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紛争地帯に住む少年ムルタザのその後~ポリ袋のメッシユニフォーム少年

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ポリ袋のメッシユニフォーム少年、その後

世界的有名スーパーサッカー選手メッシのユニフォームを、ポリ袋で作った兄とそれを着て嬉しそうにサッカーの練習をする弟。兄がアップしたそのフェイスブック画像は、2016年最初のハートウォーミングニュースとなりました。

世界のスーパーセレブによる慈善活動は今や当然の義務として見られる傾向もあり、数百万円、数千万円単位の寄付を行っても、褒め称えることもなければ大きなニュースになることもありません。ところが、2016年初頭に世界中を駆け回ったこのニュースは、慈善活動のコストとしてはわずかだったにも関わらず、賞賛の声が大きくあがりました。そこには、計算のない子どもの夢とそれを叶えるセレブからのジャストサイズのプレゼントというナイスマッチングがあったからです。

サッカー(ユニフォーム)を縁とする、一人の貧しい子どもと一人のスーパーセレブスターとのつながりは、かげりのない美談として人々の記憶に残るはずでした。しかし、この話には続きがあるのです。

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少年の夢をメッシに届けたインターネットワーク

アフガニスタンという紛争地帯に住む少年ムルタザの家庭は貧しく、サッカー少年にとって必須アイテムである大好きな憧れの選手のレプリカユニフォームを買うことができませんでした。でも、ムルタザにはステキな発想を持つお兄さんがいたのです。彼はアルゼンチン代表のユニフォームそっくりの青白ストライプのポリ袋をベスト型に切って縛って、マジックペンで「MESSI」の名と「10」の背番号とを書きこんだのです。

それを見て着て喜ぶムルタザの様子は、画像としてフェイスブックにアップされ、そのいたいけな笑顔にヤラれた世界中のフォロワーたちがRTを繰り返して拡散させていった結果、それがメッシ本人のもとにまで到達したのです。

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すぐさま少年の夢を叶えたメッシ

ムルタザの存在を知ったメッシと彼の関係者は、すぐさまムルタザの所在を探し始めます。ここでまたネットパワーの登場です。

「少年の名前と居場所を教えて」というメッシの公式ファンアカウントの呼びかけにはあっという間に回答が寄せられ、メッシはユニセフを通じてサイン入りユニフォームとサッカーボールを送ったのです。

ユニセフスタッフから「メッシのプレゼント」を受け取るムルタザの様子は再びネット上にアップされ、ムルタザは「健気でかわいそう」な存在から一躍「スーパーラッキーボーイ」へと変身しました。

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メッシはさらに対面も希望

アル・ジャジーラのインタビューに「サッカーとメッシが大好き! いつかメッシに会いたい。いつかメッシみたいになりたい」と語ったというムルタザ。そしてメッシもまた、この自分の熱烈なファンであるラッキーボーイとの面会も希望し、ユニセフだけでなく、アフガニスタンサッカー協会をも巻き込んだ大きなプロジェクトが進みはじめました。

ただ、メッシのスケジュールとアフガニスタンの政情などから、簡単には実現できなかったようです。

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その間、一躍時の人になった少年は

一方で、「メッシに愛される少年」として世界中から注目を受けるようになったムルタザですが、彼自身は変わることなく、メッシから贈られたユニフォームと兄手作りのポリ袋ユニフォームとをかわるがわる着込んでは、アフガニスタンサッカー協会が貸し出してくれた練習施設に通ってサッカーの練習にいそしむ毎日を送るようになりました。

「いつかメッシに会えたら一緒にプレーしたい」そんな思いで猛特訓に励むムルタザの姿が、マスコミ各社の取材で世界に伝わり、どの報道も好意的なものたったので、世界のムルタザに向けられる眼差しは温かいものばかりだと誰もが思っていたはずです。

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明るい表があれば暗い裏もあるのは世の常?

アフガニスタンは旧支配勢力であるタリバンとの戦闘が今も続いています。治安は悪化する一方で、それがメッシとムルタザとの対面を拒む一つの要因になっているのも確かです。そんな中、ムルタザ一家がアフガニスタンを脱出して隣国であるパキスタンへと非難したというニュースが飛び込んできました。その理由が「脅迫」。

一躍時の人となったムルタザと彼の家族は、「なぜコーランではなくサッカーを学ばせるんだ」という内容の手紙を繰り返し受け取ったほか、メッシのユニフォームや現金を要求するギャングの電話、有名人となったムルタザの誘拐を示唆する脅迫を受けたのです。

身の危険を感じた一家は逃げ出すほかなかったのです。

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美談の続きは…

ムルタザとその家族にとっては、この上ない最高の思い出となるはずだったメッシとの縁が、恐怖という災難に入れ替わってしまいました。このニュースを心温まるニュースとして見守っていた世界中のフォロワーたちにとっては、美談が暗転してしまいました。

少年の小さな夢や喜びを台無しにしたのは、心無い大人たちです。身の危険を感じて避難したムルタザたちは今後ネット上にその姿を現すことは当分ないでしょう。当然、メッシとの対面も実現は困難になってしまいました。

有名人は、よくも悪くも注目されます。ムルタザは憧れのメッシユニフォームをゲットしたことで高い有名人税を払う結果になってしまったようです。メッシとしても、良かれと思っての行動が、結果としてムルタザ一家を追い詰めることになったことに、公式発表こそないものの、心を痛めていることでしょう。

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メッシのユニフォームが起こす事件は続く

メッシのユニフォームが引き起こした事件はこれだけではありません。

スペインでの試合後、グラウンドに侵入してメッシに抱きつきユニフォームをねだった15歳の少年の事件も小さいながらニュースになりました。もちろん彼の行動は完全なるルール違反。メッシは心よくユニフォームをプレゼントしましたが、少年はセキュリティガードに捕えられ、ユニフォームは没収。

傍観者の目には当然の結果のように思われますが、事件はこれでは終わりません。

少年の友人の親がネット上で「子どもの夢を奪う行為だ」としてセキュリティガードの行動を批判したのです。この書き込みには賛否両論が寄せられたようですが、どうやら少年の肩を持つ意見が多かったらしいこと、メッシ自身がユニフォームをプレゼントしたいと要望したことなどから、穏便に物事は運ばれることとなり、いったんは取り上げられたユニフォームが再び少年の手に渡りました。

この事件は、「グラウンド侵入は禁止」というルールに沿って、今後のルール破りの前例とならないように働いたガードが批判され、ルールを破った少年が得をした格好で終わりました。

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まとめとして

熱烈なファンが多いサッカーの世界だけに、1枚のユニフォームが巻き起こす事件は少なくありません。そしてそのたびにメッシ本人の思惑とは離れたところで一悶着も起きるとしては、気軽にプレゼントやサインすらできなくなってしまいそうです。

慈善活動に熱心だとされるメッシだけに、「慈善」が目的であっても、それがすべての人に「慈善」となるとは限らないという、なんともつまらない現実に地団太を踏んでいそうです。ファンは熱烈であればあるほど、その行動に責任を感じてほしいものです。

また、今後ムルタザ一家の安全が確保され、メッシとの対面の約束が無事に果たされる日が来ることを祈りたい一方で、対面したらまた逆恨みや嫉妬が彼らを襲うのではないかという心配も残ってしまう現実が物悲しいです。

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