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香港の都市伝説?大陸へと連れ去らわれる香港人

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香港の都市伝説?大陸へと連れ去らわれる香港人

2015年、香港の書店関係者ら4人が失踪して行方が分からなくなるという事件が発生しました。

反政府活動に関係していたために、中国当局に拉致されたともいわれていましたが、最近になって、本人がいうところによると「自分の意思で」香港へと戻ってきました。

実は、香港では返還前後から現在にいたるまで、「こつ然と人が消え去る」という都市伝説が語り継がれています。その対象は幼児から老人まで男女も問わず、そして、連れ去られる先は中国本土だと信じられています。

香港人も香港在住外国人も、「まさか」と思いながらも、「そんなこともありえそう」との疑念を捨てきれずにいます。そして、現実に起きた今回の「連れ去られ事件」はウヤムヤな結末を迎えようとしています。

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香港人であるべきか、中国人であるべきか

香港の中国返還後、中国寄りへと傾いていく政府による本国同化政策や政治的・言論的抑圧を通じて、香港とそこで暮らす香港人は外見も中身も変わってきています。

何より、イギリス領香港で「イギリス人ではなく香港人」だった彼らは今、自分が「中国人でありながら香港人」なのか「香港人ではなく中国人」なのか分からなくなり、香港人と中国人のどちらか一方を選び、片方を捨てることもできずにいます。

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居場所を求めてあがきもがく香港人

自分の立ち位置を見失っている香港人たちは、遅ればせながら香港を脱出したり、逆に香港に戻ってきたり、上海や北京などの中国本国に移り住んだりと、「居場所」を探し求めて右往左往しています。

また、国境をまたいでの大移動をできない・したくない香港人たちは、香港内での「ある種の活動」に興味を示し、身を投じることもあります。

そうはいっても、香港人はそのほかの中国文化圏の人々のように「熱くキレる」性質を持っていません。少なくともそれを隠して見せずにいることができます。そのため、多くの反体制的な活動は大きく表に現れることがありませんでした。

それが爆発的にあふれ出て世を驚かせたのが2014年のデモです。

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2014年のデモの結末は?

これまで、香港でも定期的にデモは行われてきました。ただ、それは平和的なパレードであり、警察隊の役割は交通整理でした。

でも、2014年のデモでは、デモ隊と警官隊の衝突が起き、立てこもったデモの主導者たちを立ち退かせるために強硬手段も取られました。

香港人の多くは、このデモも一時的には燃え上がっても早々に解消するだろうと予想していましたが、予想外に長期化しました。その原因の一つとしてウワサされたのが、中国当局による諜報活動が関係しているというものです。

デモ関係者をはじからお縄にしていくことで、当局の強硬姿勢を見せつけるのではなく、内部崩壊を起こさせ、再び同様のデモを起こす火種をも摘んでしまおうという狙いがあったというのです。

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中国諜報活動の成果のほどは

真偽のほどはわかりませんが、次々に離脱していったデモの主導者たちは、家族や知人・恋人に「なんらかの危害を与える」という脅しに屈したという噂がまことしやかに流れました。

2014年のデモで顔や名前が売れた主導者たち自身は失踪もしていなければ、誘拐や拉致もされていませんが、彼らの周囲の誰かが「失踪させられる」または「誘拐される」可能性という恐怖にさらされ、「報復が怖くて活動を続けられない」との発言も関係者から漏れ聞こえました。

彼らはデモを終結させるだけでなく、今後の活動力も去勢したというわけです。

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香港書店経営者行方不明事件の結末もやっぱりウヤムヤ

今回の本屋経営者は、香港から出国した記録がありません。

香港の自宅に戻って会見を開いた彼は、「あくまで中国当局の別件捜査に協力するために自主的に中国に行ったのであり、拉致でも失踪でもない」こと、そして今後「自分は香港人であり中国人である以上、英国民としての居住権は放棄する」ことを発表しました。

彼の言葉をそのままに受け取る香港人はいません。だからといって、彼から無理矢理に何かを聞きだそうとする動きもありません。その行動が、彼や彼の家族、そして仲間たちの安全に関わる可能性を、誰もが知っているからです。

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香港の都市伝説「大陸に連れ去らわれる」

実は香港は身代金誘拐の発生率が高い地域です。貧富の差が大きく、マフィアの影響力が警察よりも強いため、多くの場合身代金は効率よく支払われ、人質は無事に戻ることが多いともいわれています。

マスコミからは、すべてが終わってから報道されることもあれば、まったく報道されずに隠し通されることもあるそうです。

そんな土壌を持つ香港で、過去20年ほど前から、幼稚園児くらいの子どもたちが香港でさらわれて、中国本土に売られているという噂が何度も流れては消えてきました。

さらわれる子どもたちは、優秀な子どもを欲しがる中国の富裕層に養子として売られるとか、大陸辺境地のレンガ工場で働かされるとか、臓器摘出目的だとかいわれていましたが、実際に香港から消えた特定の子どもで、その行方が判明したというニュースは耳にしません。

また、同じように若い女性も行方不明になっているといわれます。商店の奥で試着している間に消えてしまったとか、ハイキングに出かけて戻ってこなかったという話も耳にします。彼女たちは、前述のような「用途」の子どもを産むための母体としてさらわれるといわれています。

これらは「噂」であり、「証拠」は何一つありません。でも、今も昔も香港で語り継がれる「大陸へと連れ去らわれる」という都市伝説は消えることがなく、バリエーションを増やしながら語られています。

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都市伝説がとうとう社会的地位のある人にまで

今回の事件、これまでの都市伝説と同じに「失踪」なのか「誘拐」なのか、それとも「旅行」なのか判明しないままに事件は終わろうとしています。

2014年のデモも「書店経営者行方不明事件」も、香港の民主的な活動や反体制活動に、当局が直接表から手を下したという証拠は残さず、余計な火種は完全に消し去り、必要な情報は手に入れたという、中国当局にとって都合の良い結末に落ち着きそうです。

裏でなんらかの圧力がかかっているだろうことを誰もが感じていても、これらの事件の成り行きが、それを声高に叫ぶことは自分が次の都市伝説になることを意味するとの警告にもつながっているため、香港での都市伝説はいつまでも「噂の伝説」のままです。

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まとめとして

最初に香港での幼児連れ去り事件のウワサを耳にした時には、「一人っ子政策のひずみだろうか?」と感じ、次に女性の失踪事件が話題に上った時には「北朝鮮による拉致事件」を思い出しました。

そして、2014年のデモスタート時点では報道も、学校などの公共教育の場での教師による状況説明もコミュニティでのウワサ話でも、デモ隊側に非常に好意的かつ同情的でした。

ところが、時間の経過とともに、「圧力」を感じるようになりました。報道は中立または反デモ側に身を翻し、学校ではデモの非合法性についての説明を受け、コミュニティでは「いつまで続くのかしら」と批判的な発言が混じりはじめました。

ほとんどの人にとって、マスコミの報道やコミュニティのウワサが、デモに対する認識を決定するための判断材料です。その材料が当局によって操作されているとしたら、民衆のどんな反体制活動も政府のどんな違法諜報活動も、ウワサの枠を出ることはありません。

今回の書店経営者は身体無事に帰ってきました。何より歓迎すべきことだとは思いながらも、彼の発言の裏に隠されていそうな空恐ろしい事実が気になります。そして、耳や目に入った情報を鵜呑みにすることの恐ろしさ・危うさもヒシヒシと感じずにはいられません。

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