San Giorgio Maggiore Island

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会とヴェネツィアと周辺の島々

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San Giorgio Maggiore

San Giorgio Maggiore2

海に浮かぶ教会と水と共生する街~サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会とヴェネツィアと周辺の島々

「水辺の貴婦人」と呼ばれる美しさと落ち着いた佇まいの両方を備え持つ「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」は、ヴェネツィアの南に位置する島、サン・ジョルジョ・マッジョーレの大半を占めている。

海の上に浮かぶ要塞のようにみっちりと教会で埋まった島は、ヴェネツィアから水上バスで数分の距離にあることから、訪れる人も多い。

特に、高い建造物のないヴェネツィア周辺で、海からそびえるようにして立つ鐘楼は、対岸にあたるヴェネツィアの街を俯瞰するのにピッタリだ。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と教会

サン・ジョルジョは「聖ジョージ」のこと。悪の化身であるドラゴンを退治した伝説的聖人だ。マッジョーレとは「最大」を意味するため、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、「聖ジョージのための最大の教会」を指す。

1566年に建設が始まった教会は1610年になってようやく完成。鐘楼は18世紀になって付け加えられたものだ。

設計は16世紀を代表する建築家パッラーディオ。「柱廊と入り口上部の調和」と「左右対称の柱の配置」が特徴だといわれている。

水上から見ておきたい教会正面

Water-bus

水上バスから眺める、青い海と空に挟まれた、白色と煉瓦色のコントラストが印象的だ。島のほとんどが教会であるため陸地部分がほとんど見えず、海から教会が生えているような不思議な景観を作り出している。

上陸すると目の前がサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会だ。真っ白なファサードは、ルネッサンス様式で、4本の列柱が2層を支えている。

水上の船からはファサード全体を捉えることができるが、いったん上陸してしまうと、建物の前から水際までの幅が狭く、地面からファサードの上に立つ銅像までを一つに視野に入れるのが難しい。

もちろん、写真に撮るのも難しい。そのため、ファサード全体の写真を撮ろうと思うと、距離を取るために斜めからとなってしまう。

教会内部のみどころ

San Giorgio Maggiore33

教会内は、左右対称に整えられている。四角と円を組み合わせた柱に半円と円のドーム型天井が乗っている。白とベージュでできた礼拝堂の重厚さに、海上の小島にこれだけの大きさ重さ天井の高さのものを建築する苦労がしのばれる。

正面祭壇の脇には、画家ティントレットの「最後の晩餐」と「マナの収集」が配されている。バランスが美しい。複数ある礼拝堂には、ヤコポ・バッサーノの「羊飼いの礼拝」などの素晴らしい絵画の数々が飾られ、教会に華を添えている。

天井はフレスコ画やモザイクで嵌めつぶされることがなく、やはりシンプルな白。ほとんどの部分が白をベースとした石造りだが、ところどころに配された木の風合いとシンプルなモザイクに含まれる茶色が落ち着いた雰囲気を醸し出している。

教会は自由に無料で入ることができ、ミサが行われている時には、参加もできる。

マンガ好きなら「ジョジョの奇妙な冒険」の舞台になった場所として記憶しているかもしれない。

鐘楼からの眺め

Bell tower

キリスト教国を旅していると、教会の多くが鐘楼を持ち、その高さからの景色が見たいがために急で果てしない階段を上り詰めることがある。もちろんその甲斐はあるのだが、ここの鐘楼はエレベーター付き。

金額的にも、並ぶ列の長さも多くの観光地平均と比べると、ずっと旅行者にやさしい。ただし、午後には観光客も増え、小さなエレベーターを待つ列はそれなりに伸びる。朝早め、少なくとも午前中が狙い目だろう。

また、ヴェネツィアにはサンマルコ広場の大鐘楼があり、エレベーターもあるが、その利便さから長い列に並ぶ必要があること、また、鐘楼の窓に金網が張られていることから、ゆっくりと広々とした景色を楽しむなら、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼のほうがおすすめだ。

教会は高さのある回廊でぐるりと囲まれているため、外側からは内部の様子を伺うことが難しい。しかし、鐘楼の上からは、その構造も美しく整えられた庭の様子も覗くことができる。

さらには、水上からは遠すぎ、ファサード前からは、直近過ぎて見上げるのがつらい、屋根の上の銅像たちも、ここからなら近くにその姿を見ることができる。ただし、その多くは後ろ姿となる。

対岸となる、ヴェネツィアのサンマルコ広場とその向こうに広がる煉瓦色の街並みも、絵葉書のようにコンパクトに見える絶好のビュースポットだ。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ島への行き方

サンマルコ広場から東へ歩くとすぐのところにある、サンザッカーリアの停留所から水上バス(ヴォポレット)に乗る。

あっという間に到着する1つ目の船着き場が、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島だ。泳ぎが達者であれば、自力でも行けそうな距離感だ。

ヴェネツィアのカナルと陸地

Venice canal and land

ヴェネツィアは、広大な沼地を灌漑することで人の暮らす環境が作られている。もともと水嵩の多かったところは運河(カナル)になり、その周りを木の杭や石材で固めることで陸地を作っていった。水の流れに合わせて作られた街なので、その結果、迷路のように出来上がったのだ。

「ヴェネツィアをさかさまにすると、森ができる」という言葉があるが、陸地とはいえ、元は沼地でありその地盤は弱い。そのため、大量の丸太杭が打ち込まれていて、建物はその杭の上に建てられている。この杭を森に見立てているのだ。

街全体は、ラグーナの外側にある長い砂州と海岸に作られた防波堤によって、海の浸水から守られている。

ヴェネツィアとラグーナと市域に含まれる島をつなぐ水上交通

gondola

ヴェネツィアは狭く、どこへでもほとんど徒歩で移動することが可能だ。車の乗り入れは禁止されている。自転車でさえ、使用範囲は限定されている。

以前はゴンドラと呼ばれる手漕ぎボートが現実生活でも活躍していたが、現在は観光用のみ。水上はバスやフェリーが運航している。そして、外海の島へ渡るのにもやはり船を利用することになる。

市民や旅行者の足である水上バスはヴァポレットと呼ばれ、ヴェネツィア島内の大運河・外周・近隣の島へのルートがある。1回毎に支払うか、1日乗り放題・1週間乗り放題の
パスなども販売されている。

ジューデッカ島

Giudecca

サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と市街地の間に、細長い半島のような形で浮かぶ島。ヴェネツィア市街地とは幅約400mのジューデッカ運河がある。

古くは「Spinalunga(長い棘)」と呼ばれていたこの島は、現在、ユダヤ人が住む島「ジューデッカ」と呼ばれるようになったが、ゲットーだったという確証はないという。

ジューデッカ島は、歴史的には大きな庭のある宮殿が建てられていたが、20世紀には船舶関連の工場などが立ち並ぶ工業地帯として発展した。しかし、第二次世界大戦を経て、それらの産業は衰退し、島は再び閑静な高級住宅街としての姿を取り戻している。

近年は、セレブに愛される豪華ホテルやロッジも作られ、リゾート化が進んでいる。

ムラーノ島

Glass workshop

ヴェネツィアから水上バスで10分ほど沖へ出たところにあるのが、ムラーノ島。ガラス細工で有名な島だ。日帰りもできるが、ホテルや感じのいいレストランもあるので、宿泊してゆっくりするのも魅力的だ。

大小合わせて200件ほどのガラス工房があるといわれる「ヴェネチアン・ガラス」で成り立つ島。その歴史は1291年にヴェネツィアの住宅密集地にあったガラス工房の溶解炉が、火災の原因となることを懸念し、ガラス職人たちが一斉にムラーノ島へと移住させられたことに始まる。

港につけばもう目の前がヴェネチアン・ガラスの工房やショップの立ち並ぶ通り。ショップに置かれているのは、芸術作品のような製品から小さなビーズや置物などの小物までさまざま。見ているだけでも楽しいが、予算に合わせた土産を買いたくなる。

ただし、「ヴェトロ アルティスティコ ムラーノ」(Vetro Artistico Murano) の商標マークがない店の商品は、ムラーノ島で作られていない可能性があるので注意。

ショップと混じって並ぶ工房も、気軽に見学させてくれるし、ムラーノガラス博物館では、ヴェネチアン・ガラスの吹きガラス技術の歴史を学べる。アンティック・ガラスの製品も展示されていて、見ごたえがある。

島にはこのほか、「サンティ・マリア・エ・ドナート教会」のモザイクや、ジョヴァンニ・ベリーニの絵が飾られた「サン・ピエトロ・マルティーレ教会」があり、見逃せない。

ブラーノ島

Burano

ブラーノ島はヴェネツィアから約8キロ、1時間弱の水上の旅でたどり着く。4つの小さな島が集まった群島であり、それぞれは橋でつながっている。

運河のある街並みはムラーノ島にもヴェネツィアにも似ているが、細い運河沿いに鮮やかなオレンジや黄色、ピンクなどの家が立ち並ぶ明るさがあり、裏道へ入ると観光地化されていない生活感も感じることのできる不思議な島だ。

このカラフルな壁は、観光用ではなく、漁師たちが帰ってくるのを明るく迎えるためのものだったとか。島の古い歴史によると、各家が塗る色は、島の議会によって決定されていたらしい。

ブラーノ島は、レース編みで有名だ。島のあちらこちらでレース編みをしながら、店番をする年配の女性たちの姿を見かける。その姿ははるか昔から変わっていないという。また、平均年齢の高さはヴェネツィア共通の現象だ。

見事な細かいレース作品は、非常に高価。メインストリートであるバルダッサーレ・ガルッピ通りには、レース商品を扱う店が並んでいる、また、古い学校の校舎を利用したレース博物館では、細かい作業であるレース編みの技術が紹介されている。

通りの外れには、傾いた鐘楼があり、15世紀に建てられたブラーノ島の歴史的モニュメントとして大切にされている。

サン・ミケーレ島

San Michele Island

ヴェネツィアの墓地として存在する島。

15世紀に建てられた「サン・ミケーレ・イニーゾラ教会」や「サン・クリストーフォ教会」があり、宗派ごとの墓地を守っている。

リード島「リード・ディ・ヴェネツィア」

Lido

映画「ベニスに死す」の舞台として知られる島で、ヴェネツィアの南に細長い姿で横たわっている。毎年秋にヴェネツィア国際映画祭が開催されることでも有名。

「ベニスに死す」では、主人公の老人がヴェネツィアを訪れ、偶然出会った少年の美しさに惹かれる。疫病に感染した老人は化粧を施した異様な姿で、少年を求めて街を徘徊し、最後には海辺で少年の姿を見つめながら死んでいく、というもの。

1971年の作品だが、ヴェネツィアの明るい面と暗い面が少年と老人を象徴するような映画だ。名作中の名作なので、リード島に興味のある人は見ておくといいだろう。

トルッチェロ島

Torcello Island

周辺地域の中でももっとも古代から定住者がいた島であり、5.6世紀には2000世帯を超える住民で栄えたという。

そのため、年代の古い教会が残されていて、「サンタ・マリーア・アッスンタ聖堂」は、10~11世紀頃に現在の姿に改築されたと考えられている。入り口にあるビザンティン様式のモザイクで描かれた最後の審判が見もの。

最後に

San Giorgio Maggiore Island

サン・ジョルジョ・マッジョーレも、周辺の島々も、コミュニティ的にはヴェネツィアに属する。

ツアーでは、ヴェネツィア内部の観光だけでも十分に何日も楽しめる。しかし、ほんの数分から数十分水上バスに揺られるだけで、一味違ったヴェネツィアの一面を目にすることができるだろう。

それぞれの島が持つ歴史と特色は、何百年も続いてきたものである。テーマパークなどとは異なる、ホンモノの存在感に目を奪われる思いだ。

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