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太陽神崇拝の儀式インティ・ライミ太陽の祭りに参加してみたら

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蘇ったインカ帝国皇帝による太陽神崇拝の儀式「インティ・ライミ 太陽の祭り」(Inti Raimi)/ペルー・クスコ

世界遺産に登録されている都市「クスコ」で行われる南米三大祭の一つがこの「インティ・ライミ」です。インティ・ライミとは現地先住民のケチュア語で「太陽(Inti)」の「祭り(Raimi)」を意味しています。

太陽を崇めたインカの時代へタイムスリップ気分を味わえる祭りの楽しみ方のポイントをまとめてみました。

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インティ・ライミ 太陽の祭りの特徴

ケチュア語を操るインカ帝国の子孫たちは、世の中が誰に支配されようと、どれほど進化しようと、彼らの信仰や言葉といった文化を失うことはありませんでした。

そして表現の自由が認められるようになると、彼らの情熱はその伝統を守るだけでなく蘇らせる方向へと向けられました。その結果、大規模な祭りとして復活したのがインティ・ライミなのです。

祭りはインカの時代の言葉、踊り、服装などを忠実に再現しています。いえ、観光客である私たちにとっては、「再現や復元」ですが、インカの子孫である彼らにとっては、日常生活の延長線上にある「祭り」です。

彼らの血と地に染み込んでいるインカ文明を目の当たりにできるのが、この祭りの最大の特長であり、唯一の目的でもあります。

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インティ・ライミ 太陽の祭りの開催会場・開催日

標高3500mの高地であり、インカ帝国の首都でもあったクスコがその開催会場となります。

クスコ内では、太陽の神殿とアルマス広場、そしてサクサイワマン遺跡がイベントや儀式の舞台となり、市民や観光客たちを集めます。

その年の収穫に対する感謝を示し、翌年の豊作を願い、1年で最も昼が短い冬至の日に行われています。現在は固定されて6月24日に開催されます。

冬至の日が選ばれたのは、その年の収穫を終えた時期にあたることとともに、先住民族たちの崇拝対象であった太陽がもっとも姿を現さない(遠くなる)日であることも関係しているようです。

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インティ・ライミ 太陽の祭りの歴史

太陽神を祀ることは、クスコにおける政治・経済・宗教すべての中心でした。彼らはごく自然にすべての事象を太陽と結びつけ、ことあるごとに祈りを捧げて感謝を示し、祈り、生贄を捧げてきました。

ところが、スペインによる征服でインカ帝国が滅ぶと、太陽神はその存在が認められず、祀ることも祈ることも禁止されてしまいました。しかし、長い歴史の中で、太陽神への信仰は細々と受け継がれてきたのです。

1944年、ようやく公然と太陽神への祈りを捧げることが許されました。インティ・ライミも復活し、先住民族たちのアイデンティティの高まりとともに、その規模は大きくなるばかりです。

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インティ・ライミ 太陽の祭りのパレード

アルマス広場と呼ばれるクスコ中央の広場では、インカの血をひくとされる各部族たちの踊りがパレードとして続いていきます。

先頭を行くのは、太陽神の子であり、祭りの司祭でもあるインカ帝国皇帝です。続いて、僧や神官、貴族、庶民などが続きます。

赤や青を多用した民族衣装、貴重な貝殻を使った装飾品、威厳を加えるための鳥の羽、力の象徴である武器や鎧などを身に着けたグループが、次から次へと通り過ぎていきます。

リオのカーニバルのような派手さはありませんが、太鼓と笛の乾いた音に合わせてクルクルと回り、ポンポンと跳ねる様子や、時折あげられる雄叫びなど、民族文化に興味を持つ人なら目が離せないパレードです。

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インティ・ライミ 太陽の祭りのイベント

インティ・ライミのイベントとして真っ先にあげたいのが、祭り当日の1週間前から始まる前祭でしょう。

幼稚園児から大学生までの学生たちによる踊りや楽器演奏のパレードは、発表会や運動会、文化祭といった内輪ウケしそうなグループばかりですが、この時期はまだ観光客が少なく、通り沿いから見ているのは保護者や家族といった関係者たちが多いため、和気藹々とした雰囲気に包まれています。

地域単位、グループ単位の踊りなども、レベルは高くないものの、見ていて楽しい気分にさせてくれることと、巨大人形の山車などが出て面白いこと、さらに、人ごみにもまれる心配がないことから意外なおすすめポイントです。

そして、当日がやってくると、初日は朝一番に太陽の神殿で祭りの開始を宣言する儀式が執り行われます。儀式を終えたインカ帝国皇帝たちはロレット通りを抜けてアルマス広場へ。そこで再度儀式を行い、踊りや歌の奉納であるパレードが続きます。

午後になると、祭りの場はサクサイワマン遺跡へと移り、ココでは最後の盛り上がりポイントである、生贄の儀式が行われます。つい最近までは実際に生きたリャマが使われていたそうですが、現在はあくまでマネだけになっています。

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インティ・ライミ 太陽の祭りの食べ物

トウモロコシやジャガイモなどの収穫を終えた後の感謝祭も兼ねていることから、トウモロコシで作られた酒チチャが大地に注がれ、人々の間でも酌み交わされます。

もちろん旅人も飲む機会がありますが、高地でこの高アルコール度数の酒を飲むのはある意味命がけです。十分にご注意ください。

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参加できること

広場には観客席が用意されていますが、これは有料。確かに見やすいのですが、インティ・ライミの祭りが見世物となりつつある証拠でもあります。

クスコのための祭りだった頃は、広場で行われる祭りの様子を俯瞰すべく、サクサイワマン遺跡に登り、さらに座り心地の良さそうな岩を探して場所取りするのが普通でした。これなら、昔も今もタダ。そして、祭りの様子も祭りを見に集まってくる人々の様子もよく見下ろすことができます。

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一番の見どころ

インティ・ライミはいくつかのパートに分かれています。実際の祭りが始まる1週間前から続く前祭り、祭り当日の太陽の神殿での祈り、広場でのイベント、遺跡に場所を移しての儀式など、見どころが凝縮されています。

そんな中でも一番の見どころとなるのは、祭りの始まりを祝うセレモニーでしょう。

インカ帝国皇帝役が太陽に向かって「インティ・ライミ――――!」と開会宣言をすると、会場に集まったインカの子孫たちが、「ウォーーー!」と呼応します。古代都市に響くその雄叫びに、空気も体もビリビリと震えが走るほどです。

インカの人々にとって太陽は神、皇帝は神の子です。そのため、太陽も皇帝も直接目にしてはいけないと教えられていました。ただ、この祭りの時だけは皇帝の姿を見つめても許されたのだそうです。

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まとめとして

インティ・ライミを行うことが許されなかった500年余りの間、インカの末裔たちは太陽神に祈りを捧げていなかったわけではありません。クスコの中心を追われた彼らは、山岳地帯などへと移り住み、そこで細々とインカの伝統を守ってきたのです。

そのため、現在もクスコ近郊のインカ遺跡や集落では、インティ・ライミを思わせる祭りが開催されています。

クスコのインティ・ライミは「祭り」としての形が整っているため、観光としては大いに見がいのあるイベントといえますが、一方で規模が大きくなり過ぎて、間近で見たり、一体感を感じ取ることが難しくなりつつあります。

アクセスは簡単ではなく、整った宿泊施設なども少ないものの、再現でも復刻版でもない、ずっと続けられてきたインカの太陽の祭りは、かえって人里離れた場所のほうが味わうことができたりもします。

大がかりなショーのような迫力を楽しめるクスコのインティ・ライミも、各地の村祭りもそれぞれに価値のある祭りです。時間が許せば両方を、そうでなければ、好みに合った方をじっくりと味わいたいものです。

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