Sultanahmet Camii

魅惑のブルーモスク~スルタンアフメト・ジャーミイを見学してみた

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Sultanahmet Camii

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魅惑のブルーモスク~スルタンアフメト・ジャミイ

ブルーモスクは通称であり、正式名称は「スルタンアフメト・ジャミイ」という。アフメト王が建てたモスクという意味だ。

世界遺産に登録された「イスタンブルの歴史地区」に含まれる、歴史的建造物群の代表的存在であり、世界で最も美しいとの呼び声も高いモスクである。

大理石とタイルで作られた、シンプルなのに美しく、華美ではないのに荘厳な雰囲気を持つブルーモスクは、イスタンブル市民にとって尊敬と親しみの両面から慕われ、観光客からはその美しさを褒めたたえられている。

ブルーモスクの構造

モスク全体は高い石垣で囲まれている。

入場門は、門とはいえ小さなドームを持つ十分に巨大な建造物である。一部には、信者が聖なるモスクに入って祈りを捧げる前に身を清めるための水場が造られている。手足を洗い口をすすぐというそのスタイルは、日本の神社での清めの儀式にも共通するものがある。

入場門を過ぎると中庭に出る。26本の円柱と30の小ドームでできた回廊に囲まれた大理石の中庭は、祈りの前に身を清める習慣につながる泉を中心とした広々とした空間。モスク内のドームはあくまで神への祈りの場であり、その手前の中庭は祈りの前の準備をし、祈りの後に知人や家族と語らう場所といった位置づけのようだ。

27.5メートルのドーム型の天井を持つ広々とした礼拝堂は、直径5メートルもの4本の太い柱で支えられている。表面を大理石で装飾されたこの柱は、象の足に例えられている。巨大なドームは象の背中ということだろうか。

礼拝堂の正面には、メッカの方向を向いたひと際美しく金色に装飾された扉が置かれ、時間がやってくると、信者たちがそこに向かって祈りを捧げ始める。

ドームの高さはおおよそ43メートル。室内なのに天井のあまりの遠さに見上げる首が痛くなりそうだ。

室内は全て絨毯敷き。礼拝所に敷き詰められた絨毯の模様を良く見ると四角く区切るような形になっている。祈りの際に、この四角に合わせて座ることで、バランス良く、そして正しくメッカの方向を向くことができる工夫でもあるらしい。

モスクの周囲は6本のミナレットで囲まれている。イスラム式尖塔であるミナレットは、市民に祈りの時間を知らせる歌を歌うための塔であり、古くは専門職の歌い手が生で歌ったそうだが、現在はスピーカーから録音されたものが流されている。残念だ。

ミナレットが金色でなく6本な理由

このミナレット、普通のモスクでは4本となっている。しかし本数や高さで権力を示すこともあったといわれ、ブルーモスクでは、建設を命令したアフメト1世が「アルトゥン(金)のミナレットを建てよ」と言ったところ、建築士が「アルトゥ(6)のミナレット」と聞き違えたとの説話が残っている。

また、この説話にはさらに裏話があり、実は建築士はアルトゥン(金)と聞きとっていたが、建築財政上の理由から、聞き違えたことにしたともいわれている。

ブルーモスクのドームの頂上には、金色の小さな尖塔飾りがついている。もしも6本のミナレットの代わりに4本の金色のミナレットが立っていたら、ブルーモスクの姿はもっと華美なものになっていたかもしれない。

ブルーモスクがブルーな理由

Iznik tiles

ブルーモスクとはこのモスクの正式名称ではなく、世界中にある青い色をイメージするモスクの多くが「ブルーモスク」と呼ばれている。トルコ・イスタンブルのこのブルーモスクも同じで、その一つだ。

ブルーモスクのドームの窓にはステンドグラスがはめ込まれ、天井や壁は繊細な絵柄のイズニク・タイルで覆われている。

ステンドグラスのデザインはあまり細かくなく、曲線と直線を組み合わせた優しい雰囲気の絵柄が採用されている。使われている色は白を主体に青・黄・赤。日の光がこのステンドグラスを通過すると、青い光となってドームの中を照らしだす。

また、イズニク・タイルに使われている色彩も白と青と赤と黄。窓から差し込む明かりによってタイルの色彩も浮かび上がり、ドーム内の空間そのものが青く染まるのだ。

晴れた日の日中には、このモスクが「ブルーモスク」と呼ばれる理由を、目の当たりにすることができる。

イズニク・タイルとは

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モスクで使われているタイルは、イズニク・タイルと呼ばれる。イズニクはトルコ・ブルサ県の都市で、イスタンブルのモスクや宮殿などの装飾に使われているタイルのほとんどはイズニクで製造されたものだという。

15~17世紀、オスマン・トルコの庇護を受け、細かく美しい、幾何学・文字・植物などの模様のタイルが考案された。トルコ・ブルーを基色に赤・白・黄を取り入れた繊細で華麗なイズニク・タイルは、ヨーロッパに輸出されるほど大量に生産されたが、光沢のある赤色の原料の枯渇により、17世紀後半には制作されなくなってしまった。

ブルーモスク内部は、2万枚以上のイズニク・タイルが用いられ、タイルの組み合わせによって、壁・天井全体をカンバスとする巨大な絵画が描かれているような見事さだ。

天井などの遠い部分の絵柄文様を確認することは難しいが、手で触れられる壁だけでも、数百種類以上のタイルが使われている。いくら眺めても見飽きることのない素晴らしさだ。

ブルーモスクを建てたアフメト1世と幽閉された弟王ムスタファ

ブルーモスクは、オスマン帝国第14代スルタンであったアフメト1世の命により、1609年から1616年まで、7年間を費やして建設された。

文武両道として知られ、また温厚な性質でもあったといわれるアフメト1世は、王位につくとほかの王位継承権を持つ男子を除外するために処刑することの多かったイスラムの習慣に倣わず、弟のムスタファを幽閉するにとどめた。

ムスタファは精神を病んでいたといわれ、アフメト1世の死後に王位を継承するが再び幽閉されてしまった、合わせて30年以上ものあいだ幽閉されたムスタファは、処刑されずにはすんだが、幸運なような不運なような王だ。

お祈り時間と見学時間

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ブルーモスクは、観光施設でも博物館でもなく、現在もイスラム教徒の祈りの場だ。そのため、全てにおいて祈りが最優先される。

モスクとしての開放時間は決まっているが、礼拝時間は、日の出・日没の時間によって変わるため、現地で確認する必要がある。

早朝は礼拝が行われることが少ないので、入れる可能性が最も高い。逆に金曜日は、「金曜礼拝」が行われるために、観光客の立ち入りを制限する時間が長くなるので注意が必要だ。

見学が可能な時間帯であっても、宗教施設である以上、祈りの邪魔をすることは厳禁。

イスラムの祭日には、モスクが電飾で飾られたり、出店でにぎわったりする。祈りの時間には参加できないが、その後のお祭りは一緒に楽しむことができる。

夜のライトアップも、世界で最も美しいモスクのもう一つの幻想的な姿をみることができておすすめだ。

女性専用お祈り場

礼拝所内には女性専用のスペースが設けられていて、ガイドによって、そこで、女性とイスラム教についての説明を受けられることがある。

基本的に、祈りの場では神と神のために祈る男性の邪魔をしてはいけない。女性の存在は、祈りを捧げるために来ている男性の気を散らしてしまうため、できるだけ慎んだ行動が望ましいのだそうだ。

最も望ましいのは、立ち入らないことだろうが、さすがに政教分離のトルコでそこまで厳しい区別は行われない。しかし、郷に入っては郷に従えで、肌を露出させることは極力避け、できれば髪の毛を覆うスカーフを用意しておくといいだろう。

注意事項と持ち物

上記でも触れたように、露出の激しい服装の場合には入場を拒まれる可能性がある。暑い季節には、ついついショートパンツや肩の出たシャツなどを着てしまいがち。宗教施設であることを忘れず、最低限のマナーは守ろう。

また、女性の髪の毛に関しては、肌の露出ほど厳しく注意されないことも多いが、スカーフをかぶるように指示されると、貸出し用のものを使うことになる。誰が使ったか分からないスカーフを使用することを考えると、最初から自分で持っていくほうが無難だろう。

また、モスク内は土足厳禁。まるで京都のお寺見学のように、入口で靴をぬぎ、ビニール袋に靴を入れて持ち歩くことになる。このビニール袋が小さいため、サンダルのような靴でない限り入らなくて困ることがある。

トルコのモスクでは同じような状況に何度も出くわすことがあるので、下足袋代わりの大きめのビニール袋を自分用に持ち歩くほうが安心だ。

最後に

同じく世界遺産であるアヤソフィアと向かい合うようにして立つブルーモスク。日本の江戸時代に建てられ、以来ずっと宗教施設として現役で活動してきた建造物だ。歴史と生活感の両方を感じられる重厚さを持っている。

時の支配者がその権力を示すために建てたことから、まったく見た目は異なるが、日本の寺と似ているような錯覚を覚えることもある。また、内部の装飾でも、全体のイメージは異なるが、使われているイズニク・タイルを近くでじっくりと観察すると、その配色がどことなく伊万里などの日本の焼き物に似ていて、不思議なデジャブ体験ができそうだ。

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