Casa Batllo

狂人か天才か?ガウディのカサ・バトリョを見た感想と写真集

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天才ガウディによるデザイナーズエコハウス~カサ・バトリョ

アントニ・ガウディ(アントニオ・ガウディ)といえば、独自のスタイルを持ち、時には、奇想天外にも見せる建築物を設計したことで知られるスペイン出身の建築家だ。

彼の作品群はまとめて、世界遺産に登録されている。「カサ・バトリョ」もその中の一つだ。

「カサ・バトリョ」で、大商人の邸宅の改築を請け負ったガウディは、各部屋に彼得意の曲線デザインを取り入れ、青や白のタイルやステンドグラスを用いた、空のような海のようなイメージを表現した。

その一般家屋としては現実離れした姿に、見る人は、ドラゴンに例えたり、帽子や仮面に例えるなど、想像力を刺激される。

ガウディ建築の一つとして

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ガウディの建築物は、サグラダ・ファミリアを代表とする複雑で不思議な造形で知られている。

彼が建築士としての資格を取得した学校校長が、「彼が狂人なのか天才なのかはわからない、時が明らかにするだろう」と語ったそうだが、彼のデザインには、見るものを迷わせるほどの突飛さがあるのは確かだ。

しかし、現代に遺された彼の作品が世界遺産として登録され、世界中のファンが見学に押し寄せていることが、「彼が天才」であることを証明しているのは、疑う余地がない。

「カサ・バトリョ」は、バルセロナ市街地に建設された19世紀の邸宅が元となっている。20世紀初頭に、2年をかけて改築を行ったガウディは、内装・外装ともに、大きく作り直し、独自のデザインを細部に取り入れたガウディ・ハウスを完成させた。

デザイン様式は、スペインで「モデルニスモ」と呼ばれる、曲線を取り入れたモダニズム美術建築であり、フランスのアール・ヌーボーとの類似がよく指摘されている。

外装から想像されるもの

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複雑な曲線と青を基調としたタイルばりの外装からは、さまざまな伝説が生まれている。

まず、屋根の形状がドラゴンの背中のように見えることから、カタルーニャに伝わる竜退治の伝説を元にしたのではないかという説が有力だという。屋根に突き出た塔は、ドラゴンを退治するために聖人サン・ジョルディが構える槍らしい。

また、玄関やバルコニー部の柱が骨に似ていることから、「骨の家」とのあだ名もあり、ドラゴンの犠牲となった者たちの骨だと解釈されている。そう聞くと、ちょっと、ホーンテッドハウスみたいなイメージもプラスされる。

実際に目にすると、バルコニー部分が仮面のように見えるため、カーニバルを題材としているのではないかとの説もある。華やかなタイルは紙吹雪というわけだ。

単純に青を基調としているところから、海をイメージし、邸宅は海底洞窟としてデザインされたのだろうとの説もある。

どう見るかは、訪れる人の自由。ガウディも、見た人が想像力をたくましくしている様子にきっと満足していることだろう。

エコハウスと呼ばれるゆえん

カサ・バトリョの見た目の派手さや突飛さの内側には、意外なことに、当時の最先端をいくエコ的要素が詰め込まれていることでも知られている。

まず、外観を飾るタイルやガラスの多くは、地元業者の廃棄物の再利用だ。

隣家と接していることや方角から、採光に知恵を絞っていて、自然光が入りにくい場所には、鏡やガラスを使った反射光を取り入れ、明るすぎる場所では、柱を立てて明るさが調整できるように工夫されている。

また、大きな窓は、室内から外はよく見渡せるように、代わりに外から中は見えにくいようにも工夫されている。

最上階部分は作業場的なフロアになっていて、洗濯場やアイロン部屋などが設けられている。場所柄、中からも外からも目につかないように考慮しつつ、湿気がこもりやすい場所だけに換気が重視された作りとなっているという。

内装のゴージャスさと細部にまで施された工夫

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玄関ホールを入ると、まずは階段に引き寄せられる。背骨をイメージして造られたという手すりは丸みを帯び、普段は手すりは掴まない人でも思わず手を伸ばして握ってみたくなる。

階段脇の壁も、油断なくアートになっているので、キョロキョロしながら上っていくことになる。エレベーターもあるが、上り下りのどちらかは階段を味わいたい。エレベーターももちろんガウディのデザインによるもの。

上階に上がると暖炉が目に飛び込んでくる。きのこ型のメルヘンチックなかわいらしさだ。冬場には、火が入れられているので、しばらく温まってから先に進もう。

暖炉のある小さなサロンを抜けると、「パセオ・デ・グラシア」に出る。この邸宅の中心となるサロンだ。

ステンドグラス越しに見える、通りの並木を借景とした大きな曲線でできた窓が見もの。現在も企業などによって、パーティに使われているとか。招待されてみたいものだ。

各部屋で見られる、シャンデリア・木のドア・花のドアノブなどの細部にもガウディの工夫がみられる。どれも、かわいらしいデザイン性と使いやすさの機能性の両方がうまくミックスされているのが分かる。

2階展示スペースとカフェ

ガウディは邸宅の改装に際し、家具もデザインした。その中の代表作品として机とベンチが展示されている。人間工学を取り入れた、快適さを計算した椅子だとのこと。木で作られた柔らかなフォルムの椅子は、難しいことはわからなくても、座り心地がよさそうなことは伝わってくる。

展示されているもの以外の家具はカタルーニャ美術館で見ることができる。

展示スペースの奥には、通りが見わたせるカフェがあり、カサ・バトリョのゲストになったつもりで、優雅にお茶を楽しめる。

お土産ショップもあり、記念コインや絵葉書などの小物がお土産に良さそうだ。

壁・天井・屋上

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中庭の吹き抜け部分は地中海をイメージした青のタイルがはられているが、天井から入る光と青タイルの明暗のバランスによって、海の中を表現しているといわれている。

洗濯場などがある天井部分のフロアは、白いアーチによって、狭い廊下を広く見せつつ、重心が計算された柱のない構造を助けているという。階段同様、クジラの背骨をイメージしているとか。

屋上に出て目につくのは、多くの煙突や通気口、そして明かり取りのための天窓が突き出ている様子だ。これらには全て、機能性にプラスして、見られることを意識したガウディのデザイン魂が発揮されている。キノコ? クジラのウロコ? ドラゴンの背中? 想像力をかきたてるその繊細な細工には、ここまでこだわる? と驚嘆せずにはいられない。

見学のアドバイス

他のガウディ作品に比べて知名度が低く、さほど混んでいないのが嬉しい。入場料が高めなため、ツアーなどに組み込まれていないと、ついつい後回しにしたり、見そびれることもある。しかし、中身はスゴイので、見逃すべきではない。

カサ・バトリョは、ガウディのこだわりがつまった家であり、ガウディの他の建築物に比べてサイズがコンパクトなだけに、細部までじっくりと堪能できるという楽しみがある。

また、昼と夜は別の顔を持つ。ぜひ二度訪れてほしい。

隣の家もチョコレートも気になる

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カサ・バトリョを訪れたら、きっとその隣に立つ建物も気になるはず。「カサ・アマトリェール」と呼ばれるこの邸宅は、同じモデルニスモ建築ながら、カサ・バトリョよりも古く、贅を尽くして建築された建物だ。

1797年に最初のチョコレートバーを販売してから200年以上、チョコレートを販売し続けているアマトリェール家の邸宅である。

青や緑に交じってチョコレート色のタイルが使われていること、曲線だけでなく、直線が多く取り入れられていること、そして、繊細な彫刻による装飾が施されていることなど、ガウディのデザインとは大きく異なる。

ガウディのカサ・バトリョがあまりに目を引くために、存在がかすみがちではあるが、建築家ブーチもその時代を代表する存在であり、優美で落ち着いた内装は、やはり見ものだ。

そして、何よりも楽しみなのが、1階部分のショップだ。当然売られているのはチョコレート。「チョコラテ・アマトリェール」は、味もおいしいけれど、その包装が素晴らしい。

200年前から、その広告や包装のファッション性が人気だったというだけあり、21世紀の今もレトロな甘さを感じさせる独特のパッケージが大人気だ。日本の大正モダニズムにも通じる、柔らかな美しさと懐かしさを感じる。

お土産用にも自分用にも是非手に入れたい。

最後に

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カサ・バトリョには、ガウディの身近な夢が詰まっている。教会などの宗教的な建築物とは違った、生活を意識した、優しく美しいのに機能性をも兼ね備えた住宅である。

訪れた人は、それぞれ何をイメージするだろうか? ガウディは何をイメージさせたくて、こんなデザインをしたのだろうか? 狂人とも天才とも呼ばれたガウディに、今も試されているような気がする不思議な空間だ。

まるで、物語の中でアリスが迷い込んだ不思議な国の家のような姿を、現実に持ち込んだガウディデザインの邸宅。現実離れしているのに、なぜか優しいそのたたずまいに時間を忘れてしまいそうだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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