Marrakesh2

死者の集会に迷い込む~マラケシュをじっくり歩いてみた

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Marrakesh2

Marrakech2

モロッコには、迷宮と呼ばれる街がいくつもある。

その中でもマラケシュは、楽しい喧噪に満ち溢れたマーケットでの迷子を楽しめる。夜が深まるほどに、熱気も活気も満ち溢れ始める。

しかし、そこは、死者たちが集う広場でもあるのだ。

マラケシュはモロッコ第二または第三の都市

北アフリカの西にあり、ヨーロッパの南西端に位置するスペインとは1.4km幅のジブラルタル海峡で隔たるばかりだ。

北をジブラルタル海峡を挟んだスペイン、西には大西洋、東には地中海、南にはアトラス山脈を越えてアルジェリアとモーリタニアに接するのがモロッコ。そのモロッコのほぼ中央に位置するのがマラケシュだ。

最大の都市カサブランカに次いで2番目の都市とも、首都ラバトを間に挟み3番目の都市ともいわれているが、その人気のほどはカサブランカにも負けない。

「南方産の真珠」とは、モロッコの美しさと貴重さを表現した呼び名だ。

マラケシュはどんな街なのか

マラケシュとはベルベル人の言葉で「神の国」を意味し。ベルベル人はその混血も含め、現在も住民の1/3を占めている。独自の文化を持ち続ける北アフリカの先住民族だ。

ベルベルとは、ギリシャ語で「わからない言葉を話す者」を意味する言葉に起源を持ち、現地のベルベル人たちはアマジグと呼び合っている。アマジグとは、「高貴な人」、「自由人」を意味するという。

また、アラビア語圏でありながら、フランス語の方が通じやすいのは、フランス植民地時代の名残といえる。

マラケシュの歴史

11世紀のムラービト朝時代にマラケシュは本格的な都市整備が施された。多くのモスクや、灌漑設備が整えられたが、12世紀のムラッヒド朝によって破壊されてしまったものが多い。

現存するクトゥビーヤ・モスクの塔(ミナレット)はムラッヒド朝によって建造されたもので、マラケシュ旧市街地メディナのランドマーク的存在となっている。

多くの王朝が盛衰を繰り返したマラケシュでは、王朝が変わる度に、多くの建造物が作りかえられ、作り足されていった。そうして、現在のマラケシュが出来上がってきたのだ。

マラケシュの見どころは

Medina

なんといっても、歴史的建造物と街そのものが醸し出している異次元か異世界のような雰囲気に、マラケシュの魅力が詰まっているといえるだろう。

メディナと呼ばれる旧市街地には、古い城壁に囲まれた城砦都市が残されている。外敵の攻撃から街を守るために築かれた高い城壁。さらにその内側には、砦が築かれ、赤い壁で囲まれた住居が作られた。

現在のメディナも、そのまま。赤い壁に囲まれた路地には、張り付けたようなドアと切り抜いた窓があるものの、どこも平坦な壁ばかり。

世界遺産としてのマラケシュ

マラケシュの旧市街は、1985年に「文化遺産」として世界遺産に登録された。

さらには、ジェマエルフナ広場が持つ独特の文化が、2009年に「無形文化遺産」としても登録された。

「ジェナエルフナ広場の文化空間」と呼ばれるその地域は、歴史的に文化と交易の中心となってきた。そして、現在もなお、その賑わいと留めている活気あふれる広場である。

巨大なお祭りに紛れ込んだよう~ジェマエルフナ広場

Jemaa El Fna Square

なんといっても、マラケシュ一番の見どころは「ジェマエルフナ広場」だろう。ここで注目すべきは、その雑多さだ。

昼間はただの広々とした広場にすぎず、時折、大道芸人が現れたり、馬車が通り過ぎたり、子供たちが駆けていったりするだけの埃っぽい場所だ。

広場の周囲の建物には、レストランやカフェが何件もあり、旅人たちはそれが始まるのをお茶を楽しみながら待つ。やがて、夕方が近づくと、いったいどこから湧いてでてきたのか? と首をかしげたくなる勢いで、広場にテントが立ち、ワゴンが並び、ゴザやカーペットが敷かれ、あっという間に色とりどりの品々が並べられていく。

一瞬の瞬きごとに、変化していくその光景は驚きだ。

売り場にも売られるものに制限はないらしく、オレンジジュース屋が5件以上軒を並べていたり、調教された鷹を片手に何やら叫んでいるおじさん、自宅のガラクタを並べ始めるおばさんなど、アンティークなのかただの不用品なのか分からない楽器や家具などが所せましと並んでいくのだ。

夜が本番の巨大マーケット

Marrakesh

辺りが暗くなると、広場はものと人と騒音で大賑わいになる。もちろん、屋台も数多く並び始め、いい匂いが漂ってくる。人気の店には列ができ、折りたたみのテーブルやイスはぎっしりと埋まっている。

漂ってくるのは匂いだけではない。日が落ちれば気温が下がるはずのマラケシュだが、この広場では深夜になっても熱気むんむん。

時間の感覚も方向の感覚も忘れ、巨大なフリマかお祭りの中で迷子になってしまいそうだ。

スーク

混沌と喧噪のジェマエルフナ広場の北には、さらに市場が広がっている。こちらの注目点は、店の商品の陳列方法。

南のサハラ砂漠と北の沿岸都市の交易中継地点だったマラケシュの面影がそのまま残っている街並みながら、他の地区に比べて家の間口が広いことから、商店が多いことが分かる。

赤い壁に囲まれ、赤を基調としたカラフルな雑貨の多いスークでは、店の中に商品を並べて、客が中に入ってショッピングするというスタイルは取っていない。

店の前は芸術的に並べられた壺や香辛料、果物などであふれている。目を留め足を止めても、その美しい陳列ぶりに手が出せない。すると、中から店番が声をかけてくる。ここでは、定価は存在しない。価格は交渉で決めるのが当たり前。

クトゥビーヤ・モスクの塔

高さ77mのミナレットはマラケシュのシンボルタワー的存在。夜にはライトアップされて、街を見下ろしている。

建造当時、メッカに対する方向に誤りが見つかり、破壊して立て直されたといわれている。

世界三大塔とされる高さも歴史も持つ、ムーア様式のミナレットだ。

先に完成していたモスクには、2万5千人収容可能な礼拝所があるらしいが、イスラム教徒以外は入ることが許されない。

メナラ庭園

Menara Gardens

12世紀に造られた巨大な池を持つ公園。王の離宮として作られたもので、王族たちのデートスポットとして愛用されていたそうだ。

貯水池としての役割を持ち、その周囲にはオリーブ畑が見渡す限り広がっている。

建設当時の東屋(パビリオン)などは残っていないが、きれいに修復された姿を見ることができ、当時のスルタンたちが水辺で涼んだ様子を想像できる。

サーディン廟

16世紀から17世紀にかけて栄えたサアード朝のスルタンたちの墓で、トルコ、インド、スペインのモスクや廟所のような華やかさはないが、繊細で落ち着いた色合いのモザイクで装飾されている。

イタリア産大理石製の柱をふんだんに使用した廟内は、厳かな雰囲気を醸し出している。

アグノウ門

メディナは、東西を2km、南北を3kmの城壁で囲まれ、世界遺産にも登録されている。城壁には、ところどころモスクの形に切り取られた入り口(門)が作られている。

アグノウ門は、そんな門の中でも、赤土色の壁に囲まれた赤土色の街でひときわ目立っている門だ。

遠くから見ていると、シンプルな石積みのように見えるが、その実は細かい模様がぎっしりと掘られた繊細な門なのが分かる。

バフィア宮殿

白い壁とタイル張りの床や天井に囲まれた優雅な宮殿。イスラム王宮らしく、複数の女性のための部屋が用意されている。

中央には王に住まいである宮殿が立ち、その周囲は広大な庭園となっている。中庭を囲むように建てられた建造物は、王に仕える女性たちの個室が並んでいる。

知り過ぎていた男

ジェマエルフナ広場は、古くは処刑場だったといわれている。広場の名である「ジェマエルフナ」とは「死者たちの集会場」を意味するアラビア語だ。

そんなジェマエルフナ広場は、ヒッチコックの「知り過ぎていた男」の舞台にもなった。モロッコ旅行中の夫婦と息子が暗殺計画に巻き込まれてしまうサスペンス映画だ。

ジェマエルフナ広場で大道芸を見て楽しんでいると、バスで知り合った男性の殺害現場に居合わせてしまう。それをきっかけに、陰謀へと巻き込まれていく家族。

息子を誘拐されている中、歌手である母が歌う「ケ・セラ・セラ」が有名だ。

民族衣装・民族楽器・民族食

広場のベンチにたむろするおじいさんたち、屋台で香辛料を売るおじさん、不思議な形と音の楽器を実演販売するおじさんなど、顔をよく似ていても、ことなった民族衣装を着ていることがある。同じ民族ではあっても、出身地域や信仰上違いなどによって、服装が変わるらしい。

また広場では、そんな各地の民族たちがそれぞれの楽器を売ったり実演したり陳列したりしている。使い方のよくわからないもの、不思議な音のするものなど、音楽に興味がある人でなくても、思わず足を止めたくなる品揃えだ。

何より楽しみなのは、食。

クスクスは、ごはんのように粒の小さなパスタの仲間。煮込み料理と合わせて食べるとおいしい。またモロッコでは羊肉が広く食べられている。柔らかく煮込まれたシチューなどは、日本では味わえない濃厚さだ。

そのほか、屋台ではソーセージやカバブ(串焼き)などがいつもいい匂いをさせて食欲をそそってくれる。

アクセス方法

パリなどのヨーロッパの都市かアジアの都市を経由していくことが多い。ヨーロッパを横断し、スペインからフェリーで入国することも可能だ。

モロッコ国内へは、サブランカから列車を使用して移動したり、白と青の迷宮都市シャウエンや世界一の迷宮と歴史の街フェズとも近からず遠からず。長距離バスなどでアプローチできる。

注意事項

アフリカの中では治安はいいほうだが、置き引き、スリ、ぼったくりといった被害は少なくない。

女性の一人旅も可能な地域だが、イスラム国であり、肌の露出を避ける、路地裏のバーなどの見るからに危険な雰囲気の店でなくとも、人気の少ない店に一人では入らないなどの注意をおすすめする。

最後に

イスラム系の観光地であるアフリカに位置することから、治安の心配をする声も多い。

確かにマラケシュでも客引きが多い、スリや置き引きも多い、ボったくられるのは日常茶飯事かもしれない。しかし、それはあくまで現地のルールを知らない者に起きる事故の一種である。

宗教も文化も歴史も民族も異なる国では、「郷に入っては郷に倣え」の通り、まずはマラケシュの人々の暮らしぶりをよく観察して、彼らのルールを学ぼう。

特に旧市街のマーケットでは、旅人としてではなく一人の客として認めてもらうことが、安全で楽しいショッピングと散策への近道だ。

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