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市壁の中は今も変わらずローマン一色~「イタリア・ルッカ」を訪れて

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市壁の中は今も変わらずローマン一色~ルッカ「Lucca」/イタリア

ヨーロッパ、とくにイタリア国内はいたるところに古代ローマ時代の遺跡があり、実はたいして珍しくもない。だが、ルッカほど旧市街を囲む市壁の内側と外側とでハッキリと歴史的景観に差のある場所も珍しい。

一見完璧に残ったローマン都市遺跡に見えるが、実は、旧市街地に残る街並みの一部は紀元前から引き継がれているものの、19世紀以降に再建されたものも多く含まれている。それでも、世界遺産として登録されているわけでもないこの街のローマン色統一ぶりは素晴らしい。

小さなローマン箱庭といった雰囲気で、狭い街の中に魅力が圧縮されていて、観光にも滞在にも非常に便利で楽しみやすいのが特徴だ。

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フィレンチェやピサとセット観光

小さな街であるルッカには空港はない。それでもアクセスは悪くない。それというのも、フィレンチェから約70キロ、ピサからは20キロと十分日帰り圏内なのだ。快適なドライブも可能だし、電車でも30分から1時間程度。

おまけに、街のサイズはグルリと囲む市壁の総距離が4キロと小さく、半日もあれば主要スポットは踏破できてしまう。

そのため、ルッカに宿泊する旅人は多くない。昼間は観光客たちの姿をいたるところで見かけるが、朝晩は普通の静かな街となる。

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ルッカの見どころ

市壁からの景観、小さな歴史都市の散歩、教会めぐり、遺跡めぐり。

すべてブラブラと歩いて観光できてしまう。街には車の姿が少なく、周囲を自然に囲まれているため、空気が澄み爽やかな風が流れる。

街中で散歩のような、ハイキングのような、ピクニックのような楽しみ方ができるのが特徴だ。そしてさらに嬉しいことには、ルッカの食が優れているところも注目したい。ランチやディナーは是非現地で楽しみたい。

市壁

現在の旧市街を囲む城壁は完璧な姿を誇っているが、これは14~15世紀に再建されたもの。オリジナルは紀元前2世紀のローマ植民地時代にまで遡るという。現在もサンタ・マリア・デッラ・ローザ教会にその一部が残されている。

12世紀末から13世紀末に拡張工事が行われたが、城壁としては15世紀に完成をみた。さらに、19世紀に入って遊歩道としての整備が行われ、緑化されて芝や街路樹が増え、より心地よさがプラスされた。

城壁といっても、現在は幅20~30m高さ12mの高架道路。車の通行は禁止されているので、階段を上りテクテクと歩いてそこからの景観を楽しむのに最適の場所だ。壁には4つの門が設置されている。

実はこの城壁。本来の目的である防衛として機能したことがない。防衛のために作られたものの、完成した頃には町は平和になっていたわけだ。ただ、役立たずだったわけでは決してない。城壁の存在が無用な戦いの抑止力になったのは確かだし、1812年には川の氾濫から街を守った。

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ドゥオモ(大聖堂)

ルッカには100を超える教会があるが、その中でも最大級が「ルッカ大聖堂」だ。

現在の姿は11世紀に建造された聖堂に13世紀頃までかかって改装が続けられた結果できあがった。その姿はロマネスクをアレンジしたルッカ様式とよばれる。

その特徴の一つが、左右非対称にある。ファサードを見ると、鐘楼が1つ、それも建物の横に付け足されたような姿で存在している。その鐘楼の形も何やらゴツくて、優美な教会の鐘楼としては少しそぐわない、それもそのはず、この鐘楼は見張り台や矢を射るための攻撃台としての役目も果たしてきたのだ。

また、ドゥオモは正式な名称を「聖マルティーノ大聖堂」といい、ファサードには聖マルティーノの姿が、またポーチには彼の生涯を描いた彫刻やカレンダーが待っている。礼拝所や身廊にも、多くの芸術的な宗教画や宗教彫刻があり、ちょっとした宗教美術館の様相だ。

大聖堂にはちょっとした冒険も待っている。柱廊右すみの柱に刻まれている迷路。これは人生の難しさを表現しているのだとか。チャレンジしてみたい。

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サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

古代の公共広場に面した位置に立つのが圧倒的な存在感を持つファサードとその上に立つ天使ミカエルが目印のサン・ミケーレ・イン・フォロ教会だ。また、ファサードの彫刻には動物が多くておもしろい。

優美で存在感のあるその外観に比べると、内部はシンプル。そのギャップが不思議に落ち着いた空間を作りだしている。街ブラの途中でしばらく腰かけてその空気に浸りたいところだ。

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サン・フレディアーノ聖堂

ファサードの上にある大きな金色のモザイク画が目印だ。聖・フレディアーノは、ルッカの守護聖人で、この聖堂である。ほかにもこの地に縁のある聖人たちが祀られていて、祭事も多い。

ルッカの三大聖堂の中でも、異彩を放つサン・フレディアーノ聖堂は、内側はシンプルで広々とした洞窟のような雰囲気を持つ。古くは市街を囲む壁の外側に位置していたが、拡張した際に市壁の内側に取り込まれた。

ここの鐘楼にも銃眼が設けられていることから、当時はやはり敵を警戒する見張り台の役割も果たしていたことがわかる。

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グイニージの塔

約45mの高さを持つルッカのランドマークで、14世紀当時の権力者がその力を見せつけるために建てたとされる。当時は有力者争いの一つの表現方法として、高い塔を立てていたらしく、250を超える塔が街中にそびえていたという。現在はその数も減り、実際に上ることのできる塔はたったの2つ。

最上部は展望台になっているが、そこまで行くには230段の階段を登らなければならない。かなりのつらさではあるが、塔内部の壁には14世紀当時の争いの様子を描いた絵がかけられていて目を楽しませてくれる。また、空いているため好きな場所で小休止を取りながらゆっくりと上っていくことができる。

頂上へ行くと、「なぜこんなところに?」と思わせる緑の庭が出来上がっていて驚かされる。これもまた、当時の権力争いの一つの形で、高い塔の上にさえ土と緑の庭を作れることが自慢になったのだろう。

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円形劇場跡「アンフィテアトロ広場」

1世紀頃まではローマの円形劇場だった場所が、10世紀頃から住民増加による土地不足・住宅不足のために住宅化され、徐々に狭くなり、最終的には現在のアパートに囲まれた丸い広場に変化した。

中央の広場からは、周囲をぐるりと囲む建物は確かにアパートに見える。しかし、外側からみるとアパートの姿は円形劇場らしいアート型の入り口や窓、古い壁などがそのまま残っている部分があり、確かに円形劇場の遺跡であることがわかる。

古くは剣闘士の戦いの場として、戦いに備えた弾薬庫や要塞として、刑務所として、そして住宅として、その歴史に見合った用途に姿を変えてきたものの、2000年の歴史は確実にそこに息づいている。

築2000年のアパート、目の前はローマ野外劇場、週末ごとにたつマーケット。そんな場所に暮らせるのは、贅沢としかいいようがない。

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博物館めぐりも

聖堂などに付属する博物館も見ごたえがあるが、ルッカ市内には、小規模だが魅力的な博物館が多い。

グイニージ塔を建てた有力者の旧邸宅跡が博物館になっている。当時の上流家庭の生活の様子がそのまま再現されていて興味深い。

ルッカが生んだ芸術家の一人である作曲家のプッチーニの生家が博物館になっているほか、彼の銅像もある。

また、ルッカはいわずとしれたイタリアンオタクの聖地。マンガやアニメを展示する美術館があり、日本アニメの影響とイタリア独自のオタク文化とを比較しながら堪能できる。

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最後に

小さな街過ぎて見過ごされてしまうことの多いルッカ。フィレンチェ在住者やイタリア長期滞在者などでないと、なかなか訪れることがない。

しかし、ルッカには、経済的にも武力的にも宗教的にも強力なフィレンチェやピサに近いという立地条件から、自由を守ることに全力をかけてきた歴史がその小さな都市のそこここに残されている。

現在も、観光都市として大きく宣伝をするわけでもなく、「ルッカ」スタイルを当たり前のように貫き守っているところが、この街の魅力だ。観光客に決して迎合しないところがいい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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