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大富豪ビル・ゲイツは社会奉仕・慈善活動家?~鶏算用やいかに?

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大富豪の鶏算用やいかに? 日本にもいかせない?

マイクロソフト社のビル・ゲイツは、その会社資産・個人資産ともに、世界のトップに君臨し続けています。ただ、彼はただの大金持ちであるにとどまらず、彼個人ではとても使いきれないその資金を世界の富を必要とするポイントへと注入して、より良い世界作りに役立てようという取り組みも行う社会奉仕・慈善活動家としての顔も持っています。

彼の社会奉仕の特徴は、政府を通さない個人や個別団体との協力という、貧へ直接働きかける形を取るところにあります。これまでにもさまざまな形で富から貧へと豊かさの再配分を行ってきたビル・ゲイツが、新たに取り組んでいるのが、鶏作戦。

果たして、鶏は貧を富へと導いてくれるのでしょうか?

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これまでのビル・ゲイツ流社会奉仕活動

北アメリカの貧困層の子どもの教育向上のために、公共の図書館のコンピューター・ネットサービスの提供を行ったのが、大きな活動では最初だといわれています。この活動が軌道にのると、その対象は全世界へと広がり、活動内容もその幅を広げていきました。

教育に続き、医療・保健などの面に資金投入が行われ、大規模な支援としてはポリオの撲滅を目指して予防接種活動をサポート。ポリオの撲滅は、あと一歩のところまで来ているとされ、最後の踏ん張りどころ。そこに大きな資金注入を行うことで、確実にポリオを撲滅することを目指しています。

このほか、各地の貧困層にパソコンの無償提供、各種予防接種率向上のための活動資金などに、主に自身が代表を務める財団から支援を行っています。

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ビル・ゲイツが次に目をつけたのが鶏

教育水準に差があるのも、予防注射を受けられない子どもがいるのも、治るはずの病気で死んでいく人が今もいるのも、その根っこには「貧」があります。そこで、これまでのように貧の結果を解消するための資金投入だけでなく、貧そのものの解消を目指す社会活動を行おうというのが、今のビル・ゲイツが向いている方向のようです。

視線は南アメリカとアフリカへと向けられました。そして、彼らの貧を解消する方法として行き当たったのが「鶏」だったのです。

鶏が何になる?

「鶏が貧困を撲滅してくれるはずだ」というのが、ビル・ゲイツの新しいアイデア。「1日2ドル以下で暮らしていかざるを得ない貧困層の人々が、いかにして生活の質を向上させるか?」という自問に対する彼の答えです。

鶏がどう貧困に働きかけるのかというと、養鶏が、「育てるのが簡単」「低コスト」「投資のリターンが早く確実」「健康推進にも役立つ」「男女や年齢を問わない」など多くの利点を持っているからだとも答えています。

鶏は確かに半放置状態でも育ち、卵を産み、多数の雌に対して1羽の雄がいれば、個体数はネズミ算的に増えていきます。病気予防のワクチンの価格も低く、安定した生産が望めます。そして、卵や鶏肉は現金化できるだけでなく、直接彼らの生活の糧ともなり、血となり肉となってくれるというわけ。なるほど。

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対象となるのは南アメリカの一部とアフリカ・サハラ砂漠以南の農村部

ビル・ゲイツが購入した10万羽の鶏は南アメリカの一部と「サブサハラアフリカ」と呼ばれるサハラ砂漠以南の地域の貧困層に配られる予定です。サブサハラにはアフリカの人口の80%以上である8億人以上が集中して居住しています。そして、一部の都市部を除くと貧困地域が広く分布しています。

8億人のうちのどの程度が貧困にあえいでいるのか、数字は公表されていませんが、10万羽がどれだけ貧を減らすのに役立つかという問題以前に、どの程度必要とする人のものとに届けられるかという現実的な問題もありそうです。

サブサハラアフリカの各地域からは、まだこれといった発言も報告も上がってきていないようです。

南アメリカのボリビアは反発

一方、今回の鶏作戦のリストに上がった南アメリカのボリビアは、ビル・ゲイツの発言に対して猛反発しています。

ボリビアは既に養鶏が国の経済活動の一つとして根付いていて、国内需要に見合う生産量だけでなく、輸出できるだけの能力も備わっているという主張のもと、「ボリビアのことを知らずにボリビアのことを語るな!」と政府内部からも反発の声が上がっています。何もそこまで怒らなくても…と言いたくなる剣幕ですが、よほどプライドを傷つけられたのでしょう。

そんなわけで、ボリビアはビル・ゲイツの申し出を拒否。その分の鶏はアフリカなど、必要とされているだろう地域に回されることになったようです。

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アフリカでも既に養鶏は浸透済み?

アフリカの対象地域でも、鶏はかなり生活に浸透しているという話もあります。

ある程度の商業活動が行われている地域に立つ市では、鶏は必ず見かける「食材」です。いわゆる貧困層とみなされる、町から離れた村で育てられた鶏は、市へと持ち込まれて現金化され、その他の生活必需品に変わっています。

鶏を飼っているといっても、おそらく、「養鶏」と呼べるようなシステムはできあがっていないでしょう。放し飼いにして、人間の出す生ごみをついばんで成長した鶏、卵から増えた鶏を必要に応じて売るという原始的な経済活動に過ぎないと思われます。

ビル・ゲイツは、そこにさらに鶏を投入します。でもそれだけではありません。

鶏と鶏の効率よい育て方と売り方を伝授

実は、鶏10万羽は、より奥地の鶏さえ購入できない貧困地域用。渡した途端に首を絞めて食べられてしまいそうな気もしますが、そんな地域にこの生きた鶏たちは送られるようです。

では、それ以外の地域には何がもたらされるのかというと、養鶏のノウハウ。

庭先に鶏を放し飼いにしておくのではなく、計画的に一定収入を得られる職業としての養鶏をアフリカに定着させることで、貧困から脱出へと導きたいというのが、鶏10万羽に持つ本来の意味なのです。

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ビル・ゲイツのこれまでとこれから

ビル・ゲイツの名を知らない人はいない、そんな有名人となった彼ですが、その名はあくまで「マイクロソフト社」の創始者として知られています。でも実のところ、彼は既に経営者ではありません。2008年にはマイクロソフト社からも他社からも経営からは一切手を引き、妻であるメリンダ・ゲイツとともに立ち上げた「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の運営活動に専念しています。

ビル・ゲイツはまだ60代に入ったばかり。日本では一般職であればそろそろ退職し、それでも再就職を目指す頃。経営者であれば、まだまだ働き盛りです。そんな彼が早々にリタイヤして慈善活動家へと転身したのには、彼なりのビジョンがもちろんあるのでしょうが、ごく当たり前の視点でとらえれば、「もう十分な資産は稼ぎ出した。あとは、その運用を考えるべきだ」ということではないでしょうか?

彼の500億ドルを超えるという資産の多くは彼が設立した財団に投じられています。そして、財団資産には相続税がかかりません。しかし、財団の運営者には財団からの給料が支払われます。その間も、財団は寄付を行いつつ収益活動も行うことで、さらにその資産を増やしています。増えていくのが彼自身の純資産ではなくとも、彼の財団は彼と彼の一族が収入を得続けることのできる錬金箱なのです。

成功者ビル・ゲイツの発案だからこそ

鶏10万羽で行う貧困撲滅活動は、ビル・ゲイツにとっては大した投資ではありません。ボリビアの例のように反発も出ています。それでも、確実な成果が出そうな気がするのは、彼自身が昔も今も成功者だから。

「彼が考え、彼が実行する」というオプションがついていることで、ほかの個人やNGOなどが同じことを試みるよりも、人々が「成功するに違いない」と前向きに捉えて活動しやすい雰囲気が生まれます。無名団体の10万羽なら、「無理無理」「無駄無駄」という気持ちから、もらった鶏を食べて終わってしまいそうでも、「ビル・ゲイツがくれた10万羽」だからこそ、「有効に生かそう」という力が働くわけです。

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まとめとして

鶏10万羽作戦の結果が現れるのは将来の話。まだ、成功・不成功は分からない状況ですが、なぜだか「成功しているに違いない。少なくともある程度は」と思ってしまうのは、やっぱりビル・ゲイツ効果でしょう。

ビル・ゲイツは今後もこれに似た活動を続けていきたいと語っています。

日本でもマスコミでは1億総貧困化が叫ばれています。10万羽が送られる地域と日本とでは、貧困の形こそ違いますが、ネットカフェで寝泊まりする都会の難民たちが、地方の農村へと移り住んで鶏を飼うという補助を受けられれば、確かに1つの対応策になるかもしれないなと考えてしまいました。

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