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500年以上の歴史を持つパンケーキレースとやらに参加してみたら

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焼いて投げて走って食べる「パンケーキレース」(Pancake Race)/イギリス・オルニーほか

パンケーキはおいしく食べるためのものだと思っていましたが、イギリスでは違った役割も担っているようです。

500年以上の歴史を持つという「パンケーキレース」は、イギリス各地で開催される、フライパンでパンケーキをひっくり返しながら415ヤードを疾走するという不可思議な祭りです。

一見近年流行の「おもしろさ」を追求した新しい祭りのようですが、実はちゃんとした理由も伝統もある、れっきとし宗教的イベントです。

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パンケーキレースの特徴

キリスト教徒にとって、復活祭(イースター)の前は告解を済ませて断食して、心も体も浄く過ごすべき時期です。だからこそ、午前中に告解を済ませて心の重みを取り除いてスッキリしたなら、その日は家中の小麦粉や卵やバターといった「豪華な食材」を使い果たし食べ果たしてしまい、翌日からの断食にそなえておこうというわけです。

南欧や南米などで開催される謝肉祭(カーニヴァル)とも似た趣旨です。

現在はこの時期に実際に断食を行うのは聖職者や修道士などに限られますが、パンケーキを食べる習慣だけは民間の間にもしっかりと残りました。

このパンケーキ、薄っぺらくてクルクルっと巻いて食べられるようなもの。クレープよりは厚く小さめではありますが、本場のパンケーキは日本のパンケーキやホットケーキとはかなり印象が違うことに気づくでしょう。

パンケーキデーとも呼ばれるこの日、もっとも伝統的なパンケーキレースが開催されるオルニーでは村人たちが、ロンドンのど真ん中では国会議員たちが、リバプールでは各地から集まった仮装した人たちが、フライパンでパンケーキを飛ばしてはひっくり返しながら街を走りぬけていきます。

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パンケーキレースの開催会場・開催日

パンケーキレースはイギリスが発祥なので、イギリス各地での開催が有名ですが、それ以外の世界のキリスト教圏で、この日にパンケーキを食べる習慣が残されています。

有名なのは、パンケーキレース開催の歴史も古いバッキンガムのオルニーで開かれるものでしょう。

告解の火曜日がパンケーキレースの開催日ですが、告解の火曜日の翌日が「灰の水曜日」で、この日から日曜日を除いた40日間が「四旬節」、四旬節の最終日が「復活祭(イースター)の前日」となります。

復活祭の日程は、天文計算で毎年変化します。そのため、告解の火曜日も毎年違う日になるわけです。復活祭が春と関連している行事であり3月頃にやってくることから、告解の火曜日は2月になることが多くなります。

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パンケーキレースの歴史

告解の火曜日とご馳走である「パンケーキ」とは、キリスト教が広まって以来ずっと、切っても切れない結びつきを持ってきましたが、「パンケーキレース」が開催されるようになったのは、少し後のことです。

告解の火曜日はキリスト教徒にとって、大切なミサが行われる日です。この日の午前は自宅で休み、午前11時の鐘を合図に教会に集まった人々は、神への祈りを捧げました。

ところが、ある主婦がパンケーキつくりに忙しくしているうちに時間を忘れ、この鐘の音が鳴っているのに気づいて驚き、パンケーキとそれを焼いていたフライパンを握りしめたまま、教会へと駆け出してしまったのだそうです。

告解の火曜日のこの出来事が、主婦によるパンケーキレースの起源となりました。史実かどうかは不明です。

イングランド各地で開催されてきたパンケーキレースですが、特に古い歴史を持つのが、バッキンガムシャー・オルニーのレースで、なんと1445年から行われているといいます。

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パンケーキレースのイベント

レースそのものがメインイベントなのは言うまでもありませんが、レースに参加するためにスタート地点に集まる面々を見るのも楽しみの一つです。

伝統的なイングランドの村の主婦スタイルである、三角巾にエプロンという姿でありながら、足元はランニングシューズ、手にはパンケーキ入りのフライパン。なんとも珍妙です。

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パンケーキレースの食べ物

もちろん「パンケーキ!」でしょう。カフェもパブも小さなパンケーキを、お茶やビールにサービスでつけてくれたり、安いセットで売りだしたりしています。

露店でも、焼きたてのパンケーキの塔が作られ、そこから「2枚ね!」と枚数を指定して買っては、伝統的にはレモン汁と粉砂糖、今風にはオレンジマーマレードやバターやクリームなどをトッピングして食べるのも楽しみです。

日本で流行したキレイな形と焼き色のパンケーキとはまったく違う、いびつな形に焦げ目がついた薄いパンケーキもなかなか味わい深いものがあります。

パンケーキレースの記念品

賞金の設定はありません。優勝者に与えられるのはパンケーキ。嬉しいのかどうか…

オルニーの場合、もう一つ与えられるものがあります。それは教会の堂守からの祝福と平和のキス。こちらも名誉といった感じ。

入賞や賞金を狙ったイベントではなく、あくまで宗教的・季節的・伝統的な祭りの一部であり、参加したり見たりすることに意味があるのでしょう。

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参加できること

オルニーのパンケーキレースは伝統あるイベントなので、古いしきたりやルールが今も守られています。参加できるのは原則としてその村在住者であり、女性であり、17歳以上である必要があります。

ただ、近年は参加希望者が非常に増えたことと、レースそのものを盛り上げる意味と、男女平等の考えにも影響を受け、男性の参加も認められています。ただし、「女装」が条件です。

参加者はすべからく、頭に三角巾を巻きエプロンを身に着けることが強制されます。

また、子どもにも専用のレースが作られ、かわいいミニ主婦たちが飛んで転がるパンケーキを追いかけていきます。

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一番の見どころ

オルニーのパンケーキレースは、村人のための祭りなので、ほのぼの感が強くあります。これはこれで古き良き祭りといった雰囲気でいいのですが、おもしろさを求めるならロンドンの中心街で行われるパンケーキレースを見に行くのがおすすめです。

そこではなんと、イギリス議会参加のパンケーキレースが開催されているのです。ビシっと決まったスーツの上に、カラフルなエプロンと、なぜかコック帽をかぶった議員たちが、フライパンを持って疾走していく様子は見ものです。男爵や子爵といった紳士も混じっています。

日ごろキッチンに立っているのかどうか、走りながらパンケーキをひっくり返す時の真剣そのものの表情が周囲の笑いを誘います。

このレースはチャリティですが、英国の上院・下院とメディアチームが日ごろの対抗意識をさらに燃やす場となっています。

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まとめとして

オルニーでの伝統的なパンケーキレースに参加するには、当地に3か月以上暮らす必要があります。イギリスの都市部や観光地、アメリカなどで行われるようになったパンケーキレースなら、参加資格は緩くなり、旅人であっても参加できる可能性が高くなります。

パンケーキを投げてみたいという旅人は、行先を間違えないように。

残念ながら、これほどパンケーキが流行している日本ではパンケーキレースは開催されていません。食べ物で遊んではいけないという日本文化が邪魔するのか、パンケーキ店が違ったスタイルのパンケーキの存在を認めたくないのか、その理由は分かりませんが、開催されれば参加者はかなり集まると思うのですが、いかがでしょうか?

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