レストランは川沿いの崖にへばりついているため、まずは川を渡る必要がある。橋はあるが吊り橋で、まずここで十分に吊り橋効果を味わえそうだ。

また、吊り籠もあり、カラフルな旗付きワイヤーで吊り下げられた籠に入って峡谷を渡してもらうサービスは、水面からの遠さでも不安定さでも、吊り橋以上のドキドキ効果が期待できそうだ。

川を渡り終えても安心はまだ早い。壁に張り付くどころか、壁から飛び出すようにして作られた細い階段を上り通路を通ること15分。ようやく三游洞の入り口に到着だ。

道沿いにはもちろん手摺があり、冬には川から吹きあがってくる冷たい風や雨対策のビニールカバーもつけられる。また、高いといっても10m程度だ。

それでも、眼下に流れるどんよりと濁った川と周囲の景観の雄大さに、自分自身と自分の足元があまりにちっぽけに見えて、高所恐怖症でなくても、ある程度のドキドキを感じずにはいられないだろう。

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「放翁酒家」内部

床には大理石風タイルが張られ、木調の丸いテーブルセットが置かれた「中国料理店」の造りではあるが、洞窟内の雰囲気をいかすため、壁や天井部分は岩がむき出しになっている。

さらに、明かりもまた洞窟らしい薄暗さを感じられるようにとの配慮か、提灯電灯が使われていて妙にムーディー。

店の奥へ行けば行くほど暗く落ち着いた感じ。手前部分は崖に張りだしたテラスになっている。人気のテーブルで予約していないとなかなか座れないが、見晴しが上にも下にも前にも良すぎて落ち着いて食事ができるかどうか微妙なところだ。

ただ、料理の味のほうは文句なしとのこと。これは吊り橋効果のせいでは、たぶん、ないだろう。

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西陵峡

三游洞から見下ろす渓谷は西陵峡。長さ66kmに及び、長江本流の三峡谷の一つだ。三游洞は三峡谷の中でもっとも下流部分にあり、その長さもたいしたものだが、川幅も広い。

両岸を急峻な崖に覆われて人が暮らすのには適さず、川の流れが速く、古くから船の行き来に危険なエリアとして知られる一方で、その近寄りがたいほどの厳しい景観に惹かれて訪れる人も多かった。

現在は上流に造られたダムの影響で流れが緩やかになり、観光用の船が行き来するようになっている。龍泉洞、白馬洞などの見どころもあり、宜昌近辺では有名な観光スポットとなっている。

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劉封城遺址

劉備の養子だった劉封ゆかりの城として、近隣を巡るツアーのコースに入っているものの、そこにあるのは土台の苔むした石組と石碑だけ。

三国志にかなりのめり込んでいる人以外は興味がわかないかもしれないが、逆に三国志ファンとしては穴場的なスポットだ。

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張飛擂鼓台

中国後漢から三国志時代を生きた武将で政治家でもあった張飛は、劉備の挙兵に従った勇敢な将軍として知られている。三国志演義の中でも人気のあるキャラクターだ。

そんな張飛が宜都の太守だった頃、西陵峡、三游洞近くで兵士の訓練を行ったとの伝説があり、その際に張飛が太鼓をたたいて指揮を執った台とされる場所に張飛像が置かれている。

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最後に

中国の巨大河川沿いには多くの峡谷があり、船による遊覧観光も盛んに行われている。この三游洞がある西陵峡もそんな一つだが、多くの客船は峡谷沿いをゆったりと両岸の景色を楽しみながら下るばかりで上陸するのは買い物や食事を楽しめる大きめの街だけ。

ところがここでは、大きな遊覧船に乗ってきたとしても、少し手前の街で降りてわざわざバスやタクシーで向かう人が多い特別なレストランなのだ。ちなみにレストラン以外には、さほど大きくはない洞窟と人の塑像や石碑しか見るものはない。メインはあくまで絶壁レストランなのだ。

絶壁レストランでは、絶景を楽しめるかどうかは度胸次第。ただし、なかなかの味に出会えるということなので、はるばる足を運んで損をすることはなさそうだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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