gr12

実録グリーンマイル~看守と囚人の絆~アメリカ・テキサス州の脱獄事件

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

gr12

看守と囚人の絆…実録グリーンマイル

「看守と囚人」。その関係は普通、「閉じ込める人と閉じ込められる人」であり、双方の間には埋められない大きな溝があり、飛び越えられない垣根があり、一方的に開け閉めされるだけの鍵もあるはず。

ところが、そんな関係の彼らの間にその溝も垣根も飛び越えて、鍵を破壊するようなハートウォーミングな出来事が起きたとのニュースが流れました。そのニュースをもとに過去に起きた同様の心温まる事件例も再び注目を浴びています。

看守と囚人の間に起きた2つの事件と、その裏にある心理についてまとめてみました。

gr2

2016年6月、アメリカ・テキサス州で「脱獄事件」発生

囚人の脱走事件が発生しました。拘置所に拘留中の5人が脱獄したその理由は、看守の急病です。

監房の見張り役だった一人の看守は、その時収監者を前に椅子に腰かけていました。ところが突然、彼が座っていた椅子の上でグッタリと体を倒して意識を失い、崩れ落ちてしまったのです。

びっくりしたのは収監者たち。大声で倒れた看守に呼びかけますが反応はありません。ほかの看守を呼ぼうと叫んでもみますが、誰もやってきません。目の前で倒れる人と、その当人に閉じ込められていた収監者たち。

収監者たちはわずかな瞬間躊躇をみせますが、扉と鍵を破壊して「脱獄」したのです。

gr6

収監者の「脱獄」で救われた命

拘留所には10名ほどが拘留されていましたが実際に檻から出たのは5人。彼らは呼吸停止状態に陥っていた看守を揺すって声をかけ、同時に外へとつながる扉を叩いて助けを呼び、さらには看守の無線を使って連絡を取ろうともしました。

すぐに看守の同僚たちが駆けつけ、救急隊による蘇生が行われました。素早い連携プレイにより、看守の命は救われたのです。

この間、鍵の破壊された監房から、ほかの収監者が逃げ出すこともなければ、5人の「脱獄」した収監者たちもまた、自由を求めてさらなる脱走を試みたりはしませんでした。

gr4

脱獄事件の裏事情

今回の「脱獄事件」が起きた場所は、大きな州立監獄やスーパー級の重罪人を閉じ込める監獄でもなく、郡の裁判所の地下に作られた拘置所内の監房であり、未決囚や比較的罪の軽い者のための拘留に使われていました。

そのため、看守が一人きりという油断も起きるようなセキュリティの甘さがあり、拘置所そのものの作りも強固ではなく収監者たちの「脱獄」が比較的簡単に行える環境だったのであり、収監者たちも倒れた看守を放置したり、助けるついでに脱走をはかるような極悪人ではなかったのです。倒れた看守はそのおかげで命拾いをしたわけです。

でも、救世主となった5人の脱獄者たちはどうなるのでしょうか?

gr3

彼らは「脱獄」の罪で問われるのか?

部屋に飛び込んできた看守たちに促され、自分の意思で再び監房へと戻っていった5人の脱走収監者たちは、看守仲間に「感謝」され、救急隊に「称賛」されました。でも、「脱獄」という事実は間違いなくそこにあります。彼らは罪に問われるのでしょうか?

この脱獄事件を担当した郡保安官事務所は、「看守の命が助かったのは収監者たちの素早い行動にほかならない」と称賛しています。また、看守が倒れ、収監者たちが網越しに心配して声をかける様子や、脱獄して看守を助けようとアレコレ行動する様子を逐一写した防犯カメラの画像をマスコミに向けて公開しました。

結果として、彼らの行動は「特殊な状況における救命」のためとして、ほかに害がなかったこともあり問われることはありませんでした。

gr1

リスクを知った上での脱獄

ただ、称賛すべき行動を起こしたからといって、元からの罪状が軽くなることもありませんでした。でも、複数の罪状持ちの場合、一番重い罪の分だけ収監されたり、組み合わせてプラスマイナスして妥当な期間にアレンジされたりする国が多い中、アメリカでは罪状すべての収監期間が合算されます。時には数百年単位の収監が言い渡されることもあるのです。

暴行や麻薬などの罪に問われていたという脱獄者たち。そこに脱獄の罪が加算されたとしたら、その収監期間は間違いなく長期化したはずです。

見方を変えると、収監者たちは、そんな大きなリスクを承知の上で脱獄したのです。鍵を壊すことに異議は挟まなかったものの、監房から出てこなかった収監者もいます。リスクを冒したくないと考えたかもしれない彼らの気持ちも十分想像できます。だからこそ、自分に降りかかる大きなリスクを知った上で脱獄して、看守の命を救った彼らの行動は称賛される価値が十分にあるのです。

gr7

2009年11月、フロリダ州で「囚人に襲われた看守を囚人が救う事件」発生

ありそうでなさそうな「脱獄事件」のニュースをきっかけに、過去の事例もまた注目されています。

フロリダ州の刑務所では、一人でくつろいでいた看守のもとに、囚人の一人が襲いかかりました。囚人は素早い動きで看守を捕え、格闘技で使われる「チョークホールド」でオトそうとします。このチョークホールド、格闘技好きなら知っている危険なワザ。窒息するだけでなく、脳への血流が止まり、殺傷につながる可能性も高いといわれています。

椅子に座ったまま、後ろからチョークホールドをかけられて、まともに抵抗もできない監守。このままではマズイというその瞬間、偶然部屋の横を通りかかったのでしょうか、もう一人の囚人が部屋に飛び込み、そのままチョークホールド中の囚人を殴り倒したのです。

gr13

囚人と看守ではなく、人と人

走り込んできた勢いで殴り掛かられたため、チョークホールド中の囚人も看守も椅子も一緒に後方へと転がり、その隙に看守は救い出され、同じく駆けつけたほかの囚人の助けもあって悪者の囚人は取り押さえられます。

またさらにほかの囚人が、看守の無線を使って助けを呼び、駆けつけた看守たちによって悪者囚人は連行されていきます。当然ですが、彼は独房送りとなり、薬物法違反や飲酒運転の罪に加えて暴行の罪もプラスされることになりました。

一方で、囚人仲間に襲われていた看守を助けた4人はそれぞれに、武装住居侵入・加重暴行・殺人未遂・強盗と薬物法違反という重罪人でしたが、襲われている看守を見逃すことはもちろんなく、ためらうことなく救助しています。インタビューに答えた一人はその理由として、「だって、あの看守はいいやつなんだ」と話しています。

命拾いした看守は、自分を救ってくれた囚人たちに向けて感謝の手紙をしたためて、それらは囚人たちを裁く判事のもとへと届けられました。彼らの行動を称賛したその内容は刑の酌量材料になったかもしれません。

gr10

塀の向こう側にもあった社会通念

フロリダ州の例は、脱獄という危険は冒していませんが、それでも、囚人が看守を救うという行動にかわりはありません。実際に助けられた看守だけでなく、公開された防犯カメラの画像に感動する人の多さから、彼らの行動が人々の心に影響を与えているのは確実です。

重罪犯罪で収監されている彼らだけに、「困っている人を助け、弱い人を守るのは当然」という社会通念に基づくこれらの行動をとったという事実に、一般人が過剰に反応しているだけかもしれませんが、刑務所はやはり特殊な場所であり、囚人と看守は仲良し仲間ではないはず。それを考えると、囚人たちの行動はやはり称賛に値するといえるのではないでしょうか?

gr11

まとめとして

スティーヴン・キングの著書に「グリーンマイル」という作品があります。映画化もされているので、読んだ・観たという人もいるでしょう。舞台は死刑囚が収容されている刑務所で、そこの看守と囚人とを巡る心理描写に引き込まれる作品です。

ストーリーの中で、看守と囚人の関係は、ピリピリとした敵対や憎悪もあれば、労わり合い理解しあう親密さも描かれています。そして、看守だから善人、囚人だから悪人という分け方は、決して正しくないことに気づかされる出来事が起きていきます。

アメリカで起きた看守と囚人の一線を越えた優しい関係のニュースに感動するのと同時に、知らぬ間に身につけてしまいがちな「囚人はこうで看守はこうだ」という色眼鏡の存在も思い出されました。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. DSCF0785
    ※写真:飴をあげているのがユイとアキ。カンボジアに到着して二日目、シェムリアップから…
  2. NIC_NEwYork02
    ブロードウェイジャンクションにあるモーテルから電車で30分。世界の中心ニューヨーク。そしてニ…
  3. アミーゴ俺はこの町から一歩も出た事がない外の世界はどうだ?輝いている…

新着記事

  1. 201612114
    誕生日、クリスマス、お正月、もらったプレゼントやお金のすべてを寄付する、言葉にすれば簡単なよ…
  2. istock-000014228017medium
    日本人に大人気の観光地、タイ。中でも首都のバンコクには毎年たくさんの観光客が世界からやってき…
  3. rdfwse
    キャンピングカーでアメリカ横断すのは人生で一度は憧れる人も多いのではないでしょうか。しかしア…
PAGE TOP