sa1

牛追いならぬ人追い?牛追いの祭礼サン・フェルミン祭に参加してみた

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

sa0

牛が人を追いかける牛追いの祭礼「サン・フェルミン祭」(Fiesta de San Fermín)/スペイン・パンプローナ

スペインを代表するイベントである闘牛は、強い人、強い国を願う儀式。そして闘牛の前身といわれるのが、「エンシエロ(牛追い)」なのです。

イベリア半島に古くからある雄牛崇拝を背景に、牛を追いかけるという祭礼が生まれたのが12世紀頃。獰猛な牛と対等に戦う勇者に感動し、そのエンターテイメント性に興奮したスペイン人たちによって、「サン・フェルミン祭」が完成されました。

sa1

サン・フェルミン祭の特徴

一番の特徴は人が牛を追うのではなく、人が牛に追われるところにあるでしょう。ところが、このエンシエロそのものは、ほんの3分ほどで終わってしまいます。ただ、エンシエロの前夜からエンシエロの本番が終わった後まで、さまざまなイベントが繰り広げられ、9日間の祭礼を盛り上げます。

祭りの開催期間中には、闘牛、スポーツ大会、巨大人形のパレード、花火大会などのイベントが目白押し。スペイン三大祭りと呼ばれるだけあり、市民と観光客数百万人以上が夢中になって楽しみます。

sa2

サン・フェルミン祭の開催会場・開催日

スペイン北部、ナバーラ州都パンプローナで開催される祭りがもっとも有名です。パンプローナは人口20万人足らずの地方都市ですが、この祭りの期間だけは、世界中から観光客が集まってきます。

開催日は聖フェルミンの日である7月7日を挟んだ7月6日正午から14日の真夜中までの9日間。市長による開会宣言と同時に花火が挙げられ、最終日の夜には再び市庁舎前に集まった人々の歌と花火で閉会が宣言されます。

sa3

サン・フェルミン祭の歴史

祭礼としての牛追い「エンシエロ」は、スペイン各地で行われています。しかし「サン・フェルミン祭」はスペインのナバーラ州パンプローナの守護聖人である聖フェルミンのための祭りです。

サン・フェルミン祭のもととなった祭礼は12世紀頃から各地で開催されていたといわれていますが、実際に闘牛が行われた記録が残っているのは14世紀頃。16世紀には、さまざまな宗教的イベントと町を代表する商業市を合体させた町おこしイベントとしての祭りが生まれ、それが現在の牛追いをメインイベントとする祭りへと徐々に形を変えていきました。

ちなみに、人が牛を追うのではなく、牛が人を追うようになったのは、19世紀後半ころからなのだそうです。

sa4

サン・フェルミン祭のパレード

派手なエンシエロの影になってはいますが、巨大人形によるパレードもなかなかの見ものです。

巨大人形たちは、世界の4地域(ヨーロッパ・アジア・アメリカ・アフリカ)の国王夫妻などを模しています。全高4m重量60kgの大きなハリボテで、中に人が入って動かし、パレードでは独特のステップを踏んで進みます。

この巨大人形は王夫妻以外に宗教的重要人物や政治的重要人物などで、毎年違う顔が作られ、祭りが終わると燃やされてしまいます。

中には観客や子どもたちを追いかけたり、愛想を振りまく人形もあり、そのパレードでは見物客たちから歓声が上がります。

ほかにも聖フェルミンの彫像の行進、エンシエロ前の雄牛の移動、エンシエロ後の子牛を使った牛追いなども祭り開催中のイベントとして人気があります。

sa5

サン・フェルミン祭のイベント

祭りの開催中、毎日行われるエンシエロをはじめ、大小のイベントには事欠きませんが、実はそんな中で祭りに真っ向から反対する抗議活動も行われています。

闘牛で殺される牛に対する動物虐待を訴える団体が、牛の頭数分の棺を作ってその中に横たわってメッセージを発信するなど、毎年エンシエロや闘牛で盛り上がる会場の片隅で行われているこの抗議活動は年々大きくなっています。

sa6

変わりっていくかも(?)しれないサン・フェルミン祭

闘牛への抗議活動は市や団体への大きな圧力になっています。パンプローナでは、今も本物の雄牛が人を追いかけて走り、闘牛も行われますが、スペイン国内の一部の地域では、動物保護団体の要求をいれて、雄牛から大玉へと変更し始めています。

直径2mほどの大玉が坂道を転がって、前を走る人々を追いかけていくわけです。大きさもあり重さもあるため、それなりの迫力はありますが、安全性は格段にアップ。

実際に大玉追いに変更した地域では、祭りへの参加者や観光客が増加した例もあり、また、子どもを対象にした小玉追いを行うなど祭りに幅が生まれたとして歓迎する声も少なくありません。

大玉にせよ小玉にせよ、転がる玉から逃げ回る祭りもまた楽しそうですが、それが牛追い祭りの代わりになるどうかは別問題のような気がします。

sa7

用意するもの

牛追いに参加するつもりなら、まずは度胸を。ケガをしないためには、幸運と早い足を用意しておくべきでしょう。

また、参加者の服装について決まりはありませんが、ほとんどの人が白の上下に赤いバンダナと腰ひもといういでたちです。これは、祭礼であることから白装束に、そして赤いバンダナは、その昔異国の地で斬首されて殉教した聖フェルミンの受難を模しているそうです。

sa8

参加できること

見に行くのはもちろん自由。そして、エンシエロにも参加することができます。期間中に7月7日から最終日まで毎日8時がスタートです。

条件は18歳以上であること。それだけです。国籍も性別も経験も一切不問です。登録も参加料の支払いも必要ありません。

スタートの30分前までにスタート地点に集まると、祭りの運営者である市から、祭りに参加するための心得やルールを説明され、それを守ることを約束させられます。

それがすめば、あとはスタートの合図であるロケット花火の音を待つばかりです。

ただ、例年複数名が負傷し、死者が出ることもある祭りです。祭りに参加してケガをしても保険はききません。あくまで自己責任で参加する危険な祭りであることを知っておきましょう。

sa9

一番の見どころ

やっぱり「エンシエロ」が一番の見どころでしょう。エンシエロあってのサン・フェルミン祭です。

本来のエンシエロは闘牛が始まる前に飼育場から闘牛場まで、牛たちを安全に移動させるために行われていました。それが祭礼となり、さらにはより激しい「牛追い」ならぬ「人追い」になったことで、祭りの盛り上がり度は倍増しました。

ただし、エンシエロはたった800mを駆け抜けるだけ。人の大群と牛たちの大イベントはたった数分で終わってしまいます。それを見守る観客は数十万人以上。当然ながら、道の両側は黒山の人だかりとなり、場所取りは困難、もみくちゃにされ、見えるのは誰かの頭ばかりかもしれません。

多くの祭りにいえることですが、祭りの様子をしっかりと「見たい」なら、テレビが一番ですが、臨場感と盛り上がる興奮は、そこにいなければ味わえません。

sa10

まとめとして

日本の七夕の日、スペインでは人々が牛に追われています。闘牛もこの牛追いも、勇敢さを証明するための儀式として行われているものです。

度胸試しとして訪れ参加する人が増え、その分ケガ人も増え、さらには動物愛護団体の目も光るようになりました。近年は、市の経済状況の悪化から予算も削られています。

それでも、祭りとしての輝きも面白さも興奮度も下がることはなく盛り上がり続けているパンプローナの牛追い・サン・フェルミン祭。間違いなくスペインを代表する祭りであり、世界的に見ても有名かつ規模の大きなイベントです。

これが大玉追い祭りに変わることは、スペイン人の熱い血がそこに流れている限りあり得ないでしょう。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. 写真:Yuuma Familyインド15日目、コルカタINしてから電車を乗り継ぎイン…
  2. ※写真:yuuma familyスタートから44日目~47日目琵琶湖志賀駅から京…
  3. IMG_8562
    ※文、パパ※写真:AYA僕は少年の頃からの夢を現実して、今アジア一美しい車窓…

新着記事

  1. frankfurt-germany_0
    ドイツにあるフランクフルトという街を知っていますか?ソーセージを串に挿した「フランクフルト」の街とし…
  2. victoria-974779_1280
    温暖な気候に恵まれて、バンクーバーよりもこじんまりとしたBC州の州都ビクトリアは、世界中からの観光客…
  3. walter-white-money
    内戦や政情不安などにより経済が不安定な国では、通貨価値の変動が大きく動いていきます。事情を考…
PAGE TOP