li (1)

虐待されたライオン保護~サーカスでの動物利用禁止への動き

»旅を職業にしたい人募集中!旅を人生の中心にしてよりハッピーな生き方に!「詳細はこちら」

li (1)虐待されたライオン保護、人が用意できる最善の環境とは

ライオンは動物園やサーカスにいるのが当たり前の動物ではありません。サバンナなどの広々とした野で暮らしている野生の動物です。でも、ほとんどの人が知るライオンは、動物園かサーカスの一員。

動物園は、身近とはいえない世界の動物たちへの理解を深めるためのものだったと知る人がどのくらいいるでしょうか? 現実の動物園で、本当にその目的を第一に掲げている場所がどのくらいあるでしょうか?

サーカスも、群れからはぐれたりケガをしたりで野生に戻れなくなった動物の生活の場を提供するという目的を持っていたことがありますが、現在、サーカスの動物たちが野生に戻れないのは、サーカスで生活したことが原因です。

近年世界では、本来の居場所ではないところにいるライオンたちをはじめとする、本来は野生である動物をレスキューする活動が活発化しています。

li (3)

南米のサーカスからレスキューされた33頭のライオン

コロンビアのサーカスから9頭、ペルーのサーカスから24頭、合計33頭のライオンがペルーで合流し、本来の生息地に近い南アフリカまで15時間かけて運ばれました。猫科動物の空輸としては史上最大規模だそうです。

ペルーでは2011年に、コロンビアでは2013年に、サーカスに野生動物を利用することを禁じる措置が取られました。今回の活動は、野生動物たちの第二の人生を用意できない(またはするつもりがない)サーカス団体による虐待から、ライオンたちを動物保護団体「ADI(アニマル・ディフェンダーズ・インターナショナル)」によるものです。

動物愛護団体によると、保護されたライオンたちは、片目を失ったり視力を失ったりしたものもいるほか、その多くが爪や歯を失っているといいます。とても野生に戻ることができるとは思えません。

このライオンたちが、どんな経緯でサーカスに所属するようになったのかは不明ですが、もちろんライオンが就職を希望したわけはなく、人の意思のもとサーカスに入り、サーカスにいたからこそ、野生には戻れなくなってしまいました。

今回のレスキューの運搬にかかる費用は、1頭あたり約1万ドル。大金ですが、これで彼らが「野生」に戻れるわけではなく、あくまで、より自然に近い状態で保護される場所までの移動費用です。今後、彼らが保護エリア内で暮らしていくには、より大きな「保護」が必要となります。

li (4)

ライオンの反応

それでも、ライオンたちの反応はハッピーに見えます。

南アフリカにある自然保護区「エモヤ・ビッグ・キャット・サンクチュアリー」に到着した様子の動画からは、運搬用の檻からなかなか出られず固まるライオンの姿もありましたが、その後、土・草・木の感触を全身で確認したり、低木や灌木の間を走りまわる様子などが見られました。

人にはライオンの心情を完全に読み取ることはできませんが、檻の中で寝そべり、虚ろな目を向ける姿に比べて、幸せそうに見えるのは、希望的観測だけではないはずです。

li (5)

人の反応

ただ、このニュースを見た人の中からは、こうした保護活動への大きな喝采と同時に批判の声も上がっています。

サーカスの表側の華やかさの影である裏側の醜さは、劣悪な環境、日常的な虐待などのほか、爪や牙といった「攻撃」につながるパーツの人工的な除去などから明らかになってきています。そこから解放されることは、まさに「地獄からの救出」であり、たとえ、完全な野生でなくとも、それに近い環境の中で保護を受けられることは、「現時点で考え得る最高の楽園」という考えが大部分です。先に紹介したように、配信された動画を見る限り、私の目にもそう見えます。

ただ一部には、「ライオンの幸せは人間の尺度では測れない」「サーカスで死ぬより、野生で死ぬ方がましってことか」といった意見があるのも確か。

li (6)

33頭のライオンたちの余生は

今回レスキューされたライオンたちは、自然保護区内で今後も人の保護のもとに暮らしていくことになりそうです。

完全な野生のライオンとして暮らしていくことの難しさは、専門家でなくても想像できます。ましてや、人生のすべて(または大半)をサーカスで過ごしたライオンには、いくら「本能」はあったとしても、野生の中で生きた動物を狩って命をつなぐことができません。

彼らは、できる限り自然な状態に保たれたエリアではあっても、ほかの大型獣と出会う可能性のないネットで囲まれた中で、人の与えるエサやケアのもと、余生を送ることになるでしょう。

もちろん、完全な野生に戻すのが保護活動の最終目標でしょうが、十分な野生力を失ってしまったライオンにとって、現時点ではこれが求めうる最善の環境であり、人が手助けできる限界でもあるかもしれません。

li (7)

コロンビアの2度保護されたライオン

コロンビアは、猛獣を扱うサーカスや動物園が多い国です。それだけ、虐待例も多く、現在、動物愛護団体が注目してもいます。

ある時、ライオンの子どもがコロンビアのサーカスで虐待されていると知った一人の女性が、個人で保護しました。この子ライオンは、死にかけて森に捨てられていたという話もあります。

ライオンは、女性と獣医の献身的な治療で回復しましたが、個人で育てるには限界があり、その後動物園に引き取られることになりました。その時点で、女性たちがライオンのためにできる最大の保護が、明らかな虐待をするサーカスよりはマシな動物園という選択だったのでしょう。

数年後、動物園を訪れた女性は、すっかり大人になったライオンと檻越しに再会を果たします。その時の様子が動画で配信されていますが、ライオンは檻の隙間から両手を出して女性の頭を鷲掴みにします。ハラハラする周囲でしたが、ライオンは女性にその鼻づらを擦りつけるという盛大な甘えを見せました。

ライオンが保護してくれた女性を憶えていたことは明らかなだけでなく、性格的にねじれていない様子から、おそらく現在の環境が決して劣悪ではないことも想像できます。このライオンもまた、できる限りの保護を受けて、可能な限りの幸せを手に入れた例といえるのではないでしょうか。

li (9)

巡回サーカスを引退したライオン

13年間巡回サーカスの花形として活躍したライオンがいました。彼は、曲芸をする間だけ、狭い檻から出してもらえるという生活をしていたそうです。13年間、その大きな肉球が触れたのは、コンクリートや鉄網、タイルなどだけだったのです。

彼が保護され、ブラジルの自然保護区に移された時の動画はひときわ感動的です。

檻のドアが開くと、条件反射のように飛び出します。これはひょっとしたらサーカス時代の悲しい習性なのかもしれません。でも、その後の行動は、土や草の感触を4つの肉球で踏みしめて確かめ、お腹や背中でも、鼻や口でも確かめます。全身を使って、自然と自由を噛みしめる様子には、450万回を超える閲覧記録が残されています。

このライオンも、完全な野生に戻ることは不可能な例でした。でも、人に管理されているとはいえ、より自然に近い環境で、似た境遇の複数のライオンたちとその後5年の余生を過ごした彼は幸せそうだったといわれています。

li (10)

世界はサーカスでの動物利用禁止へ

アメリカ・コロンビア・イギリス・ギリシャ・インド・ボリビアなどで、すべての、または野生など一部の動物をサーカスで使用することを禁止しています。きっかけとなったのは、各地のサーカスや動物園で日常的に繰り返されている虐待の様子が明らかになってきたためです。

その結果、多くの動物たちが保護されました。また、残った動物たちの環境改善にもある程度役立っているようです。決して小さくはない一歩の前進といったところでしょうか。

ただ、保護の方法に限界があることや野生ではない家畜動物たちへの虐待という問題はなくなっていません。

li (8)

まとめとして

日本でも、ゾウのはな子の飼育環境に対する批判が世界的に広がっています。タイでは観光業に従事するゾウへの虐待に動物愛護団体が大きく注目しています。

ゾウだけでなく、人の生活に密着して働いてきた長い歴史をもつ動物たちはたくさんいます。彼らの中には、人との共同作業を「楽しむ」性質もあるといい、人のために働く動物すべてが虐待にあたるとは言い切れない部分があります。

一度にすべての動物を救うことはできませんが、今世界にある明らかな虐待を受ける動物たちを解放し、少しでも彼らが現時点で感じられる幸せを手に入れる手助けが世界各地で行われています。

それに対して、感動する心、疑問を感じる興味、意見を持つことが、長期的に見た、本来の動物保護活動につながっていくのかもしれません。

自由に旅をして稼ぎませんか?

自由にゆっくりと、風の吹く方向に歩む。旅そのものが職業、旅そのものが人生。
そんな生き方をする人が増える事が私たちの願いです。
だから私たちは、旅を職業にしたい人、誠の自由を手に入れたい人を心から応援しています。
このプロジェクトに参加したい人は以下の「詳細を見る」にアクセスしてください。

おすすめ

まだ読んでないの?

リアル本:2万8千部突破 世界一周の本ベストセラー

Yuuma Family – pickup

  1. 旅に出る前の僕らは、溢れかえった『物』の中で身動きできずに完全に溺れていた。人生とい…
  2. 音楽が地球を救う日が来るかもしれないニューヨークから東に十数キロにあるノーセーフティーエ…
  3. 写真:Yuuma Familyインド15日目、コルカタINしてから電車を乗り継ぎイン…

新着記事

  1. 3536b23
    いくら注意していても、たくさん旅をしていると何度かはハプニングに遭遇するものです。長旅だと尚…
  2. 056
    カナダの国技、アイスホッケーカナダの国技といえばアイスホッケー。カナダ国民に愛され、試合の日…
  3. money
    航空券やホテルの手配を終えていざ旅するときにするべきことといえば両替です。外貨両替はどこです…
PAGE TOP