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渦巻く海を越え、暖かい人柄に触れる/徳島県鳴門市
明石海峡大橋開通によって、関西都市部からのアクセスがよくなり、旅行先としてだけでなく日帰り行楽地としての価値もうなぎのぼり。
そんな鳴門市は、四国でも有数の観光都市として、名所や旧跡を抱えている。目移りしそうなほど見どころ満載だが、そのうち、初めての鳴門観光なら、必ず立ち寄りたい場所を紹介しよう。
優雅な明石海峡大橋と迫力の大鳴門橋
神戸と淡路を結ぶのが明石海峡大橋。世界最長といわれるつり橋だ。淡いベージュの色合いと優雅な曲線を描くフォルムから、「パールブリッジ」との呼び名もある。
明石海峡をこの橋で渡ると、次は大鳴門橋が現れる。鳴門市にとって最も重要な自然観光財産である「鳴門の渦潮」に影響を及ぼさないように非常に特殊な工法が採用されているといい、建築学的な価値の高い橋らしい。
大鳴門峡の特徴は、眼下の渦潮と橋上の強風。潮と風が渦を巻きやすい地帯であり、橋を車で横断する間も横風に煽られ、気を抜けないし、当然橋の下の渦を見る余裕はない。
しかし、橋げた下には、500m弱の遊歩道「渦の道」が作られており、展望台からは鳴門海峡を、足元のガラス床からは鳴門の渦潮が真下。絶景かつ迫力満点だ。
上から車の振動、横から風、下には渦潮「徳島県立渦の道」
大鳴門峡に設置された遊歩道「渦の道」は、有料の散策路。短い距離なので、往復しても30分程度だが、ところどころの床がガラス張りになっているため、正直足元が怖い。また、海の上にかけられた橋の下部に設置されている都合上、遊歩道の周囲に壁などの覆いはなく、雨はしのげても風は直撃。
しかし、その怖さを克服していくだけの価値ある景観を見ることができるのは確か。渦潮は、潮の満ち引きなどと関連しているため、大きな渦を見たければ、そのあたりは要チェック。ただ、たとえ、渦潮を見られなかったとしても、鳴門海峡の絶景は十分有料の価値がある。
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地に足つけて、千畳敷展望台、鳴門山展望台から渦潮見物「鳴門公園」
高いところは怖い、または違った角度から見たい。そんな渦潮ファンには、こちらがおすすめ。
標高150mほどの小高い山の丘に作られた公園内の展望台から、渦潮を眺めることができる。
この公園、あくまで景色を楽しみ、写真撮影をするためのもので、売店やレストランなどは期待できない。また、駐車場は有料、週末などには混雑するので、1日に2回渦潮を見ることのできるタイミングに合わせて時間をはかる必要があるだろう。
もっと接近戦で渦潮を!「ボートツアー」
渦潮は海の中。近くから見たいなら、船でアプローチするのが一番。複数の観光船が渦潮の直近まで連れていってくれる。
「わんだーなると」は、比較的大型の船を使った約30分間のツアー。あっという間ではあるが、比較的安定感があり、怖さは少ない。
「アクアエディ」は、小ぶりな水中展望室付き船。水中から渦潮を見ることができるとして人気があるが、船が小さいため、混雑時には身動きできないほど。乗船料も高めなので、混雑加減と相談して決めたいところだ。
「うずしお汽船」の得意技は小舟で渦潮に最接近すること。時間は同じく30分程度だが、間近で渦潮観察をできる時間は一番長いだろう。船が小さい分、渦潮との距離も近い。ただ、かなり揺れるのも確か。船酔いするタイプには危険かも。
レプリカだけど、だからスゴイ「大塚国際美術館」
渦潮から離れ、芸術の世界へ。地元出身の大手企業が運営する美術館だが、その所蔵品たるや、すごい面々。
地下3階地上2階の美術館内には、キリスト教系の絵画が世界中から集められている。大家の作品も多く、ムンク、ルノワール、ゴッホなど、美術に詳しくなくても知った名前がゴロゴロと並ぶ。
この美術館のよいところは、入館者を信用してくれるところ。ガラス張り、柵の向こうから、ではなく、有名作品のすぐ近くでじっくりと見ることができるのだ。写真撮影もOK。
というのも、実はここの絵は精巧に陶板に焼き付けて作られたレプリカ。でも、レプリカだからこそ、手で触れることのできる作品もあり、違った意味での感動を覚える。
入館料は、レプリカと考えると高いが、世界中の有名絵画が一堂に会し、それを間近で見て手で触れることも写真にとることもできると考えると、まずまず。システィーナ礼拝堂の実物大再現なども考慮すれば、もとは十分とれそうだ。
ガイドツアーを利用し、効率的に回って2時間。これだけでも、その内容の濃さが伝わってくるだろう。
第一番札所で旅の安全を発願「霊山寺」
忘れてはいけない、四国・徳島とくれば、四国八十八カ所一番札所があるのだ。それがこの霊山寺。多くのお遍路さんが、ここで札所巡りのためのグッズを買いそろえていく。
白装束、朱院長などの必須グッズの品ぞろえが良く、お遍路さんではなくても、お土産に買いたくなる。また、店員も通りがかりの地元の人たちも、お遍路さんや参拝客に対して、非常にやさしく丁寧な対応をしてくれるのが印象的。
霊山寺は発願寺。この遍路の中でどんな願を立てるのか、それを報告する寺なのだ。本尊は釈迦如来。ほかにも、縁結びの観音様、地蔵様など、寺としての見どころもある。
樹齢千年のご神木に守られる「大麻比古神社」
霊山寺の奥の宮だった歴史も持つ神社。広々とした境内には、ご神木の楠がヌっと立ち、威厳ある姿を示している。
このご神木、触れると長寿を授かるとされてきたが、不届きものが傷をつけるとして、今では紐を通じてのふれあいしか許されない。残念だ。
巨大な鳥居、長い参道に立ち並ぶ灯籠、枝を広々と張る楠、地味だが重厚さを持つ拝殿など、神社としての風格のみならず、古くはこの地で捕虜となったドイツ人との交流の証も刻まれている。
人の気配のない、神寂びた「阿波神社」
流されたこの地で亡くなった土御門上皇のための神社で、はりつめた空気に包まれている不思議な場所だ。
管理が行き届いた美しくも立派な神社だが、とにかく人の気配が薄い。観光客はもちろん、地元民も、いるはずの神主なども、気配を消している感じ。
それもそのはず、ここは宮内庁管轄だが、神主は常駐していない。広い神社を守っているのは、土御門上皇に仕えた歴史を持つ家の末裔だとか。
ドイツ人捕虜のふれあいから始まった文化交流「ドイツ館」
ドイツ人捕虜収容所が置かれていたことから、当時の生活の様子、ドイツ人と技術や音楽を通して交流を深めていった地元民の様子などをうかがい知ることができる。
ドイツ人のもたらした先進技術に驚く地元民と、それを惜しみなく教授した捕虜たち。戦時下の暖かい人と人との触れ合いに心がホっとする。
また、日本ではなぜベートーベンの第九が頻繁に演奏されるのか、その謎も解ける。
街中にあるかわいい絵本の世界「グリムメルヘンプロムナード」
撫養川沿いに作られた遊歩道を歩くと、かわいいレリーフがいくつも設置されていることに気づく。
そして、そのレリーフが童話の、それもグリム童話の内容のものであることに気づく人も多いだろう。
鳴門市とドイツ・リューネブルク市の姉妹都市提携を記念したもので、日本人の多くが知っているストーリーから飛び出したレリーフが並ぶ。
思わず、本屋や図書館に行って、絵本を探したいという衝動に駆られる空間だ。
まとめとして
鳴門の一番の観光財産は間違いなく渦潮という自然だが、市内ではその文化の高さを象徴するような、施設やオブジェに多く出会う。
また、ドイツ人捕虜を受け入れ、お遍路さんを受け入れる懐深さは、旅をしていると向けられる暖かい視線や手助けの中にも見ることができる。
鳴門市では、旅をしていて非常にいい気分に浸れる。
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