「ファティマ聖母の行列」と「聖母マリア祭り」を見学してみたら

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マカオに残るカトリック教国の信仰「ファティマ聖母の行列」(Procession Our Lady of Fatima)と「聖母マリア祭り」(Feast Immaculate Conception)/中国・マカオ

春節、中秋節などの暦上の祝日、天后節、関帝祭などの中華系宗教の祝日、そして、バッソス聖体行列、ファティマ聖母の行列、聖母マリア祭りといったカトリックの祝日が混じり合うマカオ。

中でもヴァチカン三大奇跡の一つ「ファティマ聖母の行列」と聖母マリアがその母アンナの体内に宿った日を祝う「聖母マリアの祭り」は、マカオ在住のカトリック教徒にとっても特別な祭りです。

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ファティマ聖母の行列と聖母マリア祭りの特徴

マカオは古い中国の文化、植民地時代に植え付けられたカトリックの教え、そして再び強まりつつある中国のパワーのもとでの仏教徒の増加という背景に加え、急激な近代化から、現代世界に知られている「マカオらしさ」が失われつつあるといわれています。

そんな中で、長く祝われてきた祭りを大切にしようという動きがあり、この二つの聖母にまつわる祭りも徐々に注目を集めるようになりました。

もともとは、マカオ全体に10~15%程度しかいないとされるカトリック教徒による小規模な祭りでしたが、最近はこれらの祭りの名のもとにさまざまなイベントも開催されるようになっています。

特にファティマ聖母祭りはヴァチカンが認めた世界三大奇跡の一つである聖母出現を祝うものであり、世界各地からカトリック教徒が集まります。

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ファティマ聖母の行列と聖母マリア祭りの開催会場・開催日

ファティマ聖母祭りは聖ドミニコ教会からセナド広場、ペンニャ教会までを聖母マリア像が行進します。世界遺産でありマカオの一大観光地でもあるエリアなので、祭りの当日はかなり込み合います。

ファティマ聖母祭りは本来5月13日に行われてきましたが、近年はより多くの人が参加しやすいようにと週末に合わせた日程が組まれる傾向にあります。5月の中旬の週末が目安ですが、詳細は確認してから出かけましょう。

世界各地のカトリック教国で開催される聖母マリア祭りですが、元ポルトガル領である中国のマカオでもこの日は祝日として残り、現在も祝い続けています。ミサの会場となるのは、マカオの聖母マリアゆかりのあらゆる教会です。カトリック教徒たちはそれぞれに日ごろから通っている教会へと集まり、厳かなミサに参加します。

聖母マリア祭りの日程は毎年12月8日で固定されています。

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ファティマ聖母の行列と聖母マリア祭りの歴史

ファティマ聖母祭りはポルトガルで起こった奇跡を祝うものです。

1917年、ポルトガルのファティマという田舎の小さな村で、3人の子どもが聖母マリアの出現を目撃しました。ファティマの地は敬虔なカトリック教徒たちにとって大切な巡礼地になっています。

ポルトガル領だったマカオにも、ポルトガル人とともにこの祭りがもたらされたのです。

聖母マリア祭りは、マリアの無原罪の御宿りを祝う祭りです。母の胎内に宿ったその瞬間から天に召された被昇天まで、聖母マリアは人が背負っているはずの穢れを一切受けていなかったとされ、それを讃えるミサや行列を行ってきました。

原則としてカトリック教会のみが祝う祭りで、信仰上の教義として認められたのは19世紀半ば。世界各地でこの日が祝日とされて祝われてはいますが、あくまで各教会単位のミサであり、大規模なイベントは行われません。ただ、世界中のカトリック教会が同じ日に同じ目的で祝いのミサを捧げているように、マカオでもほとんどすべての教会で特別なミサが行われます。

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ファティマ聖母の行列と聖母マリア祭りのパレード

巡礼はファティマ聖母の行列における重要なメインイベントの一つです。

聖ドミニコ教会でのミサを終えると、ファティマの地で奇跡を目撃したとされる子どもに扮した3人と純白の衣装に身を包む100名ほどの女性信者たちが、マリア像を掲げ、祈りの言葉を唱えながら聖ドミニコ教会を出発します。

セナド広場を抜けてペンニャ教会までの道のりを粛々と進む行列を、マカオだけでなく香港や中国のカトリック教徒たち、また世界中の旅人が静かに見守ります。

ペンニャ教会に到着すると野外でミサが行われ、祭りは終わります。スタートが夕方なので、野外ミサが行われる頃はもう暗闇の中。わずかな灯りの元で行われる祭りだけに、フラッシュ撮影の自粛が呼びかけられています。

一方で聖母マリア祭りでは、大規模なものではありませんが、それぞれの教会のマリア像がやはり担ぎ出されてその教区内を回るというアットホームなパレードが行われます。

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ファティマ聖母の行列のイベント

ファティマ聖母の行列スタート前の教会でのミサは、純白のローブをまとった神職者たちによって厳かに執り行われます。このミサは原則としてカトリック教徒のものであり、部外者の入場は遠慮するよう呼び掛けられます。

マリア像との行進も信者のもの。観光客はそっと見守ることだけが許されます。行進に要する時間は1時間半程度。途中、有名なカジノや中華系の廟などの近くも通り、不思議なミックスカルチャー感を味わえます。

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ファティマ聖母の行列の記念品

ファティマ聖母の行列で最後の野外ミサが終わると、見学者もまた参加者として聖母マリアの白いバラを1輪差し出されます。

この日の夜は、多くのマカオの人々の手や胸に白いバラが刺されています。

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一番の見どころ

ファティマ聖母の行列前にミサが行われる聖ドミニコ教会と終着地になるペンニャ教会は、ミサの時間以外の開放時間内であれば自由に見学することができます。特に当日のミサが行われる前は、白いバラで美しく飾られた様子をみることができるのでおすすめです。

また、行列に参加する女性たちの白い衣装は自前のものも多く、それぞれに純白でありながらレースをつかったり刺繍をしたりと工夫を凝らしている様子をみるのも楽しいでしょう。夕闇の中、ベールで隠された顔が美しいので、高感度のレンズを用意しておきたいものです。

聖母マリア祭りでは、教会によってはミサの様子が覗けるチャンスがあったり、知人がいれば実際に参加することも可能です。

ただし、すべてはカトリック教徒にとって真剣な祈りの場であり、大切な祭りの日です。前述のようにフラッシュの自粛はもちろん、普段は禁止されていない教会内の写真撮影であっても、止められた場合には従いましょう。

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まとめとして

マカオといえば、ギャンブルと世界遺産が二大イメージになっています。実際に訪れる人の多くが、観光は半日程度で主要箇所を回り、あとはカジノに繰り出すようです。

また、マカオも観光客に観光よりもカジノでより大きな外貨を落としてくれることを狙った町づくりを進めているように見えます。

でも、マカオの街にはミックスカルチャーの不思議な魅力がまだたくさん残されています。古い中国時代から受け継がれたもの、ポルトガル植民地時代に培われたもの、そしてそれらが融合した結果生まれたものなどが、同じ通りに仲良く並んでいる様子は他の地域ではなかなか見られません。

ミックスカルチャーなだけに、大小の祭りも多く、規模を問わなければ常になんらかの祝い事があるのもマカオの特徴の一つでしょう。

ファティマ聖母の行列は5月の連休時期にゆっくりと、聖母マリア祭りも距離的に近いマカオだけに週末を使って十分訪れることができます。普段見過ごしがちなカジノ以外のマカオの魅力に触れる旅を計画してみてはいかがでしょうか?

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