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水の確保は命の確保~世界の水不足と日本の井戸掘り技術

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wa13世界の水不足には井戸を、水資源不足には節水を

水道をひねれば、そのまま喉を潤すことのできる水の美味しさ、ひと気のない山裾を流れる小川からすくい上げた水の透明度、人口分の水分を賄うに足る大きなダム。日本にはこれだけの水資源があります。

ところが、世界には水道がない地域も多く、川や湖沼は枯れ、ダムと工業と農業と生活とで水の奪い合いを行っているような、絶対的な水資源不足に襲われている国もたくさんあります。

アフリカやアジアの一部では、人が生きていく上で必要とする水さえ満足に手に入らず、水を求めて点々と移動を繰り返す部族や、毎日朝から晩まで水場と住居とを往復することで終えてしまう生活を繰り返す人が今もいます。

人は水なしでは生きていけません。水の確保は命の確保です。

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地球に水はどれくらいある?

地球の表面の70%は水で覆われているといいます。その水の98%以上は海水で、淡水はたったの1%ちょっとに過ぎません。その1%の水も大半が北極・南極の氷として存在し、流れ溜まる「水」は地球上に存在する水分のわずか0.01%以下。温暖化が進んで、万年氷がとけだしても、この数字はほとんど変わりありません。

そのわずかな水を、人や動物、植物が分け合っていかなければならないのです。

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人はどれだけの水が必要なのか?

人が生存するのに必要な水は2リットルあまり。これは「生存」だけを条件とした数字です。人としての生活を送るなら、1日に必要とする最低限の水は20~50リットルと試算されています。さらに、1日に必要とされる最低栄養価3000kcal分の食料の供給を考慮すると3500リットルもの水が必要とされるそうです。

そして、水資源が比較的豊かな国とされる日本の1人当たり平均使用水量は245リットル。一方では、20~50リットルの水を確保することができず、年間約480万人、1日換算では5000人近くが、水不足が原因で死亡しているという報告もあります。

このように水資源に偏りがあることは、世界の共通認識です。

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水不足の地域には水がないのか?

水がないために1日の大半を水汲みに費やしたり、不衛生な水しか手に入らないために死者が出たりしている地域には、飲料水は存在しないのでしょうか?

確かに、野山を流れ大きな湖沼を作りだすような水は存在しないかもしれませんが、地下には想像以上の安定した量と質の水を蓄えていることが多いのです。砂漠のオアシスの存在や、荒野に雨期限定で川や湖が姿を現すのは、そんな地下水源が原因です。

すなわち、一定の調査を行い、一定の深さまで掘ることができれば、水はそこにあるのです。

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水があっても手に入らない

「水がここにもあったらしい」と過去形で言い伝えられる地域もあれば、「去年までは少ないながらも流れがあった」と川の跡となった凹みを指さすばかりの地域もあります。

水は確かにあったはずなのに、今はなくなってしまったように見えるそんな地域では、地下に水源があるという知識がないか、あってもそれを取り出すための技術が備わっていません。

雨は魔術や祈祷で呼ぶものであって、水は掘り出すことのできるものだと考えもしない民族もいます。彼らにとって、水はどこかにはあるはずのものであっても、そこにいつもあるものではないのです。

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水をくみ上げるプロがいる

世界各地のボランティアやNGOの協力、そして現地の人たちの努力によって、水を生み出す魔法の筒「井戸」が各地に作られています。

魔法の筒の技術は日本にもあります。それも、古くから地下水をくみ上げるための井戸が作られてきた日本には、技術や工具に不足しがちな地域でも応用しやすい「手掘り井戸」という特別な技術があったのです。

手掘り井戸だからできること

日本から、多くの井戸のプロたちが水不足で苦しみ地域へと赴き、井戸を作りました。大型の重機の助けを得てわずか数時間で掘り上げることのできる井戸もあれば、毎日数往復の水汲みに加えて、井戸の手掘りという作業まで加わり、数か月かけてようやく掘り当てた井戸もあります。

どちらも、現地で何よりも必要とされる井戸ですが、ちょっとだけ違うのは、誰が掘ったかという点です。前者はある日誰かがやってきて井戸という水がでる魔法の泉を作りだしてくれた他力本願。魔術や祈祷に頼っていた時とその感覚はあまり変わりません。そのため、万一水が枯れたり、故障した時には、重機を所有している住民がいないため、再び誰かの助けを必要とします。

一方で後者は、地下の水源に向かって一堀り一掘り、水を欲する人が自分の手で掘って作った井戸です。そのための道具もシンプルそのもので、現地で手に入るものを使っています。水が出たあとの組み上げポンプも現地で寄せ集めた資材で作り、壊れれば補修することができます。技術こそ、海外から持ち込まれたものですが、実際に作ったのも、今後守っていくのも住民たちなのです。

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技術の伝授

手掘り井戸の一つである上総掘りをアフリカやアジアの水不足の地域に持ち込んだボランティアは、アフリカに伝わるという言葉を引用して、本当に必要とされているのが何なのかを教えてくれます。

「飢えている人に魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教えよ」。この言葉は、井戸作りのボランティア活動にそのままあてはめられました。彼らは、水を汲んで運んでくるのでも、水のあふれる魔法の井戸を作るのでもなく、井戸作りの技術を伝えたのです。

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井戸がもたらす恵み

井戸の存在は、安定した量と質の水の供給の保証につながります。不衛生な水から発生する感染症は減り、水汲みのための時間や労力を減少させて、子どもが学校に通えるようになって教育水準の向上につながり、農耕活動のための時間ができて生活水準の引き上げにもつながっています。

井戸は水だけでなく、生活そのものの底上げも約束してくれているのです。

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井戸を超えた水不足問題

こうして見ると、水不足を解消してくれる井戸はまるで万能の神のように思えますが、実際に世界で起きている水資源不足は、井戸では解決できないところまできています。

井戸1つで賄うことのできる生活は多くても10家族分程度。平均すれば5家族程度です。住民が数百・数千人規模の村や町では、いったいいくつの井戸が必要になるでしょうか?

現在世界の約7億人がなんらかの水不足の状況に陥っているそうです。この7億人は、川や井戸がないアフリカの砂漠地帯で暮らしている人ばかりではありません。町や都市と呼ばれる地域でも水不足は起きているのです。

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大規模な水資源不足が大都市に

世界各地の巨大湖、アラル湖、ヴィクトリア湖、死海などが上流域での取水量増加や雨量変化などの影響からその貯水量を大幅に減らしています。特に塩湖では、水量の減少が塩分濃度の上昇につながって、魚などの生態系が崩れたり、周囲に塩害を起こすなどの二次災害も起きています。

過去に古代文明を育んできた巨大河川、ガンジス川、チグリスユーフラテス川、黄河などもまた、周辺域の農工業のための取水量が増えた結果、下流域では農工業だけでなく一般市民の生活用水の不足まで引き起こしています。

さらに、巨大湖・河川の場合には、国境をまたぐこともあるため、国や地域間の紛争につながっている例もあり、水不足は豊かな生活をおくっているはずの都会にも影を落としています。

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まとめとして

水の絶対的な不足に対しては、魔術や祈祷で大雨を降らせたところで、一部で大洪水が起こるばかりで地球上の水資源量に変化は起こせません。

結局のところ、井戸掘りのほか、海水の真水化プラントの利用といった、新しい水を供給する方法と、節水という水の使用量を減らす方法とで立ち向かっていくしかないのです。

その両方の分野で、日本や各国の伝統技術と最新技術が活躍しています。手掘りの井戸はその一つ。また、コンポストなど、水を利用しないトイレやゴミ処理方法も一つです。

これらの技術で、世界の人が使用する水量を一方では平均値へと押し上げ、一方では押し下げてバランスを取りながら、限られた水資源を大切に循環させていくのが、水の星で生きる私たちに残された選択肢なのでしょう。

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