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批判殺到の12歳のトロフィーハンター、彼らにも言い分が

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1批判殺到の12歳のトロフィーハンター、彼らにも言い分が

動物との記念撮影。普通の感覚では、ペットとのツーショットか、動物園などでの記念撮影を思い浮かべるでしょう。でも、ネットで大反響となったこの1枚は、動物は動物でも死んだ動物、それも一緒に撮影している人間が撃ち殺した動物です。

これまでも、動物保護団体中心に批判を集めていたトロフィーハンターたち。2016年8月にネットにアップされた殺されたキリンとトロフィーハンターの写真は、これまでにない議論の的となっています。なぜって、このトロフィーハンターはわずか12歳の少女だったのです。

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問題の画像は

Facebookにアップされたその写真には、銃で殺されてうずくまるキリンの頭を両手で肩の上で担いで笑顔を見せる少女が写っていました。

さらには、大きく長い体を横たえたキリンを踏みつけて銃でガッツポーズを撮る少女。同じく殺したシマウマとそれを射止めた矢とのショット。

キリンもシマウマも、まだ殺されたばかりなのでしょう。まるでおとなしくうずくまっているだけか、眠っているかのような表情なので、一瞬よく慣れた動物とのラブショット? と誤解してしまいそうです。

でも少女の手にあるのは間違いなく銃であり、キリンもシマウマも彼女の手で殺された後なのです。

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12歳のトロフィーハンター

トロフィーハンターとは、日本ではなじみの薄い言葉ですが、一言でいえば、野生動物を殺すことを趣味や娯楽としている人のこと。

殺す動物たちは、大きく獰猛であればあるほど、その価値が高くなり、ハンターとしての腕も名声も上がる仕組みです。殺された動物たちのその一部を「トロフィー」として持ち帰ることはあっても、食用などとして活用することもありません。

この「娯楽」は、アフリカやアジアの一部など、ごく限られた地域でしか楽しむことができません。当然多額の費用もかかります。そのため、トロフィーハンターの多くが富裕層です。

イギリスの狐狩り、ヨーロッパ各地のウサギ狩りや鹿狩り、熊狩り、オオカミ狩りなども、その一部は一種のトロフィーハンターによる狩りといえるかもしれません。特にオオカミなどの食用にならない動物の頭を部屋に飾ったりするのは、トロフィーハンターとよく似ています。

でも、これまでもいたトロフィーハンターたちとその画像以上に、今回の画像がネットを騒然とさせたのはそのトロフィーハンターが12歳の少女だったという事実でしょう。

子どもと銃と動物の死体。この組み合わせが何よりショックなのです。

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問題の画像へのネットユーザーの反応とそれに対するハンターの反応

「病んでいるとしか思えない」。Facebook上にはそんな声が上げられました。

12差の少女とその父親を批判し、脅迫するようなメッセージも多く集まったことから、一部の写真は削除されたものの、「私の夢は完璧なハンティングをすること」という少女は、「私はハンター。やめるつもりは全くない」と言い切っています。彼女の父親も、「私たちはハンターであることを誇りに思っている。謝罪するつもりはない」とインタビューに答えています。

トロフィーハンターにはトロフィーハンターの目標や誇りがあるのでしょう。ただ、それが一般論とかけ離れているような気がするのは私だけではないと思います。

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トロフィーハンターたちの武勇伝に非難ごうごう

これまでにも、多くのトロフィーハンターが自慢の写真をアップして世論を騒がせてきました。

血まみれで死んだ動物たちと笑顔で記念撮影する人々の姿は、いくら「トロフィーハンティングは違法ではない個人の趣味」だとしても、やっぱりどこか非常識。

襲い掛かってきたわけでも、家畜や農作物などに被害を与えているわけでもない野生動物を「楽しみ」のために殺害することが「良いことではない」のは常識であり、そんな行動が大いに批判の対象になりえるということも常識ではないでしょうか?

しかし、トロフィーハンターたちは、実害のない動物を殺すことに「楽しみ」だけでなく「誇り」を感じ、それを世界中の人に知らしめて自慢したいという気持ちを隠しません。

動物が殺されることも可哀想です。そんな画像を見れば胸が悪くなります。でもなによりも、トロフィーハンターたちの「非常識」な感覚に不安を感じずにはいられません。

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食物連鎖の中での殺害とスポーツハンティングは全く別もの

人は生きていくために動物を殺します。食べるため、毛皮や骨や脂など、さまざまな生活必需品のために、また時には生活の安全のために、野生動物も飼育動物も殺すことがあります。

でも、そこにあるのは、「必要性」が一番であっても、「楽しみ」や「喜び」はたとえ心の中にあったとしても、そのためのハンティングは自然の摂理に外れたことと考えられています。

でも、スポーツハンティングを行うトロフィーハンターたちにとって、ハンティングは「必要性」ではなく、「楽しみ」だけのため。そして、彼らはそれを「人として生まれながらに持つ狩猟への欲求」を満たす当たり前の行動だといいます。

確かに人間は歴史上長く狩猟を行ってきました。でも、それは楽しみのためではなく、生きるたけだったはずです。

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ハンティングは保護活動~ハンターたちの言い分

12歳の少女が殺したキリンは、ハンターのために野生動物を飼育しているハンター農場から提供されたそうです。すでに高齢であり、若いキリンたちの食糧不足を防ぐためにも「処分」が相当だったとのこと。

さらに、殺されたキリンの肉は地元の村へと寄付されて800人の孤児の食事として提供されたといいます。

実際のところ、スポーツハンティングの多くは違法ではありません。アフリカの貧しい地域では、数百万から数千万円にもなる「ハンティング免許」や「許可証」は大きな収入源。

また、アフリカの野生動物保護区のすぐ隣には私有地が存在し、そこでは野生動物を積極的に繁殖させてハンターに有料で狩猟させるというビジネスが行われています。これは、私有地内で行われる合法的な行為。私有地の所有者もハンターも、「若い野生動物を繁殖・飼育するための費用捻出にむすびつく」として、野生動物保護の一環としてとらえているむきもあります。

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ハンターたちの苦しい言い訳

しかし、保護区と私有地の間を完全に切り離す塀や鉄柵が必ずしも設けられているわけではなく、動物たちの一部は自由に行き来しているともいわれます。

また、ハンターたちは、地元のオーガナイザーやガイドともにハンティングを行いますが、高額チップ次第で、保護区へと「迷い込む」例も少なくないそうです。

数年前にアフリカでもっとも有名なライオンを殺したアメリカ人に批判が殺到しました。この時も、ハンター自身はそのハンティングは合法だったと言い通しましたが、黒いタテガミを持ち、サファリで訪れる観光客の前によく姿を現す愛想のいいライオンとして有名だったその存在を知らなかったとは到底考えられません。

このライオンには追跡用のGPS付きの首輪もつけられていましたが、矢で射抜かれて致命傷を負ったライオンは、ライフルで射殺され、首を切り落とされ、さらに皮も剥がれ、GPSを破壊して、人目のつかないところへと投棄されました。

矢を放った以外は、ハンターではなくガイドの行為だと弁明がされましたが、死んだライオンと笑顔で記念撮影する写真が公開されている以上、ただの言い逃れでしかありません。

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まとめとして

ハンターたちのハンティングの中には、一つの命でほかの多くの命をつなぐことになる、ひょっとしたら保護活動といえる行為も混じっているのかもしれません。

でも、たとえばライオンは現在2~3万頭しか生息していませんが、年間500頭以上がトロフィーハンターによって殺されています。さらにライオンの特性として、1頭のリーダーライオンを殺すと、群れの中でリーダー争いが起こり、何頭かの大人の雄ライオンが死傷します。そしてさらに、新しいリーダーは前のリーダーのライオンの子どもを殺してしまいます。1頭のライオンを殺したことが、10頭以上のライオンの死につながることもあるのです。

トロフィーハンターの存在そのものの可否はともかく、彼らの「自慢」や「誇り」の感覚に不安を、そんな彼らが少なくとも合法的なハンティングのルールを守っているのかどうかという疑念、野生動物保護の難しさの源が人の心の内側にあることを思い知らされます。

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