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ラ・ピエドラ・デル・ペニョールとグアタペに行ってみた

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南米コロンビアの首都ボゴタに次ぐ第二の都市であるメデジンからバスで1時間半。湖と半島、小さな丘と林が散在する中に、その巨石「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」はある。

ペニュールとは「大きな岩」を意味するスペイン語。巨岩が属する村の名前から「グアタペ・ロック」とも呼ばれ、古くから巨岩の存在は知られていたが、垂直に切り立った岩肌ゆえに、悪魔的とも宗教的聖地とも捉えられ、実際に登ることはなかったらしい。

1954年に初めて登頂が記録されて以来、ロッククライマー垂涎の地となり、現在は20か所以上の登山ルートが確保されているという。

近年は、周囲にあるメルヘンの村や別荘地の開発・観光課にともない、国内外からの観光客も増え、名の知れた観光地となっている。人を寄せ付けなかった巨石も、岩肌を縫うようにして階段が設置されたことにより、誰もが気軽に登頂し絶景を楽しめるようになった。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの存在位置

Medellin

コロンビアは南米大陸の西側に位置し、カリブ海の美しく青い海と偉大なアンデスの山の両方を抱いている。

古代文明やスペイン植民地時代の影響が色濃く残り、見どころが多いのに、日本からの距離の遠さと安全面の不安から、観光地として認識されていない感もある。多くの旅行誌でも、コロンビアの小都市や不便な場所にある見どころに関する情報は多くない。

このラ・ピエドラ・デル・ペニョールもその一つといえそうだ。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールへの行き方

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールは、コロンビア第二の都市であるメデジンからバスで1時間半ほどの場所にあり、ローカルのバスが頻繁に運行しているのでアクセスは悪くない。また、バス旅の車窓も楽しく美しい。

街を離れると起伏が激しくなり、カーブの連続となる。林や草地などの緑も多く、湖畔らしき水辺も見えてくる。のどかな田園か高原風景といったところだ。

そんな風景の中に突然現れるのが、巨石・ラ・ピエドラ・デル・ペニョールだ。

巨石の最寄りバス停は「ラス・ペニョール」。バスの車窓から、ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの姿を確認すればもうすぐそこだ。

バスを降りてからは徒歩でも15分程度。トゥクトゥクを使うこともできる。観光用の馬もいるが、巨石の手前で下されてしまうので注意。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの成り立ち

高さ220mの巨大な1枚岩のラ・ピエドラ・デル・ペニョールは、宇宙から落下してきた超巨大な隕石が地面に突き刺さったとの説がまことしやかに伝わっている。しかし、実際には、約7000万年前に、石英・雲母などによって形成されたというのが事実のようだ。

直角に切り立った岩肌は、古から、周囲から見つめるだけで登ることを許さなかった。信仰的な意味合いを持つようになったのも、当然の成り行きだろう。

現在、悪魔のタワーとも呼ばれた巨岩を登る階段の途中には、マリア像の置かれた小さな教会が作られている。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの靴紐・ジッパー・傷跡

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールを、「靴紐を結んだ岩」と表現しているのをよく見かける。その理由は、この巨岩を少し離れたところから見た瞬間に納得できる。岩肌にギザギザの太い紐が、上から下まで渡されているのだ。

これを見て、「ジッパーを持つ岩」と呼ぶこともあるらしく、どちらもなるほどといったところだ。また見方によっては、大きな傷を乱雑に縫いとめた、「海賊の傷跡」のようでもある。

この靴紐・ジッパー・傷跡の正体は巨岩を登るための階段。

約700段ある階段が、岩肌の裂け目の左右の壁を縫うように、また螺旋状に設置されているのだ。上り下りの区別はなく、混雑している時はノロノロと進むのがやっとで、狭い石の階段に閉じ込められた気分になる。階段には25段毎に階段数が記されているので、それが励みになるような、ならないような。

しかし、頂上まで登れば、そこまで来るのに体験した苦労などすべて吹っ飛ぶだけの景観が待っている。

頂上からの景観

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汗を引き取りながら立つ吹きさらしの頂上には、お土産屋と立派な休憩所があり、展望スペースも作られている。周囲は落下防止のためか金網が張られている場所も多い。

360度のパノラマで眺めるのは、エル・ペニョン市の人造湖「グアタペ湖」とその周辺の小島や半島が織りなす、美しく変化に富んだ景観だ。

山はあっても小山程度であり、景観を邪魔するものは何もない。入り組んだ複雑な形の湖と緑の林、そして合間に見え隠れする別荘やホテルの様子は、高みから見物しているにも関わらず、まるで別天地のようだ。

晴れればもちろん遠くの山脈まで見渡せる。また曇りなら、雲の影が湖水に映る様子を見ることで、巨人気分が味わえる。

メルヘンの村「グアタペ」へ

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グアタペ村は、メデジンからバスで2時間、ラ・ピエドラ・デル・ペニョールからは30分弱の位置にある。メデジンからグアタペ行きのバスに乗ると、その途中でラ・ピエドラ・デル・ペニョールを通るわけだ。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールで巨岩見学をしてからグアタペへ行く場合は、何とか再びバスをつかまえるか、同じ方向へ行く仲間を見つけてタクシーやトゥクトゥクをシェアすることが多い。その両方ができなかった場合、歩いても1時間ほどで着く。景色も楽しいので、季節によっては歩きも悪くない。

グアタペのメルヘンさは過激なほど

グアタペ村は、足を踏み入れた途端に、「なぜ?」という疑問が湧くほどに徹底したメルヘンチックな場所。これを見て「可愛い」と思わない人は存在しないのではないだろうか?

まず建物の色がスーパーパステル。ありとあらゆる明るい色が好き放題に使われているのに、なぜかマッチしている不思議さ。一昔前の派手な幼稚園のような可愛さだ。

そして、意味があったりなかったりする絵柄が各家に描きこまれているのもスゴイ。一目でその家の商売が分かるものもあれば、頭を悩ませるものもある。

公園も道も公共の建造物も走っている車もすべてメルヘンチック。さらに、街のシンボル的存在である教会も可愛いらしく、写真に興味のない人でも思わずカメラを構えたくなるのではなるだろう。

しかし、そのデザインは村人たちが各自で描いている場合が多く、素朴であり味がある。決して上手くないところが逆にいいのかもしれない。

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なぜメルヘン?

これらのメルヘンカラー&デザインは、スペイン統治時代の影響もあるが、村おこしとして始めたのがきっかけなのだそうだ。壁や絵が新しくきれいなのは、最近描かれたものが多いからである。

現時点で町おこしの成果は、近隣にある大都市メデジンからの日帰り観光客が増えた程度であり、全コロンビア・全世界的な知名度はまだまだといったところ。

しかし、この可愛さ。近いうちにブレークすること間違いなしかもしれない。

グアタペ湖と点在する高級別荘地

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの眼下に広がる地域は現在、湖畔地帯となっている。小島やギザギザの半島で象られているのは「グアタペ湖」。約25年前に造られた人造湖である。

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールとグアタペ村を含むエル・ペニョン市は、観光開発を行う上で必要な水資源を確保しようと湖を造った。そして、半島や島々を橋で結び、美しい景観を創り出したのだ。

このグラナダ湖畔は現在、高級別荘地や避暑地となっており、ホテルや別荘が立ち並んでいる。

グアタペ湖畔では、陸地の丘の上から湖に向けてロープが張られていて、ぶら下がって滑り降りるというアトラクションが人気だ。

このほか、ロッククライミングはもちろん、熱気球観光やさまざまなウォータースポーツを楽しむことができる。

大都市としてのメデジン

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールやグアタペを観光する上で、必ず通過するのがメデジンだ。

コロンビアの西、アンティオキア県にある大都市で、標高1500mの盆地に位置し、暑すぎず寒すぎることもない、理想的な気候を持つ。

大都市だけあって、国際空港があり、街にはコロンビア唯一の大規模電車システム「エル・メトロ・デ・メデジン」が運行している。

教育システムの浸透も進み、コロンビアでも有数の識字率が発表されている。

メデジンの過去

しかし、メデジンと切っても切れないのが「麻薬」。国際的な麻薬カルテル「メデジン・カルテル」の本拠地であったことは、まだ記憶に新しい。

麻薬の生産・加工・販売だけにとどまらず、誘拐やテロなどの武装集団的な面も持ち合わせ、コロンビアとアメリカの両政府と対立。「麻薬戦争」と呼ばれる2万人もの死者を出した大規模な戦いを引き起こした。

アメリカ軍による掃討作戦やコロンビア政府の摘発強化により、カルテルとしての存在は消えたとされるが、現在も麻薬がらみの活動は行われているといわれ、街には麻薬中毒者らしい姿も少なくない。

メデジンの発展の秘密

しかし、メデジンが大都市として首都にも負けない都市整備を誇るのは、メデジン・カルテルの潤沢な資金によるところも多いといわれている。

市民の中には、麻薬王たちを英雄的に称え褒める者もいるという。

確かに、メデジンの街は基本的に都会であり、人々も親切だ。しかし、一歩路地を曲がれば、売春婦やホームレス・麻薬中毒者らしい姿もある。

現在のメデジンは、表と裏が激しく異なる街となっているようだ。

メデジン観光

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日本の旅行誌やサイトであまり情報を得られないメデジンだが、英語版の旅行誌ではそれなりの情報を得ることができる。

メデジンにはアンティオキア美術館とポテロ広場があり、フェルナンド・ポテロの作品を多く見ることができる。コロンビア出身の画家・彫刻家で、ポテロの作品の特徴である、ボッテリと下半身の太いふくよかな像が立ち並んでいる。

メトロとつながっているロープウェイも観光に使える。目的地がなくとも、乗っているだけで、ぐるりと街を一周しながら高みの見物ができるわけだ。

街の高層ビルが立ち並ぶ中心部から、歩いては訪れられそうにないスラム街まで、じっくりと観察できる。

また、ラファエル・ウリベ宮殿の繊細な装飾も見逃せない。

メデジンの観光で注意すること

メデジンには大手ホテルもスーパーもあり、滞在には非常に便利だ。日本人は少なくとも、観光客の姿は意外に多い。

また安全面だが、時間と場所、そして持ち物や態度さえ誤らなければ大きな心配はないというのが通説だ。

メトロやロープウェイも安全だとされている。しかし手回り品などの注意は必要だろう。

最後に

メデジンという大都市を中心として、ラ・ピエドラ・デル・ペニョールとグアタペを巡ろうとする旅行客は多い。周囲に目立った観光地がないだけに、ほかの観光地で知り合った旅行仲間にバッタリなんてことも起こりやすい場所だ。

コロンビアは治安が安定してきたといわれ、町おこし村おこしも盛んであり、海外からの観光客も増えている。その一方で、窃盗から殺人まで、さまざまなトラブルの発生率はまだ低いとはいえない。

多くには知られていない秘境的な貴重な場所であるだけに、安全を第一に対処し、できれば複数での行動が好ましいだろう。

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