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地下大宮殿が眠る~秦始皇帝陵及び兵馬俑坑を見学

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兵馬俑だけじゃなかった! 地下大宮殿が眠る~秦始皇帝陵及び兵馬俑坑「Mausoleum of the First Qin Emperor」/中国・陝西省

中国史上初の皇帝が亡くなった時、彼は地上での生活のすべてを死後の世界へも持ち込むことにした。

その時代、すでに殉死の制度はなくなっていたため、始皇帝とともに陵墓に埋められたのは、陶製の人形たち。それは等身大で、一つとして同じ顔・服装をしたものがないという8000体以上の兵士、兵馬、文官、そして数々の副葬品という大規模なものだった。

さらに、発見後40年以上にわたってもなお調査が続けられている始皇帝陵では、兵馬俑だけでなく、地底の宮殿や水銀で造られた川や海の存在も明らかになりつつある。盗掘を防ぐための弓矢の自動発射装置まで設置されていたという。

今も調査中の秦始皇帝陵の全貌を想像すると、地上で強大な権力を誇った始皇帝がその財を投げ打ってまで完成させようとした、皇帝のためだけの死後の世界に、圧倒される。

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兵馬俑発見

最初に発見されたのは、1体の兵馬俑だった。農民が村のすみに井戸を掘っていて、鍬がガツンと硬いものにあたった。それが兵馬俑だった。1974年のことだ。

しかし、発見当時はこの偉大なる大発見が認識されることはなく、「保管しとけよ」と役人に言われただけで、そのまま放置されたが、偶然マスコミの記者がそれを嗅ぎ付けたことから、中国共産党本部の耳に入り、本格的な保存と調査が始まった。

真実かどうかは不明だが、この地域には古くから「地下に水を枯らせる化け物が住み着いている」という言い伝えがあり、これが兵馬俑とその周囲に染み込んだ水銀を指していたのではないかともいわれている。

何しろ、始皇帝の時代は今から2200年以上前の紀元前256~210年。始皇帝陵と兵馬俑の存在は文書などから知られてはいたものの、土と生活に埋もれてしまい、実際にどこに何があるのか調査する人は誰もいなかったのだ。

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世界が半信半疑からビックリ仰天へ

この素晴らしい発見は、1年たった1975年に世界に向けて発表された。不思議と謎の国である中国だけに、何が発見されてもおかしくないという世界の認識もあったが、それと同時に、「本当か?」と疑問視する声も大きかった。

しかし、ズラリと立ち並ぶ兵馬俑の姿、そして世界からこの目で見ようと駆けつけた研究者やマスコミ関係者たちの実況によって、世界はこの正規の大発見を認めて、「中国の歴史」という厚いカーテンの向こう側を懸命に覗きはじめたのだ。

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始皇帝陵の構成

当初発見されたのは、東西200m南北60mという巨大な体育館大の地下に埋まる6000体ほどの兵馬俑だった。これが現在1号坑と呼ばれる。続いて2号坑、3号坑が発見され、始皇帝陵の規模は発見当初を大きく上回るものであることは確実になった。

現在は、これらの地下坑内に合計8000体の兵馬俑が発掘されて保存されている。しかし、始皇帝陵はそれだけではなかった。

近年の調査によって、兵馬俑坑の西約1.5kmにある始皇帝陵の周辺に地下宮殿やその周囲を取り囲む川や海(湖)の存在が明らかになりつつある。

また、埋葬された人形に兵隊が多いのは、戦国期を反映していると考えられているが、実際には兵隊ばかりではなく、文官の姿もあるという。当然、おさめられている装具もまた、兵具だけでなく、楽器や生活用具もあるわけだ。

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始皇帝が求めた地下宮殿とは

地下宮殿の伝説は、夢物語としてこれまで信じられてこなかったが、近年の調査で兵馬俑坑と始皇帝陵の近くに巨大な地下空間があることが判明し、これがその地下宮殿だろうと考えられている。

その実情は、まだ発掘調査が進んでいないためはっきりとは分かっていない。なんとも歯がゆい。

この地下宮殿の様子は「史記」に記されている。それによると、「地下水脈を貫くほど深く掘られた場所で、周囲は地下水が流れこまないよう銅で固めた壁を巡らせ、文官や女官の控室や、財宝を積み上げた部屋がある」、「盗難を防ぐために、自動で矢を放つ装置が仕掛けられているほか、水銀を満たした人口の川と海が作られ、地下の天井部分には太陽や月が描かれている」「部屋は常に人魚の脂を使った蝋燭で明るく灯されている」とある。

興味津々。どこまでが事実なのか、早く明らかにしてほしい。

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項羽は始皇帝陵を破壊したのか?

項羽が始皇帝の陵墓を破壊したという記述も歴史書にはあるという。そのため、これまで小規模な墓しか発見されないのは、項羽の破壊行為で壊滅的被害を蒙ったせいだとする歴史家も多かった。

ところが、地下深くに眠っているらしい地下宮殿は、破壊や盗掘の被害を受けていない可能性が高いという。項羽が破壊したのは少なくとも、始皇帝の地下宮殿ではなかったかもしれないのだ。

項羽としては残念無念かもしれないが、後世の我々としては諸手をあげて喜びたい発見だ。

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美しく彩色された兵馬俑

発見された兵馬俑は土色の人形として認識されている。あれは長く土の中に埋もれていたため、色が剥げてしまっただけで、本来は華やかに彩色されていたことが分かっている。髪や眉やヒゲは黒く、顔は肌白く、甲冑は黒や赤で、飾りは緑や赤で色づけられていた。

現在は、彩色が施された兵馬俑も数体展示されている。しかし、8000体の兵馬俑全てが彩色されているところは、まだ想像しかできない。しかし、想像の世界だけでもその圧巻は伝わってくるというものだ。

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秦始皇帝陵と兵馬俑の発掘調査が進まないのはなぜか?

発見から40年。調査は遅々としてではあるが確かに進められている。しかし、現代科学の力をもってすれば、もっと早くさまざまな謎が解けていってもいい気がする。

中国政府は、他国の研究者との共同調査を嫌い、独自の調査を続けている。そのため、そのスピードは至ってゆっくり。すでに2200年埋もれていたのだから、この先50年くらい長く埋もれていたところでなんだ? と言われればそれまでだが、そこにあるらしい地下宮殿をいつまでもこの目に見ることができないのはもどかしさを越えて、イライラ。

発掘調査が未来に行われればそれだけ、保存技術も発達しているのかもしれないが、兵馬俑のクロムメッキされた剣のように、世界の不思議に仲間入りするような発見があっちにもこっちにも隠されていそうな遺跡だけに、はやる気持ちを抑えきれない。

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見に行こう!

西安から北東40km地点に位置する。西安からツアーバスで訪れるのが一般的なアクセスだ。

駐車場が少し離れた場所に作られているため、そこから1kmほど歩いて兵馬俑坑に向かう。

1号坑はもっとも規模が大きく、巨大体育館の中にぎっしりと兵馬俑たちが立ち並んでいる。1号坑の周りをグルリと歩いて回るだけでまた1km。まだ、粗く周囲の土を払っただけの、未整理兵馬俑もあり、ゆっくりと発掘調査、そして復元が進められているのがよくわかる。

2号坑、3号坑の兵馬俑は、発見当時はまだ極彩色が残っていたという。ところが、発掘して空気に触れるや否や、あっという間にその色が褪せてしまったのだ。この退色を防ぎつつ発掘する技術が十分ではないため、発掘がそこで中断しているという事情もあるらしい。

博物館には、発見された軍用馬車が2対展示されている。この馬車は、1000以上のパーツを作って組み立てたもの。その完成度はとてもただ埋めるためだけに作ったとは考えられないほどだ。

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最後に

20世紀最大の発見ともいわれる兵馬俑。その規模の大きさも驚きだが、一つ一つの人形の精巧さは脅威、そして、生きた人の代わりに人形を作ったにも関わらず、これ兵馬俑の制作に携わった3000人もの工人は別の穴に閉じ込めて殺されたというのにもびっくりだ。これは秘密を守るためだったらしい。

中国を統一し、栄華を誇り、文化的な功績も遺す始皇帝だが、死後の世界にこだわりすぎたためか、秦という国は彼の死後あっというまに傾いていく。

ある意味、始皇帝は彼の作り上げた帝国をそのまま地下の死の世界に持って行ってしまったのかもしれない。だったらなおさら、地下宮殿の発掘調査で何が出てくるのか、待ちきれない思いで歯ぎしりしてしまいそうだ。

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